朕帝國議會ノ協贊ヲ經タル營業稅法ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十五年三月二十九日
內閣總理大臣 米內光政
大藏大臣 櫻內幸雄
法律第三十三號
營業稅法
第一條 本法施行地ニ本店、支店其ノ他ノ營業場ヲ有スル營利法人ニハ本法ニ依リ營業稅ヲ課ス
第二條 本法施行地ニ營業場ヲ有シ左ニ揭グル營業ヲ爲ス個人ニハ本法ニ依リ營業稅ヲ課ス
一 物品販賣業(動植物其ノ他普通ニ物品ト稱セザルモノノ販賣ヲ含ム)
二 金錢貸付業
三 物品貸付業(動植物其ノ他普通ニ物品ト稱セザルモノノ貸付ヲ含ム)
四 製造業(瓦斯電氣ノ供給、物品ノ加工修理ヲ含ム)
五 運送業(運送取扱ヲ含ム)
六 倉庫業
七 請負業
八 印刷業
九 出版業
十 寫眞業
十一 席貸業
十二 旅人宿業
十三 料理店業
十四 周旋業
十五 代理業
十六 仲立業
十七 問屋業
十八 鑛業
十九 砂鑛業
二十 湯屋業
二十一 理髮美容業
二十二 其ノ他命令ヲ以テ定ムル營業
第三條 營業稅ハ左ノ純益ニ付之ヲ賦課ス
一 法人
各事業年度ノ純益
淸算純益
二 個人
前條ニ揭グル營業ノ純益
第四條 法人ノ各事業年度ノ純益ハ各事業年度ノ總益金ヨリ總損金ヲ控除シタル金額ニ依ル
法人ガ各事業年度ニ於テ納付シタル又ハ納付スベキ法人稅及臨時利得稅竝ニ當該事業年度ニ於テ納付シタル分類所得稅ニシテ法人稅法第十六條ノ規定ニ依リ其ノ額ヲ法人稅額ヨリ控除スベキモノハ前項ノ純益ノ計算上之ヲ損金ニ算入セズ
法人ノ各事業年度開始ノ日前三年以內ニ開始シタル事業年度ニ於テ生ジタル損金ニシテ命令ヲ以テ定ムルモノハ第一項ノ純益ノ計算上之ヲ損金ニ算入ス
第五條 法人ガ事業年度中ニ解散シ又ハ合併ニ因リテ消滅シタル場合ニ於テハ其ノ事業年度ノ始ヨリ解散又ハ合併ニ至ル迄ノ期間ヲ以テ一事業年度ト看做ス
第六條 所得稅法第六條及第七條ノ規定ハ營業稅ノ賦課ニ付之ヲ準用ス
信託會社ノ各事業年度ノ純益ノ計算ニ付テハ合同運用信託ニ因ル收入及支出ハ其ノ總益金及總損金ヨリ各之ヲ控除ス
第七條 法人解散シタル場合ニ於テ其ノ殘餘財產ノ價額ガ解散當時ノ拂込株式金額又ハ出資金額及積立金額ノ合計金額ヲ超過スルトキハ其ノ超過金額ヲ以テ法人ノ淸算純益トス
法人合併ヲ爲シタル場合ニ於テ合併ニ因リテ消滅シタル法人ノ株主又ハ社員ガ合併後存續スル法人若ハ合併ニ因リテ設立シタル法人ヨリ合併ニ因リテ取得スル株式ノ拂込濟金額又ハ出資金額及金錢ノ總額ガ合併ニ因リテ消滅シタル法人ノ合併當時ノ拂込株式金額又ハ出資金額及積立金額ノ合計金額ヲ超過スルトキハ其ノ超過金額ハ之ヲ合併ニ因リテ消滅シタル法人ノ淸算純益ト看做ス
法人ノ淸算期間中ニ生ジ又ハ合併ニ因リ生ジタル純益ニシテ本法其ノ他ノ法律ニ依リ營業稅ヲ課セラレザルモノノ金額ハ淸算純益金額ヨリ之ヲ控除ス
第一項又ハ第二項ニ於テ積立金額トハ積立金其ノ他名義ノ何タルヲ問ハズ法人ノ各事業年度ノ純益中其ノ留保シタル金額ヲ謂フ
法人稅及臨時利得稅トシテ納付スベキ金額ハ前項ノ留保シタル金額ニハ之ヲ算入セズ
第八條 合併後存續スル法人又ハ合併ニ因リテ設立シタル法人ハ合併ニ因リテ消滅シタル法人ノ純益ニ付營業稅ヲ納ムル義務アルモノトス
