小笠原諸島は戦後20年以上無人島状態で放置され極度に荒廃していた。昨年6月の日本復帰後、暫定措置として旧島民・現島民の権利保護や生活安定を図ってきたが、旧島民の早期帰島希望に鑑み、より本格的な復興施策が必要となっている。同諸島は本土から隔絶し復興には多大な困難が予想され、また単なる戦前状態の復元ではなく、総合的・計画的な新しい村づくりや地域特性に即した産業振興が必要である。このような特殊事情に即し、帰島希望者の帰島促進と諸島の急速な復興を図るため、本法案を提案する。
参照した発言:
第62回国会 衆議院 地方行政委員会 第1号