(領事官ノ取扱フ登記ノ登録税ニ関スル件)
法令番号: 勅令第二百十九號
公布年月日: 明治39年8月10日
法令の形式: 勅令
朕領事官ノ取扱フ登記ノ登錄稅ニ關スル件ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
明治三十九年八月九日
大藏大臣 法學博士 阪谷芳郞
外務大臣 子爵 林董
勅令第二百十九號
第一條 領事官ノ取扱フ登記事務ニ關シ本令ニ規定シタルモノニ付テハ登錄稅法ノ規定ヲ適用セス
第二條 商事會社其ノ他營利ヲ目的トスル法人ニシテ登記ヲ受クルトキハ左ノ區別ニ從ヒ登錄稅ヲ納付スヘシ
一 合名會社合資會社設立
財產ヲ目的トスル出資ノ價格
一萬圓未滿 金十圓
一萬五千圓未滿 金十三圓
二萬圓未滿 金十六圓
二萬五千圓未滿 金十九圓
二萬五千圓以上五十萬圓未滿ハ其ノ二萬五千圓ヲ超ユル金額一萬圓每ニ金一圓ヲ加算シ、五十萬圓以上ハ其ノ五十萬圓ヲ超ユル金額一萬圓每ニ金五十錢ヲ加算ス
二 合名會社合資會社出資增加
財產ヲ目的トスル出資ノ總額ニ對シ前號ニ依リ納付スヘキ登錄稅ノ金額ヨリ旣ニ納付シタル設立又ハ出資增加ノ登錄稅ヲ控除シタル金額
三 株式會社株式合資會社設立
拂込株金額又ハ拂込株金額及財產ヲ目的トスル株金以外ノ出資ノ價格ニ付第一號ニ準ス
四 株式會社株式合資會社資本增加及第二囘以後ノ株金拂込
第二號ニ準ス
五 前各號ニ該當セサル登記
每一件 金一圓
前項ノ場合ニ於テ新ニ納付スヘキ登錄稅又ハ旣納ノ登錄稅ト新ニ納付スヘキ登錄稅トノ合算額カ三百圓ヲ超ユルトキハ之ヲ三百圓ニ減シ旣納ノ登錄稅三百圓ニ達シタルトキハ其ノ後ノ登記ニ付登錄稅ヲ課セス
財團法人又ハ營利ヲ目的トセサル社團法人ニシテ登記ヲ受クルトキハ一件每ニ金一圓ノ登錄稅ヲ納付スヘシ
第三條 左ノ事項ニ付登記ヲ受クルトキハ一件每ニ金一圓ノ登錄稅ヲ納付スヘシ
一 商號ノ新設又ハ取得
二 支配人ノ選任又ハ代理權ノ消滅
三 船舶管理人ノ選任又ハ代理權ノ消滅
四 商法第五條及第七條ニ依ル登記
五 民法第七百九十四條、第七百九十五條及第七百九十七條ニ依ル登記
六 登記事項ノ變更、消滅又ハ廢止
七 登記ノ更正又ハ抹消
第四條 印紙ヲ以テ登錄稅ヲ納付スルコト能ハサルトキハ現金ヲ以テ之ニ代フルコトヲ得
附 則
本令ハ明治三十九年八月二十日ヨリ之ヲ施行ス
朕領事官ノ取扱フ登記ノ登録税ニ関スル件ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
明治三十九年八月九日
大蔵大臣 法学博士 阪谷芳郎
外務大臣 子爵 林董
勅令第二百十九号
第一条 領事官ノ取扱フ登記事務ニ関シ本令ニ規定シタルモノニ付テハ登録税法ノ規定ヲ適用セス
第二条 商事会社其ノ他営利ヲ目的トスル法人ニシテ登記ヲ受クルトキハ左ノ区別ニ従ヒ登録税ヲ納付スヘシ
一 合名会社合資会社設立
財産ヲ目的トスル出資ノ価格
一万円未満 金十円
一万五千円未満 金十三円
二万円未満 金十六円
二万五千円未満 金十九円
二万五千円以上五十万円未満ハ其ノ二万五千円ヲ超ユル金額一万円毎ニ金一円ヲ加算シ、五十万円以上ハ其ノ五十万円ヲ超ユル金額一万円毎ニ金五十銭ヲ加算ス
二 合名会社合資会社出資増加
財産ヲ目的トスル出資ノ総額ニ対シ前号ニ依リ納付スヘキ登録税ノ金額ヨリ既ニ納付シタル設立又ハ出資増加ノ登録税ヲ控除シタル金額
三 株式会社株式合資会社設立
払込株金額又ハ払込株金額及財産ヲ目的トスル株金以外ノ出資ノ価格ニ付第一号ニ準ス
四 株式会社株式合資会社資本増加及第二回以後ノ株金払込
第二号ニ準ス
五 前各号ニ該当セサル登記
毎一件 金一円
前項ノ場合ニ於テ新ニ納付スヘキ登録税又ハ既納ノ登録税ト新ニ納付スヘキ登録税トノ合算額カ三百円ヲ超ユルトキハ之ヲ三百円ニ減シ既納ノ登録税三百円ニ達シタルトキハ其ノ後ノ登記ニ付登録税ヲ課セス
財団法人又ハ営利ヲ目的トセサル社団法人ニシテ登記ヲ受クルトキハ一件毎ニ金一円ノ登録税ヲ納付スヘシ
第三条 左ノ事項ニ付登記ヲ受クルトキハ一件毎ニ金一円ノ登録税ヲ納付スヘシ
一 商号ノ新設又ハ取得
二 支配人ノ選任又ハ代理権ノ消滅
三 船舶管理人ノ選任又ハ代理権ノ消滅
四 商法第五条及第七条ニ依ル登記
五 民法第七百九十四条、第七百九十五条及第七百九十七条ニ依ル登記
六 登記事項ノ変更、消滅又ハ廃止
七 登記ノ更正又ハ抹消
第四条 印紙ヲ以テ登録税ヲ納付スルコト能ハサルトキハ現金ヲ以テ之ニ代フルコトヲ得
附 則
本令ハ明治三十九年八月二十日ヨリ之ヲ施行ス