都市計画法施行令
法令番号: 勅令第四百八十二號
公布年月日: 大正8年11月28日
法令の形式: 勅令
朕都市計畫法施行令ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
大正八年十一月二十七日
內閣總理大臣 原敬
大藏大臣 男爵 高橋是淸
內務大臣 床次竹二郞
勅令第四百八十二號
都市計畫法施行令
第一條 都市計畫事業ハ都市計畫法第二條ノ規定ニ依リ指定スル市ヲ統轄スル行政廳之ヲ執行ス
第二條 前條ノ市ノ區域外ニ於テ又ハ區域外ニ亙リ都市計畫事業ヲ執行スル場合ニ於テ內務大臣區域外ニ於ケル事業カ主トシテ區域外ノ公共團體ノ利害ニ關スト認ムルトキハ前條ノ規定ニ拘ラス其ノ公共團體ヲ統轄スル行政廳ヲシテ區域外ニ於ケル事業ヲ執行セシムルコトヲ得
第三條 內務大臣都市計畫事業カ分割シテ之ヲ執行スルコト困難又ハ不利益ト認ムルトキ其ノ他特別ノ事情アリト認ムルトキハ前二條ノ規定ニ拘ラス事業ヲ執行スヘキ行政廳ヲ指定スルコトヲ得
第四條 前三條ノ規定ハ行政官廳都市計畫事業ヲ執行スル場合ニ之ヲ適用セス
第五條 行政廳ニ非サル者ヲシテ執行セシムルコトヲ得ル都市計畫事業ノ種類及範圍ハ關係行政廳ノ意見ヲ聞キ都市計畫委員會ノ議ヲ經テ內務大臣之ヲ定ム
第六條 行政廳ニ非サル者都市計畫事業ヲ執行セムトスルトキハ內務大臣ニ特許ヲ申請スヘシ
第七條 內務大臣ハ前條ノ特許ニ都市計畫上其ノ他公益上必要ト認ムル條件ヲ附スルコトヲ得
第八條 第六條ノ特許ヲ受ケタル者事業ヲ實施セムトスルトキハ設計書ヲ添附シ地方長官ノ認可ヲ受クヘシ
第九條 左ノ各號ノ一ニ該當スル場合ニ非サレハ都市計畫事業ニ因リ著シク利益ヲ受クル者ヲシテ事業ノ執行ニ要スル費用ヲ負擔セシムルコトヲ得ス
一 行政官廳ノ執行スル事業ニ因リ公共團體カ著シク利益ヲ受クルトキ
二 事業地ノ公共團體以外ノ公共團體ヲ又ハ上級公共團體ヲ統轄スル行政廳ニ於テ執行スル事業ニ因リ事業地ノ公共團體カ著シク利益ヲ受クルトキ
三 事業ニ因リ生シタル營造物カ他ノ工作物ト效用ヲ兼ヌルニ因リ著シク利益ヲ受クル者アルトキ又ハ其ノ營造物ヲ利用スルニ因リ著シク利益ヲ受クル者アルトキ
四 前各號ノ外都市計畫事業ニ因リ著シク利益ヲ受クル者ニシテ內務大臣ヨリ指定セラレタルモノアルトキ
第十條 都市計畫法第六條第二項ノ規定ニ依リ負擔セシムル費用ノ金額及其ノ負擔方法ニ付テハ關係者ノ意見ヲ聞キ都市計畫委員會ノ議ヲ經テ內務大臣之ヲ定ム
第十一條 都市計畫法第十六條第一項ノ土地ノ境域內ニ於テ工作物ヲ新築改築增築若ハ除却シ、土地ノ形質ヲ變更シ又ハ地方長官ノ指定シタル竹木土石ノ類ヲ採取セムトスル者ハ地方長官ノ許可ヲ受クヘシ但シ命令ヲ以テ許可ヲ要セスト規定シタルトキハ此ノ限ニ在ラス
第十二條 地方長官ハ前條ノ許可ニ都市計畫事業ノ執行上必要ナル條件ヲ附スルコトヲ得
