朕帝國議會ノ協贊ヲ經タル訴訟費用等臨時措置法ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十九年二月九日
內閣總理大臣兼陸軍大臣 東條英機
司法大臣 岩村通世
海軍大臣 嶋田繁太郞
法律第二號
訴訟費用等臨時措置法
第一條 戰時ニ於ケル民事訴訟費用、刑事訴訟費用、執達吏手數料等ニ關スル特例ハ本法ノ定ムル所ニ依ル
第二條 民事訴訟費用法第二條第一項及第二項ノ書記料竝ニ同法第三條ノ飜譯料ハ百分ノ百ヲ增加ス
第三條 民事訴訟費用法(他ノ法律ニ於テ準用スル場合ヲ含ム以下同ジ)第九條及刑事訴訟費用法(他ノ法律ニ於テ準用スル場合ヲ含ム以下同ジ)第二條ノ日當ハ五圓以內、民事訴訟費用法第十一條及刑事訴訟費用法第三條ノ日當ハ十五圓以內、民事訴訟費用法第十二條及刑事訴訟費用法第五條ノ止宿料ハ十五圓以內、民事訴訟費用法第十三條及刑事訴訟費用法第四條ノ旅費ハ鐵道及汽船ヲ通ズル水路ヲ除クノ外一里每ニ一圓以內ニ於テ裁判所、豫審判事又ハ受託判事ノ意見ヲ以テ定ムル所ニ依ル
第四條 執達吏手數料規則第十七條ノ日當ハ證人ニ付テハ二圓以內、鑑定人ニ付テハ五圓以內、同法第十八條第一項ノ旅費ハ一里每ニ五十錢以內、同條第二項ノ宿泊料ハ十圓以內トス
前項ニ揭グルモノヲ除クノ外執達吏手數料規則及大正八年法律第四十一號ニ依ル手數料及立替金ハ百分ノ百ヲ增加ス
第五條 執達吏一年間ニ收入シタル手數料ガ勅令ノ定ムル額ニ滿タザルトキハ國庫ヨリ其ノ不足額ヲ支給ス
附 則
本法施行ノ期日ハ勅令ヲ以テ之ヲ定ム
本法施行前要シタル費用ニ付テハ仍從前ノ例ニ依ル
戰時終了ノ際ニ於テ必要ナル經過規定ハ勅令ヲ以テ之ヲ定ム
朕帝国議会ノ協賛ヲ経タル訴訟費用等臨時措置法ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十九年二月九日
内閣総理大臣兼陸軍大臣 東条英機
司法大臣 岩村通世
海軍大臣 嶋田繁太郎
法律第二号
訴訟費用等臨時措置法
第一条 戦時ニ於ケル民事訴訟費用、刑事訴訟費用、執達吏手数料等ニ関スル特例ハ本法ノ定ムル所ニ依ル
第二条 民事訴訟費用法第二条第一項及第二項ノ書記料並ニ同法第三条ノ翻訳料ハ百分ノ百ヲ増加ス
第三条 民事訴訟費用法(他ノ法律ニ於テ準用スル場合ヲ含ム以下同ジ)第九条及刑事訴訟費用法(他ノ法律ニ於テ準用スル場合ヲ含ム以下同ジ)第二条ノ日当ハ五円以内、民事訴訟費用法第十一条及刑事訴訟費用法第三条ノ日当ハ十五円以内、民事訴訟費用法第十二条及刑事訴訟費用法第五条ノ止宿料ハ十五円以内、民事訴訟費用法第十三条及刑事訴訟費用法第四条ノ旅費ハ鉄道及汽船ヲ通ズル水路ヲ除クノ外一里毎ニ一円以内ニ於テ裁判所、予審判事又ハ受託判事ノ意見ヲ以テ定ムル所ニ依ル
第四条 執達吏手数料規則第十七条ノ日当ハ証人ニ付テハ二円以内、鑑定人ニ付テハ五円以内、同法第十八条第一項ノ旅費ハ一里毎ニ五十銭以内、同条第二項ノ宿泊料ハ十円以内トス
前項ニ掲グルモノヲ除クノ外執達吏手数料規則及大正八年法律第四十一号ニ依ル手数料及立替金ハ百分ノ百ヲ増加ス
第五条 執達吏一年間ニ収入シタル手数料ガ勅令ノ定ムル額ニ満タザルトキハ国庫ヨリ其ノ不足額ヲ支給ス
附 則
本法施行ノ期日ハ勅令ヲ以テ之ヲ定ム
本法施行前要シタル費用ニ付テハ仍従前ノ例ニ依ル
戦時終了ノ際ニ於テ必要ナル経過規定ハ勅令ヲ以テ之ヲ定ム