国立療養所の経理を一般会計から国立病院特別会計に移行することを主な内容とする改正案である。国立療養所は戦後の結核対策に貢献してきたが、近年は長期慢性疾患や重症心身障害等の新たな医療需要への対応が求められている。しかし、施設の老朽化が進んでおり、充実した医療体制の確立が必要となっている。特別会計への移行により、収支を明確化し、借入金の導入や資産の効率的活用、予算の弾力的運用を可能とすることで、施設・設備の整備促進と経営の円滑化を図る。なお、らい療養所については、その特殊性から引き続き一般会計で経理を行う。
参照した発言:
第58回国会 衆議院 本会議 第15号