第十三條 組合員ガ其ノ疾病又ハ負傷ニ關シ療養ヲ受ケタルトキハ療養費トシテ其ノ療養ニ要スル費用ノ十分ノ八ニ相當スル金額ヲ支給ス
第十四條 組合員ト同一ノ家ニ在ル者(屆出ヲ爲サザルモ事實上婚姻關係ト同樣ノ事情ニ在ル者ヲ含ム)ニシテ主トシテ其ノ組合員ニ依リ生計ヲ維持スルモノ(以下被扶養者ト稱ス)ガ其ノ疾病又ハ負傷ニ關シ療養ヲ受ケタルトキ組合員ガ引續キ一年以上組合員タル場合ニ於テハ療養費トシテ入院ニ要スル費用又ハ一囘十圓以上ノ處置料若ハ手術料ノ十分ノ五ニ相當スル金額ヲ組合員ニ支給スルコトヲ得
前項ノ療養費ハ組合員又ハ組合員タリシ者ガ第十一條ノ規定ニ該當スル場合ト雖モ之ヲ支給スルコトヲ得但シ同條第一項ノ規定ニ該當スル場合ニ於テハ組合員又ハ組合員タリシ者ガ帝國外ニ向ケ出發シタル際療養費ノ支給ヲ受クル場合ニ限ル
第一項ノ規定ノ適用ニ付第九條本文ノ規定ハ同項ノ規定ニ依ル給付ニ、第十條及第十一條ノ規定ハ被扶養者ニ之ヲ準用ス
第十五條 療費ヲ支給スベキ療養養ノ範圍及療養ニ要スル費用ノ算定ハ命令ヲ以テ之ヲ定ム
第十六條 組合ニ於テ必要アリト認ムルトキハ組合ハ療養費ノ支給ニ代ヘテ療養ノ給付ヲ爲スコトヲ得
前項ノ場合ニ於テハ組合ハ組合員ノ療養ニ付テハ其ノ療養ノ給付ニ要スル費用ノ十分ノ二ニ相當スル金額ヲ、被扶養者ノ療養ニ付テハ其ノ療養ノ給付ニ要スル費用ノ十分ノ五ニ相當スル金額ヲ組合員ヨリ徵收ス
第十七條 療養費ハ同一ノ疾病又ハ負傷及之ニ因リ發シタル疾病ニ關シ其ノ支給ヲ始メタル日ヨリ起算シ六月ヲ經過シタル後ノ療養ニ付テハ之ヲ支給セズ
結核性疾病ニ關シテハ前項ノ期間ヲ超エ尙六月以內ノ療養ニ付繼續シテ療養費ヲ支給スルコトヲ得但シ組合員又ハ組合員タリシ者ノ結核性疾病ニ關シテハ其ノ支給ヲ始メタル日前六月以上引續キ組合員タリシ者ニ限ル