第九條 法人ノ各事業年度分ノ臨時利得稅額ハ當該事業年度ノ純益金額ヨリ之ヲ控除ス
營業稅ヲ課スベキ純益ト其ノ他ノ純益トヲ有スル法人ノ純益金額ヨリ控除スベキ臨時利得稅額ハ命令ノ定ムル所ニ依リ之ヲ計算ス
第十條 個人ノ純益ハ前年中ノ總收入金額ヨリ必要ノ經費(收入ヲ得ルニ必要ナル負債ノ利子ヲ含ム以下同ジ)ヲ控除シタル金額ニ依ル
所得稅及臨時利得稅ハ前項ノ必要ノ經費ニ之ヲ算入セズ
營業利得ニ對スル臨時利得稅額ハ當該臨時利得稅ヲ課セラルベキ年分ノ純益金額ヨリ之ヲ控除ス
前條第二項ノ規定ハ營業稅ヲ課スベキ純益ト其ノ他ノ純益トヲ有スル個人ノ純益金額ヨリ前項ノ規定ニ依リ控除スベキ臨時利得稅額ノ計算ニ付之ヲ準用ス
相續シタル營業ニ付テハ相續人ガ引續キ之ヲ爲シタルモノト看做シテ其ノ純益ヲ計算ス
第十一條 左ニ揭グル營業ノ純益ニハ營業稅ヲ課セズ
一 政府ノ發行スル印紙切手類ノ賣捌
二 度量衡ノ製作、修覆又ハ販賣
三 新聞紙法ニ依ル出版
四 本法施行地外ニ在ル營業場ニ於テ爲ス營業
五 個人ノ自己ノ收穫シタル農產物、林產物、畜產物若ハ水產物ノ販賣又ハ之ヲ原料トスル製造但シ特ニ營業場ヲ設ケテ爲ス販賣又ハ製造ヲ除ク
第十二條 命令ヲ以テ指定スル重要物產ノ製造、採掘又ハ採取ヲ業トスル者ニハ命令ノ定ムル所ニ依リ製造、採掘又ハ採取ノ事業ヲ開始シタル年及其ノ翌年ヨリ三年間其ノ營業ヨリ生ズル純益ニ付營業稅ヲ免除ス
第十三條 個人ノ純益金額四百圓ニ滿タザルトキハ營業稅ヲ課セズ
第十四條 營業稅ノ稅率ハ百分ノ一・五トス
法人ガ各事業年度ニ於テ納付シタル地租額ハ命令ノ定ムル所ニ依リ當該事業年度ノ營業稅額ヨリ之ヲ控除ス
個人ガ其ノ營業用ノ土地ニ付納付シタル地租額ハ命令ノ定ムル所ニ依リ其ノ營業稅額ヨリ之ヲ控除ス
前二項ノ場合ニ於テ控除スベキ地租ハ純益計算上之ヲ損金又ハ必要經費ニ算入セズ
第二項及第四項ノ規定ハ法人ノ淸算純益ニ對スル營業稅ニ付之ヲ準用ス
第十五條 納稅義務アル法人ハ命令ノ定ムル所ニ依リ純益金額ヲ政府ニ申吿スベシ
第十六條 納稅義務アル個人ハ命令ノ定ムル所ニ依リ每年三月十五日迄ニ純益金額ヲ政府ニ申吿スベシ
第十七條 法人ノ純益金額ハ第十五條ノ申吿ニ依リ、申吿ナキトキ又ハ申吿ヲ不相當ト認ムルトキハ政府ノ調査ニ依リ政府ニ於テ之ヲ決定シ個人ノ純益金額ハ所得稅法ノ所得調査委員會ノ調査ニ依リ政府ニ於テ之ヲ決定ス
所得調査委員會閉會後個人ノ純益金額ノ決定ニ付脫漏アルコトヲ發見シタルトキハ其ノ決定ヲ爲スベカリシ年ノ翌年ヨリ三年間ハ仍所得調査委員會ノ調査ニ依リ政府ニ於テ其ノ純益金額ヲ決定スルコトヲ得
所得調査委員會閉會後個人ノ營業ニ付納稅義務アルコトヲ申出デ又ハ純益金額ノ增加アルコトヲ申出デタルトキハ前二項ノ規定ニ拘ラズ政府ニ於テ其ノ純益金額ヲ決定ス
納稅義務者營業ヲ讓渡シ又ハ廢止シタル後納稅管理人ノ申吿ヲ爲サズシテ本法施行地ニ住所又ハ居所ヲ有セザルニ至ルトキハ第一項ノ規定ニ拘ラズ政府ノ調査ニ依リ政府ニ於テ其ノ純益金額ヲ決定スルコトヲ得
第十八條 稅務署長ハ每年個人ノ營業ニ付納稅義務アリト認ムル者ノ純益金額ヲ調査シ其ノ調査書ヲ所得調査委員會ニ送付スベシ
前項ノ規定ハ前條第二項ノ場合ニ付之ヲ準用ス
第十九條 所得稅法第三十七條、第三十八條及第六十三條ノ規定ハ純益金額ノ決議及決定ニ付之ヲ準用ス
