農業災害補償法の一部改正案の提案理由は、主に三点の改正を目的としている。第一に、水稲・陸稲・麦の農作物共済、家畜共済、蚕繭共済における共済掛金の国庫負担について、これまで毎年の臨時措置として実施してきたものを恒久化する。第二に、農業共済団体の運営について、役員選挙での投票所の分散設置を可能とし、また役員任期を最長3年に延長する。第三に、共済団体に対する監督検査について、これまでの組合員請求時や法令違反の疑いがある場合に加え、業務や会計の適正性を確認するため随時検査を可能とする。これらの改正により、制度の健全な運営を図ることを目的としている。
参照した発言:
第13回国会 参議院 農林委員会 第20号