朕帝國議會ノ協贊ヲ經タル農業團體法ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十八年三月十日
內閣總理大臣兼陸軍大臣 東條英機
農林大臣 井野碩哉
遞信大臣 寺島健
大藏大臣 賀屋興宣
內務大臣 湯澤三千男
法律第四十六號
農業團體法
第一章 總則
第一條 農業團體ハ市町村農業會、道府縣農業會、全國農業經濟會及中央農業會トス
第二條 農業團體ハ法人トス
第三條 農業團體ハ行政官廳之ヲ監督ス
第四條 農業團體ハ農業ニ關スル事項ニ付行政廳ニ建議スルコトヲ得
農業團體ハ行政廳ノ諮問ニ對シ答申スベシ
第五條 行政官廳ハ農業團體ニ對シ農業ニ關スル報吿書ノ提出及農業ニ關スル事項ノ調査ヲ命ズルコトヲ得
第六條 農業團體ハ勅令ノ定ムル所ニ依リ登記ヲ爲スコトヲ要ス
前項ノ規定ニ依リ登記スベキ事項ハ登記ノ後ニ非ザレバ之ヲ以テ第三者ニ對抗スルコトヲ得ズ
第七條 本法ニ規定スルモノノ外農業團體ノ設立、管理、解散、淸算其ノ他農業團體ニ關シ必要ナル事項ハ勅令ヲ以テ之ヲ定ム
第八條 本法ニ於テ農業トハ耕作、養畜(馬ニ關スルモノヲ除ク)又ハ養蠶ノ業務及之ニ附隨スル業務ヲ謂フ
第九條 樺太ニ於テ本法ヲ適用スルニ付必要ナル事項ニ關シテハ勅令ヲ以テ特例ヲ設クルコトヲ得
第二章 市町村農業會及道府縣農業會
第十條 市町村農業會及道府縣農業會(以下地方農業會ト稱ス)ハ農業ニ關スル國策ニ卽應シ農業ノ整備發達ヲ圖リ且會員ノ農業及經濟ノ發達ニ必要ナル事業ヲ行フコトヲ目的トス
第十一條 地方農業會ハ其ノ目的ヲ達スル爲左ノ事業ヲ行フ
一 農業ノ指導奬勵其ノ他農業ノ發達ニ關スル施設
二 農業ノ統制ニ關スル施設
三 會員ノ販賣スル物ノ賣却又ハ其ノ加工ニ關スル施設
四 會員ニ必要ナル農業用物資ノ購買又ハ其ノ加工若ハ生產ニ關スル施設
五 會員ニ必要ナル農業資金ノ貸付又ハ農業用設備ノ利用ニ關スル施設
六 會員ノ貯金ノ受入ニ關スル施設
地方農業會ハ其ノ目的ヲ達スル爲前項ノ事業ノ外左ノ事業ヲ行フコトヲ得
一 會員ニ必要ナル物ノ購買又ハ其ノ加工若ハ生產ニ關スル施設
二 會員ニ必要ナル資金ノ貸付又ハ設備ノ利用ニ關スル施設
三 農業ニ關スル調査及硏究
四 農業ニ從事スル者ノ福利增進ニ關スル施設
五 前項又ハ前各號ノ事業ニ附帶スル事業
地方農業會前項第四號又ハ第五號ノ事業ヲ行ハントスルトキハ行政官廳ノ認可ヲ受クベシ
地方農業會ノ施設ハ命令ノ定ムル所ニ依リ會員以外ノ者ヲシテ之ヲ利用セシムルコトヲ得
道府縣農業會ハ命令ヲ以テ定ムル金融機關ニ對シ會員ノ爲ニ債務ノ保證ヲ爲シ又ハ當該金融機關ノ委任ヲ受ケ其ノ債權ノ取立ヲ爲スコトヲ得
道府縣農業會ハ會則ノ定ムル所ニ依リ會員ニ對シ手形ノ割引ヲ爲スコトヲ得
第十二條 地方農業會ノ地區ハ市町村農業會ニ在リテハ市町村(町村ニ準ズベキモノヲ含ム以下同ジ)、道府縣農業會ニ在リテハ道府縣ノ區域ニ依ル
特別ノ事由アルトキハ市町村農業會ノ地區ハ市町村ノ區域ニ依ラザルコトヲ得
第十三條 地方農業會ハ其ノ名稱中ニ市、町若ハ村農業會又ハ道、府若ハ縣農業會ナル文字ヲ用フベシ但シ前條第二項ノ場合ニ於テハ市町村農業會ハ其ノ名稱中ニ市、町又ハ村ナル文字ヲ用ヒザルコトヲ得
地方農業會ニ非ザルモノハ其ノ名稱中ニ前項ニ揭グル文字ヲ用フルコトヲ得ズ
第十四條 市町村農業會ハ左ニ揭グル者ヲ以テ其ノ會員トス但シ國、公共團體及勅令ヲ以テ定ムル者ニ付テハ此ノ限ニ在ラズ
一 其ノ地區內ニ於テ農業ヲ營ム者
二 其ノ地區內ノ耕地、牧野又ハ原野ヲ所有スル者
三 前二號ノ者ニ準ズル者ニシテ勅令ヲ以テ定ムルモノ
道府縣農業會ハ其ノ地區內ノ市町村農業會ヲ以テ其ノ會員トス
第十五條 左ニ揭グル者ハ市町村農業會ノ會員ト爲ルコトヲ得但シ其ノ者ガ法人ナルトキハ命令ヲ以テ定ムル法人ニシテ行政官廳ノ認可ヲ受ケタルモノニ限ル
一 其ノ地區內ニ住所ヲ有スル者ニシテ農業ニ密接ナル關係ヲ有スルモノ
二 其ノ他命令ヲ以テ定ムル者
道府縣農業會ノ地區內ニ住所ヲ有スル法人ニシテ命令ヲ以テ定ムルモノハ行政官廳ノ認可ヲ受ケ當該道府縣農業會ノ會員ト爲ルコトヲ得
第十六條 地方農業會ヲ設立セントスルトキハ勅令ノ定ムル所ニ依リ第十四條ノ規定ニ依リ會員タル資格ヲ有スル者ノ三分ノ二以上ノ同意ヲ得テ創立總會ヲ開キ會則其ノ他設立ニ必要ナル事項ヲ定メ行政官廳ノ認可ヲ受クベシ
第十七條 地方農業會ハ主タル事務所ノ所在地ニ於テ設立ノ登記ヲ爲スニ因リテ成立ス
第十八條 地方農業會成立シタルトキハ第十四條ノ規定ニ依リ會員タル資格ヲ有スル者ハ總テ其ノ會員トス
第十九條 會則ニハ左ノ事項ヲ記載スルコトヲ要ス
一 目的及事業
二 名稱
三 地區
四 事務所ノ所在地
五 出資又ハ費用分擔ノ方法
六 其ノ他命令ヲ以テ定ムル事項
第二十條 地方農業會ニ總會ヲ置ク
會員ハ總會ニ於テ各一個ノ議決權ヲ有ス但シ會則ヲ以テ別段ノ定ヲ爲スコトヲ得
第二十一條 左ノ事項ハ總會ノ議決ヲ經ベシ
一 會則ノ變更
二 賦課金ノ賦課徵收方法
三 事業報吿書、財產目錄及貸借對照表ノ承認
四 剩餘金ノ處分又ハ損失ノ處理
五 其ノ他命令ヲ以テ定ムル事項
前項第一號及第二號ノ事項ノ決議ハ行政官廳ノ認可ヲ受クルニ非ザレバ其ノ效力ヲ生ゼズ
第二十二條 總會ハ會長之ヲ招集ス
第二十三條 總會ノ議長ハ會長ヲ以テ之ニ充ツ
第二十四條 總會ノ議事ハ命令ニ別段ノ規定アル場合ヲ除クノ外出席者ノ議決權ノ過半數ヲ以テ之ヲ決ス可否同數ナルトキハ議長ノ決スル所ニ依ル
第二十五條 總會ノ議決ヲ經ベキ事項ニシテ臨時急施ヲ要シ總會ヲ招集スルノ暇ナシト認ムルモノハ會長之ヲ專決處分スルコトヲ得
前項ノ場合ニ於テハ會長ハ次ノ總會ニ於テ其ノ承認ヲ求ムベシ
第二十六條 地方農業會ハ命令ノ定ムル所ニ依リ總會ニ代ルベキ總代會ヲ設クルコトヲ得
第二十七條 地方農業會ニ左ノ役員ヲ置ク
會長 一人
副會長 一人又ハ若干人
理事 若干人
監事 若干人
道府縣農業會ニハ前項ノ役員ノ外會則ノ定ムル所ニ依リ評議員若干人ヲ置クコトヲ得
第二十八條 會長ハ地方農業會ヲ代表シ業務ヲ總理ス
副會長ハ會長ヲ輔佐シ會則ノ定ムル所ニ依リ業務ヲ掌理シ豫メ會長ノ定ムル順位ニ依リ會長事故アルトキハ其ノ職務ヲ代理シ會長缺員ノトキハ其ノ職務ヲ行フ
理事ハ會長及副會長ノ指揮ヲ受ケ業務ヲ執行シ豫メ會長ノ定ムル順位ニ依リ會長及副會長共ニ事故アルトキハ會長ノ職務ヲ代理シ會長及副會長共ニ缺員ノトキハ會長ノ職務ヲ行フ
監事ハ業務ノ執行及財產ノ狀況ヲ監査ス
評議員ハ會長ノ諮問ニ對シ答申シ又ハ會長ニ對シ意見ヲ具申ス
第二十九條 會長ハ總會ニ於テ推薦シタル者ニ就キ市町村農業會ニ在リテハ市町村長(町村長ニ準ズベキモノヲ含ム)ノ意見ヲ徵シ地方長官、道府縣農業會ニ在リテハ地方長官ノ推薦ニ依リ主務大臣之ヲ命ズ
副會長及理事(支部長タル道府縣農業會ノ理事ヲ除ク)ハ總會ニ於テ推薦シタル者ニ就キ會長之ヲ選任ス
支部長タル道府縣農業會ノ理事ハ支部區域內ノ市町村農業會ノ會長ヲ以テ組織スル會議ニ於テ推薦シタル者ニ就キ會長之ヲ選任ス
監事ハ總會ニ於テ之ヲ選任ス
評議員ハ農業ニ關シ學識經驗アル者ノ中ヨリ會長之ヲ選任ス
道府縣農業會ノ副會長及理事ノ選任ハ地方長官ノ認可ヲ受クルニ非ザレバ其ノ效力ヲ生ゼズ
第三十條 地方農業會ノ役員ノ任期ハ左ノ通トス
會長 三年
副會長 三年
理事 三年
監事 二年
評議員 二年
會長必要アリト認ムルトキハ任期中ト雖モ副會長又ハ理事ヲ解任スルコトヲ得
監事ハ任期中ト雖モ總會ニ於テ之ヲ解任スルコトヲ得
第二項ノ規定ニ依ル副會長又ハ理事ノ解任ハ行政官廳ノ認可ヲ受クルニ非ザレバ其ノ效力ヲ生ゼズ
第三十一條 地方農業會ハ會則ノ定ムル所ニ依リ其ノ會員ニ對シ經費ヲ賦課スルコトヲ得
前項ノ規定ニ依ル經費賦課ハ第十一條第一項第一號、第二號及同條第二項第三號、第四號ノ事業竝ニ此等ノ事業ニ關係アル範圍內ニ於ケル同項第五號ノ事業ニ關シ勅令ヲ以テ定ムル經費ニ限ル
第三十二條 地方農業會ハ前條第二項ノ事業ヲ行フ爲特ニ必要アルトキハ命令ノ定ムル所ニ依リ其ノ會員ノ全部又ハ一部ニ對シ同條ノ規定ニ依ル賦課金ノ外特別ノ賦課金ヲ課スルコトヲ得
第三十三條 地方農業會ハ會則ノ定ムル所ニ依リ會則又ハ統制規程ニ違反シタル會員ニ對シ過怠金ヲ課スルコトヲ得
第三十四條 市町村農業會ノ賦課金又ハ過怠金ヲ滯納スル者アル場合ニ於テ當該市町村農業會ノ請求アルトキハ市町村ハ市町村稅ノ例ニ依リ之ヲ處分ス此ノ場合ニ於テ市町村農業會ハ其ノ徵收金額ノ百分ノ四ヲ市町村ニ交付スベシ
市町村ガ前項ノ請求ヲ受ケタル日ヨリ三十日以內ニ其ノ處分ニ着手セズ又ハ九十日以內ニ之ヲ結了セザルトキハ會長ハ地方長官ノ認可ヲ受ケ之ヲ處分スルコトヲ得此ノ場合ニ於テハ町村制第百十一條第一項及第四項ノ規定ヲ準用ス
前二項ノ規定ニ依ル徵收金ノ先取特權ノ順位ハ市町村其ノ他之ニ準ズベキモノノ徵收金ニ次ギ其ノ時效ニ付テハ市町村稅ノ例ニ依ル
市町村農業會ノ賦課金ノ賦課又ハ過怠金ノ徵收ニ關シテハ勅令ノ定ムル所ニ依リ異議ノ申立、訴願及行政訴訟ヲ爲スコトヲ得
第三十五條 地方農業會ハ會則ノ定ムル所ニ依リ第三十一條第二項ノ事業ニ關シ使用料及手數料ヲ徵收スルコトヲ得
前項ノ使用料及手數料ノ徵收ニ關シテハ民事訴訟ヲ提起スルコトヲ得
第三十六條 會員ハ出資一口以上ヲ有スベシ但シ第十四條第一項ノ規定ニ依ル會員ニシテ勅令ヲ以テ定ムルモノハ此ノ限ニ在ラズ
出資一口ノ金額ノ最高限ハ勅令ヲ以テ之ヲ定ム
第三十七條 地方農業會ノ會員ニシテ出資ヲ有スルモノノ責任ハ第三十一條及第三十二條ノ規定ニ依ル費用負擔ノ外其ノ出資額ヲ限度トス
第三十八條 道府縣農業會ハ會則ノ定ムル所ニ依リ郡ノ區域(北海道ニ在リテハ北海道廳支廳長ノ管轄區域トス)若ハ之ニ準ズベキ區域又ハ主務大臣ノ指定スル市ノ區域ニ支部ヲ設置スルコトヲ得
支部長ハ理事ヲ以テ之ニ充ツ支部ノ事務ヲ掌理ス
第三十九條 地方農業會ハ命令ノ定ムル所ニ依リ總會ノ議決ヲ經テ農業ノ統制ニ關スル規程ヲ定メ行政官廳ノ認可ヲ受クベシ之ヲ變更シ又ハ廢止セントスルトキ亦同ジ
第四十條 行政官廳農業ノ整備發達ヲ圖ル爲必要アリト認ムルトキハ地方農業會ニ對シ必要ナル事業ノ施行ヲ命ジ又ハ會則ノ變更其ノ他必要ナル事項ヲ命ズルコトヲ得
第四十一條 行政官廳農業ノ整備發達ヲ圖ル爲必要アリト認ムルトキハ市町村農業會ノ會員ニ對シ當該農業會ノ行フ農業ニ關スル統制ニ從フベキコトヲ命ズルコトヲ得
行政官廳農業ノ整備發達ヲ圖ル爲特ニ必要アリト認ムルトキハ市町村農業會ノ會員以外ノ者ニシテ勅令ヲ以テ定ムルモノニ對シ當該農業會ノ行フ農業ニ關スル統制ニ從フベキコトヲ命ズルコトヲ得
第四十二條 行政官廳農業ノ整備發達ヲ圖ル爲必要アリト認ムルトキハ勅令ヲ以テ定ムル農業ニ關スル團體ニ對シ市町村農業會ノ事業ニ付協力スベキコトヲ命ズルコトヲ得
第四十三條 行政官廳ハ地方農業會ニ對シ業務及會計ニ關シ監督上必要ナル命令ヲ發シ又ハ處分ヲ爲スコトヲ得
第四十四條 行政官廳必要アリト認ムルトキハ當該官吏ヲシテ地方農業會ノ事務所、事業場其ノ他ノ場所ニ臨檢シ業務ノ狀況又ハ帳簿書類、設備其ノ他ノ物件ヲ檢査セシムルコトヲ得
