戦時災害国税減免法施行規則
法令番号: 勅令第五百十九號
公布年月日: 昭和17年5月20日
法令の形式: 勅令
朕戰時災害國稅減免法施行規則ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十七年五月十九日
內閣總理大臣 東條英機
大藏大臣 賀屋興宣
勅令第五百十九號
戰時災害國稅減免法施行規則
第一條 戰時災害(戰爭ノ際ニ於ケル戰鬪行爲又ハ之ニ起因シテ生ズル災害ヲ謂フ以下同ジ)ニ因リ所得ノ基因タル資產又ハ事業ノ用ニ供スル資產ニ付被害ヲ受ケタル者ニ對シテハ命令ノ定ムル所ニ依リ被害アリタル後最初ニ到來スル納期(被害アリタル日ノ屬スル納期ヲ含ム以下同ジ)ニ於テ納付スベキ所得稅中被害ヲ受ケタル資產又ハ事業ノ部分ヨリ生ズル所得ニ對スル稅額ヲ年額ニ豫算シタルモノヲ左ノ區分ニ依リ被害アリタル後最初ニ到來スル納期ニ於テ納付スベキ所得稅ヨリ順次輕減又ハ免除ス但シ被害アリタル後最初ニ到來スル納期ヨリ二年ヲ經過シタル後ニ納付スベキ稅額ニ付テハ此ノ限ニ在ラズ
總所得金額一萬圓以下ナルトキ 當該所得稅額ノ全部
同五萬圓以下ナルトキ 當該所得稅額ノ十分ノ七
同五萬圓ヲ超ユルトキ 當該所得稅額ノ十分ノ五
戰時災害ニ因リ所得ノ基因タル資產又ハ事業ノ用ニ供スル資產ニ付甚大ナル被害ヲ受ケタル者ニ對シテハ總所得金額三千圓以下ノ者ニ限リ命令ノ定ムル所ニ依リ被害アリタル後最初ニ到來スル納期ニ於テ納付スベキ所得稅ヲ年額ニ換算シタルモノヲ前項ノ規定ニ拘ラズ被害アリタル後最初ニ到來スル納期ニ於テ納付スベキ所得稅ヨリ順次輕減又ハ免除ス
第一項但書ノ規定ハ前項ノ場合ニ付之ヲ準用ス
戶主及其ノ同居家族ノ所得金額ハ之ヲ合算シ其ノ總額ニ付第一項及第二項ノ規定ヲ適用ス戶主ト別居スル二人以上ノ同居家族ノ所得金額ニ付亦同ジ
第二條 戰時災害ニ因リ住宅又ハ家財ニ付甚大ナル被害ヲ受ケタル者ニ對シテハ命令ノ定ムル所ニ依リ被害アリタル後最初ニ到來スル納期ニ於テ納付スベキ所得稅ヲ年額ニ換算シタルモノヲ被害アリタル後最初ニ到來スル納期ニ於テ納付スベキ所得稅ヨリ順次輕減又ハ免除ス但シ總所得金額三萬圓以上ノ者ノ納付スベキ所得稅ニ付テハ此ノ限ニ在ラズ
總所得金額五千圓以下ナルトキ 所得稅額ノ全部
同五千圓ヲ超ユルトキ 所得稅額ノ十分ノ五
前條第一項但書及第四項ノ規定ハ前項ノ場合ニ付之ヲ準用ス
第三條 戰時災害ニ因リ住宅又ハ家財ニ付甚大ナル被害ヲ受ケタル者ニ對シテハ命令ノ定ムル所ニ依リ被害アリタル時ヨリ一年以內ニ於テ納付スベキ甲種ノ勤勞所得ニ對スル分類所得稅ヲ左ノ區分ニ依リ輕減又ハ免除ス但シ總所得金額三萬圓以上ノ者ノ納付スベキ分類所得稅ニ付テハ此ノ限ニ在ラズ
總所得金額五千圓以下ナルトキ 分類所得稅額ノ全部
