第二十七條 各事業年度ノ所得及資本ニ對スル法人稅ニ付テハ昭和十五年四月一日以後終了スル事業年度分ヨリ、淸算所得ニ對スル法人稅ニ付テハ昭和十五年四月一日以後ニ於ケル解散又ハ合併ニ因ル分ヨリ本令ヲ適用ス
第二十八條 法人ノ各事業年度開始ノ日前三年以內ニ開始シ本令施行前ニ終了シタル事業年度ニ於テ生ジタル損金ノ算定ニ關シテハ法人稅法第四條第二項ノ規定ヲ適用セズ
第二十九條 法人稅法施行地ニ本店又ハ主タル事務所ヲ有スル法人ノ朝鮮、臺灣、樺太又ハ南洋群島ニ於ケル資產又ハ營業ニ對シ各當該地ニ於ケル法令ニ依リ賦課スル特別所得稅ハ之ヲ法人稅法第三十六條ニ規定スル第一種所得稅附加稅ニ相當スル租稅トス
第三十條 法人稅法第三十九條ノ規定ニ依リ所得ニ對スル法人稅額ヨリ控除スベキ鑛產稅額及特別鑛產稅額ハ本令施行後終了スル事業年度ニ於テ產出シタル鑛產物ニ對シ納付シタル鑛產稅額及特別鑛產稅額ノ合計額ヨリ當該事業年度ニ於ケル鑛業ノ純益金額ニ百分ノ一・五ヲ乘ジタル金額ヲ控除シタル殘額ニ限ル但シ其ノ控除額ハ當該事業年度ニ於ケル鑛業ノ所得金額ニ百分ノ十八ヲ乘ジタル金額ヲ超ユルコトヲ得ズ
法人稅法第三十九條ノ規定ニ依リ所得ニ對スル法人稅額ヨリ控除スベキ取引所營業稅額ハ本令施行後終了スル事業年度ニ於テ爲シタル賣買取引ニ基ク賣買手數料收入金額ニ對シ納付シタル取引所營業稅額ノ十一分ノ三ニ相當スル金額ヨリ當該事業年度ニ於ケル取引所ノ純益金額ニ百分ノ一・五ヲ乘ジタル金額ヲ控除シタル殘額ニ限ル但シ其ノ控除額ハ當該事業年度ニ於ケル取引所ノ所得金額ニ百分ノ十八ヲ乘ジタル金額ヲ超ユルコトヲ得ズ
前二項ノ規定及營業稅法施行規則第三十五條ノ規定ニ依リ所得ニ對スル法人稅額及營業稅額ヨリ控除スベキ鑛產稅額、特別鑛產稅額又ハ取引所營業稅額ハ法人ノ各事業年度ノ所得ノ計算上之ヲ損金ニ算入セズ
第三十一條 法人稅法第三十九條ノ規定ニ依リ所得ニ對スル法人稅額ヨリ鑛產稅額、特別鑛產稅額又ハ取引所營業稅額ノ控除ヲ受ケントスル法人ハ法人稅法第十八條ノ申吿ト同時ニ其ノ旨所轄稅務署ニ申請スベシ
前項ノ申請ヲ爲ス場合ニ於テハ鑛產稅及特別鑛產稅ニ在リテハ鑛產物ノ種類別ニ其ノ價額、納付シタル鑛產稅額及特別鑛產稅額竝ニ控除ヲ受クベキ鑛產稅額及特別鑛產稅額ニ關スル明細書ヲ、取引所營業稅ニ在リテハ每月ノ賣買手數料收入金額、納付シタル取引所營業稅額及控除ヲ受クベキ取引所營業稅額ニ關スル明細書ヲ提出スベシ