朕政府職員共濟組合令外十七勅令中改正ノ件ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十八年三月三十日
內閣總理大臣兼陸軍大臣 東條英機
農林大臣 井野碩哉
海軍大臣 嶋田繁太郞
遞信大臣 寺島健
大藏大臣 賀屋興宣
鐵道大臣 八田嘉明
內務大臣 湯澤三千男
大東亞大臣 靑木一男
勅令第三百十八號
第一條 政府職員共濟組合令中左ノ通改正ス
第一條中「判任文官、同待遇者」及「判任文官及同待遇者」ヲ「奏任文官、同待遇者、判任文官及同待遇者」ニ改メ同條第二號ノ次ニ左ノ一號ヲ加フ
二ノ二 奏任文官及同待遇者ニシテ俸給年額千八百二十圓ヲ超ユルモノ
第二條第一項中「、廳府縣及內地ノ職業紹介所」ヲ「及廳府縣」ニ改ム
第二條ノ二 奏任文官及同待遇者ニシテ俸給年額千八百二十圓ヲ超ユルモノ又ハ命令ヲ以テ定ムル國庫ヨリ給料若ハ手當ヲ受クル者ハ命令ノ定ムル所ニ依リ其ノ部內又ハ俸給ヲ受クル經濟每ニ包括シテ組合ニ加入スルコトヲ得
第三條中「判任文官及同待遇者」ヲ「奏任文官、同待遇者、判任文官及同待遇者」ニ改ム
第六條第二項中「判任文官、同待遇者及之ニ準ズベキ職員」ヲ「奏任文官、同待遇者、判任文官及同待遇者竝ニ之ニ準ズベキ職員」ニ改ム
第八條 給付ハ左ノ七種トス
一 療養費
二 家族療養費
三 傷病手當金
四 埋葬料
五 分娩費
六 配偶者分娩費
七 出產手當金
前項第三號乃至第五號及第七號ノ給付ハ乙種組合員ニ對シテハ之ヲ爲サズ
「第二節 療養費」ヲ「第二節 療養費及家族療養費」ニ改ム
第十四條第一項ヲ左ノ如ク改ム
組合員ト同一ノ家ニ在ル者(屆出ヲ爲サザルモ事實上婚姻關係ト同樣ノ事情ニ在ル者ヲ含ム)ニシテ主トシテ其ノ組合員ニ依リ生計ヲ維持スルモノ(以下被扶養者ト稱ス)ガ其ノ疾病又ハ負傷ニ關シ療養ヲ受ケタルトキ組合員ガ引續キ六月以上組合員タル場合ニ於テハ家族療養費トシテ其ノ療養ニ要スル費用ノ十分ノ五ニ相當スル金額ヲ支給ス但シ現ニ要シタル費用ノ十分ノ五ニ相當スル金額ヲ超ユルコトヲ得ズ
同條第二項中「前項ノ療養費」ヲ「家族療養費」ニ改ム
第十五條、第十六條第一項及第十七條第一項中「療養費」ヲ「療養費又ハ家族療養費」ニ改ム
第十七條第二項本文ヲ左ノ如ク改ム
結核性疾病ニ關シテハ前項ノ期間ヲ超エ通ジテ一年ニ至ル迄ノ療養ニ付繼續シテ療養費又ハ家族療養費ヲ支給スルモノトス
同條同項但書中「六月以上」ヲ「三月以上」ニ改ム
「第五節 分娩費及出產手當金」ヲ「第五節 分娩費、配偶者分娩費及出產手當金」ニ改ム
第二十三條第一項中「二十圓」ヲ「三十圓」ニ改ム
第二十三條ノ二 組合員ノ配偶者(屆出ヲ爲サザルモ事實上婚姻關係ト同樣ノ事情ニ在ル者ヲ含ム)ガ分娩シタルトキハ配偶者分娩費トシテ十圓ヲ支給ス
第二十四條第二項中「前條第一項」ヲ「第二十三條第一項」ニ、「十圓」ヲ「十五圓」ニ改ム