第四十五條 會長ノ職務ヲ行フ者ナキトキハ行政官廳ハ會員其ノ他適當ナル者ヲ指定シテ會長ノ職務ヲ行ハシムルコトヲ得
第四十六條 行政官廳ハ會長ノ行爲ガ法令、法令ニ基キテ爲ス處分若ハ會則ニ違反シ又ハ公益ヲ害シタルトキ其ノ他農業ノ整備發達上會長ヲ不適當ナリト認ムルトキハ之ヲ解任スルコトヲ得
行政官廳ハ副會長、理事、監事又ハ評議員ノ行爲ガ法令、法令ニ基キテ爲ス處分若ハ會則ニ違反シ又ハ公益ヲ害シタルトキハ之ヲ解任スルコトヲ得
第四十七條 行政官廳ハ地方農業會ノ決議又ハ會長、副會長、理事若ハ監事ノ行爲ガ法令、法令ニ基キテ爲ス處分若ハ會則ニ違反シ又ハ公益ヲ害シタルトキハ其ノ決議ヲ取消シ、地方農業會ノ業務ヲ停止シ又ハ地方農業會ノ解散ヲ命ズルコトヲ得
第四十八條 地方農業會ニハ所得稅、法人稅及營業稅ヲ課セズ
第三章 全國農業經濟會
第四十九條 全國農業經濟會ハ農業ニ關スル國策ニ卽應シ會員ノ事業ニ必要ナル經濟事業ヲ行フコトヲ目的トス
第五十條 全國農業經濟會ハ其ノ目的ヲ達スル爲左ノ事業ヲ行フ
一 會員ノ販賣スル物ノ賣却又ハ其ノ加工ニ關スル施設
二 會員ニ必要ナル物ノ購買又ハ其ノ加工若ハ生產ニ關スル施設
三 會員ニ必要ナル設備ノ利用ニ關スル施設
四 前各號ノ事業ニ附帶スル事業
全國農業經濟會前項第四號ノ事業ヲ行ハントスルトキハ主務大臣ノ認可ヲ受クベシ
第五十一條 全國農業經濟會ノ地區ハ全國ノ區域ニ依ル
第五十二條 全國農業經濟會ノ名稱ニハ全國農業經濟會ナル文字ヲ用フベシ
全國農業經濟會ニ非ザルモノハ其ノ名稱中ニ前項ニ揭グル文字ヲ用フルコトヲ得ズ
第五十三條 全國農業經濟會ハ道府縣農業會ヲ以テ其ノ會員トス
市町村農業會ハ全國農業經濟會ノ會員ト爲ルコトヲ得
第五十四條 全國農業經濟會ニ左ノ役員ヲ置ク
理事長 一人
理事 三人以上
監事 二人以上
第五十五條 理事長ハ農業ニ關シ學識經驗アル者ノ中ヨリ主務大臣之ヲ命ズ
理事ハ總會ニ於テ推薦シタル者ニ就キ理事長之ヲ選任ス
監事ハ總會ニ於テ之ヲ選任ス
第二項ノ規定ニ依ル理事ノ選任ハ主務大臣ノ認可ヲ受クルニ非ザレバ其ノ效力ヲ生ゼズ
第五十六條 理事長及理事ハ他ノ職務又ハ商業ニ從事スルコトヲ得ズ但シ主務大臣ノ認可ヲ受ケタルトキハ此ノ限ニ在ラズ
第五十七條 第十八條乃至第二十六條、第二十八條第一項、第三項、第四項、第三十條、第三十三條、第三十六條第一項本文、第二項、第三十七條、第四十條及第四十三條乃至第四十八條ノ規定ハ全國農業經濟會ニ付之ヲ準用ス但シ第十八條中第十四條トアルハ第五十三條第一項トシ第二十二條、第二十三條、第二十五條、第二十八條第一項、第三十條、第四十五條、第四十六條及第四十七條中會長トアルハ理事長トシ第二十八條第三項中會長又ハ會長及副會長トアルハ理事長トス
第四章 中央農業會
第五十八條 中央農業會ハ農業ニ關スル國策ニ卽應シ農業ノ整備發達ヲ圖ルコトヲ目的トス
第五十九條 中央農業會ハ其ノ目的ヲ達スル爲左ノ事業ヲ行フ
一 農業ノ指導奬勵其ノ他農業ノ發達ニ關スル施設
二 農業ノ統制ニ關スル施設
三 農業ニ關スル調査及硏究
四 農業ニ從事スル者ノ福利增進ニ關スル施設
五 前各號ノ事業ニ附帶スル事業
中央農業會前項第四號及第五號ノ事業ヲ行ハントスルトキハ主務大臣ノ認可ヲ受クベシ
第六十條 中央農業會ノ名稱ニハ中央農業會ナル文字ヲ用フベシ
中央農業會ニ非ザルモノハ其ノ名稱中ニ前項ニ揭グル文字ヲ用フルコトヲ得ズ
第六十一條 中央農業會ハ道府縣農業會及全國農業經濟會ヲ以テ其ノ會員トス
第六十二條 左ノ事項ハ總會ニ諮リテ會長之ヲ決ス
一 會則ノ變更
二 賦課金ノ賦課徵收方法
三 收支豫算
前項第一號及第二號ノ事項ハ主務大臣ノ認可ヲ受クルニ非ザレバ其ノ效力ヲ生ゼズ
第六十三條 會長ハ每年總會ニ中央農業會ノ事業ノ狀況ヲ報吿シ監事ヲシテ財產ノ狀況ヲ報吿セシムベシ
第六十四條 中央農業會ニ左ノ役員ヲ置ク
會長 一人
副會長 二人以內
理事 三人以上
監事 二人以上
評議員 若干人
第六十五條 會長及副會長ハ農業ニ關シ學識經驗アル者ノ中ヨリ主務大臣之ヲ命ズ
理事及評議員ハ農業ニ關シ學識經驗アル者ノ中ヨリ會長之ヲ選任ス
監事ハ總會ニ於テ之ヲ選任ス
第二項ノ規定ニ依ル理事ノ選任ハ主務大臣ノ認可ヲ受クルニ非ザレバ其ノ效力ヲ生ゼズ
第六十六條 第十八條、第十九條、第二十條第一項、第二項本文、第二十二條乃至第二十四條、第二十五條第一項、第二十八條、第三十條、第三十一條第一項、第三十二條、第三十三條、第三十五條、第三十九條、第四十條、第四十三條乃至第四十八條、第五十一條及第五十六條ノ規定ハ之ヲ中央農業會ニ付準用ス但シ第十八條中第十四條トアルハ第六十一條トシ第三十二條中前條第二項トアルハ第五十九條第一項トシ第三十五條中第三十一條第二項トアルハ第五十九條第一項トシ第三十九條中總會ノ議決ヲ經テトアルハ總會ニ諮リテトシ第四十六條中會長トアルハ會長又ハ副會長トシ副會長、理事、監事又ハ評議員トアルハ理事、監事又ハ評議員トシ第五十六條中理事長トアルハ會長、副會長トス
第五章 罰則
第六十七條 地方農業會ノ會長、副會長、理事若ハ監事、全國農業經濟會ノ理事長、理事若ハ監事又ハ第四十五條(第五十七條ニ於テ準用スル場合ヲ含ム)ノ規定ニ依ル地方農業會ノ會長若ハ全國農業經濟會ノ理事長ノ職務ヲ行フ者何等ノ名義ヲ以テスルヲ問ハズ當該團體ノ事業ノ範圍外ニ於テ貸付若ハ手形ノ割引ヲ爲シ又ハ投機取引ノ爲ニ當該團體ノ財產ヲ處分シタルトキハ二年以下ノ懲役又ハ三千圓以下ノ罰金ニ處ス
前項ノ規定ハ刑法ニ正條アル場合ニハ之ヲ適用セズ
第六十八條 第四十一條ノ規定ニ依ル行政官廳ノ命令ニ違反シタル者ハ三千圓以下ノ罰金ニ處ス
第六十九條 法人又ハ人ノ代理人、戶主、家族、同居者、雇人其ノ他ノ從業者ガ其ノ法人又ハ人ノ業務ニ關シ前條ノ違反行爲ヲ爲シタルトキハ其ノ法人又ハ人ハ自己ノ指揮ニ出デザルノ故ヲ以テ其ノ處罰ヲ免ルルコトヲ得ズ
前條ノ罰則ハ其ノ者ガ法人ナルトキハ理事、取締役其ノ他ノ法人ノ業務ヲ執行スル役員ニ、未成年者又ハ禁治產者ナルトキハ其ノ法定代理人ニ之ヲ適用ス但シ營業ニ關シ成年者ト同一ノ能力ヲ有スル未成年者ニ付テハ此ノ限ニ在ラズ
第七十條 第四十四條(第五十七條及第六十六條ニ於テ準用スル場合ヲ含ム)ノ規定ニ依ル當該官吏ノ檢査ヲ拒ミ、妨ゲ又ハ忌避シタル者ハ千圓以下ノ罰金ニ處ス
第七十一條 農業團體ノ會長、理事長、副會長、理事、監事、淸算人若ハ使用人又ハ第四十五條(第五十七條及第六十六條ニ於テ準用スル場合ヲ含ム以下同ジ)ノ規定ニ依ル會長若ハ理事長ノ職務ヲ行フ者其ノ職務ニ關シ賄賂ヲ收受シ又ハ之ヲ要求シ若ハ約束シタルトキハ二年以下ノ懲役ニ處ス因テ不正ノ行爲ヲ爲シ又ハ相當ノ行爲ヲ爲サザルトキハ五年以下ノ懲役ニ處ス
前項ノ場合ニ於テ收受シタル賄賂ハ之ヲ沒收ス若シ其ノ全部又ハ一部ヲ沒收スルコト能ハザルトキハ其ノ價額ヲ追徵ス
第七十二條 前條第一項ノ者ニ對シ賄賂ヲ交付シ又ハ之ヲ提供シ若ハ約束シタル者ハ二年以下ノ懲役又ハ五百圓以下ノ罰金ニ處ス
前項ノ罪ヲ犯シタル者自首シタルトキハ其ノ刑ヲ減輕シ又ハ免除スルコトヲ得
第七十三條 農業團體本法若ハ本法ニ基キテ發スル命令又ハ之ニ基キテ爲ス處分ニ違反シタルトキハ會長、理事長、會長若ハ理事長ノ職務ヲ行ヒ若ハ代理スル副會長若ハ理事、淸算人又ハ第四十五條ノ規定ニ依ル會長若ハ理事長ノ職務ヲ行フ者ヲ五千圓以下ノ過料ニ處ス
第七十四條 全國農業經濟會ノ理事長若ハ理事又ハ中央農業會ノ會長、副會長若ハ理事第五十六條(第六十六條ニ於テ準用スル場合ヲ含ム)ノ規定ニ違反シ他ノ職務又ハ商業ニ從事シタルトキハ千圓以下ノ過料ニ處ス
第七十五條 第十三條第二項、第五十二條第二項又ハ第六十條第二項ノ規定ニ違反シタル者ハ千圓以下ノ過料ニ處ス
附 則
第七十六條 本法施行ノ期日ハ各規定ニ付勅令ヲ以テ之ヲ定ム但シ第九十九條ノ規定ハ公布ノ日ヨリ之ヲ施行ス
第七十七條 主務大臣ハ設立委員ヲ命ジ中央農業會ノ設立ニ關スル事務ヲ處理セシム
第七十八條 主務大臣前條ノ規定ニ依リ設立委員ヲ命ジタルトキハ帝國農會、產業組合中央會、全國養蠶業組合聯合會及勅令ヲ以テ定ムル法人ニ對シ其ノ解散ヲ命ズ
前項ノ法人ハ中央農業會成立ノ時解散スルモノトシ其ノ權利義務(其ノ法人ガ其ノ行フ事業ニ關シ行政官廳ノ許可、認可其ノ他ノ處分ニ基キ有スル權利義務ヲ含ム)ハ中央農業會之ヲ承繼ス此ノ場合ニ於テハ他ノ法令中解散及淸算ニ關スル規定ハ之ヲ其ノ法人ニ適用セズ
第七十九條 設立委員ハ遲滯ナク前條第一項ノ法人ヲ組織スル者ニシテ勅令ヲ以テ定ムルモノノ總會ヲ招集シ之ニ諮リテ會則其ノ他設立ニ必要ナル事項ヲ定メ主務大臣ノ認可ヲ受クベシ
第八十條 中央農業會ハ主タル事務所ノ所在地ニ於テ設立ノ登記ヲ爲スニ因リテ成立ス
第八十一條 中央農業會成立シタルトキハ第七十九條ニ規定スル者ハ第六十一條ノ規定ニ拘ラズ總テ其ノ會員トス
第八十二條 主務大臣ハ設立委員ヲ命ジ全國農業經濟會ノ設立ニ關スル事務ヲ處理セシム
第八十三條 主務大臣前條ノ規定ニ依リ設立委員ヲ命ジタルトキハ保證責任全國購買販賣組合聯合會ニ對シ其ノ解散ヲ命ズ
第八十四條 設立委員ハ遲滯ナク保證責任全國購買販賣組合聯合會ヲ組織スル者ニシテ勅令ヲ以テ定ムルモノノ總會ヲ招集シ其ノ議決ヲ經テ會則、保證責任全國購買販賣組合聯合會ノ出資ニ對スル全國農業經濟會ノ出資ノ引當其ノ他設立ニ必要ナル事項ヲ定メ主務大臣ノ認可ヲ受クベシ
第八十五條 全國農業經濟會成立シタルトキハ保證責任全國購買販賣組合聯合會ヲ組織スル者ハ第五十三條ノ規定ニ拘ラズ勅令ノ定ムル所ニ依リ總テ其ノ會員トス
第八十六條 第七十八條第二項及第八十條ノ規定ハ全國農業經濟會ニ付之ヲ準用ス
第八十七條 行政官廳地方農業會ヲ設立スル爲必要アリト認ムルトキハ設立委員ヲ命ジ地方農業會ノ設立ニ關スル事務ヲ處理セシム
第八十八條 行政官廳前條ノ規定ニ依リ設立委員ヲ命ジタルトキハ道府縣農業會ヲ設立スル場合ニ在リテハ勅令ヲ以テ定ムルモノヲ除クノ外郡又ハ道府縣ノ區域ヲ地區又ハ區域トスル農會、茶業組合、茶業組合聯合會議所、畜產組合、畜產組合聯合會、產業組合聯合會、養蠶業組合、養蠶業組合聯合會其ノ他勅令ヲ以テ定ムル法人ニ對シ、市町村農業會ヲ設立スル場合ニ在リテハ勅令ヲ以テ定ムルモノヲ除クノ外市町村ノ區域ヲ地區又ハ區域トスル農會、產業組合其ノ他勅令ヲ以テ定ムル法人ニ對シ其ノ解散ヲ命ズ
第八十九條 設立委員ハ遲滯ナク道府縣農業會ヲ設立スル場合ニ在リテハ前條前段ニ規定スル法人ヲ組織スル者ニシテ勅令ヲ以テ定ムルモノ、市町村農業會ヲ設立スル場合ニ在リテハ同條後段ニ規定スル法人ヲ組織スル者ニシテ勅令ヲ以テ定ムルモノノ總會ヲ招集シ其ノ議決ヲ經テ會則、產業組合聯合會、產業組合其ノ他勅令ヲ以テ定ムル法人ノ出資ニ對スル道府縣農業會又ハ市町村農業會ノ出資ノ引當其ノ他設立ニ必要ナル事項ヲ定メ行政官廳ノ認可ヲ受クベシ
第九十條 地方農業會成立シタルトキハ道府縣農業會ニ在リテハ第八十八條前段ニ規定スル法人ヲ組織スル者ニシテ勅令ヲ以テ定ムルモノ、市町村農業會ニ在リテハ同條後段ニ規定スル法人ヲ組織スル者ニシテ勅令ヲ以テ定ムルモノハ第十四條又ハ第十五條ノ規定ニ拘ラズ勅令ノ定ムル所ニ依リ總テ其ノ會員トス