同五千圓ヲ超ユルトキ 分類所得稅額ノ十分ノ五
第一條第四項ノ規定ハ前項ノ場合ニ付之ヲ準用ス
第四條 戰時災害ニ因リ死亡シタル者ニ付テハ命令ノ定ムル所ニ依リ死亡シタル後ニ到來スル納期(死亡シタル日ノ屬スル納期ヲ含ム)ニ於テ納付スベキ乙種ノ勤勞所得ニ對スル分類所得稅及所得稅法第三十條第一項第七號ニ規定スル所得ニ對スル綜合所得稅ヲ左ノ區分ニ依リ輕減又ハ免除ス但シ總所得金額五萬圓以上ノ者ノ分類所得稅及綜合所得稅ニ付テハ此ノ限ニ在ラズ
總所得金額一萬圓以下ナルトキ 當該所得稅額ノ全部
同三萬圓以下ナルトキ 當該所得稅額ノ十分ノ五
同三萬圓ヲ超ユルトキ 當該所得稅額ノ十分ノ二
第一條第四項ノ規定ハ前項ノ場合ニ付之ヲ準用ス
第五條 戰時災害ニ因リ營業ノ用ニ供スル資產ニ付被害ヲ受ケタル個人ニ對シテハ命令ノ定ムル所ニ依リ被害アリタル後最初ニ到來スル納期ニ於テ納付スベキ營業稅中被害ヲ受ケタル營業ノ部分ヨリ生ズル純益ニ對スル稅額ヲ年額ニ換算シタルモノヲ左ノ區分ニ依リ被害アリタル後最初ニ到來スル納期ニ於テ納付スベキ營業稅ヨリ順次輕減又ハ免除ス
純益金額一萬圓以下ナルトキ 當該營業稅額ノ全部
同五萬圓以下ナルトキ 當該營業稅額ノ十分ノ七
同五萬圓ヲ超ユルトキ 當該營業稅額ノ十分ノ五
戰時災害ニ因リ營業ノ用ニ供スル資產ニ付甚大ナル被害ヲ受ケタル個人ニ對シテハ純益金額三千圓以下ノ者ニ限リ命令ノ定ムル所ニ依リ被害アリタル後最初ニ到來スル納期ニ於テ納付スベキ營業稅ヲ年額ニ換算シタルモノヲ前項ノ規定ニ拘ラズ被害アリタル後最初ニ到來スル納期ニ於テ納付スベキ營業稅ヨリ順次輕減又ハ免除ス
第一條第一項但書ノ規定ハ前二項ノ場合ニ付之ヲ準用ス
第六條 戰時災害ニ因リ營業ノ用ニ供スル資產ニ付被害ヲ受ケタル個人ニ對シテハ命令ノ定ムル所ニ依リ被害アリタル後最初ニ到來スル納期ニ於テ納付スベキ臨時利得稅中被害ヲ受ケタル營業ノ部分ヨリ生ズル利得ニ對スル稅額ヲ年額ニ換算シタルモノヲ左ノ區分ニ依リ被害アリタル後最初ニ到來スル納期ニ於テ納付スベキ營業利得ニ對スル臨時利得稅ヨリ順次輕減又ハ免除ス
利益金額二萬圓以下ナルトキ 當該臨時利得稅額ノ全部
同五萬圓以下ナルトキ 當該臨時利得稅額ノ十分ノ七
同五萬圓ヲ超ユルトキ 當該臨時利得稅額ノ十分ノ五
第一條第一項但書ノ規定ハ前項ノ場合ニ付之ヲ準用ス
第七條 戰時災害ニ因リ荒地ト爲リ荒地免租年期ノ許可ヲ受ケタルトキハ地租法第五十七條ノ規定ニ拘ラズ被害アリタル日ノ屬スル納期分ヨリ地租ヲ徵收セズ
第八條 戰時災害ニ因リ毀損シタル家屋ニ付テハ家屋稅法第二十條第二項ノ規定ニ拘ラズ被害アリタル日ノ屬スル納期分ヨリ新ニ定メタル賃貸價格ニ依リ家屋稅ヲ徵收ス
