労働基準法制定により、全ての使用者に課せられる労働災害補償の義務が従来より高額となった。しかし、大規模災害時に事業主が補償を完全に履行できない、または遅延する可能性があり、労働者の権利が侵害される懸念がある。そこで、労働者への迅速かつ公正な保護と産業負担の軽減を図るため、全産業が相互扶助の精神で労働者を保護する制度として本法を提案する。本制度では、保険金の労働者への直接支払い、使用者の全額負担、危険率に応じた強制・任意の区分、災害率による保険料の変動制を採用している。
参照した発言:
第92回帝国議会 衆議院 本会議 第21号
等級 | 災害補償 |
第 一級 |
労働基準法第十二條の平均賃金の一三四〇日分 |
第 二級 |
同 一一九〇日分 |
第 三級 |
同 一〇五〇日分 |
第 四級 |
同 九二〇日分 |
第 五級 |
同 七九〇日分 |
第 六級 |
同 六七〇日分 |
第 七級 |
同 五六〇日分 |
第 八級 |
同 四五〇日分 |
第 九級 |
同 三五〇日分 |
第一〇級 |
同 二七〇日分 |
第一一級 |
同 二〇〇日分 |
第一二級 |
同 一四〇日分 |
第一三級 |
同 九〇日分 |
第一四級 |
同 五〇日分 |
等級 | 災害補償 |
第 一級 |
労働基準法第十二条の平均賃金の一三四〇日分 |
第 二級 |
同 一一九〇日分 |
第 三級 |
同 一〇五〇日分 |
第 四級 |
同 九二〇日分 |
第 五級 |
同 七九〇日分 |
第 六級 |
同 六七〇日分 |
第 七級 |
同 五六〇日分 |
第 八級 |
同 四五〇日分 |
第 九級 |
同 三五〇日分 |
第一〇級 |
同 二七〇日分 |
第一一級 |
同 二〇〇日分 |
第一二級 |
同 一四〇日分 |
第一三級 |
同 九〇日分 |
第一四級 |
同 五〇日分 |