国立病院の円滑な運営と経理の適正化を図るため、特別会計を設置し一般会計と区分して経理を行うことを目的とする。国立病院は1945年12月に旧陸海軍病院を引き継いで発足し、現在98箇所、病床数約2万4千を有している。当初は旧軍病院の入院患者が大部分を占めていたが、外来施設の拡充や認知度向上により利用者が増加し、運営も軌道に乗ってきた。一般の官庁と異なり病院事業を経営する特殊性から、経理面の明確化と適切な経営方策のため、特別会計による経理が最適と判断。収支を明らかにし、不足分は一般会計から補填する措置を講じることで、経理の適正化と円滑な運営を図る。1950年7月1日から特別会計を設置する予定。
参照した発言:
第5回国会 衆議院 大蔵委員会 第14号