第九十一條 第七十八條第二項及第八十條ノ規定ハ地方農業會ニ付之ヲ準用ス
第九十二條 行政官廳地方農業會ヲ設立スル爲必要アリト認ムルトキハ農會、畜產組合、畜產組合聯合會其ノ他勅令ヲ以テ定ムル法人ニ對シ他ノ法令ノ規定ニ拘ラズ勅令ノ定ムル所ニ依リ其ノ分割ヲ命ズルコトヲ得
第九十三條 第七十七條乃至前條ニ規定スルモノノ外農業團體ノ設立竝ニ第七十八條第一項、第八十三條及第八十八條ノ法人(以下受命法人ト稱ス)ノ解散ニ關シ必要ナル事項ハ勅令ヲ以テ之ヲ定ム
第九十四條 第七十七條乃至前條ノ規定ニ依リ農業團體成立シタル場合ニ於テ其ノ農業團體ニ權利義務ヲ承繼セラレタル受命法人ヲ組織スル者ト當該農業團體トノ間又ハ當該受命法人ノ所屬シタル法人ト當該農業團體トノ間ノ所屬其ノ他ノ關係ニ付テハ本法及他ノ法令ニ拘ラズ勅令ヲ以テ別段ノ定ヲ爲スコトヲ得
第九十五條 受命法人ノ行フ第十一條第二項第四號、第五號、第五十條第一項第四號又ハ第五十九條第一項第四號、第五號ニ揭グル事業ヲ第七十八條第二項(第八十六條又ハ第九十一條ニ於テ準用スル場合ヲ含ム)ノ規定ニ依リ當該受命法人ノ權利義務ヲ承繼シタル農業團體ガ引續キ行フ場合ニ於テハ當該農業團體ハ當該事業ニ關シ第十一條第三項、第五十條第二項又ハ第五十九條第二項ノ規定ニ依ル認可ヲ受ケタルモノト看做ス
第九十六條 第十三條、第五十二條又ハ第六十條ノ規定施行ノ際現ニ第十三條第一項、第五十二條第一項又ハ第六十條第一項ニ揭グル名稱ヲ其ノ名稱中ニ用フル者ハ此等ノ規定施行後六月以內ニ其ノ名稱ヲ變更スルコトヲ要ス
第七十五條ノ規定ハ前項ノ期間內之ヲ同項ノ者ニ適用セズ
第九十七條 農業團體第七十八條第二項(第八十六條又ハ第九十一條ニ於テ準用スル場合ヲ含ム)ノ規定ニ依リ受命法人ヨリ不動產又ハ船舶ニ關スル權利ヲ承繼スル場合ニ於ケル其ノ取得ニ付登記ヲ受クルトキハ其ノ登錄稅ノ額ハ不動產又ハ船舶ノ價格ノ千分ノ三トス但シ登錄稅法ニ依リ算出シタル登錄稅ノ額ガ本法ニ依リ算出シタル稅額ヨリ少キトキハ其ノ額ニ依ル
第九十八條 全國農業經濟會又ハ地方農業會ガ第八十六條又ハ第九十一條ニ於テ準用スル第七十八條第二項ノ規定ニ依リ產業組合聯合會又ハ產業組合ノ權利義務ヲ承繼スル場合ニ於テハ特別法人稅法ノ適用ニ關シテハ產業組合聯合會又ハ產業組合ハ之ヲ合併ニ因リテ消滅シタル特別ノ法人ト看做シ全國農業經濟會又ハ地方農業會ハ之ヲ合併ニ因リテ設立シタル特別ノ法人ト看做ス
全國農業經濟會又ハ地方農業會ガ第八十六條又ハ第九十一條ニ於テ準用スル第七十八條第二項ノ規定ニ依リ受命法人ヨリ承繼シタル財產ニ付テハ特別法人稅法ニ依ル剩餘金ノ計算上之ヲ益金ニ算入セズ
第九十九條 農會、養蠶業組合、道府縣養蠶業組合聯合會及全國養蠶業組合聯合會ノ役員、總代、議員、特別議員又ハ豫備議員ハ命令ヲ以テ定ムル場合ヲ除クノ外其ノ任期滿了シタルトキト雖モ第七十八條第二項(第八十六條又ハ第九十一條ニ於テ準用スル場合ヲ含ム)ノ規定ニ依ル當該法人ノ解散ニ至ル迄仍在任ス
第百條 左ニ揭グル法令ハ之ヲ廢止ス
一 農會法
二 茶業組合規則
前項ノ法令廢止前當該法令ノ罰則ヲ適用スベカリシ行爲ニ付テハ仍從前ノ例ニ依ル
第一項ノ法令ノ廢止ニ關シ必要ナル規定ハ勅令ヲ以テ之ヲ定ム
第百一條 印紙稅法中左ノ通改正ス
第四條第一項第十一號中「產業組合」ノ上ニ「市町村農業會、道府縣農業會、」ヲ、同項第十二號中「產業組合聯合會」ノ上ニ「道府縣農業會、全國農業經濟會、」ヲ加フ
第五條第六號中「產業組合」ノ上ニ「市町村農業會、」ヲ、同條第九號中「產業組合」ノ上ニ「市町村農業會、道府縣農業會、」ヲ加フ
第百二條 日本勸業銀行法中左ノ通改正ス
「產業債券」ヲ「農林債券」ニ、「產業組合中央金庫」ヲ「農林中央金庫」ニ改ム
第百三條 牧野法中左ノ通改正ス
「畜產組合」ヲ「馬匹組合」ニ、「畜產組合聯合會」ヲ「馬匹組合聯合會」ニ改ム
第百四條 登錄稅法中左ノ通改正ス
第六條第一項第十一號中「產業債券」ヲ「農林債券」ニ改ム
第十九條第七號中「產業組合」ノ上ニ「農業團體、」ヲ、「產業組合法」ノ上ニ「農業團體法、」ヲ加ヘ「產業組合中央會、」ヲ削ル
同條第十五號及第十六號中「產業組合中央金庫」ヲ「市町村農業會、農林中央金庫」ニ改ム
第百五條 特別法人稅法中左ノ通改正ス
第二條中第一號ヲ第一號ノ二、第一號ノ二ヲ第一號ノ二ノ二トシ第一號トシテ左ノ如ク加フ
一 市町村農業會、道府縣農業會及全國農業經濟會
同條第八號ヲ左ノ如ク改ム
八 農林中央金庫
第百六條 貯蓄銀行法中左ノ通改正ス
第五條第四號及第五號中「公共團體」ノ下ニ「、市町村農業會」ヲ加フ
第百七條 畜產組合法中左ノ通改正ス
「畜產組合法」ヲ「馬匹組合法」ニ改ム
「畜產組合」ヲ「馬匹組合」ニ、「畜產組合聯合會」ヲ「馬匹組合聯合會」ニ改ム
第一條 削除
第二條中「家畜」ヲ「馬」ニ改ム
第三條及第四條中「畜產上ノ」ヲ「馬產上ノ」ニ改ム
第五條中「家畜」ヲ「馬」ニ、「家畜衞生」ヲ「馬ノ衞生」ニ改ム
第六條第二項中「家畜又ハ」ヲ削ル
第九條中「種畜」ヲ「種馬」ニ、「家畜ノ系統」ヲ「馬ノ系統」ニ、「家畜衞生」ヲ「馬ノ衞生」ニ改ム
第十條第二項中「家畜又ハ」ヲ、同條第三項中「家畜若ハ」ヲ削ル
第十一條第一項中「家畜、畜產物又ハ畜產上ノ設備」ヲ「馬又ハ馬產上ノ設備」ニ改ム
第二十八條中「畜產上ノ」ヲ「馬產上ノ」ニ改ム
第三十一條第一項中「第二項ノ場合ヲ除クノ外」ヲ削ル
同條第二項及第三項ヲ削ル
第三十六條及第三十九條第一項第二號中「家畜若ハ」ヲ削ル
第四十四條第二項ヲ削ル
第百八條 臨時農村負債處理法中左ノ通改正ス
「產業組合中央金庫」ヲ「農林中央金庫」ニ改ム
第十一條第二項中「所屬信用組合」ノ上ニ「所屬市町村農業會若ハ」ヲ、「組合員」ノ上ニ「會員若ハ」ヲ、「信用組合」ノ上ニ「市町村農業會又ハ」ヲ加フ
第十三條中「產業組合中央金庫特別融通及損失補償法」ヲ「農林中央金庫特別融通及損失補償法」ニ改ム
第百九條 臨時資金調整法中左ノ通改正ス
第二條中「產業組合中央金庫」ヲ「農林中央金庫」ニ改メ「戰時金融金庫」ノ下ニ「、道府縣農業會」ヲ加フ
第百十條 家畜市場法中左ノ通改正ス
第三條第二項中「產牛馬組合法ニ依リ設置シタル組合」ヲ「馬匹組合、馬匹組合聯合會、市町村農業會若ハ道府縣農業會」ニ改ム
第四條中「產牛馬組合法ニ依リ設置シタル組合」ヲ「馬匹組合、馬匹組合聯合會、市町村農業會又ハ道府縣農業會」ニ改ム
第百十一條 農村負債整理組合法中左ノ通改正ス
第八條第一項中「信用組合」ノ上ニ「市町村農業會、」ヲ加フ
第二十四條第一項中「、第百七十五條乃至第百七十七條及第二百六條乃至第二百八條」ヲ「及第百七十五條乃至第百七十七條」ニ改ム
第百十二條 農村負債整理資金特別融通及損失補償法中左ノ通改正ス
「產業組合中央金庫」ヲ「農林中央金庫」ニ、「產業組合中央金庫特別融通及損失補償法」ヲ「農林中央金庫特別融通及損失補償法」ニ改ム
第一條第一項中「負債整理組合又ハ農村負債整理組合法第八條ノ規定ニ依リ負債整理事業ヲ行フ法人」ヲ「負債整理組合、農村負債整理組合法第八條ノ規定ニ依リ負債整理事業ヲ行フ法人又ハ命令ノ定ムル所ニ依リ負債ノ整理ヲ爲ス者」ニ改ム
同條第二項中「所屬信用組合」ノ上ニ「所屬市町村農業會若ハ」ヲ、「信用組合」ノ上ニ「市町村農業會又ハ」ヲ加ヘ「其ノ組合員タル負債整理組合若ハ農村負債整理組合法第八條ノ規定ニ依リ負債整理事業ヲ行フ法人」ヲ「其ノ會員若ハ組合員タル負債整理組合、農村負債整理組合法第八條ノ規定ニ依リ負債整理事業ヲ行フ法人若ハ命令ノ定ムル所ニ依リ負債ノ整理ヲ爲ス者」ニ改ム
第百十三條 農業保險法中左ノ通改正ス
「市農會又ハ町村農會」ヲ「市町村農業會」ニ改ム
第百十四條 農業動產信用法中左ノ通改正ス
「信用組合」ノ上ニ「市町村農業會、」ヲ加フ
第百十五條 農業倉庫業法中左ノ通改正ス
第一條第一項第二號中「販賣組合」ノ上ニ「市町村農業會、道府縣農業會、」ヲ加フ
第四條第一項中「產業組合、農會」ヲ「市町村農業會、產業組合」ニ改ム
同條第二項中「產業組合聯合會」ノ上ニ「道府縣農業會又ハ」ヲ加フ
第五條第一項中「產業組合又ハ」ヲ「市町村農業會若ハ道府縣農業會又ハ產業組合若ハ」ニ改メ「產業組合法」ノ上ニ「農業團體法又ハ」ヲ加フ
同條第二項中「前項ノ產業組合又ハ」ヲ「前項ノ市町村農業會若ハ道府縣農業會又ハ產業組合若ハ」ニ、「組合員又ハ」ヲ「會員又ハ組合員、」ニ改ム
同條第三項中「農會又ハ」ヲ削ル
第十八條第二項ヲ削ル
第十九條第二項及第三項中「販賣組合」ノ上ニ「市町村農業會、道府縣農業會、全國農業經濟會、」ヲ加フ
第二十條中「產業組合聯合會」ノ上ニ「道府縣農業會、全國農業經濟會又ハ」ヲ加フ
第二十一條第一項中「產業組合聯合會」ノ上ニ「道府縣農業會、全國農業經濟會又ハ」ヲ、「產業組合法」ノ上ニ「農業團體法又ハ」ヲ加フ
同條第二項中「產業組合聯合會ハ所屬組合又ハ所屬聯合會ノ爲ニ前項ノ事業ヲ爲スノ外附隨トシテ」ヲ「道府縣農業會若ハ全國農業經濟會又ハ產業組合聯合會ハ所屬會員又ハ所屬組合若ハ所屬聯合會ノ爲ニ前項ノ事業ヲ爲スノ外附隨トシテ所屬會員ニ非ザル市町村農業會、道府縣農業會、全國農業經濟會、」ニ改ム
第百十六條 軍馬資源保護法中左ノ通改正ス
第八條第一項中「畜產組合聯合會、畜產組合」ヲ「馬匹組合聯合會、馬匹組合」ニ、同條第二項中「命令ヲ以テ定ムル畜產組合聯合會又ハ道府縣ノ區域ニ依ル畜產組合」ヲ「馬匹組合聯合會又ハ道府縣ノ區域ニ依ル馬匹組合」ニ改ム
第十一條第二項及第三項ヲ削ル
第十二條乃至第十五條 削除
第十七條中「又ハ軍用保護馬鍛鍊中央會」ヲ削ル
第三十一條中「軍用保護馬鍛鍊中央會ノ役員又ハ」ヲ削ル
第三十七條第二項及第三項ヲ削ル
附則第二項ヲ削ル
第百十七條 國民貯蓄組合法中左ノ通改正ス
第一條第三號及第二條第一項第四號中「產業組合」ノ上ニ「市町村農業會、」ヲ加フ
第四條第一項中「產業組合貯金」ノ上ニ「市町村農業會貯金、」ヲ加フ
第百十八條 產業組合法中左ノ通改正ス
「第九章 產業組合聯合會及產業組合中央會」ヲ「第九章 產業組合聯合會」ニ改ム
第七十六條第二項本文中「產業組合」ノ上ニ「市町村農業會、道府縣農業會、」ヲ加フ
第七十六條ノ二中「產業組合中央金庫」ヲ「農林中央金庫」ニ改ム
第八十二條乃至第九十二條 削除
第九十三條ノ三中「又ハ第八十三條第二項」ヲ削ル
第九十四條 削除
第九十六條中「及產業組合中央會」ヲ削ル
第九十七條中「、產業組合聯合會登記簿及產業組合中央會登記簿」ヲ「及產業組合聯合會登記簿」ニ改ム
第九十八條第二項第一號中「、產業組合聯合會又ハ產業組合中央會」ヲ「又ハ產業組合聯合會」ニ改ム
第百五條中「、產業組合聯合會及產業組合中央會」ヲ「及產業組合聯合會」ニ改ム
第百十九條 產業組合中央金庫法中左ノ通改正ス
「產業組合中央金庫法」ヲ「農林中央金庫法」ニ改ム
「產業組合中央金庫」ヲ「農林中央金庫」ニ、「產業組合中央金庫監理官」ヲ「農林中央金庫監理官」ニ、「產業債券」ヲ「農林債券」ニ改ム
第二條第三項中「產業組合聯合會」ノ上ニ「道府縣農業會、」ヲ加フ
第五條第一項中「政府、」ノ下ニ「全國農業經濟會、道府縣農業會、市町村農業會、出資ヲ爲サシムル森林組合聯合會若ハ森林組合、」ヲ加フ
