朕帝國議會ノ協贊ヲ經タル納稅施設法ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十八年三月十五日
內閣總理大臣 東條英機
大藏大臣 賀屋興宣
內務大臣 湯澤三千男
法律第六十四號
納稅施設法
第一章 納稅團體
第一條 本法ニ於テ納稅團體トハ團體員ノ命令ヲ以テ定ムル租稅公課ノ納付ヲ容易確實ナラシムル爲當該租稅公課ノ納付又ハ其ノ納付資金(納稅資金ト稱ス以下同ジ)ノ管理及當該租稅公課ノ納付ニ關シ必要ナル事業ヲ行フ町內會部落會其ノ他ノ團體ヲ謂フ
第二條 町內會部落會以外ノ納稅團體(納稅組合ト稱ス以下同ジ)ヲ組織シタルトキ又ハ町內會部落會ガ前條ニ規定スル事業ヲ行ハントスルトキハ團體ノ代表者ハ命令ノ定ムル所ニ依リ規約ヲ稅務署長又ハ市町村長ニ屆出ヅベシ規約ヲ變更シタルトキ亦同ジ
第三條 納稅團體ノ管理スル納稅資金ハ納稅準備預金又ハ郵便貯金ヲ以テ之ヲ保有スベシ
第四條 納稅團體ノ代表者ハ其ノ事業ニ關スル帳簿ヲ備ヘ命令ヲ以テ定ムル事項ヲ之ニ記載スベシ
第五條 政府ハ豫算ノ範圍內ニ於テ納稅團體ニ補助金又ハ奬勵金ヲ交付スルコトヲ得
第六條 稅務署長若ハ其ノ代理官又ハ市町村長必要アリト認ムルトキハ命令ノ定ムル所ニ依リ納稅團體ノ代表者ニ對シ其ノ事業ニ關シ質問ヲ爲シ若ハ報吿ヲ爲サシメ又ハ帳簿書類其ノ他ノ物件ヲ檢査スルコトヲ得
稅務署長又ハ市町村長必要アリト認ムルトキハ命令ノ定ムル所ニ依リ納稅團體ノ代表者ニ對シ規約ノ變更其ノ他監督上必要ナル命令ヲ爲スコトヲ得
第二章 法人納稅積立金
第七條 法人ハ每事業年度ノ利益金又ハ剩餘金ノ處分ニ當リ法人稅其ノ他命令ヲ以テ定ムル租稅ニ付命令ノ定ムル所ニ依リ納稅積立金ヲ積立ツベシ
納稅積立金ハ當該事業年度分ノ前項ニ規定スル租稅ノ納付ニ充ツル場合ヲ除クノ外之ヲ使用スルコトヲ得ズ但シ命令ノ定ムル所ニ依リ稅務署長ノ承認アリタル場合又ハ納稅積立金ガ前項ニ規定スル租稅ノ額ヲ超過スル場合ニ於ケル其ノ超過額ニ付テハ此ノ限ニ在ラズ
第八條 納稅積立金ハ命令ノ定ムル所ニ依リ納稅準備預金ヲ以テ之ヲ保有スベシ
納稅積立金中納稅準備預金ヲ以テ保有スベキ割合ハ命令ヲ以テ之ヲ定ム
第九條 稅務署長ハ命令ノ定ムル所ニ依リ前條ノ規定ニ依ル義務ノ全部又ハ一部ヲ免除スルコトヲ得
第三章 納稅準備預金
第十條 本法ニ於テ納稅準備預金トハ命令ヲ以テ定ムル租稅公課ノ納付ニ充ツル爲命令ヲ以テ定ムル金融機關(指定金融機關ト稱ス以下同ジ)ニ預入レタル預金又ハ貯金ヲ謂フ
第十一條 指定金融機關ハ他ノ法律ニ拘ラズ納稅準備預金ヲ受入ルルコトヲ得
第十二條 納稅準備預金ハ第十條ニ規定スル租稅公課ノ納付ニ充ツル場合其ノ他命令ヲ以テ定ムル場合ヲ除クノ外之ヲ引出スコトヲ得ズ