第三十一條中「組合員」ノ下ニ「(命令ヲ以テ定ムル者ヲ除ク)」ヲ加フ
第二條 內閣印刷局共濟組合令中左ノ通改正ス
第一條中「判任文官以下」ヲ「奏任文官及同待遇者ニシテ俸給年額千八百二十圓ヲ超エザルモノ竝ニ判任文官以下」ニ改メ同條ニ左ノ一項ヲ加フ
內閣印刷局內ノ奏任文官及同待遇者ニシテ俸給年額千八百二十圓ヲ超ユルモノ又ハ內閣總理大臣ノ定ムル者ハ包括シテ組合ニ加入スルコトヲ得
第二條中「政府ハ豫算ノ範圍內ニ於テ」ノ下ニ「前條第一項ノ規定ニ依ル」ヲ加フ
第三條 專賣局共濟組合令中左ノ通改正ス
第一條中「判任文官以下」ヲ「奏任文官及同待遇者ニシテ俸給年額千八百二十圓ヲ超エザルモノ竝ニ判任文官以下」ニ改メ同條ニ左ノ一項ヲ加フ
專賣局內ノ奏任文官及同待遇者ニシテ俸給年額千八百二十圓ヲ超ユルモノ又ハ大藏大臣ノ定ムル者ハ包括シテ組合ニ加入スルコトヲ得
第二條中「政府ハ豫算ノ範圍內ニ於テ」ノ下ニ「前條第一項ノ規定ニ依ル」ヲ加フ
第四條 造幣局共濟組合令中左ノ通改正ス
第一條中「判任文官以下」ヲ「奏任文官及同待遇者ニシテ俸給年額千八百二十圓ヲ超エザルモノ竝ニ判任文官以下」ニ改メ同條ニ左ノ一項ヲ加フ
造幣局內ノ奏任文官及同待遇者ニシテ俸給年額千八百二十圓ヲ超ユルモノ又ハ大藏大臣ノ定ムル者ハ包括シテ組合ニ加入スルコトヲ得
第二條中「政府ハ豫算ノ範圍內ニ於テ」ノ下ニ「前條第一項ノ規定ニ依ル」ヲ加フ
第五條 陸軍共濟組合令中左ノ通改正ス
第一條中「判任文官以下」ヲ「奏任文官及同待遇者ニシテ俸給年額千八百二十圓ヲ超エザルモノ竝ニ判任文官以下」ニ改メ同條ニ左ノ一項ヲ加フ
陸軍部內ノ奏任文官及同待遇者ニシテ俸給年額千八百二十圓ヲ超ユルモノ又ハ陸軍大臣ノ定ムル者ハ包括シテ組合ニ加入スルコトヲ得
第三條中「政府ハ豫算ノ範圍內ニ於テ」ノ下ニ「第一條第一項ノ規定ニ依ル」ヲ加フ
第六條 海軍共濟組合令中左ノ通改正ス
第一條中「判任文官以下」ヲ「奏任文官及同待遇者ニシテ俸給年額千八百二十圓ヲ超エザルモノ竝ニ判任文官以下」ニ改メ同條ニ左ノ一項ヲ加フ
海軍部內ノ奏任文官及同待遇者ニシテ俸給年額千八百二十圓ヲ超ユルモノ又ハ海軍大臣ノ定ムル者ハ包括シテ組合ニ加入スルコトヲ得
第二條中「政府ハ豫算ノ範圍內ニ於テ」ノ下ニ「前條第一項ノ規定ニ依ル」ヲ加フ
第七條 營林局署等職員共濟組合令中左ノ通改正ス
題名ヲ「營林局署共濟組合令」ニ改ム
第一條中「營林局署及國有林產物販賣所ノ判任官以下」ヲ「營林局署ノ奏任文官及同待遇者ニシテ俸給年額千八百二十圓ヲ超エザルモノ竝ニ判任文官以下」ニ改メ同條ニ左ノ一項ヲ加フ
營林局署ノ奏任文官及同待遇者ニシテ俸給年額千八百二十圓ヲ超ユルモノ又ハ農林大臣ノ定ムル者ハ包括シテ組合ニ加入スルコトヲ得
第二條中「政府ハ豫算ノ範圍內ニ於テ」ノ下ニ「前條第一項ノ規定ニ依ル」ヲ加フ
第八條 生絲檢査所共濟組合令中左ノ通改正ス
第一條中「判任官以下」ヲ「奏任文官及同待遇者ニシテ俸給年額千八百二十圓ヲ超エザルモノ竝ニ判任文官以下」ニ改メ同條ニ左ノ一項ヲ加フ
