第二十二條 被保險者タリシ期間ハ被保險者ノ資格ヲ取得シタル月ヨリ之ヲ起算シ其ノ資格ヲ喪失シタル月ノ前月ヲ以テ終ル但シ十六日以後ニ於テ被保險者ノ資格ヲ取得シタルトキハ其ノ月ハ半月トシテ之ヲ計算ス
十六日以後ニ於テ被保險者ノ資格ヲ喪失シタルトキハ前項ノ規定ニ拘ラズ其ノ月ハ半月トシテ之ヲ被保險者タリシ期間ニ加算ス
被保險者ノ資格ヲ喪失シタル後更ニ其ノ資格ヲ取得シタル者ニ對シテ保險給付ヲ爲ス場合ニ於テハ前後ノ被保險者タリシ期間ハ之ヲ合算ス但シ脫退手當金ノ支給ヲ受ケタル場合ニ於テハ其ノ計算ノ基礎ト爲リタル期間ハ之ヲ合算セズ
前項但書ノ規定ハ第四十九條ノ規定ニ依リ差額ノ支給ヲ受ケタル場合ニ之ヲ準用ス
第二十三條 第三十六條、第三十七條若ハ第四十二條ノ規定ニ依ル一時金又ハ死亡手當金ヲ受クベキ遺族ノ範圍及順位ハ勅令ヲ以テ之ヲ定ム
第二十四條 養老年金及癈疾年金ノ支給ハ之ヲ支給スベキ事由ノ生ジタル月ノ翌月ヨリ之ヲ始メ權利消滅ノ月ヲ以テ終ル
第二十五條 政府ハ事故ガ第三者ノ行爲ニ因リテ生ジタル場合ニ於テ保險給付ヲ爲シタルトキハ其ノ給付ノ價額ノ限度ニ於テ保險給付ヲ受クベキ者ガ第三者ニ對シテ有スル損害賠償請求ノ權利ヲ取得ス
第二十六條 保險給付トシテ支給ヲ受ケタル金品ヲ標準トシテ租稅其ノ他ノ公課ヲ課セズ但シ養老年金ニ付テハ此ノ限ニ在ラズ
第二十七條 保險給付ヲ受クル權利ハ之ヲ讓渡シ又ハ差押フルコトヲ得ズ