第二十條 第十七條又ハ前條ノ規定ニ依リ純益金額ヲ決定シタルトキハ政府ハ之ヲ納稅義務者ニ通知スベシ
本法施行地ニ住所及居所ヲ有セザル納稅義務者營業ヲ讓渡又ハ廢止シタル後納稅管理人ノ申吿ヲ爲サザルトキハ前項ノ通知ハ公吿ヲ以テ之ヲ爲スコトヲ得此ノ場合ニ於テ公吿ノ初日ヨリ七日ヲ經過シタルトキハ其ノ通知アリタルモノト看做ス
第二十一條 納稅義務者前條ノ規定ニ依リ政府ノ通知シタル純益金額ニ對シ異議アルトキハ通知ヲ受ケタル日ヨリ二十日以內ニ不服ノ事由ヲ具シ政府ニ審査ノ請求ヲ爲スコトヲ得
前項ノ請求アリタル場合ト雖モ政府ハ稅金ノ徵收ヲ猶豫セズ
第二十二條 前條第一項ノ請求アリタルトキハ所得稅法ノ所得審査委員會ノ決議ニ依リ政府ニ於テ之ヲ決定ス
所得稅法第三十八條及第六十八條第二項ノ規定ハ前項ノ場合ニ付之ヲ準用ス
第二十三條 所得稅法第七十五條及第七十六條ノ規定ハ營業稅ニ付之ヲ準用ス
第二十四條 納稅義務者第二十二條ノ決定ニ對シ不服アルトキハ訴願ヲ爲シ又ハ行政裁判所ニ出訴スルコトヲ得
第二十五條 法人ノ營業稅ハ事業年度每ニ之ヲ徵收ス但シ淸算純益ニ對スル營業稅ハ淸算又ハ合併ノ際之ヲ徵收ス
個人ノ營業稅ハ年額ヲ二分シ左ノ二期ニ於テ之ヲ徵收ス但シ納稅義務者營業ヲ讓渡シ又ハ廢止シタル後納稅管理人ノ申吿ヲ爲サズシテ本法施行地ニ住所及居所ヲ有セザルニ至ルトキハ直ニ其ノ營業稅ヲ徵收スルコトヲ得
第一期 其ノ年八月一日ヨリ三十一日限
第二期 翌年一月一日ヨリ三十一日限
第二十六條 法人解散シタル場合ニ於テ各事業年度ノ純益ニ對スル營業稅又ハ淸算純益ニ對スル營業稅ヲ納付セズシテ殘餘財產ヲ分配シタルトキハ其ノ稅金ニ付淸算人連帶シテ納稅ノ義務アルモノトス
第二十七條 個人ノ營業稅ハ納稅義務者ノ住所地、住所ナキトキハ主タル營業場ノ所在地ヲ以テ納稅地トス但シ所得稅法ノ甲種ノ事業所得ニ付所得稅ヲ納ムル者ニ在リテハ所得稅ノ納稅地ヲ以テ營業稅ノ納稅地トス
第二十八條 納稅義務者營業ヲ讓渡シ又ハ廢止シタル後納稅地ニ現住セザルトキハ其ノ純益ノ申吿、納稅其ノ他營業稅ニ關スル一切ノ事項ヲ處理セシムル爲其ノ地ニ於テ納稅管理人ヲ定メ政府ニ申吿スベシ營業ヲ讓渡シ又ハ廢止シタル後本法施行地外ニ住所又ハ居所ヲ移サントスルトキ亦同ジ
第二十九條 稅務署長又ハ其ノ代理官ハ調査上必要アルトキハ納稅義務者又ハ納稅義務アリト認ムル者ニ質問ヲ爲シ又ハ其ノ帳簿書類其ノ他ノ物件ヲ檢査スルコトヲ得
第三十條 稅務署長又ハ其ノ代理官ハ調査上必要アルトキハ納稅義務者若ハ納稅義務アリト認ムル者ニ金錢若ハ物品ヲ支拂フノ義務ヲ有スト認ムル者ニ對シ又ハ納稅義務者若ハ納稅義務アリト認ムル者ヨリ金錢若ハ物品ノ支拂ヲ受クルノ權利ヲ有スト認ムル者ニ對シ其ノ金額、數量、價格、支拂期日等ニ付質問スルコトヲ得
第三十一條 政府ハ營業者ノ組織スル團體ニ對シ營業稅ニ關スル事項ヲ諮問スルコトヲ得
前項ノ諮問ヲ受ケタル團體ハ命令ノ定ムル所ニ依リ調書ヲ提出スベシ
第三十二條 法人稅法第二十八條及所得稅法第八十六條ノ規定ハ純益金額ノ計算ニ付之ヲ準用ス
第三十三條 詐僞其ノ他不正ノ行爲ニ依リ營業稅ヲ逋脫シタル者ハ其ノ逋脫シタル稅金ノ三倍ニ相當スル罰金又ハ科料ニ處ス但シ自首シ又ハ稅務署長ニ申出デタル者ハ其ノ罪ヲ問ハズ