第十三條 納稅準備預金ヲ引出シ第十條ニ規定スル租稅公課ノ納付ニ充テントスルトキハ納稅吿知書其ノ他納付ニ必要ナル書類ヲ指定金融機關ニ提出シ租稅公課ノ納付ヲ委託スベシ
指定金融機關ハ正當ノ事由ナクシテ前項ノ委託ヲ拒ムコトヲ得ズ
第十四條 納稅準備預金ハ之ヲ讓渡スルコトヲ得ズ
第十五條 納稅準備預金ハ命令ヲ以テ定ムル場合ヲ除クノ外之ヲ差押フルコトヲ得ズ
第十六條 納稅準備預金ノ利子ニ付テハ命令ノ定ムル所ニ依リ甲種ノ配當利子所得ニ對スル分類所得稅ヲ免除ス
第四章 租稅ノ貯蓄納付
第十七條 命令ヲ以テ定ムル租稅ノ納稅者命令ノ定ムル所ニ依リ當該租稅額ノ百分ノ三百以內ノ金額ヲ貯蓄シタルトキハ當該租稅ノ納付アリタルモノトス
第十八條 前條ノ貯蓄(戰時納稅貯蓄ト稱ス以下同ジ)ハ政府之ヲ管掌ス
第十九條 戰時納稅貯蓄ヲ爲シタル者ニ對シテハ戰時納稅貯蓄證書ヲ交付ス
第二十條 戰時納稅貯蓄ハ命令ノ定ムル所ニ依リ當該貯蓄ヲ爲シタル日ノ屬スル月ノ始ヨリ起算シ二十年以內ニ之ヲ拂戾スモノトス
第二十一條 戰時納稅貯蓄ハ之ヲ讓渡スルコトヲ得ズ但シ命令ノ定ムル所ニ依リ日本銀行ニ讓渡スルハ此ノ限ニ在ラズ
第二十二條 戰時納稅貯蓄ノ拂戾請求權ノ消滅時效ハ十年ヲ以テ完成ス
第二十三條 政府ハ命令ノ定ムル所ニ依リ戰時納稅貯蓄ニ關スル事務ヲ市町村、日本銀行其ノ他命令ヲ以テ定ムル者ヲシテ取扱ハシムルコトヲ得
國稅徵收法第五條第一項及第八條ノ規定ハ市町村ノ收納スル戰時納稅貯蓄ノ收入金ニ付之ヲ準用ス
政府ハ第一項ノ規定ニ依リ事務ノ取扱ヲ爲ス者ニ對シ其ノ費用トシテ命令ノ定ムル所ニ依リ交付金ヲ交付スルコトヲ得
第二十四條 戰時納稅貯蓄ノ收入金ハ第十七條ノ當該租稅額ニ相當スル金額ニ付テハ之ヲ當該租稅收入トス
戰時納稅貯蓄ノ收入金ハ前項ノ租稅收入タルモノヲ除クノ外之ヲ公債ノ發行ニ依ル收入金ト看做シ大東亞戰爭ニ關スル臨時軍事費ノ財源ニ充ツルモノトス
第二十五條 戰時納稅貯蓄ノ收入金額ハ之ヲ昭和十二年法律第八十四號ニ依ル公債ノ發行額ト看做ス此ノ場合ニ於テハ第十七條ノ當該租稅額ニ相當スル金額ハ之ヲ公債ノ發行價格差減額ト看做ス
國債整理基金特別會計法ノ適用ニ付テハ戰時納稅貯蓄ハ之ヲ國債ト看做ス但シ同法第二條第二項ノ規定ノ適用ニ付テハ此ノ限ニ在ラズ
第五章 雜則
第二十六條 納稅團體ノ業務、納稅準備預金及戰時納稅貯蓄ニ關スル書類ニハ印紙稅ヲ課セズ
第二十七條 左ノ場合ニ於テハ法人ノ代表者ヲ千圓以下ノ過料ニ處ス
一 第七條ノ規定ニ違反シ納稅積立金ヲ積立テズ又ハ納稅積立金ヲ使用シタルトキ
二 第八條ノ規定ニ違反シ納稅積立金ヲ納稅準備預金ヲ以テ保有セザルトキ
第二十八條 左ノ場合ニ於テハ納稅團體ノ代表者ヲ三百圓以下ノ過料ニ處ス
