第一條 神奈川縣、兵庫縣、長崎縣及福岡縣ニハ地方官官制ニ揭クル部ノ外港務部ヲ置ク
內務大臣ハ港務部ノ出張所ヲ置キ其ノ事務ヲ分掌セシムルコトヲ得
第三條 港務長ハ一人、港務官ハ二人、港務醫官及港務獸醫官ハ各一人奏任トス
屬、港吏、港務醫官補、港務獸醫官補及港務調劑手ハ判任トシ通シテ八十七人ヲ以テ定員トシ其ノ各縣ノ定員ハ內務大臣之ヲ定メ其ノ各官ノ定員ハ內務大臣ノ認可ヲ經テ知事之ヲ定ム
通譯ハ判任トシ須要ニ依リ俸給豫算定額內ニ於テ之ヲ置クコトヲ得
第五條 港務長ハ港務部長ト爲リ知事ノ命ヲ承ケ部下ノ官吏ヲ指揮監督シ所部ノ事務ヲ掌理ス
港務長ハ港長ノ事務ヲ行ヒ所部ノ事務ニ關シテハ水上警察署長ヲ指揮監督ス
第六條 港務部長事故アルトキハ知事ニ於テ縣官吏ノ一人ヲシテ其ノ事務ヲ代理セシム
第八條 港務醫官ハ上官ノ指揮ヲ承ケ檢疫及醫務ヲ分掌ス
第九條 港務獸醫官ハ上官ノ指揮ヲ承ケ獸畜ニ關スル檢疫、檢査及醫務ヲ分掌ス
第十二條 港務醫官補ハ上官ノ指揮ヲ承ケ檢疫及醫務ニ從事ス
第十三條 港務獸醫官補ハ上官ノ指揮ヲ承ケ獸畜ニ關スル檢疫、檢査及醫務ニ從事ス
第十四條 港務調劑手ハ上官ノ指揮ヲ承ケ調劑ニ從事ス
第十六條 港務部ヲ置キタル縣ニ於テハ知事ハ臨時必要アリト認ムルトキハ檢疫又ハ醫務ニ從事セシムル爲海港檢疫費豫算定額內ニ於テ港務部ニ檢疫員又ハ檢疫醫員ヲ置クコトヲ得