第十條 市街地信用組合ニ組合長一人、理事二人以上及監事一人以上ヲ置ク
第十一條 組合長ハ市街地信用組合ヲ代表シ其ノ業務ヲ總理ス
理事ハ定款ノ定ムル所ニ依リ市街地信用組合ヲ代表シ組合長ヲ輔佐シテ市街地信用組合ノ業務ヲ掌理シ組合長事故アルトキハ其ノ職務ヲ代理シ組合長缺員ノトキハ其ノ職務ヲ行フ
第十二條 組合長、理事及監事ハ總會ノ決議ヲ以テ之ヲ選任ス但シ市街地信用組合設立ノ當時ノ組合長、理事及監事ハ定款ヲ以テ之ヲ定ムルコトヲ要ス
組合長及理事ノ任期ハ三年、監事ノ任期ハ二年トス但シ定款ニ別段ノ定アルトキハ此ノ限ニ在ラズ
組合長、理事及監事ハ其ノ任期中ト雖モ總會ノ決議ヲ以テ之ヲ解任スルコトヲ得
第一項及前項ノ決議ハ總組合員ノ半數以上出席シ其ノ議決權ノ三分ノ二以上ヲ以テ之ヲ爲ス
前項ノ規定ノ適用ニ付テハ第二十二條ニ於テ準用スル民法第六十六條ノ規定ニ依リ議決權ナキ組合員ハ之ヲ總組合員ノ員數ニ算入セズ
第一項ノ規定ニ依ル組合長及理事ノ選任竝ニ第三項ノ規定ニ依ル組合長及理事ノ解任ハ主務大臣ノ認可ヲ受クルニ非ザレバ其ノ效力ヲ生ゼズ
第十三條 組合長ハ定款及總會ノ決議錄ヲ各事務所ニ、組合員名簿ヲ主タル事務所ニ備置クコトヲ要ス
組合員及市街地信用組合ノ債權者ハ第一項ニ揭グル書類ノ閱覽ヲ求ムルコトヲ得
第十四條 組合長ハ定款ノ定ムル所ニ依リ從タル事務所ノ業務ニ關シ一切ノ裁判上又ハ裁判外ノ行爲ヲ爲ス權限ヲ有スル代理人ヲ選任スルコトヲ得
第十五條 組合長及理事ハ監事ノ承認ヲ得タルトキニ限リ自己又ハ第三者ノ爲ニ市街地信用組合ト取引ヲ爲スコトヲ得此ノ場合ニ於テハ民法第百八條ノ規定ヲ適用セズ
第十六條 市街地信用組合ガ組合長若ハ理事ニ對シ又ハ組合長若ハ理事ガ市街地信用組合ニ對シ訴ヲ提起スル場合ニ於テハ其ノ訴ニ付テハ監事市街地信用組合ヲ代表ス但シ總會ハ他人ヲシテ之ヲ代表セシムルコトヲ得
第十七條 監事ハ組合長、理事、第十四條ノ規定ニ依ル代理人又ハ市街地信用組合ノ事務員ヲ兼ヌルコトヲ得ズ
第十八條 組合長、理事又ハ監事ガ其ノ任務ヲ怠リタルトキハ其ノ組合長、理事又ハ監事ハ市街地信用組合ニ對シ連帶シテ損害賠償ノ責ニ任ズ
組合長、理事又ハ監事ガ法令又ハ定款ニ違反スル行爲ヲ爲シタルトキハ總會ノ決議ニ依リタル場合ト雖モ其ノ組合長、理事又ハ監事ハ第三者ニ對シ連帶シテ損害賠償ノ責ニ任ズ
第十九條 組合長ハ每事業年度一囘通常總會ヲ招集スルコトヲ要ス
組合長必要アリト認ムルトキハ何時ニテモ臨時總會ヲ招集スルコトヲ得
第二十條 組合員ハ總組合員五分ノ一以上ノ同意ヲ得テ會議ノ目的タル事項及招集ノ理由ヲ記載シタル書面ヲ組合長ニ提出シテ總會ノ招集ヲ請求スルコトヲ得
前項ノ請求アリタル後二週間以內ニ組合長ガ正當ノ事由ナクシテ總會招集ノ手續ヲ爲サザルトキハ請求ヲ爲シタル組合員ハ主務大臣ノ許可ヲ得テ其ノ招集ヲ爲スコトヲ得
第二十一條 總會ノ決議ハ本法又ハ定款ニ別段ノ定アル場合ヲ除クノ外出席シタル組合員ノ議決權ノ過半數ヲ以テ之ヲ爲ス
第二十二條 民法第六十二條、第六十四條、第六十五條第一項及第六十六條ノ規定ハ市街地信用組合ニ之ヲ準用ス
第二十三條 市街地信用組合ハ定款ノ定ムル所ニ依リ總會ニ代ルベキ總代會ヲ設クルコトヲ得
總會ニ關スル規定ハ前項ノ總代會ニ之ヲ準用ス但シ總代會ニ於テハ出資一口ノ金額ノ減少、解散、合併及事業全部ノ讓渡ノ決議ヲ爲スコトヲ得ズ