朕防疫職員官制ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
明治四十五年四月二十九日
內閣總理大臣 侯爵 西園寺公望
內務大臣 原敬
勅令第百二號
防疫職員官制
第一條 傳染病豫防ノ事務ニ從事セシムル爲內務省ニ左ノ職員ヲ置ク
防疫官 專任十七人 奏任
防疫官補 專任六十九人 判任
第二條 防疫官及防疫官補ハ內務大臣ノ指定シタル廳府縣ニ配屬シ地方長官東京府ニ在リテハ警視總監ノ指揮監督ヲ承ケ當該廳府縣ノ傳染病豫防事務ヲ分掌ス
內務大臣ハ必要ト認ムルトキハ防疫官及防疫官補ヲシテ臨時內務省ノ事務ニ從事セシムルコトヲ得
第三條 內務大臣ハ傳染病豫防上特ニ必要ト認ムルトキハ臨時廳府縣ニ防疫員及防疫監吏ヲ置クコトヲ得
防疫員及防疫監吏ハ判任官ノ待遇トス上官ノ命ヲ承ケ傳染病豫防ノ事務ニ從事ス
防疫員及防疫監吏ヲ置クヘキ廳府縣及其ノ定員ハ內務大臣之ヲ定ム
第四條 內務大臣ハ特ニ必要ト認ムルトキハ傳染病豫防事務ニ關シ意見ヲ開陳セシムル爲廳府縣ヲ指定シテ臨時防疫評議員ヲ置クコトヲ得
防疫評議員ハ內務大臣ノ奏請ニ依リ內閣ニ於テ之ヲ命ス
第五條 防疫員防疫監吏及防疫評議員ニハ內務大臣ノ定ムル所ニ依リ手當ヲ支給ス
附 則
本令ハ公布ノ日ヨリ之ヲ施行ス
明治三十三年勅令第九十七號、明治三十六年勅令第二號、同年勅令第百七十八號、明治三十八年勅令第二百四十三號及同年勅令第二百八十二號ハ之ヲ廢止ス
朕防疫職員官制ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
明治四十五年四月二十九日
内閣総理大臣 侯爵 西園寺公望
内務大臣 原敬
勅令第百二号
防疫職員官制
第一条 伝染病予防ノ事務ニ従事セシムル為内務省ニ左ノ職員ヲ置ク
防疫官 専任十七人 奏任
防疫官補 専任六十九人 判任
第二条 防疫官及防疫官補ハ内務大臣ノ指定シタル庁府県ニ配属シ地方長官東京府ニ在リテハ警視総監ノ指揮監督ヲ承ケ当該庁府県ノ伝染病予防事務ヲ分掌ス
内務大臣ハ必要ト認ムルトキハ防疫官及防疫官補ヲシテ臨時内務省ノ事務ニ従事セシムルコトヲ得
第三条 内務大臣ハ伝染病予防上特ニ必要ト認ムルトキハ臨時庁府県ニ防疫員及防疫監吏ヲ置クコトヲ得
防疫員及防疫監吏ハ判任官ノ待遇トス上官ノ命ヲ承ケ伝染病予防ノ事務ニ従事ス
防疫員及防疫監吏ヲ置クヘキ庁府県及其ノ定員ハ内務大臣之ヲ定ム
第四条 内務大臣ハ特ニ必要ト認ムルトキハ伝染病予防事務ニ関シ意見ヲ開陳セシムル為庁府県ヲ指定シテ臨時防疫評議員ヲ置クコトヲ得
防疫評議員ハ内務大臣ノ奏請ニ依リ内閣ニ於テ之ヲ命ス
第五条 防疫員防疫監吏及防疫評議員ニハ内務大臣ノ定ムル所ニ依リ手当ヲ支給ス
附 則
本令ハ公布ノ日ヨリ之ヲ施行ス
明治三十三年勅令第九十七号、明治三十六年勅令第二号、同年勅令第百七十八号、明治三十八年勅令第二百四十三号及同年勅令第二百八十二号ハ之ヲ廃止ス