第二條 蠶絲業組合ハ蠶絲業ノ改良發達及統制ヲ圖ルヲ以テ目的トス
第五條 蠶絲業組合ハ蠶絲業ニ關スル事項ニ付行政廳ニ建議スルコトヲ得
第六條 行政官廳ハ蠶絲業組合ニ對シ蠶絲業ニ關スル報吿書ノ提出及蠶絲業ニ關スル事項ノ調查ヲ命ズルコトヲ得
第七條 蠶絲業組合ノ名稱中ニハ其ノ種類ニ從ヒ養蠶業組合、蠶種業組合、產業組合製絲組合、製絲業組合、生絲問屋業組合又ハ生絲輸出業組合ナル文字ヲ用フベシ
蠶絲業組合ニ非ザルモノハ其ノ名稱中ニ前項ニ揭グル文字ヲ用フルコトヲ得ズ
第八條 蠶絲業組合ハ定款ノ定ムル所ニ依リ其ノ役員又ハ檢查員ヲシテ組合員ノ事務所若ハ營業所ニ臨檢シ又ハ帳簿物件ヲ檢查セシムルコトヲ得
前項ノ場合ニ於テハ當該役員又ハ檢查員ハ其ノ身分ヲ證明スベキ證票ヲ携帶スベシ
第九條 蠶絲業組合ハ定款ノ定ムル所ニ依リ其ノ組合員ニ對シ經費ヲ分賦シ及過怠金ヲ徵收スルコトヲ得
蠶絲業組合ノ經費又ハ過怠金ヲ滯納スル者アル場合ニ於テ其ノ組合長ノ請求アルトキハ市町村ハ市町村稅ノ例ニ依リ之ヲ處分ス此ノ場合ニ於テ蠶絲業組合ハ其ノ徵收金額ノ百分ノ四ヲ市町村ニ交付スベシ
前項ニ規定スル徵收金ノ先取特權ノ順位ハ市町村其ノ他之ニ準ズベキモノノ徵收金ニ次ギ其ノ追徵還付及時效ニ付テハ市町村稅ノ例ニ依ル
第一項ニ規定スル徵收金ノ賦課徵收及滯納處分ニ關シテハ勅令ノ定ムル所ニ依リ異議ノ申立若ハ訴願ヲ爲シ又ハ行政裁判所ニ出訴スルコトヲ得
第十條 蠶絲業組合ハ定款ノ定ムル所ニ依リ使用料及手數料ヲ徵收スルコトヲ得
前項ノ使用料及手數料ノ徵收ニ關シテハ民事訴訟ヲ提起スルコトヲ得
第十一條 蠶絲業組合ノ組合員ハ其ノ營業ニ關スル重要物產同業組合法ニ依ル同業組合ニ加入セズ又ハ之ヨリ脫退スルコトヲ得
第十二條 行政官廳ハ蠶絲業組合ニ對シ業務ニ關スル報吿ヲ爲サシメ、業務執行又ハ財產ノ狀況ヲ檢查シ、定款、收支豫算又ハ經費ノ分賦收入方法ノ變更ヲ命ジ其ノ他監督上必要ナル命令ヲ發シ又ハ處分ヲ爲スコトヲ得
第十三條 行政官廳ハ蠶絲業組合ノ決議又ハ役員ノ行爲ガ法令若ハ定款ニ違反シ又ハ公益ヲ害シ若ハ害スルノ虞アリト認ムルトキハ決議ヲ取消シ、役員ヲ解任シ、組合ノ業務ヲ停止シ又ハ組合ノ解散ヲ命ズルコトヲ得
第十四條 蠶絲業組合ノ解散及分合ニ關スル事項ハ勅令ヲ以テ之ヲ定ム
第十五條 本章ニ於テ町村トアルハ町村制ヲ施行セザル地ニ在リテハ之ニ準ズベキモノトシ郡トアルハ北海道ニ在リテハ北海道廳支廳長管轄區域トス