生絲檢査所ノ奏任文官及同待遇者ニシテ俸給年額千八百二十圓ヲ超ユルモノ又ハ農林大臣ノ定ムル者ハ包括シテ組合ニ加入スルコトヲ得
第二條中「政府ハ豫算ノ範圍內ニ於テ」ノ下ニ「前條第一項ノ規定ニ依ル」ヲ加フ
第九條 遞信共濟組合令中左ノ通改正ス
第一條中「判任文官以下」ヲ「奏任文官及同待遇者ニシテ俸給年額千八百二十圓ヲ超エザルモノ竝ニ判任文官以下」ニ改メ同條ニ左ノ一項ヲ加フ
遞信部內ノ奏任文官及同待遇者ニシテ俸給年額千八百二十圓ヲ超ユルモノ又ハ遞信大臣ノ定ムル者ハ包括シテ組合ニ加入スルコトヲ得
第二條中「政府ハ豫算ノ範圍內ニ於テ」ノ下ニ「前條第一項ノ規定ニ依ル」ヲ加フ
第十條 鐵道共濟組合令中左ノ通改正ス
第一條中「判任文官以下」ヲ「奏任文官及同待遇者ニシテ俸給年額千八百二十圓ヲ超エザルモノ竝ニ判任文官以下」ニ改メ同條ニ左ノ一項ヲ加フ
鐵道部內ノ奏任文官及同待遇者ニシテ俸給年額千八百二十圓ヲ超ユルモノ又ハ鐵道大臣ノ定ムル者ハ包括シテ組合ニ加入スルコトヲ得
第二條中「政府ハ豫算ノ範圍內ニ於テ」ノ下ニ「前條第一項ノ規定ニ依ル」ヲ加フ
第十一條 朝鮮總督府專賣局共濟組合令中左ノ通改正ス
第一條中「判任文官以下」ヲ「奏任文官及同待遇者ニシテ俸給年額千八百二十圓ヲ超エザルモノ竝ニ判任文官以下」ニ改メ同條ニ左ノ一項ヲ加フ
朝鮮總督府專賣局部內ノ奏任文官及同待遇者ニシテ俸給年額千八百二十圓ヲ超ユルモノ又ハ朝鮮總督ノ定ムル者ハ包括シテ組合ニ加入スルコトヲ得
第二條中「政府ハ豫算ノ範圍內ニ於テ」ノ下ニ「前條第一項ノ規定ニ依ル」ヲ加フ
第十二條 朝鮮總督府遞信官署共濟組合令中左ノ通改正ス
第一條中「判任文官以下」ヲ「奏任文官及同待遇者ニシテ俸給年額千八百二十圓ヲ超エザルモノ竝ニ判任文官以下」ニ改メ同條ニ左ノ一項ヲ加フ
朝鮮總督府遞信官署ノ奏任文官及同待遇者ニシテ俸給年額千八百二十圓ヲ超ユルモノ又ハ朝鮮總督ノ定ムル者ハ包括シテ組合ニ加入スルコトヲ得
第二條中「政府ハ豫算ノ範圍內ニ於テ」ノ下ニ「前條第一項ノ規定ニ依ル」ヲ加フ
第十三條 朝鮮總督府鐵道局共濟組合令中左ノ通改正ス
第一條中「判任文官以下」ヲ「奏任文官及同待遇者ニシテ俸給年額千八百二十圓ヲ超エザルモノ竝ニ判任文官以下」ニ改メ同條ニ左ノ一項ヲ加フ
朝鮮總督府鐵道局內ノ奏任文官及同待遇者ニシテ俸給年額千八百二十圓ヲ超ユルモノ又ハ朝鮮總督ノ定ムル者ハ包括シテ組合ニ加入スルコトヲ得
第二條中「政府ハ豫算ノ範圍內ニ於テ」ノ下ニ「前條第一項ノ規定ニ依ル」ヲ加フ
第十四條 朝鮮警察共濟組合令中左ノ通改正ス
第一條中「判任文官以下」ヲ「奏任文官及同待遇者ニシテ俸給年額千八百二十圓ヲ超エザルモノ竝ニ判任文官以下」ニ改メ同條ニ左ノ一項ヲ加フ
朝鮮總督府警察官講習所竝ニ朝鮮ノ道警察部、警察署及消防署ノ奏任文官及同待遇者ニシテ俸給年額千八百二十圓ヲ超ユルモノ又ハ朝鮮總督ノ定ムル者ハ包括シテ前項ノ組合ニ加入スルコトヲ得
