酒類委員会官制
法令番号: 勅令第百五十四號
公布年月日: 昭和18年3月22日
法令の形式: 勅令
朕酒類委員會官制ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十八年三月二十日
內閣總理大臣 東條英機
大藏大臣 賀屋興宣
勅令第百五十四號
酒類委員會官制
第一條 酒類委員會ハ中央酒類委員會及地方酒類委員會トス
中央酒類委員會ハ大藏大臣、地方酒類委員會ハ財務局長ノ監督ニ屬ス
中央酒類委員會ハ大藏大臣ノ諮問ニ應ジ酒類ノ生產、配給及價格ニ關スル重要事項竝ニ酒稅法第二十七條第二項及酒稅法施行規則第十四條ノ二第一項第三項ノ規定ニ依リ其ノ權限ニ屬セシメタル事項ヲ調査審議シ地方酒類委員會ハ財務局長ノ諮問ニ應ジ酒類ノ生產及配給ニ關スル重要事項竝ニ酒稅法第二十七條第二項及酒稅法施行規則第十四條ノ二第二項ノ規定ニ依リ其ノ權限ニ屬セシメタル事項ヲ調査審議ス
第二條 中央酒類委員會ハ大藏省ニ之ヲ置ク
地方酒類委員會ハ財務局每ニ之ヲ置ク
第三條 委員會ハ會長及委員ヲ以テ之ヲ組織ス
第四條 中央酒類委員會ノ會長ハ大藏大臣、地方酒類委員會ノ會長ハ財務局長ヲ以テ之ニ充ツ
第五條 中央酒類委員會ノ委員ハ三十人以內トス
地方酒類委員會ノ委員ノ定數ハ大藏大臣之ヲ定ム
特別ノ事項ヲ調査審議スル爲必要アルトキハ臨時委員ヲ置クコトヲ得
第六條 中央酒類委員會ノ委員及臨時委員ハ大藏大臣ノ奏請ニ依リ關係各廳高等官及學識經驗アル者ノ中ヨリ內閣ニ於テ之ヲ命ズ
地方酒類委員會ノ委員及臨時委員ハ關係各廳高等官及學識經驗アル者ノ中ヨリ大藏大臣之ヲ命ズ
學識經驗アル者ノ中ヨリ命ゼラレタル委員ノ任期ハ二年トス但シ特別ノ事由アル場合ニ於テハ任期中之ヲ解任スルコトヲ妨ゲズ
臨時委員ハ當該特別ノ事項ニ關スル調査審議終了シタルトキハ退任ス
第七條 會長ハ會務ヲ總理ス
會長事故アルトキハ中央酒類委員會ニ在リテハ大藏大臣ノ指名スル委員、地方酒類委員會ニ在リテハ財務局長ノ指名スル委員其ノ職務ヲ代理ス
第八條 大藏大臣ハ必要ニ依リ中央酒類委員會ニ部會ヲ置キ其ノ所掌事務ヲ分掌セシムルコトヲ得
部會ニ部會長ヲ置ク會長又ハ會長ノ指名スル委員之ニ當ル
部會ニ屬スベキ委員及臨時委員ハ會長之ヲ指名ス
中央酒類委員會ハ其ノ定ムル所ニ依リ部會ノ決議ヲ以テ委員會ノ決議ト爲スコトヲ得
第九條 委員會ニ幹事ヲ置ク中央酒類委員會ノ幹事ハ大藏大臣ノ奏請ニ依リ內閣ニ於テ之ヲ命ジ地方酒類委員會ノ幹事ハ大藏大臣之ヲ命ズ
幹事ハ會長ノ指揮ヲ承ケ庶務ヲ整理ス
第十條 委員會ニ書記ヲ置ク中央酒類委員會ノ書記ハ大藏大臣之ヲ命ジ地方酒類委員會ノ書記ハ財務局長之ヲ命ズ
書記ハ上司ノ指揮ヲ承ケ庶務ニ從事ス
第十一條 大藏大臣ハ酒類ノ品質及價格ニ關スル特別ノ事項ニ付中央酒類委員會ノ諮問ニ應ゼシムル爲專門委員會ヲ置クコトヲ得
財務局長ハ酒類ノ品質ニ關スル特別ノ事項ニ付地方酒類委員會ノ諮問ニ應ゼシムル爲專門委員會ヲ置クコトヲ得
第十二條 各專門委員會ハ委員長一人及專門委員若干人ヲ以テ之ヲ組織ス
第十三條 委員長ハ第十一條第一項ノ專門委員會ニ在リテハ大藏大臣ノ指名スル中央酒類委員會ノ委員之ニ當リ同條第二項ノ專門委員會ニ在リテハ地方酒類委員會ノ會長又ハ其ノ指名スル地方酒類委員會ノ委員之ニ當ル
專門委員ハ學識經驗アル者ノ中ヨリ第十一條第一項ノ專門委員會ニ在リテハ大藏大臣之ヲ命ジ同條第二項ノ專門委員會ニ在リテハ財務局長之ヲ命ズ
專門委員ノ任期ハ二年トス但シ特別ノ事由アル場合ニ於テハ任期中之ヲ解任スルコトヲ妨ゲズ