前項ノ場合ニ於テ個人ノ營業ニ付營業稅ヲ逋脫シタル者ノ純益金額ハ第十七條第二項ノ規定ニ拘ラズ政府ニ於テ之ヲ決定シ直ニ其ノ稅金ヲ徵收ス
第三十四條 第二十九條ノ規定ニ依ル帳簿書類其ノ他ノ物件ノ檢査ヲ拒ミ、妨ゲ若ハ忌避シ又ハ虛僞ノ記載ヲ爲シタル帳簿書類ヲ呈示シタル者ハ千圓以下ノ罰金ニ處ス
第三十五條 純益ノ調査又ハ審査ノ事務ニ從事シ又ハ從事シタル者其ノ調査又ハ審査ニ關シ知得タル祕密ヲ正當ノ事由ナクシテ漏洩シタルトキハ千圓以下ノ罰金ニ處ス
第三十六條 第三十三條第一項ノ罪ヲ犯シタル者ニハ刑法第三十八條第三項但書、第三十九條第二項、第四十條、第四十一條、第四十八條第二項、第六十三條及第六十六條ノ規定ヲ適用セズ
附 則
第三十七條 本法ハ昭和十五年四月一日ヨリ之ヲ施行ス
第三十八條 法人ノ各事業年度ノ純益ニ對スル營業稅ニ付テハ昭和十五年四月一日以後ニ終了スル事業年度分ヨリ、淸算純益ニ對スル營業稅ニ付テハ昭和十五年四月一日以後ニ於ケル解散又ハ合併ニ因ル分ヨリ、個人ノ營業稅ニ付テハ昭和十五年分ヨリ本法ヲ適用ス但シ個人ノ鑛業ノ純益ニ付テハ昭和十六年分ヨリ之ヲ適用ス
第三十九條 昭和十五年四月一日ヲ含ム事業年度ノ直前事業年度分ノ第一種所得稅、第一種所得稅附加稅、法人資本稅及命令ヲ以テ指定スル第一種所得稅附加稅ニ相當スル租稅ハ之ヲ法人稅ト看做シ當該事業年度ニ於テ納付シタル第二種所得稅及資本利子稅ニシテ法人稅法第三十八條ノ規定ニ依リ其ノ額ヲ法人稅額ヨリ控除スベキモノハ之ヲ分類所得稅ト看做シ第四條第二項ノ規定ヲ適用ス
法人ガ本法施行前ニ合併ヲ爲シタル場合ニ於テ合併後存續スル法人又ハ合併ニ因リテ設立シタル法人ノ合併ノ日ヲ含ム事業年度ガ本法施行後ニ終了スル場合ニ於ケル合併ニ因リ消滅シタル法人ノ最後ノ事業年度分ノ第一種所得稅、第一種所得稅附加稅、法人資本稅及命令ヲ以テ指定スル第一種所得稅附加稅ニ相當スル租稅竝ニ淸算所得ニ對スル第一種所得稅及第一種所得稅附加稅ハ之ヲ法人稅ト看做シ第四條第二項ノ規定ヲ適用ス
第四十條 昭和十五年四月一日ヲ含ム事業年度ノ直前事業年度前ノ各事業年度分ノ臨時利得稅ハ第四條第二項ノ規定ニ拘ラズ法人ノ各事業年度ノ純益ノ計算上之ヲ損金ニ算入ス
第四十一條 本法施行後終了スル事業年度ニ於テ法人ノ納付シタル第二種ノ所得ニ對スル所得稅及資本利子稅ニシテ法人稅法第三十八條ノ規定ニ依リ其ノ額ヲ法人稅額ヨリ控除スベキモノハ之ヲ分類所得稅ト看做シ第四條第二項ノ規定ヲ適用ス
第四十二條 本法施行後終了スル事業年度ニ於テ法人ノ納付シタル鑛產稅額、特別鑛產稅額又ハ取引所營業稅額ハ命令ノ定ムル所ニ依リ其ノ全部又ハ一部ヲ當該事業年度ノ營業稅額ヨリ控除ス
第四十三條 昭和十四年一月一日ヨリ昭和十六年一月一日ニ至ル期間引續キ爲シタルニ非ザル個人ノ營業ノ純益ニ付テハ政府ハ命令ノ定ムル所ニ依リ昭和十五年分又ハ昭和十六年分ニ限リ營業稅ヲ輕減若ハ免除シ又ハ純益金額ノ計算ニ關シ特例ヲ設クルコトヲ得
第四十四條 昭和十五年一月一日以後產出シタル鑛產物ニ對スル鑛產稅額又ハ特別鑛產稅額ハ命令ノ定ムル所ニ依リ當該鑛業ノ純益ニ對スル昭和十六年分ノ營業稅額ヨリ之ヲ控除ス
第四十五條 第十六條ノ規定中三月十五日トアルハ昭和十五年ニ限リ四月三十日トス
第四十六條 
貯蓄銀行法第二十二條ヲ削除ス
