第二十二條 本令ハ昭和十九年四月一日ヨリ之ヲ施行ス
第二十三條 不動產所得、乙種ノ配當利子所得、甲種及乙種ノ事業所得、乙種ノ勤勞所得、山林ノ所得、乙種ノ退職所得、淸算取引所得及個人ノ總所得ニ對スル所得稅竝ニ個人ノ營業稅ニ付テハ昭和十九年分ヨリ本令ヲ適用ス但シ改正後ノ所得稅法施行規則第三十六條(第一項但書ヲ除ク)、第三十六條ノ二、第三十七條及第四十一條ノ規定ハ昭和二十年分ヨリ之ヲ適用ス
法人ノ各事業年度ノ所得及資本ニ對スル法人稅、各事業年度ノ純益ニ對スル營業稅竝ニ法人ノ臨時利得稅ニ付テハ昭和十九年一月一日以後終了スル事業年度分ヨリ、法人ノ淸算純益ニ對スル營業稅ニ付テハ同日以後ニ於ケル解散又ハ合併ニ因ル分ヨリ本令ヲ適用ス
改正後ノ法人稅法施行規則第十八條及第二十條、營業稅法施行規則第十七條及第十九條竝ニ臨時利得稅法施行規則第十五條ノ規定ハ法人ノ昭和十九年四月一日以後終了スル事業年度分又ハ同日以後ニ於ケル合併ニ因ル分ヨリ之ヲ適用ス
特別ノ法人ノ各事業年度ノ剩餘金ニ對スル特別法人稅ニ付テハ昭和十九年四月一日以後終了スル事業年度分ヨリ本令ヲ適用ス
第二十四條 所得稅法第八條、第十二條第一項第九號若ハ第八項又ハ第三十條第一項第二號若ハ第七項ノ改正規定ニ依リ新ニ納稅義務ヲ有スルニ至リタル者又ハ課稅所得ノ增加シタル者ハ所得稅法施行規則第三十六條ニ規定スル事項ヲ記載シ昭和十九年四月十五日迄ニ所轄稅務署ニ申吿スベシ
所得稅法第十二條第八項ノ改正規定ニ依リ新ニ納稅義務ヲ有スルニ至リタル者同法第二十五條又ハ第二十六條ノ二ノ規定ニ依ル控除ヲ受ケントスルトキハ改正後ノ所得稅法施行規則第三十七條第一項及第二項又ハ第四十條ニ規定スル事項ヲ記載シタル申請書ヲ前項ノ申吿ト同時ニ所轄稅務署ニ提出スベシ
所得稅法第二十四條ノ改正規定ニ依リ新ニ扶養家族ニ付同條第一項ノ規定ニ依ル控除ヲ受クルコトヲ得ルニ至リタル者同項ノ規定ニ依ル控除ヲ受ケントスルトキハ改正後ノ所得稅法施行規則第三十九條ニ規定スル事項ヲ記載シタル申請書ヲ昭和十九年四月一日以後最初ノ給與ノ支拂ヲ受クル日ノ前日迄ニ其ノ給與ノ支拂者ヲ經由シ所轄稅務署ニ提出スベシ
所得稅法第二十五條ノ改正規定ニ依リ新ニ扶養家族ニ付同條第一項ノ規定ニ依ル控除ヲ受クルコトヲ得ルニ至リタル者同項ノ規定ニ依ル控除ヲ受ケントスルトキハ改正後ノ所得稅法施行規則第三十七條第一項及第二項ニ規定スル事項ヲ記載シタル申請書ヲ昭和十九年四月十五日迄ニ所轄稅務署ニ提出スベシ
所得稅法施行規則第五條第一項ノ改正規定ニ依リ新ニ甲種ノ勤勞所得ニ付納稅義務ヲ有スルニ至リタル者ハ所得稅法施行規則第三十八條ニ規定スル事項ヲ記載シタル申吿書ヲ支拂者ヲ異ニスル每ニ昭和十九年四月一日以後最初ノ給與ノ支拂ヲ受クル日ノ前日迄ニ其ノ給與ノ支拂者ヲ經由シ所轄稅務署ニ提出スベシ
