都市計画法
法令番号: 法律第三十六號
公布年月日: 大正8年4月5日
法令の形式: 法律
朕帝國議會ノ協贊ヲ經タル都市計畫法ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
大正八年四月四日
內閣總理大臣 原敬
大藏大臣 男爵 高橋是淸
內務大臣 床次竹二郞
法律第三十六號
都市計畫法
第一條 本法ニ於テ都市計畫ト稱スルハ交通、衞生、保安、經濟等ニ關シ永久ニ公共ノ安寧ヲ維持シ又ハ福利ヲ增進スル爲ノ重要施設ノ計畫ニシテ市ノ區域內ニ於テ又ハ其ノ區域外ニ亙リ執行スヘキモノヲ謂フ
第二條 前條ニ規定スル市ハ勅令ヲ以テ之ヲ指定ス其ノ市ノ都市計畫區域ハ關係市町村及都市計畫委員會ノ意見ヲ聞キ主務大臣之ヲ決定シ內閣ノ認可ヲ受クヘシ
第三條 都市計畫、都市計畫事業及每年度執行スヘキ都市計畫事業ハ都市計畫委員會ノ議ヲ經テ主務大臣之ヲ決定シ內閣ノ認可ヲ受クヘシ
第四條 都市計畫委員會ノ組織、權限及費用ニ關スル規定ハ勅令ヲ以テ之ヲ定ム
第五條 都市計畫事業ハ勅令ノ定ムル所ニ依リ行政廳之ヲ執行ス
主務大臣特別ノ必要アリト認ムルトキハ勅令ノ定ムル所ニ依リ行政廳ニ非サル者ヲシテ其ノ出願ニ依リ都市計畫事業ノ一部ヲ執行セシムルコトヲ得
第六條 都市計畫事業ノ執行ニ要スル費用ハ行政官廳之ヲ執行スル場合ニ在リテハ國、公共團體ヲ統轄スル行政廳之ヲ執行スル場合ニ在リテハ其ノ公共團體、行政廳ニ非サル者之ヲ執行スル場合ニ在リテハ其ノ者ノ負擔トス
主務大臣必要ト認ムルトキハ勅令ノ定ムル所ニ依リ都市計畫事業ニ因リ著シク利益ヲ受クル者ヲシテ其ノ受クル利益ノ限度ニ於テ前項ノ費用ノ全部又ハ一部ヲ負擔セシムルコトヲ得
第七條 主務大臣必要ト認ムルトキハ前條ノ規定ニ依リ公共團體ノ負擔スヘキ每年度ノ金額ノ最低限度ヲ定ムルコトヲ得
第八條 公共團體ハ第四條又ハ第六條ノ費用ニ充ツル爲左ノ特別稅ヲ賦課スルコトヲ得但シ府縣費ヲ市ニ分賦スル場合ニ於テ市カ營業稅、雜種稅又ハ家屋稅ヲ賦課スルトキハ主務大臣ノ許可ヲ受ケ其ノ稅率ヲ定ムヘシ
一 地租割 地租百分ノ十二半以內
二 國稅營業稅割 國稅營業稅百分ノ十七以內
三 營業稅、 雜種稅又ハ家屋稅 各府縣稅十分ノ四以內
四 其ノ他勅令ヲ以テ定ムルモノ
公共團體ハ主務大臣ノ許可ヲ受ケ公共團體ノ他ノ收入ヲ以テ第四條又ハ第六條ノ費用ニ充ツルコトヲ得
第九條 都市計畫區域內ニ存スル國有河岸地ニシテ公共ノ用ニ供セサルモノハ第六條ノ費用ヲ負擔スル公共團體ニ之ヲ下付スルコトヲ得
第十條 都市計畫區域內ニ於テ市街地建築物法ニ依ル地域又ハ地區ノ指定、變更又ハ廢止ヲ爲ストキハ都市計畫ノ施設トシテ之ヲ爲スヘシ
都市計畫區域內ニ於テハ市街地建築物法ニ依ル地域及地區ノ外土地ノ狀況ニ依リ必要ト認ムルトキハ風致又ハ風紀ノ維持ノ爲特ニ地區ヲ指定スルコトヲ得
第十一條 第十六條第一項ノ土地ノ境域內又ハ前條第二項ノ規定ニ依リ指定スル地區內ニ於ケル建築物、土地ニ關スル工事又ハ權利ニ關スル制限ニシテ都市計畫上必要ナルモノハ勅令ヲ以テ之ヲ定ム