戰時災害ニ因リ滅失シタル家屋ニ付テハ家屋稅法第二十三條ノ規定ニ拘ラズ被害アリタル日ノ屬スル納期分ヨリ家屋稅ヲ徵收セズ
第九條 戰時災害ニ因ル死亡ニ因リ開始シタル相續ニ付テハ左ノ區分ニ依リ相續稅ヲ輕減又ハ免除ス但シ課稅價格五萬圓ヲ超ユルトキハ此ノ限ニ在ラズ
課稅價格一萬圓以下ナルトキ 相續稅額ノ全部
同三萬圓以下ナルトキ 相續稅額ノ十分ノ五
同三萬圓ヲ超ユルトキ 相續稅額ノ十分ノ二
第十條 戰時災害ニ因リ所得ノ基因タル資產又ハ事業ノ用ニ供スル資產ニ付被害ヲ受ケタル個人ノ納付スベキ所得稅、營業稅又ハ臨時利得稅ニ付所得、純益又ハ利益ヲ計算スル場合ニ於テハ當該資產ノ滅失又ハ毀損ニ因ル損害ノ見積金額ヲ命令ノ定ムル所ニ依リ所得稅法第十二條第一項及第三十條第一項、營業稅法第十條第一項竝ニ臨時利得稅法第十條第一項ニ規定スル必要ノ經費ト看做ス
第十一條 所得稅、法人稅、臨時利得稅、相續稅、營業稅、地租、家屋稅、酒稅、物品稅其ノ他命令ヲ以テ指定スル國稅ニ付テハ戰時災害國稅減免法第三條ノ規定ニ依リ命令ノ定ムル所ニ依リ其ノ課稅ニ關スル申吿及申請竝ニ納期ニ關スル特例ヲ設クルコトヲ得
第十二條 所得稅、法人稅、臨時利得稅、相續稅、營業稅、地租、家屋稅、酒稅、物品稅其ノ他命令ヲ以テ指定スル國稅ニ付テハ戰時災害國稅減免法第四條ノ規定ニ依リ命令ノ定ムル所ニ依リ其ノ徵收ヲ猶豫スルコトヲ得
附 則
本令ハ昭和十七年四月一日以後ニ生ジタル戰時災害ヨリ之ヲ適用ス
朕戦時災害国税減免法施行規則ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十七年五月十九日
内閣総理大臣 東条英機
大蔵大臣 賀屋興宣
勅令第五百十九号
戦時災害国税減免法施行規則
第一条 戦時災害(戦争ノ際ニ於ケル戦闘行為又ハ之ニ起因シテ生ズル災害ヲ謂フ以下同ジ)ニ因リ所得ノ基因タル資産又ハ事業ノ用ニ供スル資産ニ付被害ヲ受ケタル者ニ対シテハ命令ノ定ムル所ニ依リ被害アリタル後最初ニ到来スル納期(被害アリタル日ノ属スル納期ヲ含ム以下同ジ)ニ於テ納付スベキ所得税中被害ヲ受ケタル資産又ハ事業ノ部分ヨリ生ズル所得ニ対スル税額ヲ年額ニ予算シタルモノヲ左ノ区分ニ依リ被害アリタル後最初ニ到来スル納期ニ於テ納付スベキ所得税ヨリ順次軽減又ハ免除ス但シ被害アリタル後最初ニ到来スル納期ヨリ二年ヲ経過シタル後ニ納付スベキ税額ニ付テハ此ノ限ニ在ラズ
総所得金額一万円以下ナルトキ 当該所得税額ノ全部
同五万円以下ナルトキ 当該所得税額ノ十分ノ七
同五万円ヲ超ユルトキ 当該所得税額ノ十分ノ五
戦時災害ニ因リ所得ノ基因タル資産又ハ事業ノ用ニ供スル資産ニ付甚大ナル被害ヲ受ケタル者ニ対シテハ総所得金額三千円以下ノ者ニ限リ命令ノ定ムル所ニ依リ被害アリタル後最初ニ到来スル納期ニ於テ納付スベキ所得税ヲ年額ニ換算シタルモノヲ前項ノ規定ニ拘ラズ被害アリタル後最初ニ到来スル納期ニ於テ納付スベキ所得税ヨリ順次軽減又ハ免除ス
