農業は自然の影響を強く受ける産業であり、特に日本はモンスーン地帯に位置するため生産上の危険が多い。そのため、農業保険制度による経営安定化は不可欠である。昭和4年から家畜保険、昭和14年から農作物保険を実施してきたが、経済事情の激変や制度の制限により十分な機能を果たせなくなった。食糧増産の推進と農地改革後の農家経済の安定化のため、現行の農業保険法と家畜保険法を廃止し、農作物・家畜の保険制度を根本的に拡充強化する新法を提案する。主な改正点は、農業共済組合による保険実施、共済事故の拡充、共済金額の改訂、掛金の農家・国家分担割合の合理化などである。
参照した発言:
第1回国会 衆議院 農林委員会 第41号