第十三條 風致維持ノ爲指定スル地區內ニ於ケル工作物ノ新築改築增築若ハ除却、土地ノ形質ノ變更、竹木土石ノ類ノ採取其ノ他風致維持ニ影響ヲ及ホス虞アル行爲ハ地方長官內務大臣ノ認可ヲ受ケ命令ヲ以テ之ヲ禁止シ又ハ制限スルコトヲ得
第十四條 地方長官ハ第十一條ノ規定ニ、前條ノ命令ニ又ハ第十二條ノ條件ニ違反シタル者ニ對シ原狀囘復ヲ命スルコトヲ得
第十五條 都市計畫法第十三條第一項ノ規定ニ依ル公共團體ノ土地區劃整理ノ施行ハ內務大臣之ヲ命ス
第十六條 前條ノ土地區劃整理ノ施行ニ要スル費用ハ整理地區內ノ土地所有者又ハ關係人ノ負擔トス
第十七條 公共團體第十五條ノ規定ニ依リ土地區劃整理ノ施行ヲ命セラレタルトキハ設計書、費用負擔方法及耕地整理法第三十條第二項ノ規約ニ代ルヘキ處分方法ヲ定メテ之ヲ吿示シ十日間土地所有者及關係人ノ縱覽ニ供シタル後地方長官ノ認可ヲ受クヘシ
土地所有者又ハ關係人前項ノ設計書、費用負擔方法又ハ處分方法ニ關シ異議アルトキハ前項ニ揭クル期間內ニ地方長官ニ之ヲ申出ツルコトヲ得
前項ノ規定ニ依ル異議ノ申出アリタルトキハ地方長官ハ都市計畫委員會ノ議決ニ付スヘシ
地方長官ハ前項ノ議決カ設計書、費用負擔方法又ハ處分方法ノ變更ヲ必要トスルトキハ公共團體ニ其ノ變更ヲ命スヘシ公共團體カ變更ヲ爲シタルトキハ其ノ變更シタル部分ニ付第一項ノ手續ヲ爲スヘシ
第十八條 前二條ノ土地所有者及關係人ノ意義ニ關シテハ耕地整理法ノ定ムル所ニ依ル
第十九條 第十五條ノ土地區劃整理ノ施行ニ付テノ耕地整理法ノ準用ニ關シテハ同法第四十二條ノ二、第四十七條及第四十八條ノ組合ハ土地區劃整理ヲ施行スル公共團體トシ同法第四十三條第一項及第四十四條ノ耕地整理組合ノ地區ハ土地區劃整理ノ地區トス
第二十條 土地區劃整理施行ノ土地ノ地價ニ關シテハ耕地整理法第十二條、第十三條、第十四條第二項乃至第五項及第十四條ノ二乃至第十六條ノ規定ヲ準用ス
土地區劃整理ヲ施行スルニ當リ開墾又ハ地目變換ヲ爲シタル場合ニ於テハ工事完了ノトキ開墾又ハ變換シタル土地ニ對シ從前ノ地域ニ依リ其ノ地價ヲ修正シ修正地價ヲ以テ耕地整理法第十三條第一項ノ現地價トス
前項ノ規定ハ第一項ノ場合ニ於テ之ヲ耕地整理法第十四條第二項、第三項及第五項竝第十五條ノ規定中同法第十四條第一項ノ規定ト看做ス
第二十一條 鐵道、軌道、運河、水道、下水道、土地區劃整理、運動場、一團地ノ住宅經營、市場、屠場、墓地、火葬場及塵埃燒却場ハ都市計畫法第十六條第一項ノ規定ニ依リ之ヲ指定ス
第二十二條 都市計畫法第十六條第二項ノ規定ニ依ル收用又ハ使用ハ土地區劃整理ヲ施行スル必要アル場合ニ限リ之ヲ爲スコトヲ得
第二十三條 前條ノ規定ニ依リ收用シタル土地ハ土地區劃整理ノ工事完了後ニ非サレハ之ヲ賣却シ又ハ貸付スルコトヲ得ス
第二十四條 前條ノ規定ニ依ル土地ノ賣却又ハ貸付ハ左ニ揭クル者ニ對シ每筆競爭入札ニ依リテ之ヲ行フ