第十二條 都市計畫區域內ニ於ケル土地ニ付テハ其ノ宅地トシテノ利用ヲ增進スル爲土地區劃整理ヲ施行スルコトヲ得
前項ノ土地區劃整理ニ關シテハ本法ニ別段ノ定アル場合ヲ除クノ外耕地整理法ヲ準用ス
第十三條 都市計畫トシテ內閣ノ認可ヲ受ケタル土地區劃整理ハ認可後一年內ニ其ノ施行ニ著手スル者ナキ場合ニ於テハ公共團體ヲシテ都市計畫事業トシテ之ヲ施行セシム
前項ノ規定ニ依リ公共團體ノ施行スル土地區劃整理ニ付耕地整理法ヲ準用シ難キ事項ニ關シテハ勅令ヲ以テ必要ナル規定ヲ設クルコトヲ得
第十四條 地方長官土地區劃整理ノ設計ニ關スル認可ヲ爲ス場合ニ於テハ主務大臣ノ認可ヲ受クヘシ
第十五條 土地區劃整理ヲ施行シタル土地ノ地價ハ勅令ノ定ムル所ニ依リ之ヲ定ム
第十六條 道路、廣場、河川、港灣、公園其ノ他勅令ヲ以テ指定スル施設ニ關スル都市計畫事業ニシテ內閣ノ認可ヲ受ケタルモノニ必要ナル土地ハ之ヲ收用又ハ使用スルコトヲ得
前項土地附近ノ土地ニシテ都市計畫事業トシテノ建築敷地造成ニ必要ナルモノハ勅令ノ定ムル所ニ依リ之ヲ收用又ハ使用スルコトヲ得
第十七條 土地區劃整理ノ爲又ハ衞生上若ハ保安上ノ必要ニ依ル建築物ノ整理ノ爲必要アルトキハ建築物其ノ他ノ工作物ヲ收用スルコトヲ得
第十八條 前二條ノ規定ニ依ル收用又ハ使用ニ關シテハ本法ニ別段ノ定アル場合ヲ除クノ外土地收用法ヲ適用ス
前項ノ規定ニ依ル土地收用法ノ適用ニ付テハ前條ノ工作物ハ之ヲ土地ト看做ス
第十九條 第十六條又ハ第十七條ノ規定ニ依ル收用又ハ使用ニ付テハ第三條ノ規定ニ依ル都市計畫ノ認可ヲ以テ土地收用法ニ依ル事業ノ認定ト看做ス
第二十條 土地收用法第二十二條第一項ノ協議調ハサル場合又ハ其ノ協議ヲ爲スコト能ハサル場合ニ於テハ事業執行者ハ主務大臣ノ裁定ヲ求ムルコトヲ得
前項ノ場合ニ於テハ收用審査會ノ裁決ヲ求ムルコトヲ得ス
前二項ノ規定ハ損失ノ補償ノ協議ニ關シテハ之ヲ適用セス
第二十一條 第九條ノ規定ニ依リ下付ヲ受ケタル土地及第十六條第二項ノ規定ニ依リ收用シタル土地ノ處分及管理ニ關シテハ勅令ヲ以テ之ヲ定ム
第二十二條 都市計畫事業ニ依リ生シタル營造物ノ管理ニ付特ニ必要アルトキハ勅令ノ定ムル所ニ依リ其ノ管理者ヲ定ム
第二十三條 行政執行法第五條及第六條ノ規定竝之ニ基キテ發スル命令ハ本法若ハ本法ニ基キテ發スル命令又ハ之ニ依リテ爲ス處分ニ依リ行フヘキ作爲又ハ不作爲ヲ行政廳カ强制スル場合ニ之ヲ準用ス
第二十四條 本法若ハ本法ニ基キテ發スル命令又ハ之ニ依リテ爲ス處分ニ依リ私人ノ義務ニ屬スル負擔金其ノ他ノ費用ハ行政廳國稅滯納處分ノ例ニ依リ之ヲ徵收スルコトヲ得
前項ノ規定ニ依ル徵收金ノ先取特權ノ順位竝其ノ追徵還付及時效ニ付テハ行政廳ノ統轄スル公共團體ノ徵收金ノ例ニ依ル
第二十五條 本法又ハ本法ニ基キテ發スル命令ニ規定シタル事項ニ付行政廳ノ爲シタル處分ニ不服アル者ハ訴願スルコトヲ得
本法ニ依リ行政裁判所ニ出訴スルコトヲ得ル場合ニ於テハ主務大臣ニ訴願スルコトヲ得ス
第二十六條 本法又ハ本法ニ基キテ發スル命令ニ規定シタル事項ニ付行政廳ノ爲シタル違法處分ニ因リ權利ヲ毀損セラレタリトスル者ハ行政裁判所ニ出訴スルコトヲ得