朕帝国議会ノ協賛ヲ経タル営業税法ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十五年三月二十九日
内閣総理大臣 米内光政
大蔵大臣 桜内幸雄
法律第三十三号
営業税法
第一条 本法施行地ニ本店、支店其ノ他ノ営業場ヲ有スル営利法人ニハ本法ニ依リ営業税ヲ課ス
第二条 本法施行地ニ営業場ヲ有シ左ニ掲グル営業ヲ為ス個人ニハ本法ニ依リ営業税ヲ課ス
一 物品販売業(動植物其ノ他普通ニ物品ト称セザルモノノ販売ヲ含ム)
二 金銭貸付業
三 物品貸付業(動植物其ノ他普通ニ物品ト称セザルモノノ貸付ヲ含ム)
四 製造業(瓦斯電気ノ供給、物品ノ加工修理ヲ含ム)
五 運送業(運送取扱ヲ含ム)
六 倉庫業
七 請負業
八 印刷業
九 出版業
十 写真業
十一 席貸業
十二 旅人宿業
十三 料理店業
十四 周旋業
十五 代理業
十六 仲立業
十七 問屋業
十八 鉱業
十九 砂鉱業
二十 湯屋業
二十一 理髪美容業
二十二 其ノ他命令ヲ以テ定ムル営業
第三条 営業税ハ左ノ純益ニ付之ヲ賦課ス
一 法人
各事業年度ノ純益
清算純益
二 個人
前条ニ掲グル営業ノ純益
第四条 法人ノ各事業年度ノ純益ハ各事業年度ノ総益金ヨリ総損金ヲ控除シタル金額ニ依ル
法人ガ各事業年度ニ於テ納付シタル又ハ納付スベキ法人税及臨時利得税並ニ当該事業年度ニ於テ納付シタル分類所得税ニシテ法人税法第十六条ノ規定ニ依リ其ノ額ヲ法人税額ヨリ控除スベキモノハ前項ノ純益ノ計算上之ヲ損金ニ算入セズ
法人ノ各事業年度開始ノ日前三年以内ニ開始シタル事業年度ニ於テ生ジタル損金ニシテ命令ヲ以テ定ムルモノハ第一項ノ純益ノ計算上之ヲ損金ニ算入ス
第五条 法人ガ事業年度中ニ解散シ又ハ合併ニ因リテ消滅シタル場合ニ於テハ其ノ事業年度ノ始ヨリ解散又ハ合併ニ至ル迄ノ期間ヲ以テ一事業年度ト看做ス
第六条 所得税法第六条及第七条ノ規定ハ営業税ノ賦課ニ付之ヲ準用ス
信託会社ノ各事業年度ノ純益ノ計算ニ付テハ合同運用信託ニ因ル収入及支出ハ其ノ総益金及総損金ヨリ各之ヲ控除ス
第七条 法人解散シタル場合ニ於テ其ノ残余財産ノ価額ガ解散当時ノ払込株式金額又ハ出資金額及積立金額ノ合計金額ヲ超過スルトキハ其ノ超過金額ヲ以テ法人ノ清算純益トス
法人合併ヲ為シタル場合ニ於テ合併ニ因リテ消滅シタル法人ノ株主又ハ社員ガ合併後存続スル法人若ハ合併ニ因リテ設立シタル法人ヨリ合併ニ因リテ取得スル株式ノ払込済金額又ハ出資金額及金銭ノ総額ガ合併ニ因リテ消滅シタル法人ノ合併当時ノ払込株式金額又ハ出資金額及積立金額ノ合計金額ヲ超過スルトキハ其ノ超過金額ハ之ヲ合併ニ因リテ消滅シタル法人ノ清算純益ト看做ス
法人ノ清算期間中ニ生ジ又ハ合併ニ因リ生ジタル純益ニシテ本法其ノ他ノ法律ニ依リ営業税ヲ課セラレザルモノノ金額ハ清算純益金額ヨリ之ヲ控除ス
第一項又ハ第二項ニ於テ積立金額トハ積立金其ノ他名義ノ何タルヲ問ハズ法人ノ各事業年度ノ純益中其ノ留保シタル金額ヲ謂フ
法人税及臨時利得税トシテ納付スベキ金額ハ前項ノ留保シタル金額ニハ之ヲ算入セズ
第八条 合併後存続スル法人又ハ合併ニ因リテ設立シタル法人ハ合併ニ因リテ消滅シタル法人ノ純益ニ付営業税ヲ納ムル義務アルモノトス
