教科書検定制度の実施に伴い、検定を受けた教科書の発行は各発行者の責任で自由に行えることとなった。しかし現在の用紙事情等により、教科書が都市部に集中したり地域により価格が異なるなど、教育上の支障が予想される。また、教育上有益な参考図書や教材が乏しい現状では、教科書の重要性は特に大きい。そこで、自由選択された教科書が確実に教師・生徒の手に渡るよう、展示会の開催、需要数の集計、発行の指示・義務付け、定価の認可等の措置を講じる必要があり、本法案を提出するものである。
参照した発言:
第2回国会 衆議院 文教委員会 第11号