附 則
第二十七條 本法施行ノ期日ハ勅令ヲ以テ之ヲ定ム
第二十八條 東京市區改正條例、東京市區改正土地建物處分規則及大正七年法律第三十六號竝之ニ基キテ發シタル命令ハ之ヲ廢止ス
第二十九條 東京市區改正條例及東京市區改正土地建物處分規則ノ適用又ハ準用ヲ受クル市ハ第二條ノ規定ニ依リ指定セラレタルモノト看做ス
第三十條 東京市區改正條例又ハ大正七年法律第三十六號ニ依リ內閣ノ認可ヲ受ケタル設計又ハ議定シタル事業ハ各本法ニ依リ內閣ノ認可ヲ受ケタル都市計畫又ハ都市計畫事業ト看做ス
第三十一條 東京市區改正條例、東京市區改正土地建物處分規則若ハ大正七年法律第三十六號又ハ之ニ基キテ發シタル命令ニ依リ爲シタル處分ハ本法又ハ本法ニ基キテ發スル命令ニ牴觸セサル限リ本法ニ依リ爲シタル處分ト看做ス
第三十二條 東京市區改正土地建物處分規則ノ適用又ハ準用ニ依リ行政廳ノ爲シタル處分ニ關シテハ同規則第一條第二項乃至第四項ハ仍其ノ效力ヲ有ス
第三十三條 東京市區改正條例又ハ大正七年法律第三十六號大正七年勅令第百八十四號ニ依リ下付ヲ受ケタル官有ノ河岸地ハ其ノ下付ヲ受ケタル市ノ所有ニ屬スル間地租ヲ免除ス但シ其ノ市ノ都市計畫事業ノ終リタルトキハ此ノ限ニ在ラス
前項ノ河岸地ヨリ收入スル金額ハ其ノ市ノ都市計畫事業ノ終ル迄之ヲ他ニ支出スルコトヲ得ス
第一項ノ河岸地ノ下付ヲ受ケタル市ハ之ヲ賣却讓與スルコトヲ得ス但シ已ムヲ得サル場合ニ於テ都市計畫委員會ノ議決ヲ經テ主務大臣ノ認可ヲ受ケタルトキハ此ノ限ニ在ラス
朕帝国議会ノ協賛ヲ経タル都市計画法ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
大正八年四月四日
内閣総理大臣 原敬
大蔵大臣 男爵 高橋是清
内務大臣 床次竹二郎
法律第三十六号
都市計画法
第一条 本法ニ於テ都市計画ト称スルハ交通、衛生、保安、経済等ニ関シ永久ニ公共ノ安寧ヲ維持シ又ハ福利ヲ増進スル為ノ重要施設ノ計画ニシテ市ノ区域内ニ於テ又ハ其ノ区域外ニ亘リ執行スヘキモノヲ謂フ
第二条 前条ニ規定スル市ハ勅令ヲ以テ之ヲ指定ス其ノ市ノ都市計画区域ハ関係市町村及都市計画委員会ノ意見ヲ聞キ主務大臣之ヲ決定シ内閣ノ認可ヲ受クヘシ
第三条 都市計画、都市計画事業及毎年度執行スヘキ都市計画事業ハ都市計画委員会ノ議ヲ経テ主務大臣之ヲ決定シ内閣ノ認可ヲ受クヘシ
第四条 都市計画委員会ノ組織、権限及費用ニ関スル規定ハ勅令ヲ以テ之ヲ定ム
第五条 都市計画事業ハ勅令ノ定ムル所ニ依リ行政庁之ヲ執行ス
主務大臣特別ノ必要アリト認ムルトキハ勅令ノ定ムル所ニ依リ行政庁ニ非サル者ヲシテ其ノ出願ニ依リ都市計画事業ノ一部ヲ執行セシムルコトヲ得
第六条 都市計画事業ノ執行ニ要スル費用ハ行政官庁之ヲ執行スル場合ニ在リテハ国、公共団体ヲ統轄スル行政庁之ヲ執行スル場合ニ在リテハ其ノ公共団体、行政庁ニ非サル者之ヲ執行スル場合ニ在リテハ其ノ者ノ負担トス
