勤勉手当給与令
法令番号: 勅令第五百四十五號
公布年月日: 大正9年11月22日
法令の形式: 勅令
朕勤勉手當給與令ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
大正九年十一月二十日
內閣總理大臣 原敬
大藏大臣 子爵 高橋是淸
勅令第五百四十五號
勤勉手當給與令
第一條 官吏、官吏ノ待遇ヲ受クル者、囑託員、雇員、傭人又ハ職工ニシテ左ニ揭クル現業ニ從事スルモノニハ勤勉手當ヲ給スルコトヲ得
一 衞生試驗所ニ於ケル現業
二 大藏省臨時建築課及臨時議院建築局ニ於ケル工事ノ現業
三 專賣局ニ於ケル現業
四 陸海軍ノ工事、製造、港務又ハ海軍採炭ノ現業
五 製鐵所及林區署ニ於ケル現業
六 貯金局、簡易保險局、臨時電信電話建設局及地方遞信官署ニ於ケル現業
七 帝國鐵道ノ現業
八 朝鮮總督府及其ノ所屬官署ニ於ケル工事ノ現業
九 朝鮮總督府營林廠及朝鮮總督府遞信官署ニ於ケル現業
十 臺灣總督府ニ於ケル鐵道又ハ通信ノ現業
十一 關東廳遞信官署ニ於ケル現業
十二 樺太廳郵便局ニ於ケル現業
十三 樺太廳ニ於ケル鐵道ノ現業
第二條 工場ニ服務スル技手ニシテ前條ニ該當セサル者ヲシテ定時間外ニ服業セシメタル場合ニハ日額ニ依リ勤勉手當ヲ給スルコトヲ得
第三條 前二條ノ規定ニ依リ給スル手當ノ額ハ所管大臣大藏大臣ト協議シテ之ヲ定ム但シ朝鮮ニ在リテハ朝鮮總督、臺灣ニ在リテハ臺灣總督、關東州ニ在リテハ關東長官、樺太ニ在リテハ樺太廳長官所管大臣ヲ經由シ大藏大臣ト協議シテ之ヲ定ム
第四條 法律又ハ勅令ニ依ルニ非サレハ勤勉手當ヲ給スルコトヲ得ス
附 則
本令ハ公布ノ日ヨリ之ヲ施行ス
左ノ勅令ハ之ヲ廢止ス
明治三十二年勅令第四百四十八號
明治三十六年勅令第四十八號
明治三十七年勅令第百五十五號
明治三十七年勅令第百七十號
明治三十九年勅令第三百五號
明治四十年勅令第八號
明治四十年勅令第百六十四號
明治四十一年勅令第百六號
明治四十三年勅令第二百十一號
大正三年勅令第百十七號
大正七年勅令第三百十一號
大正七年勅令第四百號
大正九年勅令第二十五號
朕勤勉手当給与令ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
大正九年十一月二十日
内閣総理大臣 原敬
大蔵大臣 子爵 高橋是清
勅令第五百四十五号
勤勉手当給与令
第一条 官吏、官吏ノ待遇ヲ受クル者、嘱託員、雇員、傭人又ハ職工ニシテ左ニ掲クル現業ニ従事スルモノニハ勤勉手当ヲ給スルコトヲ得
一 衛生試験所ニ於ケル現業
二 大蔵省臨時建築課及臨時議院建築局ニ於ケル工事ノ現業
三 専売局ニ於ケル現業
四 陸海軍ノ工事、製造、港務又ハ海軍採炭ノ現業
五 製鉄所及林区署ニ於ケル現業
六 貯金局、簡易保険局、臨時電信電話建設局及地方逓信官署ニ於ケル現業
七 帝国鉄道ノ現業
八 朝鮮総督府及其ノ所属官署ニ於ケル工事ノ現業
九 朝鮮総督府営林廠及朝鮮総督府逓信官署ニ於ケル現業
十 台湾総督府ニ於ケル鉄道又ハ通信ノ現業
十一 関東庁逓信官署ニ於ケル現業
十二 樺太庁郵便局ニ於ケル現業
十三 樺太庁ニ於ケル鉄道ノ現業
第二条 工場ニ服務スル技手ニシテ前条ニ該当セサル者ヲシテ定時間外ニ服業セシメタル場合ニハ日額ニ依リ勤勉手当ヲ給スルコトヲ得
第三条 前二条ノ規定ニ依リ給スル手当ノ額ハ所管大臣大蔵大臣ト協議シテ之ヲ定ム但シ朝鮮ニ在リテハ朝鮮総督、台湾ニ在リテハ台湾総督、関東州ニ在リテハ関東長官、樺太ニ在リテハ樺太庁長官所管大臣ヲ経由シ大蔵大臣ト協議シテ之ヲ定ム
第四条 法律又ハ勅令ニ依ルニ非サレハ勤勉手当ヲ給スルコトヲ得ス
附 則
本令ハ公布ノ日ヨリ之ヲ施行ス
左ノ勅令ハ之ヲ廃止ス
明治三十二年勅令第四百四十八号
明治三十六年勅令第四十八号
明治三十七年勅令第百五十五号
明治三十七年勅令第百七十号
明治三十九年勅令第三百五号
明治四十年勅令第八号
明治四十年勅令第百六十四号
明治四十一年勅令第百六号
明治四十三年勅令第二百十一号
大正三年勅令第百十七号
大正七年勅令第三百十一号
大正七年勅令第四百号
大正九年勅令第二十五号