一 其ノ土地ノ附近地カ都市計畫法第十六條第一項ノ規定ニ依リ收用セラレタル場合ニ於テ其ノ收用セラレタル附近地ノ全部又ハ一部ヲ收用ノ際所有シタル者又ハ其ノ相續人
二 前號ノ附近地ノ上ニ存シタル家屋ヲ其ノ附近地收用ノ際所有シタル者
三 其ノ土地ノ全部又ハ一部ヲ其ノ土地收用ノ際所有シタル者又ハ其ノ相續人
四 其ノ土地ノ上ニ存シタル家屋ヲ其ノ土地收用ノ際所有シタル者
前項ニ揭クル者一人ナルトキハ其ノ者ニ對シ隨意契約ニ依リ賣却又ハ貸付スルコトヲ得
第二十五條 前條ノ規定ニ依リ賣却又ハ貸付スルコトヲ得サル土地ノ賣却又ハ貸付ニ付テハ一般ノ競爭入札ニ依ル
第二十六條 一宅地ヲ爲スニ足ラサル殘地ハ隣地所有者ニ對シ隨意契約ニ依リ賣却又ハ貸付スルコトヲ得
第二十七條 都市計畫事業ニ要スル國有地ハ事業ノ執行ニ要スル費用ヲ負擔スル公共團體ヲシテ無償ニテ之ヲ供用セシメ其ノ地ニ存スル國有ノ建築物ハ無償ニテ其ノ公共團體ニ之ヲ交付ス
第二十八條 都市計畫法第九條ノ規定ニ依リ下付ヲ受ケタル土地ハ都市計畫事業ノ財源ト爲ス爲基本財產トシテ管理スヘシ但シ特別ノ事由ニ依リ內務大臣ノ認可ヲ受ケタルトキハ此ノ限ニ在ラス
第二十九條 公共團體ハ第二十三條ノ土地ノ賣却若ハ貸付ニ付又ハ都市計畫法第十六條第二項ノ規定ニ依リ收用シタル土地若ハ前二條ノ土地ノ管理方法ニ付必要ナル規定ヲ定メ地方長官ヲ經由シ內務大臣ノ認可ヲ受クヘシ
第三十條 內務大臣必要ト認ムルトキハ都市計畫事業ニ依リ生シタル營造物ノ管理者ヲ指定スルコトヲ得
附 則
本令ハ都市計畫法施行ノ日ヨリ之ヲ施行ス
朕都市計画法施行令ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
大正八年十一月二十七日
内閣総理大臣 原敬
大蔵大臣 男爵 高橋是清
内務大臣 床次竹二郎
勅令第四百八十二号
都市計画法施行令
第一条 都市計画事業ハ都市計画法第二条ノ規定ニ依リ指定スル市ヲ統轄スル行政庁之ヲ執行ス
第二条 前条ノ市ノ区域外ニ於テ又ハ区域外ニ亘リ都市計画事業ヲ執行スル場合ニ於テ内務大臣区域外ニ於ケル事業カ主トシテ区域外ノ公共団体ノ利害ニ関スト認ムルトキハ前条ノ規定ニ拘ラス其ノ公共団体ヲ統轄スル行政庁ヲシテ区域外ニ於ケル事業ヲ執行セシムルコトヲ得
第三条 内務大臣都市計画事業カ分割シテ之ヲ執行スルコト困難又ハ不利益ト認ムルトキ其ノ他特別ノ事情アリト認ムルトキハ前二条ノ規定ニ拘ラス事業ヲ執行スヘキ行政庁ヲ指定スルコトヲ得
第四条 前三条ノ規定ハ行政官庁都市計画事業ヲ執行スル場合ニ之ヲ適用セス
第五条 行政庁ニ非サル者ヲシテ執行セシムルコトヲ得ル都市計画事業ノ種類及範囲ハ関係行政庁ノ意見ヲ聞キ都市計画委員会ノ議ヲ経テ内務大臣之ヲ定ム
第六条 行政庁ニ非サル者都市計画事業ヲ執行セムトスルトキハ内務大臣ニ特許ヲ申請スヘシ
第七条 内務大臣ハ前条ノ特許ニ都市計画上其ノ他公益上必要ト認ムル条件ヲ附スルコトヲ得
