通訳案内業者は外客接遇の第一線に立ち、その素質は外客誘致事業に大きな影響を与える。特に日本語は欧米の言語と根本的に異なるため、語学力に加え、日本を正しく紹介するための教養と経験が必要である。しかし、従来の案内業者取締規則が1947年末に失効し、現在は無秩序な状態となっている。ガイド団体や観光事業関係機関からも新法律制定の要望があり、これを受けて本法案を提出した。主な改正点は、試験と免許の分離、免許更新制度の導入、業者の取締りの民主化である。また、既存の免許所持者の既得権にも配慮している。
参照した発言:
第5回国会 衆議院 運輸委員会 第10号