第九条 法人ノ各事業年度分ノ臨時利得税額ハ当該事業年度ノ純益金額ヨリ之ヲ控除ス
営業税ヲ課スベキ純益ト其ノ他ノ純益トヲ有スル法人ノ純益金額ヨリ控除スベキ臨時利得税額ハ命令ノ定ムル所ニ依リ之ヲ計算ス
第十条 個人ノ純益ハ前年中ノ総収入金額ヨリ必要ノ経費(収入ヲ得ルニ必要ナル負債ノ利子ヲ含ム以下同ジ)ヲ控除シタル金額ニ依ル
所得税及臨時利得税ハ前項ノ必要ノ経費ニ之ヲ算入セズ
営業利得ニ対スル臨時利得税額ハ当該臨時利得税ヲ課セラルベキ年分ノ純益金額ヨリ之ヲ控除ス
前条第二項ノ規定ハ営業税ヲ課スベキ純益ト其ノ他ノ純益トヲ有スル個人ノ純益金額ヨリ前項ノ規定ニ依リ控除スベキ臨時利得税額ノ計算ニ付之ヲ準用ス
相続シタル営業ニ付テハ相続人ガ引続キ之ヲ為シタルモノト看做シテ其ノ純益ヲ計算ス
第十一条 左ニ掲グル営業ノ純益ニハ営業税ヲ課セズ
一 政府ノ発行スル印紙切手類ノ売捌
二 度量衡ノ製作、修覆又ハ販売
三 新聞紙法ニ依ル出版
四 本法施行地外ニ在ル営業場ニ於テ為ス営業
五 個人ノ自己ノ収穫シタル農産物、林産物、畜産物若ハ水産物ノ販売又ハ之ヲ原料トスル製造但シ特ニ営業場ヲ設ケテ為ス販売又ハ製造ヲ除ク
第十二条 命令ヲ以テ指定スル重要物産ノ製造、採掘又ハ採取ヲ業トスル者ニハ命令ノ定ムル所ニ依リ製造、採掘又ハ採取ノ事業ヲ開始シタル年及其ノ翌年ヨリ三年間其ノ営業ヨリ生ズル純益ニ付営業税ヲ免除ス
第十三条 個人ノ純益金額四百円ニ満タザルトキハ営業税ヲ課セズ
第十四条 営業税ノ税率ハ百分ノ一・五トス
法人ガ各事業年度ニ於テ納付シタル地租額ハ命令ノ定ムル所ニ依リ当該事業年度ノ営業税額ヨリ之ヲ控除ス
個人ガ其ノ営業用ノ土地ニ付納付シタル地租額ハ命令ノ定ムル所ニ依リ其ノ営業税額ヨリ之ヲ控除ス
前二項ノ場合ニ於テ控除スベキ地租ハ純益計算上之ヲ損金又ハ必要経費ニ算入セズ
第二項及第四項ノ規定ハ法人ノ清算純益ニ対スル営業税ニ付之ヲ準用ス
第十五条 納税義務アル法人ハ命令ノ定ムル所ニ依リ純益金額ヲ政府ニ申告スベシ
第十六条 納税義務アル個人ハ命令ノ定ムル所ニ依リ毎年三月十五日迄ニ純益金額ヲ政府ニ申告スベシ
第十七条 法人ノ純益金額ハ第十五条ノ申告ニ依リ、申告ナキトキ又ハ申告ヲ不相当ト認ムルトキハ政府ノ調査ニ依リ政府ニ於テ之ヲ決定シ個人ノ純益金額ハ所得税法ノ所得調査委員会ノ調査ニ依リ政府ニ於テ之ヲ決定ス
所得調査委員会閉会後個人ノ純益金額ノ決定ニ付脱漏アルコトヲ発見シタルトキハ其ノ決定ヲ為スベカリシ年ノ翌年ヨリ三年間ハ仍所得調査委員会ノ調査ニ依リ政府ニ於テ其ノ純益金額ヲ決定スルコトヲ得
所得調査委員会閉会後個人ノ営業ニ付納税義務アルコトヲ申出デ又ハ純益金額ノ増加アルコトヲ申出デタルトキハ前二項ノ規定ニ拘ラズ政府ニ於テ其ノ純益金額ヲ決定ス
納税義務者営業ヲ譲渡シ又ハ廃止シタル後納税管理人ノ申告ヲ為サズシテ本法施行地ニ住所又ハ居所ヲ有セザルニ至ルトキハ第一項ノ規定ニ拘ラズ政府ノ調査ニ依リ政府ニ於テ其ノ純益金額ヲ決定スルコトヲ得
第十八条 税務署長ハ毎年個人ノ営業ニ付納税義務アリト認ムル者ノ純益金額ヲ調査シ其ノ調査書ヲ所得調査委員会ニ送付スベシ
前項ノ規定ハ前条第二項ノ場合ニ付之ヲ準用ス
第十九条 所得税法第三十七条、第三十八条及第六十三条ノ規定ハ純益金額ノ決議及決定ニ付之ヲ準用ス