第二條中「組合員」ヲ「前條第一項ノ規定ニ依ル組合員」ニ改ム
第十五條 朝鮮刑務共濟組合令中左ノ通改正ス
第一條中「判任文官以下」ヲ「奏任文官及同待遇者ニシテ俸給年額千八百二十圓ヲ超エザルモノ竝ニ判任文官以下」ニ改メ同條ニ左ノ一項ヲ加フ
朝鮮總督府ノ監獄、刑務官練習所及豫防拘禁所ノ奏任文官及同待遇者ニシテ俸給年額千八百二十圓ヲ超ユルモノ又ハ朝鮮總督ノ定ムル者ハ包括シテ前項ノ組合ニ加入スルコトヲ得
第二條中「政府ハ豫算ノ範圍內ニ於テ」ノ下ニ「前條第一項ノ規定ニ依ル」ヲ加フ
第十六條 關東遞信官署職員共濟組合令中左ノ通改正ス
第一條中「判任文官以下」ヲ「奏任文官及同待遇者ニシテ俸給年額千八百二十圓ヲ超エザルモノ竝ニ判任文官以下」ニ改メ同條ニ左ノ一項ヲ加フ
關東遞信官署所屬ノ奏任文官及同待遇者ニシテ俸給年額千八百二十圓ヲ超ユルモノ又ハ滿洲國駐箚特命全權大使ノ定ムル者ハ包括シテ組合ニ加入スルコトヲ得
第二條中「政府ハ豫算ノ範圍內ニ於テ」ノ下ニ「前條第一項ノ規定ニ依ル」ヲ加フ
第十七條 關東局警察共濟組合令中左ノ通改正ス
第一條 關東局所屬ノ警視、消防司令、警部、消防士、消防機關士、警部補、消防士補、消防機關士補、巡査、巡捕、消防手及消防手補ハ滿洲國駐箚特命全權大使ノ定ムル所ニ依リ相互救濟ヲ目的トスル組合ヲ組織ス但シ奏任官ニシテ俸給年額千八百二十圓ヲ超ユルモノハ此ノ限ニ在ラズ
關東局所屬ノ警視、消防司令竝ニ奏任官タル警部、消防士及消防機關士ニシテ俸給年額千八百二十圓ヲ超ユルモノハ包括シテ組合ニ加入スルコトヲ得
第二條中「組合員」ヲ「前條第一項ノ規定ニ依ル組合員」ニ改ム
第十八條 警察共濟組合令中左ノ通改正ス
第一條 北海道廳、警視廳及府縣所屬ノ警視、消防司令、警部、消防士、消防機關士、警部補、消防士補、消防機關士補、巡査及消防手ハ內務大臣ノ定ムル所ニ依リ相互救濟ヲ目的トスル組合ヲ組織ス
但シ奏任官ニシテ俸給年額千八百二十圓ヲ超ユルモノハ此ノ限ニ在ラス
北海道廳、警視廳及府縣所屬ノ警視、消防司令竝ニ奏任官タル警部、消防士及消防機關士ニシテ俸給年額千八百二十圓ヲ超ユルモノハ包括シテ組合ニ加入スルコトヲ得
第一條ノ二中「組合員中」ヲ「前條第一項ノ規定ニ依ル組合員中警視、消防司令、」ニ改ム
附 則
本令ハ昭和十八年四月一日ヨリ之ヲ施行ス
本令施行ニ際シ第一條中政府職員共濟組合令第一條ノ改正規定ニ依リ組合員ト爲リタル者ハ第一條中同令第十四條第一項ノ改正規定及同令第二十三條ノ二ノ規定ノ適用ニ付テハ第一條中同令第一條ノ改正規定ニ規定スル職員トシテ本令施行前ヨリ引續キ在職シタル期間組合員タリシ者ト看做ス
昭和十八年勅令第百三十八號中第四條第一項ヲ削リ同條第二項中「前項ニ揭グル勅令」ヲ「警察共濟組合令、臺灣警察共濟組合令、關東局警察共濟組合令及樺太廳警察共濟組合令」ニ改ム