主務大臣必要ト認ムルトキハ勅令ノ定ムル所ニ依リ都市計画事業ニ因リ著シク利益ヲ受クル者ヲシテ其ノ受クル利益ノ限度ニ於テ前項ノ費用ノ全部又ハ一部ヲ負担セシムルコトヲ得
第七条 主務大臣必要ト認ムルトキハ前条ノ規定ニ依リ公共団体ノ負担スヘキ毎年度ノ金額ノ最低限度ヲ定ムルコトヲ得
第八条 公共団体ハ第四条又ハ第六条ノ費用ニ充ツル為左ノ特別税ヲ賦課スルコトヲ得但シ府県費ヲ市ニ分賦スル場合ニ於テ市カ営業税、雑種税又ハ家屋税ヲ賦課スルトキハ主務大臣ノ許可ヲ受ケ其ノ税率ヲ定ムヘシ
一 地租割 地租百分ノ十二半以内
二 国税営業税割 国税営業税百分ノ十七以内
三 営業税、 雑種税又ハ家屋税 各府県税十分ノ四以内
四 其ノ他勅令ヲ以テ定ムルモノ
公共団体ハ主務大臣ノ許可ヲ受ケ公共団体ノ他ノ収入ヲ以テ第四条又ハ第六条ノ費用ニ充ツルコトヲ得
第九条 都市計画区域内ニ存スル国有河岸地ニシテ公共ノ用ニ供セサルモノハ第六条ノ費用ヲ負担スル公共団体ニ之ヲ下付スルコトヲ得
第十条 都市計画区域内ニ於テ市街地建築物法ニ依ル地域又ハ地区ノ指定、変更又ハ廃止ヲ為ストキハ都市計画ノ施設トシテ之ヲ為スヘシ
都市計画区域内ニ於テハ市街地建築物法ニ依ル地域及地区ノ外土地ノ状況ニ依リ必要ト認ムルトキハ風致又ハ風紀ノ維持ノ為特ニ地区ヲ指定スルコトヲ得
第十一条 第十六条第一項ノ土地ノ境域内又ハ前条第二項ノ規定ニ依リ指定スル地区内ニ於ケル建築物、土地ニ関スル工事又ハ権利ニ関スル制限ニシテ都市計画上必要ナルモノハ勅令ヲ以テ之ヲ定ム
第十二条 都市計画区域内ニ於ケル土地ニ付テハ其ノ宅地トシテノ利用ヲ増進スル為土地区画整理ヲ施行スルコトヲ得
前項ノ土地区画整理ニ関シテハ本法ニ別段ノ定アル場合ヲ除クノ外耕地整理法ヲ準用ス
第十三条 都市計画トシテ内閣ノ認可ヲ受ケタル土地区画整理ハ認可後一年内ニ其ノ施行ニ著手スル者ナキ場合ニ於テハ公共団体ヲシテ都市計画事業トシテ之ヲ施行セシム
前項ノ規定ニ依リ公共団体ノ施行スル土地区画整理ニ付耕地整理法ヲ準用シ難キ事項ニ関シテハ勅令ヲ以テ必要ナル規定ヲ設クルコトヲ得
第十四条 地方長官土地区画整理ノ設計ニ関スル認可ヲ為ス場合ニ於テハ主務大臣ノ認可ヲ受クヘシ
第十五条 土地区画整理ヲ施行シタル土地ノ地価ハ勅令ノ定ムル所ニ依リ之ヲ定ム
第十六条 道路、広場、河川、港湾、公園其ノ他勅令ヲ以テ指定スル施設ニ関スル都市計画事業ニシテ内閣ノ認可ヲ受ケタルモノニ必要ナル土地ハ之ヲ収用又ハ使用スルコトヲ得
前項土地附近ノ土地ニシテ都市計画事業トシテノ建築敷地造成ニ必要ナルモノハ勅令ノ定ムル所ニ依リ之ヲ収用又ハ使用スルコトヲ得
第十七条 土地区画整理ノ為又ハ衛生上若ハ保安上ノ必要ニ依ル建築物ノ整理ノ為必要アルトキハ建築物其ノ他ノ工作物ヲ収用スルコトヲ得
第十八条 前二条ノ規定ニ依ル収用又ハ使用ニ関シテハ本法ニ別段ノ定アル場合ヲ除クノ外土地収用法ヲ適用ス
前項ノ規定ニ依ル土地収用法ノ適用ニ付テハ前条ノ工作物ハ之ヲ土地ト看做ス
第十九条 第十六条又ハ第十七条ノ規定ニ依ル収用又ハ使用ニ付テハ第三条ノ規定ニ依ル都市計画ノ認可ヲ以テ土地収用法ニ依ル事業ノ認定ト看做ス