一 第三條ノ規定ニ違反シ納稅資金ヲ納稅準備預金又ハ郵便貯金ヲ以テ保有セザルトキ
二 第六條第二項ノ規定ニ依ル命令ニ違反シタルトキ
第二十九條 左ノ場合ニ於テハ納稅團體ノ代表者ヲ百圓以下ノ過料ニ處ス
一 本法ニ依ル屆出ヲ爲サザルトキ
二 第四條ノ規定ニ依ル帳簿ノ記載ヲ爲サズ又ハ虛僞ノ記載ヲ爲シタルトキ
三 第六條第一項ノ規定ニ依ル稅務署長若ハ其ノ代理官又ハ市町村長ノ質問ニ對シ答辯ヲ爲サズ又ハ虛僞ノ陳述ヲ爲シタルトキ
四 第六條第一項ノ規定ニ違反シ報吿ヲ爲サズ若ハ虛僞ノ報吿ヲ爲シ又ハ帳簿書類其ノ他ノ物件ノ檢査ヲ拒ミ、妨ゲ若ハ忌避シタルトキ
第三十條 市制第六條又ハ第八十二條第三項ノ市ニ於テハ本法中市長ニ關スル規定ハ區長ニ之ヲ適用ス
町村制ヲ施行セザル地ニ於テハ本法中町村ニ關スル規定ハ町村ニ準ズベキモノニ、町村長ニ關スル規定ハ町村長ニ準ズベキモノニ之ヲ適用ス
第三十一條 本法ニ規定スルモノノ外納稅團體、法人納稅積立金、納稅準備預金及戰時納稅貯蓄ニ關シ必要ナル事項ハ命令ヲ以テ之ヲ定ム
附 則
本法施行ノ期日ハ勅令ヲ以テ之ヲ定ム
法人納稅積立金ニ付テハ昭和十八年十月一日以後終了スル事業年度分ヨリ本法ヲ適用ス
本法施行ノ際現ニ第一條ニ規定スル事業ヲ行フ町內會部落會其ノ他ノ團體ノ代表者ハ本法施行ノ日ヨリ二月以內ニ命令ノ定ムル所ニ依リ規約ヲ稅務署長又ハ市町村長ニ屆出ヅベシ
朕帝国議会ノ協賛ヲ経タル納税施設法ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十八年三月十五日
内閣総理大臣 東条英機
大蔵大臣 賀屋興宣
内務大臣 湯沢三千男
法律第六十四号
納税施設法
第一章 納税団体
第一条 本法ニ於テ納税団体トハ団体員ノ命令ヲ以テ定ムル租税公課ノ納付ヲ容易確実ナラシムル為当該租税公課ノ納付又ハ其ノ納付資金(納税資金ト称ス以下同ジ)ノ管理及当該租税公課ノ納付ニ関シ必要ナル事業ヲ行フ町内会部落会其ノ他ノ団体ヲ謂フ
第二条 町内会部落会以外ノ納税団体(納税組合ト称ス以下同ジ)ヲ組織シタルトキ又ハ町内会部落会ガ前条ニ規定スル事業ヲ行ハントスルトキハ団体ノ代表者ハ命令ノ定ムル所ニ依リ規約ヲ税務署長又ハ市町村長ニ届出ヅベシ規約ヲ変更シタルトキ亦同ジ
第三条 納税団体ノ管理スル納税資金ハ納税準備預金又ハ郵便貯金ヲ以テ之ヲ保有スベシ
第四条 納税団体ノ代表者ハ其ノ事業ニ関スル帳簿ヲ備ヘ命令ヲ以テ定ムル事項ヲ之ニ記載スベシ
第五条 政府ハ予算ノ範囲内ニ於テ納税団体ニ補助金又ハ奨励金ヲ交付スルコトヲ得
第六条 税務署長若ハ其ノ代理官又ハ市町村長必要アリト認ムルトキハ命令ノ定ムル所ニ依リ納税団体ノ代表者ニ対シ其ノ事業ニ関シ質問ヲ為シ若ハ報告ヲ為サシメ又ハ帳簿書類其ノ他ノ物件ヲ検査スルコトヲ得