朕政府職員共済組合令外十七勅令中改正ノ件ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十八年三月三十日
内閣総理大臣兼陸軍大臣 東条英機
農林大臣 井野碩哉
海軍大臣 嶋田繁太郎
逓信大臣 寺島健
大蔵大臣 賀屋興宣
鉄道大臣 八田嘉明
内務大臣 湯沢三千男
大東亜大臣 青木一男
勅令第三百十八号
第一条 政府職員共済組合令中左ノ通改正ス
第一条中「判任文官、同待遇者」及「判任文官及同待遇者」ヲ「奏任文官、同待遇者、判任文官及同待遇者」ニ改メ同条第二号ノ次ニ左ノ一号ヲ加フ
二ノ二 奏任文官及同待遇者ニシテ俸給年額千八百二十円ヲ超ユルモノ
第二条第一項中「、庁府県及内地ノ職業紹介所」ヲ「及庁府県」ニ改ム
第二条ノ二 奏任文官及同待遇者ニシテ俸給年額千八百二十円ヲ超ユルモノ又ハ命令ヲ以テ定ムル国庫ヨリ給料若ハ手当ヲ受クル者ハ命令ノ定ムル所ニ依リ其ノ部内又ハ俸給ヲ受クル経済毎ニ包括シテ組合ニ加入スルコトヲ得
第三条中「判任文官及同待遇者」ヲ「奏任文官、同待遇者、判任文官及同待遇者」ニ改ム
第六条第二項中「判任文官、同待遇者及之ニ準ズベキ職員」ヲ「奏任文官、同待遇者、判任文官及同待遇者並ニ之ニ準ズベキ職員」ニ改ム
第八条 給付ハ左ノ七種トス
一 療養費
二 家族療養費
三 傷病手当金
四 埋葬料
五 分娩費
六 配偶者分娩費
七 出産手当金
前項第三号乃至第五号及第七号ノ給付ハ乙種組合員ニ対シテハ之ヲ為サズ
「第二節 療養費」ヲ「第二節 療養費及家族療養費」ニ改ム
第十四条第一項ヲ左ノ如ク改ム
組合員ト同一ノ家ニ在ル者(届出ヲ為サザルモ事実上婚姻関係ト同様ノ事情ニ在ル者ヲ含ム)ニシテ主トシテ其ノ組合員ニ依リ生計ヲ維持スルモノ(以下被扶養者ト称ス)ガ其ノ疾病又ハ負傷ニ関シ療養ヲ受ケタルトキ組合員ガ引続キ六月以上組合員タル場合ニ於テハ家族療養費トシテ其ノ療養ニ要スル費用ノ十分ノ五ニ相当スル金額ヲ支給ス但シ現ニ要シタル費用ノ十分ノ五ニ相当スル金額ヲ超ユルコトヲ得ズ
同条第二項中「前項ノ療養費」ヲ「家族療養費」ニ改ム
第十五条、第十六条第一項及第十七条第一項中「療養費」ヲ「療養費又ハ家族療養費」ニ改ム
第十七条第二項本文ヲ左ノ如ク改ム
結核性疾病ニ関シテハ前項ノ期間ヲ超エ通ジテ一年ニ至ル迄ノ療養ニ付継続シテ療養費又ハ家族療養費ヲ支給スルモノトス
同条同項但書中「六月以上」ヲ「三月以上」ニ改ム
「第五節 分娩費及出産手当金」ヲ「第五節 分娩費、配偶者分娩費及出産手当金」ニ改ム
第二十三条第一項中「二十円」ヲ「三十円」ニ改ム
第二十三条ノ二 組合員ノ配偶者(届出ヲ為サザルモ事実上婚姻関係ト同様ノ事情ニ在ル者ヲ含ム)ガ分娩シタルトキハ配偶者分娩費トシテ十円ヲ支給ス
第二十四条第二項中「前条第一項」ヲ「第二十三条第一項」ニ、「十円」ヲ「十五円」ニ改ム