第二十条 土地収用法第二十二条第一項ノ協議調ハサル場合又ハ其ノ協議ヲ為スコト能ハサル場合ニ於テハ事業執行者ハ主務大臣ノ裁定ヲ求ムルコトヲ得
前項ノ場合ニ於テハ収用審査会ノ裁決ヲ求ムルコトヲ得ス
前二項ノ規定ハ損失ノ補償ノ協議ニ関シテハ之ヲ適用セス
第二十一条 第九条ノ規定ニ依リ下付ヲ受ケタル土地及第十六条第二項ノ規定ニ依リ収用シタル土地ノ処分及管理ニ関シテハ勅令ヲ以テ之ヲ定ム
第二十二条 都市計画事業ニ依リ生シタル営造物ノ管理ニ付特ニ必要アルトキハ勅令ノ定ムル所ニ依リ其ノ管理者ヲ定ム
第二十三条 行政執行法第五条及第六条ノ規定並之ニ基キテ発スル命令ハ本法若ハ本法ニ基キテ発スル命令又ハ之ニ依リテ為ス処分ニ依リ行フヘキ作為又ハ不作為ヲ行政庁カ強制スル場合ニ之ヲ準用ス
第二十四条 本法若ハ本法ニ基キテ発スル命令又ハ之ニ依リテ為ス処分ニ依リ私人ノ義務ニ属スル負担金其ノ他ノ費用ハ行政庁国税滞納処分ノ例ニ依リ之ヲ徴収スルコトヲ得
前項ノ規定ニ依ル徴収金ノ先取特権ノ順位並其ノ追徴還付及時効ニ付テハ行政庁ノ統轄スル公共団体ノ徴収金ノ例ニ依ル
第二十五条 本法又ハ本法ニ基キテ発スル命令ニ規定シタル事項ニ付行政庁ノ為シタル処分ニ不服アル者ハ訴願スルコトヲ得
本法ニ依リ行政裁判所ニ出訴スルコトヲ得ル場合ニ於テハ主務大臣ニ訴願スルコトヲ得ス
第二十六条 本法又ハ本法ニ基キテ発スル命令ニ規定シタル事項ニ付行政庁ノ為シタル違法処分ニ因リ権利ヲ毀損セラレタリトスル者ハ行政裁判所ニ出訴スルコトヲ得
附 則
第二十七条 本法施行ノ期日ハ勅令ヲ以テ之ヲ定ム
第二十八条 東京市区改正条例、東京市区改正土地建物処分規則及大正七年法律第三十六号並之ニ基キテ発シタル命令ハ之ヲ廃止ス
第二十九条 東京市区改正条例及東京市区改正土地建物処分規則ノ適用又ハ準用ヲ受クル市ハ第二条ノ規定ニ依リ指定セラレタルモノト看做ス
第三十条 東京市区改正条例又ハ大正七年法律第三十六号ニ依リ内閣ノ認可ヲ受ケタル設計又ハ議定シタル事業ハ各本法ニ依リ内閣ノ認可ヲ受ケタル都市計画又ハ都市計画事業ト看做ス
第三十一条 東京市区改正条例、東京市区改正土地建物処分規則若ハ大正七年法律第三十六号又ハ之ニ基キテ発シタル命令ニ依リ為シタル処分ハ本法又ハ本法ニ基キテ発スル命令ニ牴触セサル限リ本法ニ依リ為シタル処分ト看做ス
第三十二条 東京市区改正土地建物処分規則ノ適用又ハ準用ニ依リ行政庁ノ為シタル処分ニ関シテハ同規則第一条第二項乃至第四項ハ仍其ノ効力ヲ有ス
第三十三条 東京市区改正条例又ハ大正七年法律第三十六号大正七年勅令第百八十四号ニ依リ下付ヲ受ケタル官有ノ河岸地ハ其ノ下付ヲ受ケタル市ノ所有ニ属スル間地租ヲ免除ス但シ其ノ市ノ都市計画事業ノ終リタルトキハ此ノ限ニ在ラス
前項ノ河岸地ヨリ収入スル金額ハ其ノ市ノ都市計画事業ノ終ル迄之ヲ他ニ支出スルコトヲ得ス
第一項ノ河岸地ノ下付ヲ受ケタル市ハ之ヲ売却譲与スルコトヲ得ス但シ已ムヲ得サル場合ニ於テ都市計画委員会ノ議決ヲ経テ主務大臣ノ認可ヲ受ケタルトキハ此ノ限ニ在ラス