附 則
本令ハ公布ノ日ヨリ之ヲ施行ス
朕酒類委員会官制ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十八年三月二十日
内閣総理大臣 東条英機
大蔵大臣 賀屋興宣
勅令第百五十四号
酒類委員会官制
第一条 酒類委員会ハ中央酒類委員会及地方酒類委員会トス
中央酒類委員会ハ大蔵大臣、地方酒類委員会ハ財務局長ノ監督ニ属ス
中央酒類委員会ハ大蔵大臣ノ諮問ニ応ジ酒類ノ生産、配給及価格ニ関スル重要事項並ニ酒税法第二十七条第二項及酒税法施行規則第十四条ノ二第一項第三項ノ規定ニ依リ其ノ権限ニ属セシメタル事項ヲ調査審議シ地方酒類委員会ハ財務局長ノ諮問ニ応ジ酒類ノ生産及配給ニ関スル重要事項並ニ酒税法第二十七条第二項及酒税法施行規則第十四条ノ二第二項ノ規定ニ依リ其ノ権限ニ属セシメタル事項ヲ調査審議ス
第二条 中央酒類委員会ハ大蔵省ニ之ヲ置ク
地方酒類委員会ハ財務局毎ニ之ヲ置ク
第三条 委員会ハ会長及委員ヲ以テ之ヲ組織ス
第四条 中央酒類委員会ノ会長ハ大蔵大臣、地方酒類委員会ノ会長ハ財務局長ヲ以テ之ニ充ツ
第五条 中央酒類委員会ノ委員ハ三十人以内トス
地方酒類委員会ノ委員ノ定数ハ大蔵大臣之ヲ定ム
特別ノ事項ヲ調査審議スル為必要アルトキハ臨時委員ヲ置クコトヲ得
第六条 中央酒類委員会ノ委員及臨時委員ハ大蔵大臣ノ奏請ニ依リ関係各庁高等官及学識経験アル者ノ中ヨリ内閣ニ於テ之ヲ命ズ
地方酒類委員会ノ委員及臨時委員ハ関係各庁高等官及学識経験アル者ノ中ヨリ大蔵大臣之ヲ命ズ
学識経験アル者ノ中ヨリ命ゼラレタル委員ノ任期ハ二年トス但シ特別ノ事由アル場合ニ於テハ任期中之ヲ解任スルコトヲ妨ゲズ
臨時委員ハ当該特別ノ事項ニ関スル調査審議終了シタルトキハ退任ス
第七条 会長ハ会務ヲ総理ス
会長事故アルトキハ中央酒類委員会ニ在リテハ大蔵大臣ノ指名スル委員、地方酒類委員会ニ在リテハ財務局長ノ指名スル委員其ノ職務ヲ代理ス
第八条 大蔵大臣ハ必要ニ依リ中央酒類委員会ニ部会ヲ置キ其ノ所掌事務ヲ分掌セシムルコトヲ得
部会ニ部会長ヲ置ク会長又ハ会長ノ指名スル委員之ニ当ル
部会ニ属スベキ委員及臨時委員ハ会長之ヲ指名ス
中央酒類委員会ハ其ノ定ムル所ニ依リ部会ノ決議ヲ以テ委員会ノ決議ト為スコトヲ得
第九条 委員会ニ幹事ヲ置ク中央酒類委員会ノ幹事ハ大蔵大臣ノ奏請ニ依リ内閣ニ於テ之ヲ命ジ地方酒類委員会ノ幹事ハ大蔵大臣之ヲ命ズ
幹事ハ会長ノ指揮ヲ承ケ庶務ヲ整理ス
第十条 委員会ニ書記ヲ置ク中央酒類委員会ノ書記ハ大蔵大臣之ヲ命ジ地方酒類委員会ノ書記ハ財務局長之ヲ命ズ
書記ハ上司ノ指揮ヲ承ケ庶務ニ従事ス
第十一条 大蔵大臣ハ酒類ノ品質及価格ニ関スル特別ノ事項ニ付中央酒類委員会ノ諮問ニ応ゼシムル為専門委員会ヲ置クコトヲ得
財務局長ハ酒類ノ品質ニ関スル特別ノ事項ニ付地方酒類委員会ノ諮問ニ応ゼシムル為専門委員会ヲ置クコトヲ得
第十二条 各専門委員会ハ委員長一人及専門委員若干人ヲ以テ之ヲ組織ス
第十三条 委員長ハ第十一条第一項ノ専門委員会ニ在リテハ大蔵大臣ノ指名スル中央酒類委員会ノ委員之ニ当リ同条第二項ノ専門委員会ニ在リテハ地方酒類委員会ノ会長又ハ其ノ指名スル地方酒類委員会ノ委員之ニ当ル
専門委員ハ学識経験アル者ノ中ヨリ第十一条第一項ノ専門委員会ニ在リテハ大蔵大臣之ヲ命ジ同条第二項ノ専門委員会ニ在リテハ財務局長之ヲ命ズ
専門委員ノ任期ハ二年トス但シ特別ノ事由アル場合ニ於テハ任期中之ヲ解任スルコトヲ妨ゲズ
附 則
本令ハ公布ノ日ヨリ之ヲ施行ス