米穀の国内生産量は増加傾向にあるものの、人口増加により供給が需要に追いつかず、平年でも200-300万石の不足が生じている。また、日本米は特殊な品質を持ち市場が限られているため、豊凶による需給の不均衡が著しく、価格変動が激しい。これは農家経営を不安定にし、国民の食糧供給を脅かすため、政府は臨時経済調査会の答申に基づき、豊作時の米の買い取り・貯蔵、凶作時の放出、外米輸入、関税調整など、食糧の安定供給を図る制度を確立する必要があると判断した。
参照した発言:
第44回帝国議会 衆議院 本会議 第18号