第二十条 第十七条又ハ前条ノ規定ニ依リ純益金額ヲ決定シタルトキハ政府ハ之ヲ納税義務者ニ通知スベシ
本法施行地ニ住所及居所ヲ有セザル納税義務者営業ヲ譲渡又ハ廃止シタル後納税管理人ノ申告ヲ為サザルトキハ前項ノ通知ハ公告ヲ以テ之ヲ為スコトヲ得此ノ場合ニ於テ公告ノ初日ヨリ七日ヲ経過シタルトキハ其ノ通知アリタルモノト看做ス
第二十一条 納税義務者前条ノ規定ニ依リ政府ノ通知シタル純益金額ニ対シ異議アルトキハ通知ヲ受ケタル日ヨリ二十日以内ニ不服ノ事由ヲ具シ政府ニ審査ノ請求ヲ為スコトヲ得
前項ノ請求アリタル場合ト雖モ政府ハ税金ノ徴収ヲ猶予セズ
第二十二条 前条第一項ノ請求アリタルトキハ所得税法ノ所得審査委員会ノ決議ニ依リ政府ニ於テ之ヲ決定ス
所得税法第三十八条及第六十八条第二項ノ規定ハ前項ノ場合ニ付之ヲ準用ス
第二十三条 所得税法第七十五条及第七十六条ノ規定ハ営業税ニ付之ヲ準用ス
第二十四条 納税義務者第二十二条ノ決定ニ対シ不服アルトキハ訴願ヲ為シ又ハ行政裁判所ニ出訴スルコトヲ得
第二十五条 法人ノ営業税ハ事業年度毎ニ之ヲ徴収ス但シ清算純益ニ対スル営業税ハ清算又ハ合併ノ際之ヲ徴収ス
個人ノ営業税ハ年額ヲ二分シ左ノ二期ニ於テ之ヲ徴収ス但シ納税義務者営業ヲ譲渡シ又ハ廃止シタル後納税管理人ノ申告ヲ為サズシテ本法施行地ニ住所及居所ヲ有セザルニ至ルトキハ直ニ其ノ営業税ヲ徴収スルコトヲ得
第一期 其ノ年八月一日ヨリ三十一日限
第二期 翌年一月一日ヨリ三十一日限
第二十六条 法人解散シタル場合ニ於テ各事業年度ノ純益ニ対スル営業税又ハ清算純益ニ対スル営業税ヲ納付セズシテ残余財産ヲ分配シタルトキハ其ノ税金ニ付清算人連帯シテ納税ノ義務アルモノトス
第二十七条 個人ノ営業税ハ納税義務者ノ住所地、住所ナキトキハ主タル営業場ノ所在地ヲ以テ納税地トス但シ所得税法ノ甲種ノ事業所得ニ付所得税ヲ納ムル者ニ在リテハ所得税ノ納税地ヲ以テ営業税ノ納税地トス
第二十八条 納税義務者営業ヲ譲渡シ又ハ廃止シタル後納税地ニ現住セザルトキハ其ノ純益ノ申告、納税其ノ他営業税ニ関スル一切ノ事項ヲ処理セシムル為其ノ地ニ於テ納税管理人ヲ定メ政府ニ申告スベシ営業ヲ譲渡シ又ハ廃止シタル後本法施行地外ニ住所又ハ居所ヲ移サントスルトキ亦同ジ
第二十九条 税務署長又ハ其ノ代理官ハ調査上必要アルトキハ納税義務者又ハ納税義務アリト認ムル者ニ質問ヲ為シ又ハ其ノ帳簿書類其ノ他ノ物件ヲ検査スルコトヲ得
第三十条 税務署長又ハ其ノ代理官ハ調査上必要アルトキハ納税義務者若ハ納税義務アリト認ムル者ニ金銭若ハ物品ヲ支払フノ義務ヲ有スト認ムル者ニ対シ又ハ納税義務者若ハ納税義務アリト認ムル者ヨリ金銭若ハ物品ノ支払ヲ受クルノ権利ヲ有スト認ムル者ニ対シ其ノ金額、数量、価格、支払期日等ニ付質問スルコトヲ得
第三十一条 政府ハ営業者ノ組織スル団体ニ対シ営業税ニ関スル事項ヲ諮問スルコトヲ得
前項ノ諮問ヲ受ケタル団体ハ命令ノ定ムル所ニ依リ調書ヲ提出スベシ
第三十二条 法人税法第二十八条及所得税法第八十六条ノ規定ハ純益金額ノ計算ニ付之ヲ準用ス
第三十三条 詐偽其ノ他不正ノ行為ニ依リ営業税ヲ逋脱シタル者ハ其ノ逋脱シタル税金ノ三倍ニ相当スル罰金又ハ科料ニ処ス但シ自首シ又ハ税務署長ニ申出デタル者ハ其ノ罪ヲ問ハズ