第三十一条中「組合員」ノ下ニ「(命令ヲ以テ定ムル者ヲ除ク)」ヲ加フ
第二条 内閣印刷局共済組合令中左ノ通改正ス
第一条中「判任文官以下」ヲ「奏任文官及同待遇者ニシテ俸給年額千八百二十円ヲ超エザルモノ並ニ判任文官以下」ニ改メ同条ニ左ノ一項ヲ加フ
内閣印刷局内ノ奏任文官及同待遇者ニシテ俸給年額千八百二十円ヲ超ユルモノ又ハ内閣総理大臣ノ定ムル者ハ包括シテ組合ニ加入スルコトヲ得
第二条中「政府ハ予算ノ範囲内ニ於テ」ノ下ニ「前条第一項ノ規定ニ依ル」ヲ加フ
第三条 専売局共済組合令中左ノ通改正ス
第一条中「判任文官以下」ヲ「奏任文官及同待遇者ニシテ俸給年額千八百二十円ヲ超エザルモノ並ニ判任文官以下」ニ改メ同条ニ左ノ一項ヲ加フ
専売局内ノ奏任文官及同待遇者ニシテ俸給年額千八百二十円ヲ超ユルモノ又ハ大蔵大臣ノ定ムル者ハ包括シテ組合ニ加入スルコトヲ得
第二条中「政府ハ予算ノ範囲内ニ於テ」ノ下ニ「前条第一項ノ規定ニ依ル」ヲ加フ
第四条 造幣局共済組合令中左ノ通改正ス
第一条中「判任文官以下」ヲ「奏任文官及同待遇者ニシテ俸給年額千八百二十円ヲ超エザルモノ並ニ判任文官以下」ニ改メ同条ニ左ノ一項ヲ加フ
造幣局内ノ奏任文官及同待遇者ニシテ俸給年額千八百二十円ヲ超ユルモノ又ハ大蔵大臣ノ定ムル者ハ包括シテ組合ニ加入スルコトヲ得
第二条中「政府ハ予算ノ範囲内ニ於テ」ノ下ニ「前条第一項ノ規定ニ依ル」ヲ加フ
第五条 陸軍共済組合令中左ノ通改正ス
第一条中「判任文官以下」ヲ「奏任文官及同待遇者ニシテ俸給年額千八百二十円ヲ超エザルモノ並ニ判任文官以下」ニ改メ同条ニ左ノ一項ヲ加フ
陸軍部内ノ奏任文官及同待遇者ニシテ俸給年額千八百二十円ヲ超ユルモノ又ハ陸軍大臣ノ定ムル者ハ包括シテ組合ニ加入スルコトヲ得
第三条中「政府ハ予算ノ範囲内ニ於テ」ノ下ニ「第一条第一項ノ規定ニ依ル」ヲ加フ
第六条 海軍共済組合令中左ノ通改正ス
第一条中「判任文官以下」ヲ「奏任文官及同待遇者ニシテ俸給年額千八百二十円ヲ超エザルモノ並ニ判任文官以下」ニ改メ同条ニ左ノ一項ヲ加フ
海軍部内ノ奏任文官及同待遇者ニシテ俸給年額千八百二十円ヲ超ユルモノ又ハ海軍大臣ノ定ムル者ハ包括シテ組合ニ加入スルコトヲ得
第二条中「政府ハ予算ノ範囲内ニ於テ」ノ下ニ「前条第一項ノ規定ニ依ル」ヲ加フ
第七条 営林局署等職員共済組合令中左ノ通改正ス
題名ヲ「営林局署共済組合令」ニ改ム
第一条中「営林局署及国有林産物販売所ノ判任官以下」ヲ「営林局署ノ奏任文官及同待遇者ニシテ俸給年額千八百二十円ヲ超エザルモノ並ニ判任文官以下」ニ改メ同条ニ左ノ一項ヲ加フ
営林局署ノ奏任文官及同待遇者ニシテ俸給年額千八百二十円ヲ超ユルモノ又ハ農林大臣ノ定ムル者ハ包括シテ組合ニ加入スルコトヲ得
第二条中「政府ハ予算ノ範囲内ニ於テ」ノ下ニ「前条第一項ノ規定ニ依ル」ヲ加フ
第八条 生糸検査所共済組合令中左ノ通改正ス
