小型自動車競走法案の提案理由は二つある。第一に、日本製小型自動車の性能向上と輸出促進である。現状では日本製は外国製と比べ2-3割速度が劣っており、これは輸出の大きな支障となっている。競走による性能向上は各国の例からも最も効果的な方法とされている。第二に、地方財政への寄与である。都道府県単位で実施し、車券売上金の配分は、75%が払戻金、5%以内が運営費(社団法人の競走会へ)、3%が国庫納入金、残り17%が都道府県の収入となる。実質的な都道府県の収入は8-10%程度と見込まれる。将来的には国際レースの開催や選手・車両の海外派遣を通じて、日本の小型自動車の国際的な競争力向上を目指している。
参照した発言:
第7回国会 衆議院 通商産業委員会 第17号