税務署長又ハ市町村長必要アリト認ムルトキハ命令ノ定ムル所ニ依リ納税団体ノ代表者ニ対シ規約ノ変更其ノ他監督上必要ナル命令ヲ為スコトヲ得
第二章 法人納税積立金
第七条 法人ハ毎事業年度ノ利益金又ハ剰余金ノ処分ニ当リ法人税其ノ他命令ヲ以テ定ムル租税ニ付命令ノ定ムル所ニ依リ納税積立金ヲ積立ツベシ
納税積立金ハ当該事業年度分ノ前項ニ規定スル租税ノ納付ニ充ツル場合ヲ除クノ外之ヲ使用スルコトヲ得ズ但シ命令ノ定ムル所ニ依リ税務署長ノ承認アリタル場合又ハ納税積立金ガ前項ニ規定スル租税ノ額ヲ超過スル場合ニ於ケル其ノ超過額ニ付テハ此ノ限ニ在ラズ
第八条 納税積立金ハ命令ノ定ムル所ニ依リ納税準備預金ヲ以テ之ヲ保有スベシ
納税積立金中納税準備預金ヲ以テ保有スベキ割合ハ命令ヲ以テ之ヲ定ム
第九条 税務署長ハ命令ノ定ムル所ニ依リ前条ノ規定ニ依ル義務ノ全部又ハ一部ヲ免除スルコトヲ得
第三章 納税準備預金
第十条 本法ニ於テ納税準備預金トハ命令ヲ以テ定ムル租税公課ノ納付ニ充ツル為命令ヲ以テ定ムル金融機関(指定金融機関ト称ス以下同ジ)ニ預入レタル預金又ハ貯金ヲ謂フ
第十一条 指定金融機関ハ他ノ法律ニ拘ラズ納税準備預金ヲ受入ルルコトヲ得
第十二条 納税準備預金ハ第十条ニ規定スル租税公課ノ納付ニ充ツル場合其ノ他命令ヲ以テ定ムル場合ヲ除クノ外之ヲ引出スコトヲ得ズ
第十三条 納税準備預金ヲ引出シ第十条ニ規定スル租税公課ノ納付ニ充テントスルトキハ納税告知書其ノ他納付ニ必要ナル書類ヲ指定金融機関ニ提出シ租税公課ノ納付ヲ委託スベシ
指定金融機関ハ正当ノ事由ナクシテ前項ノ委託ヲ拒ムコトヲ得ズ
第十四条 納税準備預金ハ之ヲ譲渡スルコトヲ得ズ
第十五条 納税準備預金ハ命令ヲ以テ定ムル場合ヲ除クノ外之ヲ差押フルコトヲ得ズ
第十六条 納税準備預金ノ利子ニ付テハ命令ノ定ムル所ニ依リ甲種ノ配当利子所得ニ対スル分類所得税ヲ免除ス
第四章 租税ノ貯蓄納付
第十七条 命令ヲ以テ定ムル租税ノ納税者命令ノ定ムル所ニ依リ当該租税額ノ百分ノ三百以内ノ金額ヲ貯蓄シタルトキハ当該租税ノ納付アリタルモノトス
第十八条 前条ノ貯蓄(戦時納税貯蓄ト称ス以下同ジ)ハ政府之ヲ管掌ス
第十九条 戦時納税貯蓄ヲ為シタル者ニ対シテハ戦時納税貯蓄証書ヲ交付ス
第二十条 戦時納税貯蓄ハ命令ノ定ムル所ニ依リ当該貯蓄ヲ為シタル日ノ属スル月ノ始ヨリ起算シ二十年以内ニ之ヲ払戻スモノトス
第二十一条 戦時納税貯蓄ハ之ヲ譲渡スルコトヲ得ズ但シ命令ノ定ムル所ニ依リ日本銀行ニ譲渡スルハ此ノ限ニ在ラズ
第二十二条 戦時納税貯蓄ノ払戻請求権ノ消滅時効ハ十年ヲ以テ完成ス
第二十三条 政府ハ命令ノ定ムル所ニ依リ戦時納税貯蓄ニ関スル事務ヲ市町村、日本銀行其ノ他命令ヲ以テ定ムル者ヲシテ取扱ハシムルコトヲ得