前項ニ規定スル者所得稅法第二十四條又ハ第二十六條ノ二ノ規定ニ依ル控除ヲ受ケントスルトキハ改正後ノ所得稅法施行規則第三十九條又ハ第四十條ニ規定スル事項ヲ記載シタル申請書ヲ昭和十九年四月一日以後最初ノ給與ノ支拂ヲ受クル日ノ前日迄ニ其ノ給與ノ支拂者ヲ經由シ所轄稅務署ニ提出スベシ
俸給、給料若ハ賞與又ハ此等ノ性質ヲ有スル給與ノ支拂ヲ爲ス個人ニシテ常時三人以上十人未滿ノ使用人ヲ使用スルモノ及所得稅法施行規則第四條ノ二第一項ノ改正規定ニ規定スル報酬又ハ料金ノ支拂ヲ爲ス個人ニシテ常時五人以上ノ勞務者ヲ使用スルモノハ昭和十九年四月一日現在ニ於ケル使用人又ハ勞務者ノ職名別人員ヲ記載シタル申吿書ヲ本令施行後直ニ所轄稅務署ニ提出スベシ
稅務署長ハ本令施行後直ニ前項ニ規定スル者ニ付所得稅法施行規則第四條ノ二第一項ノ改正規定ニ依ル指定ヲ爲シ其ノ旨ヲ指定ヲ受ケタル者ニ通知スベシ
前項ノ場合ニ於テハ其ノ指定ハ所得稅法施行規則第四條ノ二第三項ノ改正規定ニ拘ラズ前項ノ通知ヲ爲シタル日ヨリ起算シ五日ヲ經過シタル時ヨリ其ノ效力ヲ發生ス
改正前ノ所得稅法施行規則第五條第一項ノ規定ニ依ル指定ハ之ヲ所得稅法施行規則第四條ノ二第一項ノ改正規定ニ依リ常時三人以上ノ使用人ヲ使用スル個人ニ付爲シタル指定ト看做シ其ノ效力ハ本令施行ノ日ニ於テ發生スルモノトス
第二十五條 法人ノ昭和十八年十二月十一日以後同年十二月三十一日迄ニ終了シタル事業年度分ニ限リ改正前ノ昭和十七年勅令第四百五十七號第三條第一項中百分ノ十三トアルハ百分ノ七トス
第二十六條 昭和十九年法律第七號第三十四條第一項ノ規定ニ依ル控除ヲ受ケントスル特別ノ法人ハ特別法人稅法第十條ノ申吿ト同時ニ控除ニ關スル明細書ヲ添附シ其ノ旨所轄稅務署ニ申請スベシ
第二十七條 昭和十九年法律第七號第三十五條第三項ノ規定ヲ適用スル場合ニ於テハ第十條ノ規定ニ拘ラズ仍從前ノ例ニ依ル
昭和十八年十月一日以後ニ査定セラレタル濁酒、白酒、味淋及燒酎ノ酒類造石稅ニ付テハ昭和十九年法律第七號第三十五條第三項但書ノ規定ニ依リ其ノ稅額ヲ四分シ左ノ納期ニ於テ之ヲ徵收ス但シ犯則ニ係ルモノニ付テハ此ノ限ニ在ラズ
昭和十九年法律第七號第三十五條第四項及第六項ノ從前ノ規定ニ依ル酒類造石稅ニ相當スル金額ハ當該酒類一石ニ付大藏大臣ノ定ムル金額ノ割合ニ依リ算出シタル金額トス
大藏大臣ノ指定スル味淋ニ課スベキ酒稅ニ付テハ昭和十九年法律第七號第三十五條第五項ノ規定ニ依リ改正後ノ酒稅法第二十七條ノ稅率ニ依リ算出シタル酒稅額ニ一石ニ付四百三十五圓ヲ加算ス
