第十五條 第三種ノ所得ニ對スル所得稅及營業ニ因ル個人ノ利得ニ對スル臨時利得稅ニ付テハ昭和二十年分ヨリ本令ヲ適用ス
法人ノ普通所得ニ對スル所得稅及臨時利得稅ニ付テハ昭和二十年一月一日以後ニ終了スル事業年度分ヨリ、淸算所得ニ對スル所得稅ニ付テハ同年四月一日以後ニ於ケル解散又ハ合併ニ因ル分ヨリ本令ヲ適用ス但シ第四項ノ規定ノ適用ヲ妨ゲズ
關東州臨時租稅措置令第一條ノ十五ノ改正規定ハ昭和二十年一月一日以後ノ讓渡ニ因ル利得ニ對スル臨時利得稅ヨリ之ヲ適用ス
關東州臨時租稅措置令第二條乃至第六條ノ改正規定ハ法人ノ昭和二十年四月一日以後ニ終了スル事業年度分ノ所得稅、法人資本稅及臨時利得稅ヨリ之ヲ適用ス
特別ノ法人ノ各事業年度ノ剩餘金ニ對スル特別法人稅ニ付テハ昭和二十年一月一日以後ニ終了スル事業年度分ヨリ、淸算剩餘金ニ對スル特別法人稅ニ付テハ同年四月一日以後ニ於ケル解散又ハ合併ニ因ル分ヨリ本令ヲ適用ス
第十六條 從前ノ關東州所得稅令第十二條ノ二ノ規定ハ本令施行前ニ於ケル解散又ハ合併ニ因ル同條ニ規定スル利益ノ配當及剩餘金ノ分配ニ對スル所得稅ニ付テハ本令施行後ト雖モ仍其ノ效力ヲ有ス
第十七條 酒類ノ製造者又ハ販賣業者ガ本令施行ノ際製造場又ハ保稅地域以外ノ場所ニ於テ各種類ヲ通ジ合計五斗以上ノ酒類ヲ所持スル場合ニ於テハ其ノ場所ヲ以テ製造場、其ノ所持者ヲ以テ製造者ト看做シ其ノ所持スル酒類ニ對シ酒稅ヲ課ス此ノ場合ニ於テハ本令施行ノ日ニ於テ其ノ酒類ヲ製造場ヨリ移出シタルモノト看做シ改正後ノ關東州酒稅令第二十一條ノ規定ニ依リ算出シタル稅額ト從前ノ規定ニ依リ算出シタル稅額トノ差額ヲ以テ其ノ稅額トシ大使ノ定ムル所ニ依リ之ヲ徵收ス
前項ノ製造者又ハ販賣業者ハ其ノ所持スル酒類ノ種類及級別每ニ數量、價格及貯藏ノ場所ヲ本令施行後一月以內ニ政府ニ申吿スベシ
本令施行ノ際製造場ニ現存スル酒類ニシテ戾入又ハ移入シタルモノニ付テハ關東州酒稅令第三十二條第一項ノ規定ニ拘ラズ之ヲ移出シタルトキ酒稅ヲ徵收ス此ノ場合ニ於テハ第一項後段ニ規定スル稅額ヲ以テ其ノ稅額トス
第十八條 淸涼飮料ノ製造者又ハ販賣者ガ本令施行ノ際製造場又ハ保稅地域以外ノ場所ニ於テ一石以上ノ第一種又ハ第二種ノ淸涼飮料ヲ所持スル場合ニ於テハ其ノ場所ヲ以テ製造場、其ノ所持者ヲ以テ製造者ト看做シ其ノ所持スル淸涼飮料ニ對シ淸涼飮料稅ヲ課ス此ノ場合ニ於テハ本令施行ノ日ニ於テ其ノ淸涼飮料ヲ製造場ヨリ移出シタルモノト看做シ改正後ノ關東州淸涼飮料稅令第三條ノ規定ニ依リ算出シタル稅額ト從前ノ規定ニ依リ算出シタル稅額トノ差額ヲ以テ其ノ稅額トシ大使ノ定ムル所ニ依リ之ヲ徵收ス
前項ノ淸涼飮料ノ所持者ハ其ノ所持スル淸涼飮料ノ數量及貯藏ノ場所ヲ本令施行後一月以內ニ政府ニ申吿スベシ
第十九條 麥粉ノ製造者又ハ販賣者ガ本令施行ノ際保稅地域以外ノ場所ニ於テ百二十キログラム以上ノ麥粉ヲ所持スル場合ニ於テハ其ノ場所ヲ以テ保稅地域、其ノ所持者ヲ以テ引取人ト看做シ其ノ所持スル麥粉ニ對シ麥粉稅ヲ課ス此ノ場合ニ於テハ本令施行ノ日ニ於テ其ノ麥粉ヲ保稅地域ヨリ引取リタルモノト看做シ改正後ノ關東州麥粉稅令第三條ノ規定ニ依リ算出シタル稅額ト從前ノ規定ニ依リ算出シタル稅額トノ差額ヲ以テ其ノ稅額トシ大使ノ定ムル所ニ依リ之ヲ徵收ス
前項ノ麥粉ノ所持者ハ其ノ所持スル麥粉ノ數量及貯藏ノ場所ヲ本令施行後一月以內ニ政府ニ申吿スベシ
第二十條 昭和二十年三月三十一日以前ニ輸出シタルセメント及麥粉ニ付テハ仍從前ノ例ニ依ル