前項ノ場合ニ於テ個人ノ営業ニ付営業税ヲ逋脱シタル者ノ純益金額ハ第十七条第二項ノ規定ニ拘ラズ政府ニ於テ之ヲ決定シ直ニ其ノ税金ヲ徴収ス
第三十四条 第二十九条ノ規定ニ依ル帳簿書類其ノ他ノ物件ノ検査ヲ拒ミ、妨ゲ若ハ忌避シ又ハ虚偽ノ記載ヲ為シタル帳簿書類ヲ呈示シタル者ハ千円以下ノ罰金ニ処ス
第三十五条 純益ノ調査又ハ審査ノ事務ニ従事シ又ハ従事シタル者其ノ調査又ハ審査ニ関シ知得タル秘密ヲ正当ノ事由ナクシテ漏洩シタルトキハ千円以下ノ罰金ニ処ス
第三十六条 第三十三条第一項ノ罪ヲ犯シタル者ニハ刑法第三十八条第三項但書、第三十九条第二項、第四十条、第四十一条、第四十八条第二項、第六十三条及第六十六条ノ規定ヲ適用セズ
附 則
第三十七条 本法ハ昭和十五年四月一日ヨリ之ヲ施行ス
第三十八条 法人ノ各事業年度ノ純益ニ対スル営業税ニ付テハ昭和十五年四月一日以後ニ終了スル事業年度分ヨリ、清算純益ニ対スル営業税ニ付テハ昭和十五年四月一日以後ニ於ケル解散又ハ合併ニ因ル分ヨリ、個人ノ営業税ニ付テハ昭和十五年分ヨリ本法ヲ適用ス但シ個人ノ鉱業ノ純益ニ付テハ昭和十六年分ヨリ之ヲ適用ス
第三十九条 昭和十五年四月一日ヲ含ム事業年度ノ直前事業年度分ノ第一種所得税、第一種所得税附加税、法人資本税及命令ヲ以テ指定スル第一種所得税附加税ニ相当スル租税ハ之ヲ法人税ト看做シ当該事業年度ニ於テ納付シタル第二種所得税及資本利子税ニシテ法人税法第三十八条ノ規定ニ依リ其ノ額ヲ法人税額ヨリ控除スベキモノハ之ヲ分類所得税ト看做シ第四条第二項ノ規定ヲ適用ス
法人ガ本法施行前ニ合併ヲ為シタル場合ニ於テ合併後存続スル法人又ハ合併ニ因リテ設立シタル法人ノ合併ノ日ヲ含ム事業年度ガ本法施行後ニ終了スル場合ニ於ケル合併ニ因リ消滅シタル法人ノ最後ノ事業年度分ノ第一種所得税、第一種所得税附加税、法人資本税及命令ヲ以テ指定スル第一種所得税附加税ニ相当スル租税並ニ清算所得ニ対スル第一種所得税及第一種所得税附加税ハ之ヲ法人税ト看做シ第四条第二項ノ規定ヲ適用ス
第四十条 昭和十五年四月一日ヲ含ム事業年度ノ直前事業年度前ノ各事業年度分ノ臨時利得税ハ第四条第二項ノ規定ニ拘ラズ法人ノ各事業年度ノ純益ノ計算上之ヲ損金ニ算入ス
第四十一条 本法施行後終了スル事業年度ニ於テ法人ノ納付シタル第二種ノ所得ニ対スル所得税及資本利子税ニシテ法人税法第三十八条ノ規定ニ依リ其ノ額ヲ法人税額ヨリ控除スベキモノハ之ヲ分類所得税ト看做シ第四条第二項ノ規定ヲ適用ス
第四十二条 本法施行後終了スル事業年度ニ於テ法人ノ納付シタル鉱産税額、特別鉱産税額又ハ取引所営業税額ハ命令ノ定ムル所ニ依リ其ノ全部又ハ一部ヲ当該事業年度ノ営業税額ヨリ控除ス
第四十三条 昭和十四年一月一日ヨリ昭和十六年一月一日ニ至ル期間引続キ為シタルニ非ザル個人ノ営業ノ純益ニ付テハ政府ハ命令ノ定ムル所ニ依リ昭和十五年分又ハ昭和十六年分ニ限リ営業税ヲ軽減若ハ免除シ又ハ純益金額ノ計算ニ関シ特例ヲ設クルコトヲ得
第四十四条 昭和十五年一月一日以後産出シタル鉱産物ニ対スル鉱産税額又ハ特別鉱産税額ハ命令ノ定ムル所ニ依リ当該鉱業ノ純益ニ対スル昭和十六年分ノ営業税額ヨリ之ヲ控除ス
第四十五条 第十六条ノ規定中三月十五日トアルハ昭和十五年ニ限リ四月三十日トス
第四十六条 
貯蓄銀行法第二十二条ヲ削除ス