改正前ノ酒稅法第二十七條ノ三第一項ノ規定ニ依リ酒類庫出稅ヲ輕減セラレタル酒類ヲ取纏メ購入シタル者昭和十九年法律第七號第三十五條第六項ノ酒類ヲ所持スル場合ニ於テハ同項ノ規定ニ依リ酒稅ヲ課ス
左ニ揭グル酒類ヲ合計一斗以上所持スル場合ニ於テハ昭和十九年法律第七號第三十五條第六項ノ規定ニ依リ酒稅ヲ課ス
昭和十九年法律第七號第三十五條第六項ノ規定ニ依リ課スベキ酒稅ハ其ノ稅額ヲ左ノ區分ニ依リ各月ニ等分シ其ノ月末日限之ヲ徵收ス
昭和十九年法律第七號第三十五條第七項ノ規定ニ依ル申吿ハ酒類ノ所在地所轄稅務署ニ之ヲ爲スベシ
第二十八條 昭和十九年法律第七號第三十六條第一項ノ規定ニ依リ課スベキ淸涼飮料稅ハ其ノ稅額百圓以下ナルトキハ昭和十九年五月三十一日限、稅額百圓ヲ超ユルトキハ左ノ區分ニ依リ各月ニ等分シ其ノ月末日限之ヲ徵收ス
昭和十九年法律第七號第三十六條第二項ノ規定ニ依ル申吿ハ淸涼飮料ノ所在地所轄稅務署ニ之ヲ爲スベシ
第二十九條 昭和十九年四月三十日以前ノ輸出ニ係ル菓子、糖果又ハ果實蜜及之ニ類スルモノノ交付金ニ付テハ仍從前ノ例ニ依ル
本令施行前改正前ノ砂糖消費稅法施行規則第九條ノ二ノ規定ニ依リ大藏大臣ノ指定シタル移入場ハ之ヲ本令施行ノ日ニ於テ改正後ノ同條ノ規定ニ依リ稅務署長ノ指定シタル移入場ト看做ス
昭和十九年法律第七號第三十七條第三項又ハ第四項ノ規定ニ依リ課スベキ消費稅又ハ特別消費稅ハ其ノ稅額百圓以下ナルトキハ昭和十九年五月三十一日限、稅額百圓ヲ超ユルトキハ左ノ區分ニ依リ各月ニ等分シ其ノ月末日限之ヲ徵收ス
昭和十九年法律第七號第三十七條第五項ノ規定ニ依ル申吿ハ砂糖、糖蜜又ハ糖水ノ所在地所轄稅務署ニ之ヲ爲スベシ
第三十條 昭和十九年法律第七號第四十一條第二項ノ規定ニ依リ政府ニ申吿セントスル者ハ其ノ廣吿ニ付廣吿稅法施行規則第七條第一項ノ規定ニ準ジテ作成シタル申吿書ニ昭和十九年四月一日前ヨリ引續キ當該廣吿ヲ爲スコトノ事實ヲ併セ記載シ之ヲ廣吿場所所轄稅務署ニ提出スベシ
第三十一條 本令施行前關東州ニ於テ酒類庫出稅ヲ課セラレタル酒類ヲ本令施行後輸入スル場合ニ於ケル酒稅ニ付テハ改正後ノ酒稅法ニ規定スル稅率ニ依リ算出シタル稅額ヨリ關東州ニ於テ課セラレタル酒類庫出稅ニ相當スル金額ヲ輕減ス
前項ノ規定ニ依ル輕減ヲ受ケントスル者ハ酒類ヲ保稅地域ヨリ引取ル際關東州ニ於テ課セラレタル酒類庫出稅ノ納付濟證明書又ハ擔保提供濟證明書ヲ添附シ所轄海運局ニ申請スベシ
第三十二條 酒類造石稅及本令施行前督促ヲ爲シタル國稅ニ對スル延滯金ニ付テハ仍從前ノ例ニ依ル
第三十三條 明治三十三年勅令第四十七號及昭和十五年勅令第百八十七號ハ之ヲ廢止ス