第十二條第一項中「三十名以內」ヲ「三十五名以內」ニ改メ「產業組合關係者」ノ上ニ「農業團體關係者、森林組合關係者、」ヲ加フ
第十三條第一號中「所屬產業組合聯合會」ノ上ニ「所屬全國農業經濟會、所屬道府縣農業會、所屬市町村農業會、所屬森林組合聯合會、所屬森林組合、」ヲ加フ
同條第二號中「所屬產業組合聯合會」ノ上ニ「所屬全國農業經濟會、所屬道府縣農業會、所屬市町村農業會、所屬森林組合聯合會、所屬森林組合、」ヲ、「三十箇年以內」ノ下ニ「(所屬森林組合聯合會又ハ所屬森林組合ニ對シ貸付ヲ爲ス場合ニ於テハ五十箇年以內)」ヲ加フ
同條第三號、第四號、第六號及第七號中「所屬產業組合聯合會」ノ上ニ「所屬全國農業經濟會、所屬道府縣農業會、所屬市町村農業會、所屬森林組合聯合會、所屬森林組合、」ヲ加フ
同條第五號中「產業組合聯合會」ノ上ニ「全國農業經濟會、道府縣農業會、市町村農業會、森林組合聯合會、森林組合、」ヲ加フ
第十四條ニ左ノ一項ヲ加フ
農林中央金庫ハ所屬森林組合聯合會又ハ所屬森林組合ニ對シ貸付ヲ爲ス場合ニ於テハ擔保ヲ徵シテ二十箇年以內ノ定期償還貸付ヲ爲スコトヲ得
第十五條第一項第二號中「主務大臣ノ認可ヲ受ケタル」ヲ削リ同項第三號及第四號中「產業組合聯合會」ノ上ニ「全國農業經濟會、道府縣農業會、市町村農業會、森林組合聯合會、森林組合、」ヲ加フ
第三十條及び第三十五條 削除
第百二十條 產業組合中央金庫特別融通及損失補償法中左ノ通改正ス
「產業組合中央金庫特別融通及損失補償法」ヲ「農林中央金庫特別融通及損失補償法」ニ改ム
「產業組合中央金庫」ヲ「農林中央金庫」ニ、「產業組合中央金庫法」ヲ「農林中央金庫法」ニ、「產業債券」ヲ「農林債券」ニ改ム
第一條中「所屬信用組合聯合會」ノ上ニ「所屬道府縣農業會、所屬市町村農業會、」ヲ加フ
第百二十一條 產業組合自治監査法中左ノ通改正ス
「產業組合自治監査法」ヲ「農業團體自治監査法」ニ改ム
「產業組合監査聯合會」ヲ「農業團體監査聯合會」ニ、「產業組合監査員」ヲ「農業團體監査員」ニ、「產業組合」ヲ「農業團體」ニ、「當該產業組合」ヲ「當該農業團體」ニ改ム
第一條第二項中「產業組合聯合會」ノ上ニ「產業組合及」ヲ加フ
第八條中「產業組合中央會及產業組合中央金庫」ヲ「農林中央金庫」ニ改ム
第九條第四項ヲ削ル
第百二十二條 蠶絲業組合法中左ノ通改正ス
第一條中「六種」ヲ「五種」ニ、同條第一號ヲ左ノ如ク改ム
一 削除
第七條第一項中「養蠶業組合」ヲ削ル
「第二節 養蠶業組合」ヲ「第二節 養蠶實行組合」ニ改ム
第十六條乃至第十八條及び第二十七條乃至第四十條 削除
第四十一條第二項ヲ削ル
第四十三條第二項ヲ左ノ如ク改ム
前項ノ區域ニ增減アリタルトキハ其ノ區域ヲ地區トスル蠶種業組合ノ地區モ亦之ニ應ジテ增減アリタルモノトス
第四十四條ノ二ヲ第四十四條ノ七トシ第四十四條ノ三ヲ第四十四條ノ十三トス
第四十四條ノ二 蠶種業組合ヲ設立セントスルトキハ命令ノ定ムル所ニ依リ其ノ地區內ノ前條ニ揭グル者ノ三分ノ二以上ノ同意ヲ得テ創立總會ヲ開キ定款ヲ議定シ役員ヲ選任シ收支豫算及經費ノ分賦收入方法ヲ議決シ行政官廳ノ認可ヲ受クベシ
前項ノ創立總會ノ決議ニ關シ必要ナル事項ハ命令ヲ以テ之ヲ定ム
第四十四條ノ三 蠶種業組合ハ設立ノ認可ヲ受ケタル時成立ス
第四十四條ノ四 蠶種業組合成立シタルトキハ其ノ地區內ノ組合員タル資格ヲ有スル者ハ總テ其ノ組合員トス
第四十四條ノ五 蠶種業組合ノ地區內ニ於テ蠶種製造業ニ關スル事業ヲ行フ法人ニシテ命令ヲ以テ規定スルモノハ蠶種業組合ノ組合員ト爲ルコトヲ得
第四十四條ノ六 主務大臣必要アリト認ムルトキハ區域ヲ指定シ組合員タル資格ヲ有スル者ニ對シ蠶種業組合ノ設立ヲ命ズルコトヲ得
前項ノ規定ニ依ル設立ニ關シ必要ナル事項ハ命令ヲ以テ之ヲ定ム
第四十四條ノ八 左ニ揭グル事項ハ總會ノ議決ヲ經ベシ
一 收支豫算
二 經費ノ分賦收入方法
三 命令ヲ以テ規定スル統制ニ關スル施設
四 事業報吿及收支決算
五 借入金
六 基本財產ノ造成、管理及處分
七 定款ノ變更
八 役員ノ選任及解任
九 第六十五條ノ議員ノ選任及解任
十 第六十三條第一項ノ同意
前項第一號乃至第三號、第五號、第七號及第八號ニ揭グル事項ノ決議ハ行政官廳ノ認可ヲ受クルニ非ザレバ其ノ效力ヲ生ゼズ
第四十四條ノ九 總會ハ組合長之ヲ招集ス
組合員ハ總組合員ノ三分ノ一以上ノ同意ヲ得テ會議ノ目的タル事項及招集ノ事由ヲ記載シタル書面ヲ提出シ總會ノ招集ヲ請求スルコトヲ得
組合長正當ノ事由ナクシテ前項ノ規定ニ依ル請求アリタル後二週間以內ニ總會ヲ招集セザルトキハ請求者ハ行政官廳ノ認可ヲ受ケ之ヲ招集スルコトヲ得
前三項ノ規定ニ依リ總會ヲ招集スルコト能ハザルトキハ行政官廳ハ組合員ヲ指定シテ總會ヲ招集セシムルコトヲ得
第四十四條ノ十 總會ノ議事ハ本法ニ別段ノ規定アル場合ヲ除クノ外出席者ノ過半數ヲ以テ之ヲ決ス可否同數ナルトキハ議長ノ決スル所ニ依ル
第四十四條ノ十一 第四十四條ノ八第一項第三號、第七號及第八號ニ揭グル事項ハ總會ニ於テ組合員ノ半數以上出席シ出席者ノ三分ノ二以上ヲ以テ之ヲ議決ス
定款ノ變更ガ地區ノ增減ニ關スルトキハ前項ノ規定ニ依ル議決ノ外新ニ編入セラレ又ハ削除セラルベキ區域內ノ組合員タル資格ヲ有スル者又ハ組合員ノ第四十四條ノ二第一項ノ規定ニ準ズル同意アルコトヲ要ス
第四十四條ノ十二 總會ノ議決ヲ經ベキ事項ニシテ輕微ナルモノニ付テハ定款ノ定ムル所ニ依リ書面ヲ以テ組合員ノ意見ヲ徵シ總會ノ議決ニ代フルコトヲ得
第四十四條ノ十四 蠶種業組合ニ組合長一人ヲ置ク
蠶種業組合ハ前項ノ役員ノ外定款ノ定ムル所ニ依リ他ノ役員ヲ置クコトヲ得
前二項ノ役員ハ組合員中ヨリ之ヲ選任ス但シ特別ノ事由アルトキハ其ノ他ノ者ヨリ之ヲ選任スルコトヲ妨ゲズ
第四十四條ノ十五 組合長ハ蠶種業組合ヲ代表シ組合ノ事務ヲ總理ス
第四十五條 總會ノ議決ヲ經ベキ事項ニシテ臨時急施ヲ要シ總會ヲ招集スルノ暇ナシト認ムルモノハ組合長定款ノ定ムル所ニ依リ之ヲ專決處分スルコトヲ得
前項ノ場合ニ於テハ組合長ハ次ノ總會ニ於テ其ノ承認ヲ求ムベシ
第四十八條第二項中「第十七條第二項」ヲ「第四十三條第二項」ニ改ム
第四十九條中「產業組合」ノ上ニ「市町村農業會、道府縣農業會、」ヲ加フ
第五十一條 第四十四條ノ二乃至第四十四條ノ四、第四十四條ノ六乃至第四十四條ノ十二及第四十四條ノ十四乃至第四十五條ノ規定ハ產業組合製絲組合及製絲業組合ニ之ヲ準用ス
第四十四條ノ五及第四十四條ノ十三ノ規定ハ製絲業組合ニ之ヲ準用ス
第五十三條第二項中「第十七條第二項」ヲ「第四十三條第二項」ニ改ム
第五十六條 第四十四條ノ二乃至第四十四條ノ四、第四十四條ノ六乃至第四十四條ノ十二及第四十四條ノ十四乃至第四十五條ノ規定ハ生絲問屋業組合及生絲輸出業組合ニ之ヲ準用ス但シ第四十四條ノ八第一項中第六十五條トアルハ之ヲ第六十五條又ハ第七十六條トシ第六十三條第一項トアルハ之ヲ第六十三條第一項又ハ第七十五條第一項トス
第五十七條中「七種」ヲ「五種」ニ改メ同條第一號及第二號ヲ左ノ如ク改ム
一及び二 削除
第五十八條中「又ハ道府縣養蠶業組合聯合會」ヲ削ル
第六十條 蠶絲業組合聯合會ノ地區ハ全國ノ區域ニ依ル
第六十一條第一項中「道、府若ハ縣養蠶業組合聯合會、全國養蠶業組合聯合會、」ヲ削ル
第六十二條 全國蠶種業組合聯合會ハ蠶種業組合及蠶種ノ製造ヲ業トスル者ニシテ命令ヲ以テ規定スルモノヲ以テ、全國產業組合製絲組合聯合會ハ產業組合製絲組合及製絲ヲ爲シ又ハ製絲工場ヲ有スル市町村農業會、道府縣農業會、產業組合又ハ產業組合聯合會ニシテ命令ヲ以テ規定スルモノヲ以テ、全國製絲業組合聯合會ハ製絲業組合及生絲ノ製造ヲ業トスル者ニシテ命令ヲ以テ規定スルモノヲ以テ、全國生絲問屋業組合聯合會ハ生絲問屋業組合ヲ以テ、全國生絲輸出業組合聯合會ハ生絲輸出業組合ヲ以テ其ノ會員トス
第六十三條第二項中「第三十六條第一項」ヲ「第四十四條ノ十一第一項」ニ改ム
第六十八條 第四條乃至第六條、第九條第一項、第十條、第十二條乃至第十四條、第四十四條ノ三、第四十四條ノ六、第四十四條ノ八乃至第四十四條ノ十、第四十四條ノ十一第一項、第四十四條ノ十二及第四十五條ノ規定ハ蠶絲業組合聯合會ニ之ヲ準用ス但シ第四十四條ノ八第一項中第六十五條トアルハ之ヲ第七十六條トシ第六十三條第一項トアルハ之ヲ第七十五條第一項トス
第七十四條第一項中「第五十七條第二號乃至第七號ノ」ヲ削リ同條ニ左ノ一項ヲ加フ
前二項ニ揭グル者ノ外蠶絲業ニ關係アル法人ハ其ノ會員ト爲ルコトヲ得
第七十五條第二項及第七十八條第三項中「第三十六條第一項」ヲ「第四十四條ノ十一第一項」ニ改ム
第七十九條 第四條乃至第六條、第九條第一項、第十二條乃至第十四條、第四十四條ノ三、第四十四條ノ八乃至第四十四條ノ十、第四十四條ノ十一第一項、第四十四條ノ十二、第四十五條、第六十四條及第六十七條ノ規定ハ日本中央蠶絲會ニ之ヲ準用ス
第百二十三條 漁業法中左ノ通改正ス
第四十四條ノ二中「產業組合中央金庫」ヲ「農林中央金庫」ニ改ム
第百二十四條 郵便貯金法中左ノ通改正ス
第四條第三號中「產業組合又ハ產業組合中央金庫」ヲ「市町村農業會、道府縣農業會、全國農業經濟會、產業組合、產業組合聯合會又ハ農林中央金庫」ニ改ム
第百二十五條 所得稅法中左ノ通改正ス
第十一條第一項第五號中「產業組合貯金」ノ上ニ「市町村農業會貯金、」ヲ加フ
第二十一條第三項中「產業組合貯金」ノ上ニ「市町村農業會貯金、」ヲ、「產業組合」ノ上ニ「市町村農業會、」ヲ加フ
第百二十六條 種馬統制法中左ノ通改正ス
第二條第二項中「畜產組合、畜產組合聯合會」ヲ「馬匹組合、馬匹組合聯合會」ニ改ム
第十條及附則第八項中「畜產組合又ハ畜產組合聯合會」ヲ「馬匹組合又ハ馬匹組合聯合會」ニ改ム
第百二十七條 森林法中左ノ通改正ス
第七十四條ノ六 第七十四條ノ三第一項ノ規定ニ依リ出資ヲ爲サシムル森林組合聯合會ハ日本勸業銀行、日本興業銀行、北海道拓殖銀行、農工銀行又ハ農林中央金庫ニ對シ所屬組合又ハ所屬聯合會ノ爲ニ債務ノ保證ヲ爲スコトヲ得
前項ノ規定ニ依リ債務ノ保證ヲ爲シタルトキハ同項ノ森林組合聯合會ハ銀行又ハ農林中央金庫ノ委任ヲ受ケ其ノ債權ノ取立ヲ爲スコトヲ得
第百二十八條 信託業法中左ノ通改正ス
第十一條第一項第六號中「公共團體」ノ下ニ「、市町村農業會」ヲ加フ
第二十三條 削除
第百二十九條 製絲業法中左ノ通改正ス
第一條第二項中「產業組合」ノ上ニ「市町村農業會、道府縣農業會、」ヲ加フ
第百三十條 昭和十五年法律第九十二號中左ノ通改正ス
第二條中「畜產組合、畜產組合聯合會」ヲ「馬匹組合、馬匹組合聯合會、市町村農業會、道府縣農業會」ニ改ム
第百三十一條 第百七條、第百十六條、第百十八條又ハ第百十九條ノ規定施行前此等ノ規定ニ依ル改正ニ係ル畜產組合法、軍馬資源保護法、產業組合法又ハ產業組合中央金庫法ノ罰則ヲ適用スベカリシ行爲ニ付テハ仍從前ノ例ニ依ル
第百七條、第百十八條又ハ第百二十二條ノ規定ノ施行ニ關シ必要ナル規定ハ勅令ヲ以テ之ヲ定ム
第百三十二條 本法ニ規定スルモノノ外本法ノ施行ニ關シ必要ナル規定ハ勅令ヲ以テ之ヲ定ム