第一項但書ノ規定ハ前項ノ場合ニ付之ヲ準用ス
戸主及其ノ同居家族ノ所得金額ハ之ヲ合算シ其ノ総額ニ付第一項及第二項ノ規定ヲ適用ス戸主ト別居スル二人以上ノ同居家族ノ所得金額ニ付亦同ジ
第二条 戦時災害ニ因リ住宅又ハ家財ニ付甚大ナル被害ヲ受ケタル者ニ対シテハ命令ノ定ムル所ニ依リ被害アリタル後最初ニ到来スル納期ニ於テ納付スベキ所得税ヲ年額ニ換算シタルモノヲ被害アリタル後最初ニ到来スル納期ニ於テ納付スベキ所得税ヨリ順次軽減又ハ免除ス但シ総所得金額三万円以上ノ者ノ納付スベキ所得税ニ付テハ此ノ限ニ在ラズ
総所得金額五千円以下ナルトキ 所得税額ノ全部
同五千円ヲ超ユルトキ 所得税額ノ十分ノ五
前条第一項但書及第四項ノ規定ハ前項ノ場合ニ付之ヲ準用ス
第三条 戦時災害ニ因リ住宅又ハ家財ニ付甚大ナル被害ヲ受ケタル者ニ対シテハ命令ノ定ムル所ニ依リ被害アリタル時ヨリ一年以内ニ於テ納付スベキ甲種ノ勤労所得ニ対スル分類所得税ヲ左ノ区分ニ依リ軽減又ハ免除ス但シ総所得金額三万円以上ノ者ノ納付スベキ分類所得税ニ付テハ此ノ限ニ在ラズ
総所得金額五千円以下ナルトキ 分類所得税額ノ全部
同五千円ヲ超ユルトキ 分類所得税額ノ十分ノ五
第一条第四項ノ規定ハ前項ノ場合ニ付之ヲ準用ス
第四条 戦時災害ニ因リ死亡シタル者ニ付テハ命令ノ定ムル所ニ依リ死亡シタル後ニ到来スル納期(死亡シタル日ノ属スル納期ヲ含ム)ニ於テ納付スベキ乙種ノ勤労所得ニ対スル分類所得税及所得税法第三十条第一項第七号ニ規定スル所得ニ対スル綜合所得税ヲ左ノ区分ニ依リ軽減又ハ免除ス但シ総所得金額五万円以上ノ者ノ分類所得税及綜合所得税ニ付テハ此ノ限ニ在ラズ
総所得金額一万円以下ナルトキ 当該所得税額ノ全部
同三万円以下ナルトキ 当該所得税額ノ十分ノ五
同三万円ヲ超ユルトキ 当該所得税額ノ十分ノ二
第一条第四項ノ規定ハ前項ノ場合ニ付之ヲ準用ス
第五条 戦時災害ニ因リ営業ノ用ニ供スル資産ニ付被害ヲ受ケタル個人ニ対シテハ命令ノ定ムル所ニ依リ被害アリタル後最初ニ到来スル納期ニ於テ納付スベキ営業税中被害ヲ受ケタル営業ノ部分ヨリ生ズル純益ニ対スル税額ヲ年額ニ換算シタルモノヲ左ノ区分ニ依リ被害アリタル後最初ニ到来スル納期ニ於テ納付スベキ営業税ヨリ順次軽減又ハ免除ス
純益金額一万円以下ナルトキ 当該営業税額ノ全部
同五万円以下ナルトキ 当該営業税額ノ十分ノ七
同五万円ヲ超ユルトキ 当該営業税額ノ十分ノ五