国税徴収法第五条第一項及第八条ノ規定ハ市町村ノ収納スル戦時納税貯蓄ノ収入金ニ付之ヲ準用ス
政府ハ第一項ノ規定ニ依リ事務ノ取扱ヲ為ス者ニ対シ其ノ費用トシテ命令ノ定ムル所ニ依リ交付金ヲ交付スルコトヲ得
第二十四条 戦時納税貯蓄ノ収入金ハ第十七条ノ当該租税額ニ相当スル金額ニ付テハ之ヲ当該租税収入トス
戦時納税貯蓄ノ収入金ハ前項ノ租税収入タルモノヲ除クノ外之ヲ公債ノ発行ニ依ル収入金ト看做シ大東亜戦争ニ関スル臨時軍事費ノ財源ニ充ツルモノトス
第二十五条 戦時納税貯蓄ノ収入金額ハ之ヲ昭和十二年法律第八十四号ニ依ル公債ノ発行額ト看做ス此ノ場合ニ於テハ第十七条ノ当該租税額ニ相当スル金額ハ之ヲ公債ノ発行価格差減額ト看做ス
国債整理基金特別会計法ノ適用ニ付テハ戦時納税貯蓄ハ之ヲ国債ト看做ス但シ同法第二条第二項ノ規定ノ適用ニ付テハ此ノ限ニ在ラズ
第五章 雑則
第二十六条 納税団体ノ業務、納税準備預金及戦時納税貯蓄ニ関スル書類ニハ印紙税ヲ課セズ
第二十七条 左ノ場合ニ於テハ法人ノ代表者ヲ千円以下ノ過料ニ処ス
一 第七条ノ規定ニ違反シ納税積立金ヲ積立テズ又ハ納税積立金ヲ使用シタルトキ
二 第八条ノ規定ニ違反シ納税積立金ヲ納税準備預金ヲ以テ保有セザルトキ
第二十八条 左ノ場合ニ於テハ納税団体ノ代表者ヲ三百円以下ノ過料ニ処ス
一 第三条ノ規定ニ違反シ納税資金ヲ納税準備預金又ハ郵便貯金ヲ以テ保有セザルトキ
二 第六条第二項ノ規定ニ依ル命令ニ違反シタルトキ
第二十九条 左ノ場合ニ於テハ納税団体ノ代表者ヲ百円以下ノ過料ニ処ス
一 本法ニ依ル届出ヲ為サザルトキ
二 第四条ノ規定ニ依ル帳簿ノ記載ヲ為サズ又ハ虚偽ノ記載ヲ為シタルトキ
三 第六条第一項ノ規定ニ依ル税務署長若ハ其ノ代理官又ハ市町村長ノ質問ニ対シ答弁ヲ為サズ又ハ虚偽ノ陳述ヲ為シタルトキ
四 第六条第一項ノ規定ニ違反シ報告ヲ為サズ若ハ虚偽ノ報告ヲ為シ又ハ帳簿書類其ノ他ノ物件ノ検査ヲ拒ミ、妨ゲ若ハ忌避シタルトキ
第三十条 市制第六条又ハ第八十二条第三項ノ市ニ於テハ本法中市長ニ関スル規定ハ区長ニ之ヲ適用ス
町村制ヲ施行セザル地ニ於テハ本法中町村ニ関スル規定ハ町村ニ準ズベキモノニ、町村長ニ関スル規定ハ町村長ニ準ズベキモノニ之ヲ適用ス
第三十一条 本法ニ規定スルモノノ外納税団体、法人納税積立金、納税準備預金及戦時納税貯蓄ニ関シ必要ナル事項ハ命令ヲ以テ之ヲ定ム
附 則
本法施行ノ期日ハ勅令ヲ以テ之ヲ定ム
法人納税積立金ニ付テハ昭和十八年十月一日以後終了スル事業年度分ヨリ本法ヲ適用ス
本法施行ノ際現ニ第一条ニ規定スル事業ヲ行フ町内会部落会其ノ他ノ団体ノ代表者ハ本法施行ノ日ヨリ二月以内ニ命令ノ定ムル所ニ依リ規約ヲ税務署長又ハ市町村長ニ届出ヅベシ