第一条中「判任官以下」ヲ「奏任文官及同待遇者ニシテ俸給年額千八百二十円ヲ超エザルモノ並ニ判任文官以下」ニ改メ同条ニ左ノ一項ヲ加フ
生糸検査所ノ奏任文官及同待遇者ニシテ俸給年額千八百二十円ヲ超ユルモノ又ハ農林大臣ノ定ムル者ハ包括シテ組合ニ加入スルコトヲ得
第二条中「政府ハ予算ノ範囲内ニ於テ」ノ下ニ「前条第一項ノ規定ニ依ル」ヲ加フ
第九条 逓信共済組合令中左ノ通改正ス
第一条中「判任文官以下」ヲ「奏任文官及同待遇者ニシテ俸給年額千八百二十円ヲ超エザルモノ並ニ判任文官以下」ニ改メ同条ニ左ノ一項ヲ加フ
逓信部内ノ奏任文官及同待遇者ニシテ俸給年額千八百二十円ヲ超ユルモノ又ハ逓信大臣ノ定ムル者ハ包括シテ組合ニ加入スルコトヲ得
第二条中「政府ハ予算ノ範囲内ニ於テ」ノ下ニ「前条第一項ノ規定ニ依ル」ヲ加フ
第十条 鉄道共済組合令中左ノ通改正ス
第一条中「判任文官以下」ヲ「奏任文官及同待遇者ニシテ俸給年額千八百二十円ヲ超エザルモノ並ニ判任文官以下」ニ改メ同条ニ左ノ一項ヲ加フ
鉄道部内ノ奏任文官及同待遇者ニシテ俸給年額千八百二十円ヲ超ユルモノ又ハ鉄道大臣ノ定ムル者ハ包括シテ組合ニ加入スルコトヲ得
第二条中「政府ハ予算ノ範囲内ニ於テ」ノ下ニ「前条第一項ノ規定ニ依ル」ヲ加フ
第十一条 朝鮮総督府専売局共済組合令中左ノ通改正ス
第一条中「判任文官以下」ヲ「奏任文官及同待遇者ニシテ俸給年額千八百二十円ヲ超エザルモノ並ニ判任文官以下」ニ改メ同条ニ左ノ一項ヲ加フ
朝鮮総督府専売局部内ノ奏任文官及同待遇者ニシテ俸給年額千八百二十円ヲ超ユルモノ又ハ朝鮮総督ノ定ムル者ハ包括シテ組合ニ加入スルコトヲ得
第二条中「政府ハ予算ノ範囲内ニ於テ」ノ下ニ「前条第一項ノ規定ニ依ル」ヲ加フ
第十二条 朝鮮総督府逓信官署共済組合令中左ノ通改正ス
第一条中「判任文官以下」ヲ「奏任文官及同待遇者ニシテ俸給年額千八百二十円ヲ超エザルモノ並ニ判任文官以下」ニ改メ同条ニ左ノ一項ヲ加フ
朝鮮総督府逓信官署ノ奏任文官及同待遇者ニシテ俸給年額千八百二十円ヲ超ユルモノ又ハ朝鮮総督ノ定ムル者ハ包括シテ組合ニ加入スルコトヲ得
第二条中「政府ハ予算ノ範囲内ニ於テ」ノ下ニ「前条第一項ノ規定ニ依ル」ヲ加フ
第十三条 朝鮮総督府鉄道局共済組合令中左ノ通改正ス
第一条中「判任文官以下」ヲ「奏任文官及同待遇者ニシテ俸給年額千八百二十円ヲ超エザルモノ並ニ判任文官以下」ニ改メ同条ニ左ノ一項ヲ加フ
朝鮮総督府鉄道局内ノ奏任文官及同待遇者ニシテ俸給年額千八百二十円ヲ超ユルモノ又ハ朝鮮総督ノ定ムル者ハ包括シテ組合ニ加入スルコトヲ得
第二条中「政府ハ予算ノ範囲内ニ於テ」ノ下ニ「前条第一項ノ規定ニ依ル」ヲ加フ
第十四条 朝鮮警察共済組合令中左ノ通改正ス
第一条中「判任文官以下」ヲ「奏任文官及同待遇者ニシテ俸給年額千八百二十円ヲ超エザルモノ並ニ判任文官以下」ニ改メ同条ニ左ノ一項ヲ加フ
朝鮮総督府警察官講習所並ニ朝鮮ノ道警察部、警察署及消防署ノ奏任文官及同待遇者ニシテ俸給年額千八百二十円ヲ超ユルモノ又ハ朝鮮総督ノ定ムル者ハ包括シテ前項ノ組合ニ加入スルコトヲ得