戦時災害ニ因リ営業ノ用ニ供スル資産ニ付甚大ナル被害ヲ受ケタル個人ニ対シテハ純益金額三千円以下ノ者ニ限リ命令ノ定ムル所ニ依リ被害アリタル後最初ニ到来スル納期ニ於テ納付スベキ営業税ヲ年額ニ換算シタルモノヲ前項ノ規定ニ拘ラズ被害アリタル後最初ニ到来スル納期ニ於テ納付スベキ営業税ヨリ順次軽減又ハ免除ス
第一条第一項但書ノ規定ハ前二項ノ場合ニ付之ヲ準用ス
第六条 戦時災害ニ因リ営業ノ用ニ供スル資産ニ付被害ヲ受ケタル個人ニ対シテハ命令ノ定ムル所ニ依リ被害アリタル後最初ニ到来スル納期ニ於テ納付スベキ臨時利得税中被害ヲ受ケタル営業ノ部分ヨリ生ズル利得ニ対スル税額ヲ年額ニ換算シタルモノヲ左ノ区分ニ依リ被害アリタル後最初ニ到来スル納期ニ於テ納付スベキ営業利得ニ対スル臨時利得税ヨリ順次軽減又ハ免除ス
利益金額二万円以下ナルトキ 当該臨時利得税額ノ全部
同五万円以下ナルトキ 当該臨時利得税額ノ十分ノ七
同五万円ヲ超ユルトキ 当該臨時利得税額ノ十分ノ五
第一条第一項但書ノ規定ハ前項ノ場合ニ付之ヲ準用ス
第七条 戦時災害ニ因リ荒地ト為リ荒地免租年期ノ許可ヲ受ケタルトキハ地租法第五十七条ノ規定ニ拘ラズ被害アリタル日ノ属スル納期分ヨリ地租ヲ徴収セズ
第八条 戦時災害ニ因リ毀損シタル家屋ニ付テハ家屋税法第二十条第二項ノ規定ニ拘ラズ被害アリタル日ノ属スル納期分ヨリ新ニ定メタル賃貸価格ニ依リ家屋税ヲ徴収ス
戦時災害ニ因リ滅失シタル家屋ニ付テハ家屋税法第二十三条ノ規定ニ拘ラズ被害アリタル日ノ属スル納期分ヨリ家屋税ヲ徴収セズ
第九条 戦時災害ニ因ル死亡ニ因リ開始シタル相続ニ付テハ左ノ区分ニ依リ相続税ヲ軽減又ハ免除ス但シ課税価格五万円ヲ超ユルトキハ此ノ限ニ在ラズ
課税価格一万円以下ナルトキ 相続税額ノ全部
同三万円以下ナルトキ 相続税額ノ十分ノ五
同三万円ヲ超ユルトキ 相続税額ノ十分ノ二
第十条 戦時災害ニ因リ所得ノ基因タル資産又ハ事業ノ用ニ供スル資産ニ付被害ヲ受ケタル個人ノ納付スベキ所得税、営業税又ハ臨時利得税ニ付所得、純益又ハ利益ヲ計算スル場合ニ於テハ当該資産ノ滅失又ハ毀損ニ因ル損害ノ見積金額ヲ命令ノ定ムル所ニ依リ所得税法第十二条第一項及第三十条第一項、営業税法第十条第一項並ニ臨時利得税法第十条第一項ニ規定スル必要ノ経費ト看做ス
第十一条 所得税、法人税、臨時利得税、相続税、営業税、地租、家屋税、酒税、物品税其ノ他命令ヲ以テ指定スル国税ニ付テハ戦時災害国税減免法第三条ノ規定ニ依リ命令ノ定ムル所ニ依リ其ノ課税ニ関スル申告及申請並ニ納期ニ関スル特例ヲ設クルコトヲ得
第十二条 所得税、法人税、臨時利得税、相続税、営業税、地租、家屋税、酒税、物品税其ノ他命令ヲ以テ指定スル国税ニ付テハ戦時災害国税減免法第四条ノ規定ニ依リ命令ノ定ムル所ニ依リ其ノ徴収ヲ猶予スルコトヲ得
附 則
本令ハ昭和十七年四月一日以後ニ生ジタル戦時災害ヨリ之ヲ適用ス