朕帝国議会ノ協賛ヲ経タル農業団体法ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十八年三月十日
内閣総理大臣兼陸軍大臣 東条英機
農林大臣 井野碩哉
逓信大臣 寺島健
大蔵大臣 賀屋興宣
内務大臣 湯沢三千男
法律第四十六号
農業団体法
第一章 総則
第一条 農業団体ハ市町村農業会、道府県農業会、全国農業経済会及中央農業会トス
第二条 農業団体ハ法人トス
第三条 農業団体ハ行政官庁之ヲ監督ス
第四条 農業団体ハ農業ニ関スル事項ニ付行政庁ニ建議スルコトヲ得
農業団体ハ行政庁ノ諮問ニ対シ答申スベシ
第五条 行政官庁ハ農業団体ニ対シ農業ニ関スル報告書ノ提出及農業ニ関スル事項ノ調査ヲ命ズルコトヲ得
第六条 農業団体ハ勅令ノ定ムル所ニ依リ登記ヲ為スコトヲ要ス
前項ノ規定ニ依リ登記スベキ事項ハ登記ノ後ニ非ザレバ之ヲ以テ第三者ニ対抗スルコトヲ得ズ
第七条 本法ニ規定スルモノノ外農業団体ノ設立、管理、解散、清算其ノ他農業団体ニ関シ必要ナル事項ハ勅令ヲ以テ之ヲ定ム
第八条 本法ニ於テ農業トハ耕作、養畜(馬ニ関スルモノヲ除ク)又ハ養蚕ノ業務及之ニ附随スル業務ヲ謂フ
第九条 樺太ニ於テ本法ヲ適用スルニ付必要ナル事項ニ関シテハ勅令ヲ以テ特例ヲ設クルコトヲ得
第二章 市町村農業会及道府県農業会
第十条 市町村農業会及道府県農業会(以下地方農業会ト称ス)ハ農業ニ関スル国策ニ即応シ農業ノ整備発達ヲ図リ且会員ノ農業及経済ノ発達ニ必要ナル事業ヲ行フコトヲ目的トス
第十一条 地方農業会ハ其ノ目的ヲ達スル為左ノ事業ヲ行フ
一 農業ノ指導奨励其ノ他農業ノ発達ニ関スル施設
二 農業ノ統制ニ関スル施設
三 会員ノ販売スル物ノ売却又ハ其ノ加工ニ関スル施設
四 会員ニ必要ナル農業用物資ノ購買又ハ其ノ加工若ハ生産ニ関スル施設
五 会員ニ必要ナル農業資金ノ貸付又ハ農業用設備ノ利用ニ関スル施設
六 会員ノ貯金ノ受入ニ関スル施設
地方農業会ハ其ノ目的ヲ達スル為前項ノ事業ノ外左ノ事業ヲ行フコトヲ得
一 会員ニ必要ナル物ノ購買又ハ其ノ加工若ハ生産ニ関スル施設
二 会員ニ必要ナル資金ノ貸付又ハ設備ノ利用ニ関スル施設
三 農業ニ関スル調査及研究
四 農業ニ従事スル者ノ福利増進ニ関スル施設
五 前項又ハ前各号ノ事業ニ附帯スル事業
地方農業会前項第四号又ハ第五号ノ事業ヲ行ハントスルトキハ行政官庁ノ認可ヲ受クベシ
地方農業会ノ施設ハ命令ノ定ムル所ニ依リ会員以外ノ者ヲシテ之ヲ利用セシムルコトヲ得
道府県農業会ハ命令ヲ以テ定ムル金融機関ニ対シ会員ノ為ニ債務ノ保証ヲ為シ又ハ当該金融機関ノ委任ヲ受ケ其ノ債権ノ取立ヲ為スコトヲ得
道府県農業会ハ会則ノ定ムル所ニ依リ会員ニ対シ手形ノ割引ヲ為スコトヲ得
第十二条 地方農業会ノ地区ハ市町村農業会ニ在リテハ市町村(町村ニ準ズベキモノヲ含ム以下同ジ)、道府県農業会ニ在リテハ道府県ノ区域ニ依ル
特別ノ事由アルトキハ市町村農業会ノ地区ハ市町村ノ区域ニ依ラザルコトヲ得
第十三条 地方農業会ハ其ノ名称中ニ市、町若ハ村農業会又ハ道、府若ハ県農業会ナル文字ヲ用フベシ但シ前条第二項ノ場合ニ於テハ市町村農業会ハ其ノ名称中ニ市、町又ハ村ナル文字ヲ用ヒザルコトヲ得
地方農業会ニ非ザルモノハ其ノ名称中ニ前項ニ掲グル文字ヲ用フルコトヲ得ズ
第十四条 市町村農業会ハ左ニ掲グル者ヲ以テ其ノ会員トス但シ国、公共団体及勅令ヲ以テ定ムル者ニ付テハ此ノ限ニ在ラズ
一 其ノ地区内ニ於テ農業ヲ営ム者
二 其ノ地区内ノ耕地、牧野又ハ原野ヲ所有スル者
三 前二号ノ者ニ準ズル者ニシテ勅令ヲ以テ定ムルモノ
道府県農業会ハ其ノ地区内ノ市町村農業会ヲ以テ其ノ会員トス
第十五条 左ニ掲グル者ハ市町村農業会ノ会員ト為ルコトヲ得但シ其ノ者ガ法人ナルトキハ命令ヲ以テ定ムル法人ニシテ行政官庁ノ認可ヲ受ケタルモノニ限ル
一 其ノ地区内ニ住所ヲ有スル者ニシテ農業ニ密接ナル関係ヲ有スルモノ
二 其ノ他命令ヲ以テ定ムル者
道府県農業会ノ地区内ニ住所ヲ有スル法人ニシテ命令ヲ以テ定ムルモノハ行政官庁ノ認可ヲ受ケ当該道府県農業会ノ会員ト為ルコトヲ得
第十六条 地方農業会ヲ設立セントスルトキハ勅令ノ定ムル所ニ依リ第十四条ノ規定ニ依リ会員タル資格ヲ有スル者ノ三分ノ二以上ノ同意ヲ得テ創立総会ヲ開キ会則其ノ他設立ニ必要ナル事項ヲ定メ行政官庁ノ認可ヲ受クベシ
第十七条 地方農業会ハ主タル事務所ノ所在地ニ於テ設立ノ登記ヲ為スニ因リテ成立ス
第十八条 地方農業会成立シタルトキハ第十四条ノ規定ニ依リ会員タル資格ヲ有スル者ハ総テ其ノ会員トス
第十九条 会則ニハ左ノ事項ヲ記載スルコトヲ要ス
一 目的及事業
二 名称
三 地区
四 事務所ノ所在地
五 出資又ハ費用分担ノ方法
六 其ノ他命令ヲ以テ定ムル事項
第二十条 地方農業会ニ総会ヲ置ク
会員ハ総会ニ於テ各一個ノ議決権ヲ有ス但シ会則ヲ以テ別段ノ定ヲ為スコトヲ得
第二十一条 左ノ事項ハ総会ノ議決ヲ経ベシ
一 会則ノ変更
二 賦課金ノ賦課徴収方法
三 事業報告書、財産目録及貸借対照表ノ承認
四 剰余金ノ処分又ハ損失ノ処理
五 其ノ他命令ヲ以テ定ムル事項
前項第一号及第二号ノ事項ノ決議ハ行政官庁ノ認可ヲ受クルニ非ザレバ其ノ効力ヲ生ゼズ
第二十二条 総会ハ会長之ヲ招集ス
第二十三条 総会ノ議長ハ会長ヲ以テ之ニ充ツ
第二十四条 総会ノ議事ハ命令ニ別段ノ規定アル場合ヲ除クノ外出席者ノ議決権ノ過半数ヲ以テ之ヲ決ス可否同数ナルトキハ議長ノ決スル所ニ依ル
第二十五条 総会ノ議決ヲ経ベキ事項ニシテ臨時急施ヲ要シ総会ヲ招集スルノ暇ナシト認ムルモノハ会長之ヲ専決処分スルコトヲ得
前項ノ場合ニ於テハ会長ハ次ノ総会ニ於テ其ノ承認ヲ求ムベシ
第二十六条 地方農業会ハ命令ノ定ムル所ニ依リ総会ニ代ルベキ総代会ヲ設クルコトヲ得
第二十七条 地方農業会ニ左ノ役員ヲ置ク
会長 一人
副会長 一人又ハ若干人
理事 若干人
監事 若干人
道府県農業会ニハ前項ノ役員ノ外会則ノ定ムル所ニ依リ評議員若干人ヲ置クコトヲ得
第二十八条 会長ハ地方農業会ヲ代表シ業務ヲ総理ス
副会長ハ会長ヲ輔佐シ会則ノ定ムル所ニ依リ業務ヲ掌理シ予メ会長ノ定ムル順位ニ依リ会長事故アルトキハ其ノ職務ヲ代理シ会長欠員ノトキハ其ノ職務ヲ行フ
理事ハ会長及副会長ノ指揮ヲ受ケ業務ヲ執行シ予メ会長ノ定ムル順位ニ依リ会長及副会長共ニ事故アルトキハ会長ノ職務ヲ代理シ会長及副会長共ニ欠員ノトキハ会長ノ職務ヲ行フ
監事ハ業務ノ執行及財産ノ状況ヲ監査ス
評議員ハ会長ノ諮問ニ対シ答申シ又ハ会長ニ対シ意見ヲ具申ス
第二十九条 会長ハ総会ニ於テ推薦シタル者ニ就キ市町村農業会ニ在リテハ市町村長(町村長ニ準ズベキモノヲ含ム)ノ意見ヲ徴シ地方長官、道府県農業会ニ在リテハ地方長官ノ推薦ニ依リ主務大臣之ヲ命ズ
副会長及理事(支部長タル道府県農業会ノ理事ヲ除ク)ハ総会ニ於テ推薦シタル者ニ就キ会長之ヲ選任ス
支部長タル道府県農業会ノ理事ハ支部区域内ノ市町村農業会ノ会長ヲ以テ組織スル会議ニ於テ推薦シタル者ニ就キ会長之ヲ選任ス
監事ハ総会ニ於テ之ヲ選任ス
評議員ハ農業ニ関シ学識経験アル者ノ中ヨリ会長之ヲ選任ス
道府県農業会ノ副会長及理事ノ選任ハ地方長官ノ認可ヲ受クルニ非ザレバ其ノ効力ヲ生ゼズ
第三十条 地方農業会ノ役員ノ任期ハ左ノ通トス
会長 三年
副会長 三年
理事 三年
監事 二年
評議員 二年
会長必要アリト認ムルトキハ任期中ト雖モ副会長又ハ理事ヲ解任スルコトヲ得
監事ハ任期中ト雖モ総会ニ於テ之ヲ解任スルコトヲ得
第二項ノ規定ニ依ル副会長又ハ理事ノ解任ハ行政官庁ノ認可ヲ受クルニ非ザレバ其ノ効力ヲ生ゼズ
第三十一条 地方農業会ハ会則ノ定ムル所ニ依リ其ノ会員ニ対シ経費ヲ賦課スルコトヲ得
前項ノ規定ニ依ル経費賦課ハ第十一条第一項第一号、第二号及同条第二項第三号、第四号ノ事業並ニ此等ノ事業ニ関係アル範囲内ニ於ケル同項第五号ノ事業ニ関シ勅令ヲ以テ定ムル経費ニ限ル
第三十二条 地方農業会ハ前条第二項ノ事業ヲ行フ為特ニ必要アルトキハ命令ノ定ムル所ニ依リ其ノ会員ノ全部又ハ一部ニ対シ同条ノ規定ニ依ル賦課金ノ外特別ノ賦課金ヲ課スルコトヲ得
第三十三条 地方農業会ハ会則ノ定ムル所ニ依リ会則又ハ統制規程ニ違反シタル会員ニ対シ過怠金ヲ課スルコトヲ得
第三十四条 市町村農業会ノ賦課金又ハ過怠金ヲ滞納スル者アル場合ニ於テ当該市町村農業会ノ請求アルトキハ市町村ハ市町村税ノ例ニ依リ之ヲ処分ス此ノ場合ニ於テ市町村農業会ハ其ノ徴収金額ノ百分ノ四ヲ市町村ニ交付スベシ
市町村ガ前項ノ請求ヲ受ケタル日ヨリ三十日以内ニ其ノ処分ニ着手セズ又ハ九十日以内ニ之ヲ結了セザルトキハ会長ハ地方長官ノ認可ヲ受ケ之ヲ処分スルコトヲ得此ノ場合ニ於テハ町村制第百十一条第一項及第四項ノ規定ヲ準用ス
前二項ノ規定ニ依ル徴収金ノ先取特権ノ順位ハ市町村其ノ他之ニ準ズベキモノノ徴収金ニ次ギ其ノ時効ニ付テハ市町村税ノ例ニ依ル
市町村農業会ノ賦課金ノ賦課又ハ過怠金ノ徴収ニ関シテハ勅令ノ定ムル所ニ依リ異議ノ申立、訴願及行政訴訟ヲ為スコトヲ得
第三十五条 地方農業会ハ会則ノ定ムル所ニ依リ第三十一条第二項ノ事業ニ関シ使用料及手数料ヲ徴収スルコトヲ得
前項ノ使用料及手数料ノ徴収ニ関シテハ民事訴訟ヲ提起スルコトヲ得
第三十六条 会員ハ出資一口以上ヲ有スベシ但シ第十四条第一項ノ規定ニ依ル会員ニシテ勅令ヲ以テ定ムルモノハ此ノ限ニ在ラズ
出資一口ノ金額ノ最高限ハ勅令ヲ以テ之ヲ定ム
第三十七条 地方農業会ノ会員ニシテ出資ヲ有スルモノノ責任ハ第三十一条及第三十二条ノ規定ニ依ル費用負担ノ外其ノ出資額ヲ限度トス
第三十八条 道府県農業会ハ会則ノ定ムル所ニ依リ郡ノ区域(北海道ニ在リテハ北海道庁支庁長ノ管轄区域トス)若ハ之ニ準ズベキ区域又ハ主務大臣ノ指定スル市ノ区域ニ支部ヲ設置スルコトヲ得
支部長ハ理事ヲ以テ之ニ充ツ支部ノ事務ヲ掌理ス
第三十九条 地方農業会ハ命令ノ定ムル所ニ依リ総会ノ議決ヲ経テ農業ノ統制ニ関スル規程ヲ定メ行政官庁ノ認可ヲ受クベシ之ヲ変更シ又ハ廃止セントスルトキ亦同ジ
第四十条 行政官庁農業ノ整備発達ヲ図ル為必要アリト認ムルトキハ地方農業会ニ対シ必要ナル事業ノ施行ヲ命ジ又ハ会則ノ変更其ノ他必要ナル事項ヲ命ズルコトヲ得
第四十一条 行政官庁農業ノ整備発達ヲ図ル為必要アリト認ムルトキハ市町村農業会ノ会員ニ対シ当該農業会ノ行フ農業ニ関スル統制ニ従フベキコトヲ命ズルコトヲ得
行政官庁農業ノ整備発達ヲ図ル為特ニ必要アリト認ムルトキハ市町村農業会ノ会員以外ノ者ニシテ勅令ヲ以テ定ムルモノニ対シ当該農業会ノ行フ農業ニ関スル統制ニ従フベキコトヲ命ズルコトヲ得
第四十二条 行政官庁農業ノ整備発達ヲ図ル為必要アリト認ムルトキハ勅令ヲ以テ定ムル農業ニ関スル団体ニ対シ市町村農業会ノ事業ニ付協力スベキコトヲ命ズルコトヲ得
第四十三条 行政官庁ハ地方農業会ニ対シ業務及会計ニ関シ監督上必要ナル命令ヲ発シ又ハ処分ヲ為スコトヲ得
第四十四条 行政官庁必要アリト認ムルトキハ当該官吏ヲシテ地方農業会ノ事務所、事業場其ノ他ノ場所ニ臨検シ業務ノ状況又ハ帳簿書類、設備其ノ他ノ物件ヲ検査セシムルコトヲ得
