第十八條 本法ハ昭和二十年四月一日ヨリ之ヲ施行ス但シ第十四條及第十五條ノ規定ハ公布ノ日ヨリ之ヲ施行ス
第十九條 不動產所得、乙種ノ配當利子所得、甲種及乙種ノ事業所得、乙種ノ勤勞所得、山林ノ所得、乙種ノ退職所得及個人ノ總所得ニ對スル所得稅竝ニ個人ノ營業稅及臨時利得稅ニ付テハ昭和二十年分ヨリ本法ヲ適用ス但シ第二十條第一項ノ規定ノ適用ヲ妨ゲズ
法人ノ各事業年度ノ所得ニ對スル法人稅、各事業年度ノ純益ニ對スル營業稅及臨時利得稅ニ付テハ昭和二十年一月一日以後ニ終了スル事業年度分ヨリ、淸算所得ニ對スル法人稅ニ付テハ同年四月一日以後ニ於ケル解散又ハ合併ニ因ル分ヨリ本法ヲ適用ス但シ第十六條ノ規定ハ法人ノ昭和十九年九月二十日以後ニ終了スル事業年度分ヨリ之ヲ適用ス
臨時租稅措置法第二條乃至第六條ノ改正規定ハ法人ノ昭和二十年四月一日以後ニ終了スル事業年度分ノ法人稅、營業稅及臨時利得稅ヨリ之ヲ適用ス
特別ノ法人ノ各事業年度ノ剩餘金ニ對スル特別法人稅ニ付テハ昭和二十年一月一日以後ニ終了スル事業年度分ヨリ、淸算剩餘金ニ對スル特別法人稅ニ付テハ同年四月一日以後ニ於ケル解散又ハ合併ニ因ル分ヨリ本法ヲ適用ス
第二十條 本法施行前ニ於ケル株式ノ消却、退社、脫退、出資ノ減少、解散又ハ合併ニ因ル從前ノ所得稅法第八條ニ規定スル利益ノ配當及剩餘金ノ分配竝ニ本法施行前ニ於ケル株式ノ淸算取引ニ因ル所得ニ對スル所得稅ニ付テハ仍從前ノ例ニ依ル但シ當該利益ノ配當及剩餘金ノ分配ニ對スル綜合所得稅竝ニ當該淸算取引所得ニ對スル分類所得稅ノ徵收ニ付テハ改正後ノ所得稅法第七十三條ニ規定スル納期ニ依ル
本法施行前ニ於ケル合併又ハ解散ニ因ル法人ノ淸算所得ニ對スル法人稅又ハ特別ノ法人ノ淸算剩餘金ニ對スル特別法人稅ニ付テハ仍從前ノ例ニ依ル
第二十一條 本法施行前ニ於テ從前ノ規定ニ依リ酒稅ノ輕減又ハ交付金ノ交付ヲ受ケ又ハ受クベカリシ酒類ニ付テハ仍從前ノ例ニ依ル但シ本法施行後其ノ用途ヲ變更スル場合ニ付テハ此ノ限ニ在ラズ
酒類ノ製造者若ハ販賣業者又ハ命令ヲ以テ定ムル者ガ本法施行ノ際製造場又ハ保稅地域以外ノ場所ニ於テ各種類ヲ通ジ合計四斗以上ノ酒類ヲ所持スル場合及其ノ所持スル酒類ガ合計四斗ニ滿タザルモ命令ヲ以テ定ムル酒類ガ合計一斗以上ナル場合ニ於テハ其ノ場所ヲ以テ製造場、其ノ所持者ヲ以テ製造者ト看做シ其ノ所持スル酒類ニ對シ酒稅ヲ課ス此ノ場合ニ於テハ本法施行ノ日ニ於テ其ノ酒類ヲ製造場ヨリ移出シタルモノト看做シ改正後ノ酒稅法第二十七條、第二十七條ノ二、第八十三條又ハ第八十四條ノ規定ニ依リ算出シタル稅額ト從前ノ酒稅法第二十七條乃至第二十七條ノ三又ハ第八十三條乃至第八十四條ノ規定ニ依リ算出シタル稅額トノ差額ヲ以テ其ノ稅額トシ命令ノ定ムル所ニ依リ之ヲ徵收ス
前項ノ製造者若ハ販賣業者又ハ命令ヲ以テ定ムル者ハ其ノ所持スル酒類ニ付從前ノ酒稅法第二十七條ノ三ニ規定スル酒類ト其ノ他ノ酒類トニ區分シ種類、級別及アルコール分每ニ數量、價格及貯藏ノ場所ヲ本法施行後一月以內ニ政府ニ申吿スベシ
本法施行ノ際製造場ニ現存スル酒類ニシテ戾入又ハ移入シタルモノニ付テハ酒稅法第三十八條第一項ノ規定ニ拘ラズ之ヲ移出シタルトキ酒稅ヲ徵收ス此ノ場合ニ於テハ第二項後段ニ規定スル稅額ヲ以テ其ノ稅額トス