第二条中「組合員」ヲ「前条第一項ノ規定ニ依ル組合員」ニ改ム
第十五条 朝鮮刑務共済組合令中左ノ通改正ス
第一条中「判任文官以下」ヲ「奏任文官及同待遇者ニシテ俸給年額千八百二十円ヲ超エザルモノ並ニ判任文官以下」ニ改メ同条ニ左ノ一項ヲ加フ
朝鮮総督府ノ監獄、刑務官練習所及予防拘禁所ノ奏任文官及同待遇者ニシテ俸給年額千八百二十円ヲ超ユルモノ又ハ朝鮮総督ノ定ムル者ハ包括シテ前項ノ組合ニ加入スルコトヲ得
第二条中「政府ハ予算ノ範囲内ニ於テ」ノ下ニ「前条第一項ノ規定ニ依ル」ヲ加フ
第十六条 関東逓信官署職員共済組合令中左ノ通改正ス
第一条中「判任文官以下」ヲ「奏任文官及同待遇者ニシテ俸給年額千八百二十円ヲ超エザルモノ並ニ判任文官以下」ニ改メ同条ニ左ノ一項ヲ加フ
関東逓信官署所属ノ奏任文官及同待遇者ニシテ俸給年額千八百二十円ヲ超ユルモノ又ハ満洲国駐箚特命全権大使ノ定ムル者ハ包括シテ組合ニ加入スルコトヲ得
第二条中「政府ハ予算ノ範囲内ニ於テ」ノ下ニ「前条第一項ノ規定ニ依ル」ヲ加フ
第十七条 関東局警察共済組合令中左ノ通改正ス
第一条 関東局所属ノ警視、消防司令、警部、消防士、消防機関士、警部補、消防士補、消防機関士補、巡査、巡捕、消防手及消防手補ハ満洲国駐箚特命全権大使ノ定ムル所ニ依リ相互救済ヲ目的トスル組合ヲ組織ス但シ奏任官ニシテ俸給年額千八百二十円ヲ超ユルモノハ此ノ限ニ在ラズ
関東局所属ノ警視、消防司令並ニ奏任官タル警部、消防士及消防機関士ニシテ俸給年額千八百二十円ヲ超ユルモノハ包括シテ組合ニ加入スルコトヲ得
第二条中「組合員」ヲ「前条第一項ノ規定ニ依ル組合員」ニ改ム
第十八条 警察共済組合令中左ノ通改正ス
第一条 北海道庁、警視庁及府県所属ノ警視、消防司令、警部、消防士、消防機関士、警部補、消防士補、消防機関士補、巡査及消防手ハ内務大臣ノ定ムル所ニ依リ相互救済ヲ目的トスル組合ヲ組織ス
但シ奏任官ニシテ俸給年額千八百二十円ヲ超ユルモノハ此ノ限ニ在ラス
北海道庁、警視庁及府県所属ノ警視、消防司令並ニ奏任官タル警部、消防士及消防機関士ニシテ俸給年額千八百二十円ヲ超ユルモノハ包括シテ組合ニ加入スルコトヲ得
第一条ノ二中「組合員中」ヲ「前条第一項ノ規定ニ依ル組合員中警視、消防司令、」ニ改ム
附 則
本令ハ昭和十八年四月一日ヨリ之ヲ施行ス
本令施行ニ際シ第一条中政府職員共済組合令第一条ノ改正規定ニ依リ組合員ト為リタル者ハ第一条中同令第十四条第一項ノ改正規定及同令第二十三条ノ二ノ規定ノ適用ニ付テハ第一条中同令第一条ノ改正規定ニ規定スル職員トシテ本令施行前ヨリ引続キ在職シタル期間組合員タリシ者ト看做ス
昭和十八年勅令第百三十八号中第四条第一項ヲ削リ同条第二項中「前項ニ掲グル勅令」ヲ「警察共済組合令、台湾警察共済組合令、関東局警察共済組合令及樺太庁警察共済組合令」ニ改ム