第四十五条 会長ノ職務ヲ行フ者ナキトキハ行政官庁ハ会員其ノ他適当ナル者ヲ指定シテ会長ノ職務ヲ行ハシムルコトヲ得
第四十六条 行政官庁ハ会長ノ行為ガ法令、法令ニ基キテ為ス処分若ハ会則ニ違反シ又ハ公益ヲ害シタルトキ其ノ他農業ノ整備発達上会長ヲ不適当ナリト認ムルトキハ之ヲ解任スルコトヲ得
行政官庁ハ副会長、理事、監事又ハ評議員ノ行為ガ法令、法令ニ基キテ為ス処分若ハ会則ニ違反シ又ハ公益ヲ害シタルトキハ之ヲ解任スルコトヲ得
第四十七条 行政官庁ハ地方農業会ノ決議又ハ会長、副会長、理事若ハ監事ノ行為ガ法令、法令ニ基キテ為ス処分若ハ会則ニ違反シ又ハ公益ヲ害シタルトキハ其ノ決議ヲ取消シ、地方農業会ノ業務ヲ停止シ又ハ地方農業会ノ解散ヲ命ズルコトヲ得
第四十八条 地方農業会ニハ所得税、法人税及営業税ヲ課セズ
第三章 全国農業経済会
第四十九条 全国農業経済会ハ農業ニ関スル国策ニ即応シ会員ノ事業ニ必要ナル経済事業ヲ行フコトヲ目的トス
第五十条 全国農業経済会ハ其ノ目的ヲ達スル為左ノ事業ヲ行フ
一 会員ノ販売スル物ノ売却又ハ其ノ加工ニ関スル施設
二 会員ニ必要ナル物ノ購買又ハ其ノ加工若ハ生産ニ関スル施設
三 会員ニ必要ナル設備ノ利用ニ関スル施設
四 前各号ノ事業ニ附帯スル事業
全国農業経済会前項第四号ノ事業ヲ行ハントスルトキハ主務大臣ノ認可ヲ受クベシ
第五十一条 全国農業経済会ノ地区ハ全国ノ区域ニ依ル
第五十二条 全国農業経済会ノ名称ニハ全国農業経済会ナル文字ヲ用フベシ
全国農業経済会ニ非ザルモノハ其ノ名称中ニ前項ニ掲グル文字ヲ用フルコトヲ得ズ
第五十三条 全国農業経済会ハ道府県農業会ヲ以テ其ノ会員トス
市町村農業会ハ全国農業経済会ノ会員ト為ルコトヲ得
第五十四条 全国農業経済会ニ左ノ役員ヲ置ク
理事長 一人
理事 三人以上
監事 二人以上
第五十五条 理事長ハ農業ニ関シ学識経験アル者ノ中ヨリ主務大臣之ヲ命ズ
理事ハ総会ニ於テ推薦シタル者ニ就キ理事長之ヲ選任ス
監事ハ総会ニ於テ之ヲ選任ス
第二項ノ規定ニ依ル理事ノ選任ハ主務大臣ノ認可ヲ受クルニ非ザレバ其ノ効力ヲ生ゼズ
第五十六条 理事長及理事ハ他ノ職務又ハ商業ニ従事スルコトヲ得ズ但シ主務大臣ノ認可ヲ受ケタルトキハ此ノ限ニ在ラズ
第五十七条 第十八条乃至第二十六条、第二十八条第一項、第三項、第四項、第三十条、第三十三条、第三十六条第一項本文、第二項、第三十七条、第四十条及第四十三条乃至第四十八条ノ規定ハ全国農業経済会ニ付之ヲ準用ス但シ第十八条中第十四条トアルハ第五十三条第一項トシ第二十二条、第二十三条、第二十五条、第二十八条第一項、第三十条、第四十五条、第四十六条及第四十七条中会長トアルハ理事長トシ第二十八条第三項中会長又ハ会長及副会長トアルハ理事長トス
第四章 中央農業会
第五十八条 中央農業会ハ農業ニ関スル国策ニ即応シ農業ノ整備発達ヲ図ルコトヲ目的トス
第五十九条 中央農業会ハ其ノ目的ヲ達スル為左ノ事業ヲ行フ
一 農業ノ指導奨励其ノ他農業ノ発達ニ関スル施設
二 農業ノ統制ニ関スル施設
三 農業ニ関スル調査及研究
四 農業ニ従事スル者ノ福利増進ニ関スル施設
五 前各号ノ事業ニ附帯スル事業
中央農業会前項第四号及第五号ノ事業ヲ行ハントスルトキハ主務大臣ノ認可ヲ受クベシ
第六十条 中央農業会ノ名称ニハ中央農業会ナル文字ヲ用フベシ
中央農業会ニ非ザルモノハ其ノ名称中ニ前項ニ掲グル文字ヲ用フルコトヲ得ズ
第六十一条 中央農業会ハ道府県農業会及全国農業経済会ヲ以テ其ノ会員トス
第六十二条 左ノ事項ハ総会ニ諮リテ会長之ヲ決ス
一 会則ノ変更
二 賦課金ノ賦課徴収方法
三 収支予算
前項第一号及第二号ノ事項ハ主務大臣ノ認可ヲ受クルニ非ザレバ其ノ効力ヲ生ゼズ
第六十三条 会長ハ毎年総会ニ中央農業会ノ事業ノ状況ヲ報告シ監事ヲシテ財産ノ状況ヲ報告セシムベシ
第六十四条 中央農業会ニ左ノ役員ヲ置ク
会長 一人
副会長 二人以内
理事 三人以上
監事 二人以上
評議員 若干人
第六十五条 会長及副会長ハ農業ニ関シ学識経験アル者ノ中ヨリ主務大臣之ヲ命ズ
理事及評議員ハ農業ニ関シ学識経験アル者ノ中ヨリ会長之ヲ選任ス
監事ハ総会ニ於テ之ヲ選任ス
第二項ノ規定ニ依ル理事ノ選任ハ主務大臣ノ認可ヲ受クルニ非ザレバ其ノ効力ヲ生ゼズ
第六十六条 第十八条、第十九条、第二十条第一項、第二項本文、第二十二条乃至第二十四条、第二十五条第一項、第二十八条、第三十条、第三十一条第一項、第三十二条、第三十三条、第三十五条、第三十九条、第四十条、第四十三条乃至第四十八条、第五十一条及第五十六条ノ規定ハ之ヲ中央農業会ニ付準用ス但シ第十八条中第十四条トアルハ第六十一条トシ第三十二条中前条第二項トアルハ第五十九条第一項トシ第三十五条中第三十一条第二項トアルハ第五十九条第一項トシ第三十九条中総会ノ議決ヲ経テトアルハ総会ニ諮リテトシ第四十六条中会長トアルハ会長又ハ副会長トシ副会長、理事、監事又ハ評議員トアルハ理事、監事又ハ評議員トシ第五十六条中理事長トアルハ会長、副会長トス
第五章 罰則
第六十七条 地方農業会ノ会長、副会長、理事若ハ監事、全国農業経済会ノ理事長、理事若ハ監事又ハ第四十五条(第五十七条ニ於テ準用スル場合ヲ含ム)ノ規定ニ依ル地方農業会ノ会長若ハ全国農業経済会ノ理事長ノ職務ヲ行フ者何等ノ名義ヲ以テスルヲ問ハズ当該団体ノ事業ノ範囲外ニ於テ貸付若ハ手形ノ割引ヲ為シ又ハ投機取引ノ為ニ当該団体ノ財産ヲ処分シタルトキハ二年以下ノ懲役又ハ三千円以下ノ罰金ニ処ス
前項ノ規定ハ刑法ニ正条アル場合ニハ之ヲ適用セズ
第六十八条 第四十一条ノ規定ニ依ル行政官庁ノ命令ニ違反シタル者ハ三千円以下ノ罰金ニ処ス
第六十九条 法人又ハ人ノ代理人、戸主、家族、同居者、雇人其ノ他ノ従業者ガ其ノ法人又ハ人ノ業務ニ関シ前条ノ違反行為ヲ為シタルトキハ其ノ法人又ハ人ハ自己ノ指揮ニ出デザルノ故ヲ以テ其ノ処罰ヲ免ルルコトヲ得ズ
前条ノ罰則ハ其ノ者ガ法人ナルトキハ理事、取締役其ノ他ノ法人ノ業務ヲ執行スル役員ニ、未成年者又ハ禁治産者ナルトキハ其ノ法定代理人ニ之ヲ適用ス但シ営業ニ関シ成年者ト同一ノ能力ヲ有スル未成年者ニ付テハ此ノ限ニ在ラズ
第七十条 第四十四条(第五十七条及第六十六条ニ於テ準用スル場合ヲ含ム)ノ規定ニ依ル当該官吏ノ検査ヲ拒ミ、妨ゲ又ハ忌避シタル者ハ千円以下ノ罰金ニ処ス
第七十一条 農業団体ノ会長、理事長、副会長、理事、監事、清算人若ハ使用人又ハ第四十五条(第五十七条及第六十六条ニ於テ準用スル場合ヲ含ム以下同ジ)ノ規定ニ依ル会長若ハ理事長ノ職務ヲ行フ者其ノ職務ニ関シ賄賂ヲ収受シ又ハ之ヲ要求シ若ハ約束シタルトキハ二年以下ノ懲役ニ処ス因テ不正ノ行為ヲ為シ又ハ相当ノ行為ヲ為サザルトキハ五年以下ノ懲役ニ処ス
前項ノ場合ニ於テ収受シタル賄賂ハ之ヲ没収ス若シ其ノ全部又ハ一部ヲ没収スルコト能ハザルトキハ其ノ価額ヲ追徴ス
第七十二条 前条第一項ノ者ニ対シ賄賂ヲ交付シ又ハ之ヲ提供シ若ハ約束シタル者ハ二年以下ノ懲役又ハ五百円以下ノ罰金ニ処ス
前項ノ罪ヲ犯シタル者自首シタルトキハ其ノ刑ヲ減軽シ又ハ免除スルコトヲ得
第七十三条 農業団体本法若ハ本法ニ基キテ発スル命令又ハ之ニ基キテ為ス処分ニ違反シタルトキハ会長、理事長、会長若ハ理事長ノ職務ヲ行ヒ若ハ代理スル副会長若ハ理事、清算人又ハ第四十五条ノ規定ニ依ル会長若ハ理事長ノ職務ヲ行フ者ヲ五千円以下ノ過料ニ処ス
第七十四条 全国農業経済会ノ理事長若ハ理事又ハ中央農業会ノ会長、副会長若ハ理事第五十六条(第六十六条ニ於テ準用スル場合ヲ含ム)ノ規定ニ違反シ他ノ職務又ハ商業ニ従事シタルトキハ千円以下ノ過料ニ処ス
第七十五条 第十三条第二項、第五十二条第二項又ハ第六十条第二項ノ規定ニ違反シタル者ハ千円以下ノ過料ニ処ス
附 則
第七十六条 本法施行ノ期日ハ各規定ニ付勅令ヲ以テ之ヲ定ム但シ第九十九条ノ規定ハ公布ノ日ヨリ之ヲ施行ス
第七十七条 主務大臣ハ設立委員ヲ命ジ中央農業会ノ設立ニ関スル事務ヲ処理セシム
第七十八条 主務大臣前条ノ規定ニ依リ設立委員ヲ命ジタルトキハ帝国農会、産業組合中央会、全国養蚕業組合連合会及勅令ヲ以テ定ムル法人ニ対シ其ノ解散ヲ命ズ
前項ノ法人ハ中央農業会成立ノ時解散スルモノトシ其ノ権利義務(其ノ法人ガ其ノ行フ事業ニ関シ行政官庁ノ許可、認可其ノ他ノ処分ニ基キ有スル権利義務ヲ含ム)ハ中央農業会之ヲ承継ス此ノ場合ニ於テハ他ノ法令中解散及清算ニ関スル規定ハ之ヲ其ノ法人ニ適用セズ
第七十九条 設立委員ハ遅滞ナク前条第一項ノ法人ヲ組織スル者ニシテ勅令ヲ以テ定ムルモノノ総会ヲ招集シ之ニ諮リテ会則其ノ他設立ニ必要ナル事項ヲ定メ主務大臣ノ認可ヲ受クベシ
第八十条 中央農業会ハ主タル事務所ノ所在地ニ於テ設立ノ登記ヲ為スニ因リテ成立ス
第八十一条 中央農業会成立シタルトキハ第七十九条ニ規定スル者ハ第六十一条ノ規定ニ拘ラズ総テ其ノ会員トス
第八十二条 主務大臣ハ設立委員ヲ命ジ全国農業経済会ノ設立ニ関スル事務ヲ処理セシム
第八十三条 主務大臣前条ノ規定ニ依リ設立委員ヲ命ジタルトキハ保証責任全国購買販売組合連合会ニ対シ其ノ解散ヲ命ズ
第八十四条 設立委員ハ遅滞ナク保証責任全国購買販売組合連合会ヲ組織スル者ニシテ勅令ヲ以テ定ムルモノノ総会ヲ招集シ其ノ議決ヲ経テ会則、保証責任全国購買販売組合連合会ノ出資ニ対スル全国農業経済会ノ出資ノ引当其ノ他設立ニ必要ナル事項ヲ定メ主務大臣ノ認可ヲ受クベシ
第八十五条 全国農業経済会成立シタルトキハ保証責任全国購買販売組合連合会ヲ組織スル者ハ第五十三条ノ規定ニ拘ラズ勅令ノ定ムル所ニ依リ総テ其ノ会員トス
第八十六条 第七十八条第二項及第八十条ノ規定ハ全国農業経済会ニ付之ヲ準用ス
第八十七条 行政官庁地方農業会ヲ設立スル為必要アリト認ムルトキハ設立委員ヲ命ジ地方農業会ノ設立ニ関スル事務ヲ処理セシム
第八十八条 行政官庁前条ノ規定ニ依リ設立委員ヲ命ジタルトキハ道府県農業会ヲ設立スル場合ニ在リテハ勅令ヲ以テ定ムルモノヲ除クノ外郡又ハ道府県ノ区域ヲ地区又ハ区域トスル農会、茶業組合、茶業組合連合会議所、畜産組合、畜産組合連合会、産業組合連合会、養蚕業組合、養蚕業組合連合会其ノ他勅令ヲ以テ定ムル法人ニ対シ、市町村農業会ヲ設立スル場合ニ在リテハ勅令ヲ以テ定ムルモノヲ除クノ外市町村ノ区域ヲ地区又ハ区域トスル農会、産業組合其ノ他勅令ヲ以テ定ムル法人ニ対シ其ノ解散ヲ命ズ
第八十九条 設立委員ハ遅滞ナク道府県農業会ヲ設立スル場合ニ在リテハ前条前段ニ規定スル法人ヲ組織スル者ニシテ勅令ヲ以テ定ムルモノ、市町村農業会ヲ設立スル場合ニ在リテハ同条後段ニ規定スル法人ヲ組織スル者ニシテ勅令ヲ以テ定ムルモノノ総会ヲ招集シ其ノ議決ヲ経テ会則、産業組合連合会、産業組合其ノ他勅令ヲ以テ定ムル法人ノ出資ニ対スル道府県農業会又ハ市町村農業会ノ出資ノ引当其ノ他設立ニ必要ナル事項ヲ定メ行政官庁ノ認可ヲ受クベシ
第九十条 地方農業会成立シタルトキハ道府県農業会ニ在リテハ第八十八条前段ニ規定スル法人ヲ組織スル者ニシテ勅令ヲ以テ定ムルモノ、市町村農業会ニ在リテハ同条後段ニ規定スル法人ヲ組織スル者ニシテ勅令ヲ以テ定ムルモノハ第十四条又ハ第十五条ノ規定ニ拘ラズ勅令ノ定ムル所ニ依リ総テ其ノ会員トス