第八条 第六条ノ特許ヲ受ケタル者事業ヲ実施セムトスルトキハ設計書ヲ添附シ地方長官ノ認可ヲ受クヘシ
第九条 左ノ各号ノ一ニ該当スル場合ニ非サレハ都市計画事業ニ因リ著シク利益ヲ受クル者ヲシテ事業ノ執行ニ要スル費用ヲ負担セシムルコトヲ得ス
一 行政官庁ノ執行スル事業ニ因リ公共団体カ著シク利益ヲ受クルトキ
二 事業地ノ公共団体以外ノ公共団体ヲ又ハ上級公共団体ヲ統轄スル行政庁ニ於テ執行スル事業ニ因リ事業地ノ公共団体カ著シク利益ヲ受クルトキ
三 事業ニ因リ生シタル営造物カ他ノ工作物ト効用ヲ兼ヌルニ因リ著シク利益ヲ受クル者アルトキ又ハ其ノ営造物ヲ利用スルニ因リ著シク利益ヲ受クル者アルトキ
四 前各号ノ外都市計画事業ニ因リ著シク利益ヲ受クル者ニシテ内務大臣ヨリ指定セラレタルモノアルトキ
第十条 都市計画法第六条第二項ノ規定ニ依リ負担セシムル費用ノ金額及其ノ負担方法ニ付テハ関係者ノ意見ヲ聞キ都市計画委員会ノ議ヲ経テ内務大臣之ヲ定ム
第十一条 都市計画法第十六条第一項ノ土地ノ境域内ニ於テ工作物ヲ新築改築増築若ハ除却シ、土地ノ形質ヲ変更シ又ハ地方長官ノ指定シタル竹木土石ノ類ヲ採取セムトスル者ハ地方長官ノ許可ヲ受クヘシ但シ命令ヲ以テ許可ヲ要セスト規定シタルトキハ此ノ限ニ在ラス
第十二条 地方長官ハ前条ノ許可ニ都市計画事業ノ執行上必要ナル条件ヲ附スルコトヲ得
第十三条 風致維持ノ為指定スル地区内ニ於ケル工作物ノ新築改築増築若ハ除却、土地ノ形質ノ変更、竹木土石ノ類ノ採取其ノ他風致維持ニ影響ヲ及ホス虞アル行為ハ地方長官内務大臣ノ認可ヲ受ケ命令ヲ以テ之ヲ禁止シ又ハ制限スルコトヲ得
第十四条 地方長官ハ第十一条ノ規定ニ、前条ノ命令ニ又ハ第十二条ノ条件ニ違反シタル者ニ対シ原状回復ヲ命スルコトヲ得
第十五条 都市計画法第十三条第一項ノ規定ニ依ル公共団体ノ土地区画整理ノ施行ハ内務大臣之ヲ命ス
第十六条 前条ノ土地区画整理ノ施行ニ要スル費用ハ整理地区内ノ土地所有者又ハ関係人ノ負担トス
第十七条 公共団体第十五条ノ規定ニ依リ土地区画整理ノ施行ヲ命セラレタルトキハ設計書、費用負担方法及耕地整理法第三十条第二項ノ規約ニ代ルヘキ処分方法ヲ定メテ之ヲ告示シ十日間土地所有者及関係人ノ縦覧ニ供シタル後地方長官ノ認可ヲ受クヘシ
土地所有者又ハ関係人前項ノ設計書、費用負担方法又ハ処分方法ニ関シ異議アルトキハ前項ニ掲クル期間内ニ地方長官ニ之ヲ申出ツルコトヲ得
前項ノ規定ニ依ル異議ノ申出アリタルトキハ地方長官ハ都市計画委員会ノ議決ニ付スヘシ
地方長官ハ前項ノ議決カ設計書、費用負担方法又ハ処分方法ノ変更ヲ必要トスルトキハ公共団体ニ其ノ変更ヲ命スヘシ公共団体カ変更ヲ為シタルトキハ其ノ変更シタル部分ニ付第一項ノ手続ヲ為スヘシ
第十八条 前二条ノ土地所有者及関係人ノ意義ニ関シテハ耕地整理法ノ定ムル所ニ依ル