第九十一条 第七十八条第二項及第八十条ノ規定ハ地方農業会ニ付之ヲ準用ス
第九十二条 行政官庁地方農業会ヲ設立スル為必要アリト認ムルトキハ農会、畜産組合、畜産組合連合会其ノ他勅令ヲ以テ定ムル法人ニ対シ他ノ法令ノ規定ニ拘ラズ勅令ノ定ムル所ニ依リ其ノ分割ヲ命ズルコトヲ得
第九十三条 第七十七条乃至前条ニ規定スルモノノ外農業団体ノ設立並ニ第七十八条第一項、第八十三条及第八十八条ノ法人(以下受命法人ト称ス)ノ解散ニ関シ必要ナル事項ハ勅令ヲ以テ之ヲ定ム
第九十四条 第七十七条乃至前条ノ規定ニ依リ農業団体成立シタル場合ニ於テ其ノ農業団体ニ権利義務ヲ承継セラレタル受命法人ヲ組織スル者ト当該農業団体トノ間又ハ当該受命法人ノ所属シタル法人ト当該農業団体トノ間ノ所属其ノ他ノ関係ニ付テハ本法及他ノ法令ニ拘ラズ勅令ヲ以テ別段ノ定ヲ為スコトヲ得
第九十五条 受命法人ノ行フ第十一条第二項第四号、第五号、第五十条第一項第四号又ハ第五十九条第一項第四号、第五号ニ掲グル事業ヲ第七十八条第二項(第八十六条又ハ第九十一条ニ於テ準用スル場合ヲ含ム)ノ規定ニ依リ当該受命法人ノ権利義務ヲ承継シタル農業団体ガ引続キ行フ場合ニ於テハ当該農業団体ハ当該事業ニ関シ第十一条第三項、第五十条第二項又ハ第五十九条第二項ノ規定ニ依ル認可ヲ受ケタルモノト看做ス
第九十六条 第十三条、第五十二条又ハ第六十条ノ規定施行ノ際現ニ第十三条第一項、第五十二条第一項又ハ第六十条第一項ニ掲グル名称ヲ其ノ名称中ニ用フル者ハ此等ノ規定施行後六月以内ニ其ノ名称ヲ変更スルコトヲ要ス
第七十五条ノ規定ハ前項ノ期間内之ヲ同項ノ者ニ適用セズ
第九十七条 農業団体第七十八条第二項(第八十六条又ハ第九十一条ニ於テ準用スル場合ヲ含ム)ノ規定ニ依リ受命法人ヨリ不動産又ハ船舶ニ関スル権利ヲ承継スル場合ニ於ケル其ノ取得ニ付登記ヲ受クルトキハ其ノ登録税ノ額ハ不動産又ハ船舶ノ価格ノ千分ノ三トス但シ登録税法ニ依リ算出シタル登録税ノ額ガ本法ニ依リ算出シタル税額ヨリ少キトキハ其ノ額ニ依ル
第九十八条 全国農業経済会又ハ地方農業会ガ第八十六条又ハ第九十一条ニ於テ準用スル第七十八条第二項ノ規定ニ依リ産業組合連合会又ハ産業組合ノ権利義務ヲ承継スル場合ニ於テハ特別法人税法ノ適用ニ関シテハ産業組合連合会又ハ産業組合ハ之ヲ合併ニ因リテ消滅シタル特別ノ法人ト看做シ全国農業経済会又ハ地方農業会ハ之ヲ合併ニ因リテ設立シタル特別ノ法人ト看做ス
全国農業経済会又ハ地方農業会ガ第八十六条又ハ第九十一条ニ於テ準用スル第七十八条第二項ノ規定ニ依リ受命法人ヨリ承継シタル財産ニ付テハ特別法人税法ニ依ル剰余金ノ計算上之ヲ益金ニ算入セズ
第九十九条 農会、養蚕業組合、道府県養蚕業組合連合会及全国養蚕業組合連合会ノ役員、総代、議員、特別議員又ハ予備議員ハ命令ヲ以テ定ムル場合ヲ除クノ外其ノ任期満了シタルトキト雖モ第七十八条第二項(第八十六条又ハ第九十一条ニ於テ準用スル場合ヲ含ム)ノ規定ニ依ル当該法人ノ解散ニ至ル迄仍在任ス
第百条 左ニ掲グル法令ハ之ヲ廃止ス
一 農会法
二 茶業組合規則
前項ノ法令廃止前当該法令ノ罰則ヲ適用スベカリシ行為ニ付テハ仍従前ノ例ニ依ル
第一項ノ法令ノ廃止ニ関シ必要ナル規定ハ勅令ヲ以テ之ヲ定ム
第百一条 印紙税法中左ノ通改正ス
第四条第一項第十一号中「産業組合」ノ上ニ「市町村農業会、道府県農業会、」ヲ、同項第十二号中「産業組合連合会」ノ上ニ「道府県農業会、全国農業経済会、」ヲ加フ
第五条第六号中「産業組合」ノ上ニ「市町村農業会、」ヲ、同条第九号中「産業組合」ノ上ニ「市町村農業会、道府県農業会、」ヲ加フ
第百二条 日本勧業銀行法中左ノ通改正ス
「産業債券」ヲ「農林債券」ニ、「産業組合中央金庫」ヲ「農林中央金庫」ニ改ム
第百三条 牧野法中左ノ通改正ス
「畜産組合」ヲ「馬匹組合」ニ、「畜産組合連合会」ヲ「馬匹組合連合会」ニ改ム
第百四条 登録税法中左ノ通改正ス
第六条第一項第十一号中「産業債券」ヲ「農林債券」ニ改ム
第十九条第七号中「産業組合」ノ上ニ「農業団体、」ヲ、「産業組合法」ノ上ニ「農業団体法、」ヲ加ヘ「産業組合中央会、」ヲ削ル
同条第十五号及第十六号中「産業組合中央金庫」ヲ「市町村農業会、農林中央金庫」ニ改ム
第百五条 特別法人税法中左ノ通改正ス
第二条中第一号ヲ第一号ノ二、第一号ノ二ヲ第一号ノ二ノ二トシ第一号トシテ左ノ如ク加フ
一 市町村農業会、道府県農業会及全国農業経済会
同条第八号ヲ左ノ如ク改ム
八 農林中央金庫
第百六条 貯蓄銀行法中左ノ通改正ス
第五条第四号及第五号中「公共団体」ノ下ニ「、市町村農業会」ヲ加フ
第百七条 畜産組合法中左ノ通改正ス
「畜産組合法」ヲ「馬匹組合法」ニ改ム
「畜産組合」ヲ「馬匹組合」ニ、「畜産組合連合会」ヲ「馬匹組合連合会」ニ改ム
第一条 削除
第二条中「家畜」ヲ「馬」ニ改ム
第三条及第四条中「畜産上ノ」ヲ「馬産上ノ」ニ改ム
第五条中「家畜」ヲ「馬」ニ、「家畜衛生」ヲ「馬ノ衛生」ニ改ム
第六条第二項中「家畜又ハ」ヲ削ル
第九条中「種畜」ヲ「種馬」ニ、「家畜ノ系統」ヲ「馬ノ系統」ニ、「家畜衛生」ヲ「馬ノ衛生」ニ改ム
第十条第二項中「家畜又ハ」ヲ、同条第三項中「家畜若ハ」ヲ削ル
第十一条第一項中「家畜、畜産物又ハ畜産上ノ設備」ヲ「馬又ハ馬産上ノ設備」ニ改ム
第二十八条中「畜産上ノ」ヲ「馬産上ノ」ニ改ム
第三十一条第一項中「第二項ノ場合ヲ除クノ外」ヲ削ル
同条第二項及第三項ヲ削ル
第三十六条及第三十九条第一項第二号中「家畜若ハ」ヲ削ル
第四十四条第二項ヲ削ル
第百八条 臨時農村負債処理法中左ノ通改正ス
「産業組合中央金庫」ヲ「農林中央金庫」ニ改ム
第十一条第二項中「所属信用組合」ノ上ニ「所属市町村農業会若ハ」ヲ、「組合員」ノ上ニ「会員若ハ」ヲ、「信用組合」ノ上ニ「市町村農業会又ハ」ヲ加フ
第十三条中「産業組合中央金庫特別融通及損失補償法」ヲ「農林中央金庫特別融通及損失補償法」ニ改ム
第百九条 臨時資金調整法中左ノ通改正ス
第二条中「産業組合中央金庫」ヲ「農林中央金庫」ニ改メ「戦時金融金庫」ノ下ニ「、道府県農業会」ヲ加フ
第百十条 家畜市場法中左ノ通改正ス
第三条第二項中「産牛馬組合法ニ依リ設置シタル組合」ヲ「馬匹組合、馬匹組合連合会、市町村農業会若ハ道府県農業会」ニ改ム
第四条中「産牛馬組合法ニ依リ設置シタル組合」ヲ「馬匹組合、馬匹組合連合会、市町村農業会又ハ道府県農業会」ニ改ム
第百十一条 農村負債整理組合法中左ノ通改正ス
第八条第一項中「信用組合」ノ上ニ「市町村農業会、」ヲ加フ
第二十四条第一項中「、第百七十五条乃至第百七十七条及第二百六条乃至第二百八条」ヲ「及第百七十五条乃至第百七十七条」ニ改ム
第百十二条 農村負債整理資金特別融通及損失補償法中左ノ通改正ス
「産業組合中央金庫」ヲ「農林中央金庫」ニ、「産業組合中央金庫特別融通及損失補償法」ヲ「農林中央金庫特別融通及損失補償法」ニ改ム
第一条第一項中「負債整理組合又ハ農村負債整理組合法第八条ノ規定ニ依リ負債整理事業ヲ行フ法人」ヲ「負債整理組合、農村負債整理組合法第八条ノ規定ニ依リ負債整理事業ヲ行フ法人又ハ命令ノ定ムル所ニ依リ負債ノ整理ヲ為ス者」ニ改ム
同条第二項中「所属信用組合」ノ上ニ「所属市町村農業会若ハ」ヲ、「信用組合」ノ上ニ「市町村農業会又ハ」ヲ加ヘ「其ノ組合員タル負債整理組合若ハ農村負債整理組合法第八条ノ規定ニ依リ負債整理事業ヲ行フ法人」ヲ「其ノ会員若ハ組合員タル負債整理組合、農村負債整理組合法第八条ノ規定ニ依リ負債整理事業ヲ行フ法人若ハ命令ノ定ムル所ニ依リ負債ノ整理ヲ為ス者」ニ改ム
第百十三条 農業保険法中左ノ通改正ス
「市農会又ハ町村農会」ヲ「市町村農業会」ニ改ム
第百十四条 農業動産信用法中左ノ通改正ス
「信用組合」ノ上ニ「市町村農業会、」ヲ加フ
第百十五条 農業倉庫業法中左ノ通改正ス
第一条第一項第二号中「販売組合」ノ上ニ「市町村農業会、道府県農業会、」ヲ加フ
第四条第一項中「産業組合、農会」ヲ「市町村農業会、産業組合」ニ改ム
同条第二項中「産業組合連合会」ノ上ニ「道府県農業会又ハ」ヲ加フ
第五条第一項中「産業組合又ハ」ヲ「市町村農業会若ハ道府県農業会又ハ産業組合若ハ」ニ改メ「産業組合法」ノ上ニ「農業団体法又ハ」ヲ加フ
同条第二項中「前項ノ産業組合又ハ」ヲ「前項ノ市町村農業会若ハ道府県農業会又ハ産業組合若ハ」ニ、「組合員又ハ」ヲ「会員又ハ組合員、」ニ改ム
同条第三項中「農会又ハ」ヲ削ル
第十八条第二項ヲ削ル
第十九条第二項及第三項中「販売組合」ノ上ニ「市町村農業会、道府県農業会、全国農業経済会、」ヲ加フ
第二十条中「産業組合連合会」ノ上ニ「道府県農業会、全国農業経済会又ハ」ヲ加フ
第二十一条第一項中「産業組合連合会」ノ上ニ「道府県農業会、全国農業経済会又ハ」ヲ、「産業組合法」ノ上ニ「農業団体法又ハ」ヲ加フ
同条第二項中「産業組合連合会ハ所属組合又ハ所属連合会ノ為ニ前項ノ事業ヲ為スノ外附随トシテ」ヲ「道府県農業会若ハ全国農業経済会又ハ産業組合連合会ハ所属会員又ハ所属組合若ハ所属連合会ノ為ニ前項ノ事業ヲ為スノ外附随トシテ所属会員ニ非ザル市町村農業会、道府県農業会、全国農業経済会、」ニ改ム
第百十六条 軍馬資源保護法中左ノ通改正ス
第八条第一項中「畜産組合連合会、畜産組合」ヲ「馬匹組合連合会、馬匹組合」ニ、同条第二項中「命令ヲ以テ定ムル畜産組合連合会又ハ道府県ノ区域ニ依ル畜産組合」ヲ「馬匹組合連合会又ハ道府県ノ区域ニ依ル馬匹組合」ニ改ム
第十一条第二項及第三項ヲ削ル
第十二条乃至第十五条 削除
第十七条中「又ハ軍用保護馬鍛錬中央会」ヲ削ル
第三十一条中「軍用保護馬鍛錬中央会ノ役員又ハ」ヲ削ル
第三十七条第二項及第三項ヲ削ル
附則第二項ヲ削ル
第百十七条 国民貯蓄組合法中左ノ通改正ス
第一条第三号及第二条第一項第四号中「産業組合」ノ上ニ「市町村農業会、」ヲ加フ
第四条第一項中「産業組合貯金」ノ上ニ「市町村農業会貯金、」ヲ加フ
第百十八条 産業組合法中左ノ通改正ス
「第九章 産業組合連合会及産業組合中央会」ヲ「第九章 産業組合連合会」ニ改ム
第七十六条第二項本文中「産業組合」ノ上ニ「市町村農業会、道府県農業会、」ヲ加フ
第七十六条ノ二中「産業組合中央金庫」ヲ「農林中央金庫」ニ改ム
第八十二条乃至第九十二条 削除
第九十三条ノ三中「又ハ第八十三条第二項」ヲ削ル
第九十四条 削除
第九十六条中「及産業組合中央会」ヲ削ル
第九十七条中「、産業組合連合会登記簿及産業組合中央会登記簿」ヲ「及産業組合連合会登記簿」ニ改ム
第九十八条第二項第一号中「、産業組合連合会又ハ産業組合中央会」ヲ「又ハ産業組合連合会」ニ改ム
第百五条中「、産業組合連合会及産業組合中央会」ヲ「及産業組合連合会」ニ改ム
第百十九条 産業組合中央金庫法中左ノ通改正ス
「産業組合中央金庫法」ヲ「農林中央金庫法」ニ改ム
「産業組合中央金庫」ヲ「農林中央金庫」ニ、「産業組合中央金庫監理官」ヲ「農林中央金庫監理官」ニ、「産業債券」ヲ「農林債券」ニ改ム
第二条第三項中「産業組合連合会」ノ上ニ「道府県農業会、」ヲ加フ
第五条第一項中「政府、」ノ下ニ「全国農業経済会、道府県農業会、市町村農業会、出資ヲ為サシムル森林組合連合会若ハ森林組合、」ヲ加フ