第十九条 第十五条ノ土地区画整理ノ施行ニ付テノ耕地整理法ノ準用ニ関シテハ同法第四十二条ノ二、第四十七条及第四十八条ノ組合ハ土地区画整理ヲ施行スル公共団体トシ同法第四十三条第一項及第四十四条ノ耕地整理組合ノ地区ハ土地区画整理ノ地区トス
第二十条 土地区画整理施行ノ土地ノ地価ニ関シテハ耕地整理法第十二条、第十三条、第十四条第二項乃至第五項及第十四条ノ二乃至第十六条ノ規定ヲ準用ス
土地区画整理ヲ施行スルニ当リ開墾又ハ地目変換ヲ為シタル場合ニ於テハ工事完了ノトキ開墾又ハ変換シタル土地ニ対シ従前ノ地域ニ依リ其ノ地価ヲ修正シ修正地価ヲ以テ耕地整理法第十三条第一項ノ現地価トス
前項ノ規定ハ第一項ノ場合ニ於テ之ヲ耕地整理法第十四条第二項、第三項及第五項並第十五条ノ規定中同法第十四条第一項ノ規定ト看做ス
第二十一条 鉄道、軌道、運河、水道、下水道、土地区画整理、運動場、一団地ノ住宅経営、市場、屠場、墓地、火葬場及塵埃焼却場ハ都市計画法第十六条第一項ノ規定ニ依リ之ヲ指定ス
第二十二条 都市計画法第十六条第二項ノ規定ニ依ル収用又ハ使用ハ土地区画整理ヲ施行スル必要アル場合ニ限リ之ヲ為スコトヲ得
第二十三条 前条ノ規定ニ依リ収用シタル土地ハ土地区画整理ノ工事完了後ニ非サレハ之ヲ売却シ又ハ貸付スルコトヲ得ス
第二十四条 前条ノ規定ニ依ル土地ノ売却又ハ貸付ハ左ニ掲クル者ニ対シ毎筆競争入札ニ依リテ之ヲ行フ
一 其ノ土地ノ附近地カ都市計画法第十六条第一項ノ規定ニ依リ収用セラレタル場合ニ於テ其ノ収用セラレタル附近地ノ全部又ハ一部ヲ収用ノ際所有シタル者又ハ其ノ相続人
二 前号ノ附近地ノ上ニ存シタル家屋ヲ其ノ附近地収用ノ際所有シタル者
三 其ノ土地ノ全部又ハ一部ヲ其ノ土地収用ノ際所有シタル者又ハ其ノ相続人
四 其ノ土地ノ上ニ存シタル家屋ヲ其ノ土地収用ノ際所有シタル者
前項ニ掲クル者一人ナルトキハ其ノ者ニ対シ随意契約ニ依リ売却又ハ貸付スルコトヲ得
第二十五条 前条ノ規定ニ依リ売却又ハ貸付スルコトヲ得サル土地ノ売却又ハ貸付ニ付テハ一般ノ競争入札ニ依ル
第二十六条 一宅地ヲ為スニ足ラサル残地ハ隣地所有者ニ対シ随意契約ニ依リ売却又ハ貸付スルコトヲ得
第二十七条 都市計画事業ニ要スル国有地ハ事業ノ執行ニ要スル費用ヲ負担スル公共団体ヲシテ無償ニテ之ヲ供用セシメ其ノ地ニ存スル国有ノ建築物ハ無償ニテ其ノ公共団体ニ之ヲ交付ス
第二十八条 都市計画法第九条ノ規定ニ依リ下付ヲ受ケタル土地ハ都市計画事業ノ財源ト為ス為基本財産トシテ管理スヘシ但シ特別ノ事由ニ依リ内務大臣ノ認可ヲ受ケタルトキハ此ノ限ニ在ラス
第二十九条 公共団体ハ第二十三条ノ土地ノ売却若ハ貸付ニ付又ハ都市計画法第十六条第二項ノ規定ニ依リ収用シタル土地若ハ前二条ノ土地ノ管理方法ニ付必要ナル規定ヲ定メ地方長官ヲ経由シ内務大臣ノ認可ヲ受クヘシ
第三十条 内務大臣必要ト認ムルトキハ都市計画事業ニ依リ生シタル営造物ノ管理者ヲ指定スルコトヲ得
附 則
本令ハ都市計画法施行ノ日ヨリ之ヲ施行ス