第十二条第一項中「三十名以内」ヲ「三十五名以内」ニ改メ「産業組合関係者」ノ上ニ「農業団体関係者、森林組合関係者、」ヲ加フ
第十三条第一号中「所属産業組合連合会」ノ上ニ「所属全国農業経済会、所属道府県農業会、所属市町村農業会、所属森林組合連合会、所属森林組合、」ヲ加フ
同条第二号中「所属産業組合連合会」ノ上ニ「所属全国農業経済会、所属道府県農業会、所属市町村農業会、所属森林組合連合会、所属森林組合、」ヲ、「三十箇年以内」ノ下ニ「(所属森林組合連合会又ハ所属森林組合ニ対シ貸付ヲ為ス場合ニ於テハ五十箇年以内)」ヲ加フ
同条第三号、第四号、第六号及第七号中「所属産業組合連合会」ノ上ニ「所属全国農業経済会、所属道府県農業会、所属市町村農業会、所属森林組合連合会、所属森林組合、」ヲ加フ
同条第五号中「産業組合連合会」ノ上ニ「全国農業経済会、道府県農業会、市町村農業会、森林組合連合会、森林組合、」ヲ加フ
第十四条ニ左ノ一項ヲ加フ
農林中央金庫ハ所属森林組合連合会又ハ所属森林組合ニ対シ貸付ヲ為ス場合ニ於テハ担保ヲ徴シテ二十箇年以内ノ定期償還貸付ヲ為スコトヲ得
第十五条第一項第二号中「主務大臣ノ認可ヲ受ケタル」ヲ削リ同項第三号及第四号中「産業組合連合会」ノ上ニ「全国農業経済会、道府県農業会、市町村農業会、森林組合連合会、森林組合、」ヲ加フ
第三十条及び第三十五条 削除
第百二十条 産業組合中央金庫特別融通及損失補償法中左ノ通改正ス
「産業組合中央金庫特別融通及損失補償法」ヲ「農林中央金庫特別融通及損失補償法」ニ改ム
「産業組合中央金庫」ヲ「農林中央金庫」ニ、「産業組合中央金庫法」ヲ「農林中央金庫法」ニ、「産業債券」ヲ「農林債券」ニ改ム
第一条中「所属信用組合連合会」ノ上ニ「所属道府県農業会、所属市町村農業会、」ヲ加フ
第百二十一条 産業組合自治監査法中左ノ通改正ス
「産業組合自治監査法」ヲ「農業団体自治監査法」ニ改ム
「産業組合監査連合会」ヲ「農業団体監査連合会」ニ、「産業組合監査員」ヲ「農業団体監査員」ニ、「産業組合」ヲ「農業団体」ニ、「当該産業組合」ヲ「当該農業団体」ニ改ム
第一条第二項中「産業組合連合会」ノ上ニ「産業組合及」ヲ加フ
第八条中「産業組合中央会及産業組合中央金庫」ヲ「農林中央金庫」ニ改ム
第九条第四項ヲ削ル
第百二十二条 蚕糸業組合法中左ノ通改正ス
第一条中「六種」ヲ「五種」ニ、同条第一号ヲ左ノ如ク改ム
一 削除
第七条第一項中「養蚕業組合」ヲ削ル
「第二節 養蚕業組合」ヲ「第二節 養蚕実行組合」ニ改ム
第十六条乃至第十八条及び第二十七条乃至第四十条 削除
第四十一条第二項ヲ削ル
第四十三条第二項ヲ左ノ如ク改ム
前項ノ区域ニ増減アリタルトキハ其ノ区域ヲ地区トスル蚕種業組合ノ地区モ亦之ニ応ジテ増減アリタルモノトス
第四十四条ノ二ヲ第四十四条ノ七トシ第四十四条ノ三ヲ第四十四条ノ十三トス
第四十四条ノ二 蚕種業組合ヲ設立セントスルトキハ命令ノ定ムル所ニ依リ其ノ地区内ノ前条ニ掲グル者ノ三分ノ二以上ノ同意ヲ得テ創立総会ヲ開キ定款ヲ議定シ役員ヲ選任シ収支予算及経費ノ分賦収入方法ヲ議決シ行政官庁ノ認可ヲ受クベシ
前項ノ創立総会ノ決議ニ関シ必要ナル事項ハ命令ヲ以テ之ヲ定ム
第四十四条ノ三 蚕種業組合ハ設立ノ認可ヲ受ケタル時成立ス
第四十四条ノ四 蚕種業組合成立シタルトキハ其ノ地区内ノ組合員タル資格ヲ有スル者ハ総テ其ノ組合員トス
第四十四条ノ五 蚕種業組合ノ地区内ニ於テ蚕種製造業ニ関スル事業ヲ行フ法人ニシテ命令ヲ以テ規定スルモノハ蚕種業組合ノ組合員ト為ルコトヲ得
第四十四条ノ六 主務大臣必要アリト認ムルトキハ区域ヲ指定シ組合員タル資格ヲ有スル者ニ対シ蚕種業組合ノ設立ヲ命ズルコトヲ得
前項ノ規定ニ依ル設立ニ関シ必要ナル事項ハ命令ヲ以テ之ヲ定ム
第四十四条ノ八 左ニ掲グル事項ハ総会ノ議決ヲ経ベシ
一 収支予算
二 経費ノ分賦収入方法
三 命令ヲ以テ規定スル統制ニ関スル施設
四 事業報告及収支決算
五 借入金
六 基本財産ノ造成、管理及処分
七 定款ノ変更
八 役員ノ選任及解任
九 第六十五条ノ議員ノ選任及解任
十 第六十三条第一項ノ同意
前項第一号乃至第三号、第五号、第七号及第八号ニ掲グル事項ノ決議ハ行政官庁ノ認可ヲ受クルニ非ザレバ其ノ効力ヲ生ゼズ
第四十四条ノ九 総会ハ組合長之ヲ招集ス
組合員ハ総組合員ノ三分ノ一以上ノ同意ヲ得テ会議ノ目的タル事項及招集ノ事由ヲ記載シタル書面ヲ提出シ総会ノ招集ヲ請求スルコトヲ得
組合長正当ノ事由ナクシテ前項ノ規定ニ依ル請求アリタル後二週間以内ニ総会ヲ招集セザルトキハ請求者ハ行政官庁ノ認可ヲ受ケ之ヲ招集スルコトヲ得
前三項ノ規定ニ依リ総会ヲ招集スルコト能ハザルトキハ行政官庁ハ組合員ヲ指定シテ総会ヲ招集セシムルコトヲ得
第四十四条ノ十 総会ノ議事ハ本法ニ別段ノ規定アル場合ヲ除クノ外出席者ノ過半数ヲ以テ之ヲ決ス可否同数ナルトキハ議長ノ決スル所ニ依ル
第四十四条ノ十一 第四十四条ノ八第一項第三号、第七号及第八号ニ掲グル事項ハ総会ニ於テ組合員ノ半数以上出席シ出席者ノ三分ノ二以上ヲ以テ之ヲ議決ス
定款ノ変更ガ地区ノ増減ニ関スルトキハ前項ノ規定ニ依ル議決ノ外新ニ編入セラレ又ハ削除セラルベキ区域内ノ組合員タル資格ヲ有スル者又ハ組合員ノ第四十四条ノ二第一項ノ規定ニ準ズル同意アルコトヲ要ス
第四十四条ノ十二 総会ノ議決ヲ経ベキ事項ニシテ軽微ナルモノニ付テハ定款ノ定ムル所ニ依リ書面ヲ以テ組合員ノ意見ヲ徴シ総会ノ議決ニ代フルコトヲ得
第四十四条ノ十四 蚕種業組合ニ組合長一人ヲ置ク
蚕種業組合ハ前項ノ役員ノ外定款ノ定ムル所ニ依リ他ノ役員ヲ置クコトヲ得
前二項ノ役員ハ組合員中ヨリ之ヲ選任ス但シ特別ノ事由アルトキハ其ノ他ノ者ヨリ之ヲ選任スルコトヲ妨ゲズ
第四十四条ノ十五 組合長ハ蚕種業組合ヲ代表シ組合ノ事務ヲ総理ス
第四十五条 総会ノ議決ヲ経ベキ事項ニシテ臨時急施ヲ要シ総会ヲ招集スルノ暇ナシト認ムルモノハ組合長定款ノ定ムル所ニ依リ之ヲ専決処分スルコトヲ得
前項ノ場合ニ於テハ組合長ハ次ノ総会ニ於テ其ノ承認ヲ求ムベシ
第四十八条第二項中「第十七条第二項」ヲ「第四十三条第二項」ニ改ム
第四十九条中「産業組合」ノ上ニ「市町村農業会、道府県農業会、」ヲ加フ
第五十一条 第四十四条ノ二乃至第四十四条ノ四、第四十四条ノ六乃至第四十四条ノ十二及第四十四条ノ十四乃至第四十五条ノ規定ハ産業組合製糸組合及製糸業組合ニ之ヲ準用ス
第四十四条ノ五及第四十四条ノ十三ノ規定ハ製糸業組合ニ之ヲ準用ス
第五十三条第二項中「第十七条第二項」ヲ「第四十三条第二項」ニ改ム
第五十六条 第四十四条ノ二乃至第四十四条ノ四、第四十四条ノ六乃至第四十四条ノ十二及第四十四条ノ十四乃至第四十五条ノ規定ハ生糸問屋業組合及生糸輸出業組合ニ之ヲ準用ス但シ第四十四条ノ八第一項中第六十五条トアルハ之ヲ第六十五条又ハ第七十六条トシ第六十三条第一項トアルハ之ヲ第六十三条第一項又ハ第七十五条第一項トス
第五十七条中「七種」ヲ「五種」ニ改メ同条第一号及第二号ヲ左ノ如ク改ム
一及び二 削除
第五十八条中「又ハ道府県養蚕業組合連合会」ヲ削ル
第六十条 蚕糸業組合連合会ノ地区ハ全国ノ区域ニ依ル
第六十一条第一項中「道、府若ハ県養蚕業組合連合会、全国養蚕業組合連合会、」ヲ削ル
第六十二条 全国蚕種業組合連合会ハ蚕種業組合及蚕種ノ製造ヲ業トスル者ニシテ命令ヲ以テ規定スルモノヲ以テ、全国産業組合製糸組合連合会ハ産業組合製糸組合及製糸ヲ為シ又ハ製糸工場ヲ有スル市町村農業会、道府県農業会、産業組合又ハ産業組合連合会ニシテ命令ヲ以テ規定スルモノヲ以テ、全国製糸業組合連合会ハ製糸業組合及生糸ノ製造ヲ業トスル者ニシテ命令ヲ以テ規定スルモノヲ以テ、全国生糸問屋業組合連合会ハ生糸問屋業組合ヲ以テ、全国生糸輸出業組合連合会ハ生糸輸出業組合ヲ以テ其ノ会員トス
第六十三条第二項中「第三十六条第一項」ヲ「第四十四条ノ十一第一項」ニ改ム
第六十八条 第四条乃至第六条、第九条第一項、第十条、第十二条乃至第十四条、第四十四条ノ三、第四十四条ノ六、第四十四条ノ八乃至第四十四条ノ十、第四十四条ノ十一第一項、第四十四条ノ十二及第四十五条ノ規定ハ蚕糸業組合連合会ニ之ヲ準用ス但シ第四十四条ノ八第一項中第六十五条トアルハ之ヲ第七十六条トシ第六十三条第一項トアルハ之ヲ第七十五条第一項トス
第七十四条第一項中「第五十七条第二号乃至第七号ノ」ヲ削リ同条ニ左ノ一項ヲ加フ
前二項ニ掲グル者ノ外蚕糸業ニ関係アル法人ハ其ノ会員ト為ルコトヲ得
第七十五条第二項及第七十八条第三項中「第三十六条第一項」ヲ「第四十四条ノ十一第一項」ニ改ム
第七十九条 第四条乃至第六条、第九条第一項、第十二条乃至第十四条、第四十四条ノ三、第四十四条ノ八乃至第四十四条ノ十、第四十四条ノ十一第一項、第四十四条ノ十二、第四十五条、第六十四条及第六十七条ノ規定ハ日本中央蚕糸会ニ之ヲ準用ス
第百二十三条 漁業法中左ノ通改正ス
第四十四条ノ二中「産業組合中央金庫」ヲ「農林中央金庫」ニ改ム
第百二十四条 郵便貯金法中左ノ通改正ス
第四条第三号中「産業組合又ハ産業組合中央金庫」ヲ「市町村農業会、道府県農業会、全国農業経済会、産業組合、産業組合連合会又ハ農林中央金庫」ニ改ム
第百二十五条 所得税法中左ノ通改正ス
第十一条第一項第五号中「産業組合貯金」ノ上ニ「市町村農業会貯金、」ヲ加フ
第二十一条第三項中「産業組合貯金」ノ上ニ「市町村農業会貯金、」ヲ、「産業組合」ノ上ニ「市町村農業会、」ヲ加フ
第百二十六条 種馬統制法中左ノ通改正ス
第二条第二項中「畜産組合、畜産組合連合会」ヲ「馬匹組合、馬匹組合連合会」ニ改ム
第十条及附則第八項中「畜産組合又ハ畜産組合連合会」ヲ「馬匹組合又ハ馬匹組合連合会」ニ改ム
第百二十七条 森林法中左ノ通改正ス
第七十四条ノ六 第七十四条ノ三第一項ノ規定ニ依リ出資ヲ為サシムル森林組合連合会ハ日本勧業銀行、日本興業銀行、北海道拓殖銀行、農工銀行又ハ農林中央金庫ニ対シ所属組合又ハ所属連合会ノ為ニ債務ノ保証ヲ為スコトヲ得
前項ノ規定ニ依リ債務ノ保証ヲ為シタルトキハ同項ノ森林組合連合会ハ銀行又ハ農林中央金庫ノ委任ヲ受ケ其ノ債権ノ取立ヲ為スコトヲ得
第百二十八条 信託業法中左ノ通改正ス
第十一条第一項第六号中「公共団体」ノ下ニ「、市町村農業会」ヲ加フ
第二十三条 削除
第百二十九条 製糸業法中左ノ通改正ス
第一条第二項中「産業組合」ノ上ニ「市町村農業会、道府県農業会、」ヲ加フ
第百三十条 昭和十五年法律第九十二号中左ノ通改正ス
第二条中「畜産組合、畜産組合連合会」ヲ「馬匹組合、馬匹組合連合会、市町村農業会、道府県農業会」ニ改ム
第百三十一条 第百七条、第百十六条、第百十八条又ハ第百十九条ノ規定施行前此等ノ規定ニ依ル改正ニ係ル畜産組合法、軍馬資源保護法、産業組合法又ハ産業組合中央金庫法ノ罰則ヲ適用スベカリシ行為ニ付テハ仍従前ノ例ニ依ル
第百七条、第百十八条又ハ第百二十二条ノ規定ノ施行ニ関シ必要ナル規定ハ勅令ヲ以テ之ヲ定ム
第百三十二条 本法ニ規定スルモノノ外本法ノ施行ニ関シ必要ナル規定ハ勅令ヲ以テ之ヲ定ム