第一條 自己ノ生產、製造、加工、選擇、證明、取扱又ハ販賣ノ營業ニ係ル商品ナルコトヲ表彰スル爲商標ヲ專用セムトスル者ハ商標ノ登錄ヲ受クルコトヲ得
登錄ヲ受クルコトヲ得ヘキ商標ハ文字、圖形若ハ記號又ハ其ノ結合ニシテ特別顯著ナルモノナルコトヲ要ス
商標ハ之ニ施スヘキ色ヲ限定シテ登錄ヲ受クルコトヲ得
第二條 左ニ揭クル商標ニ付テハ之ヲ登錄セス
二 國旗、軍旗、勳章、褒章、記章又ハ外國ノ國旗ト同一又ハ類似ノモノ
三 白地ニ赤十字ノ記章又ハ赤十字若ハ「ジェネヴァ」十字ノ稱號若ハ文字ト同一又ハ類似ノモノ
五 他人ノ肖像、氏名名稱又ハ商號ヲ有スルモノ但シ其ノ他人ノ承諾ヲ得タルモノハ此ノ限ニ在ラス
六 同一又ハ類似ノ商品ニ慣用スル標章ト同一又ハ類似ノモノ
七 政府ノ開設シ、道府縣若ハ之ニ準スヘキモノノ開設シ若ハ政府ノ認可ヲ得テ開設スル博覽會又ハ外國ニ於ケル官設若ハ官許ノ博覽會ノ賞牌、賞狀又ハ褒狀ト同一又ハ類似ノ圖形ヲ有スルモノ但シ其ノ賞牌、賞狀又ハ褒狀ヲ受領シタル者カ其ノ商標ノ一部トシテ其ノ圖形ヲ使用セムトスルトキハ此ノ限ニ在ラス
八 取引者又ハ需要者ノ間ニ廣ク認識セラルル他人ノ標章ト同一又ハ類似ニシテ同一又ハ類似ノ商品ニ使用スルモノ
九 他人ノ登錄商標ト同一又ハ類似ニシテ同一又ハ類似ノ商品ニ使用スルモノ
十 登錄失效ノ日ヨリ一年ヲ經過セサル他人ノ商標ト同一又ハ類似ニシテ同一又ハ類似ノ商品ニ使用スルモノ但シ其ノ他人ノ商標カ登錄失效前一年以上使用セサリシモノナル場合ニ於テハ此ノ限ニ在ラス
商標ノ要部ト認メラルルノ虞アル部分カ分離シテハ前條第二項ニ規定スル特別顯著ノ要件ヲ具備セサル爲又ハ前項第六號ニ該當スル爲登錄ヲ受クルコトヲ得サルモノナル場合ト雖出願人カ其ノ部分自體ニ付權利ヲ要求セサル旨ヲ申出テタルトキハ其ノ商標ヲ登錄ス
第三條 同一商品ニ使用スヘキ自己ノ商標ニシテ相類似スルモノ又ハ類似ノ商品ニ使用スヘキ自己ノ商標ニシテ同一ノモノ若ハ相類似スルモノハ聯合ノ商標トシテ出願シタル場合ニ限リ之ヲ登錄ス
第四條 同一又ハ類似ノ商品ニ使用スヘキ同一又ハ類似ノ商標ニ付各別ノ登錄出願カ競合スルトキハ最先ノ出願者ニ限リ登錄ス但シ同日ノ各別ノ出願者アルトキハ出願者ノ協議ニ依リ登錄シ協議調ハサルトキハ共ニ登錄セス
政府ノ開設シ、道府縣若ハ之ニ準スヘキモノノ開設シ若ハ政府ノ認可ヲ得テ開設スル博覽會又ハ工業所有權保護同盟條約國ノ版圖內ニ開設スル官設若ハ官許ノ萬國博覽會ニ出品シタル商品ニ使用シタル商標ニ付其ノ開會ノ日ヨリ六月以內ニ其ノ商標ノ使用者カ其ノ商標ノ登錄ヲ出願シタルトキハ其ノ開會ノ日ニ於テ出願シタルモノト看做ス
前項ノ規定ハ命令ヲ以テ前項ニ規定スル出品ニ付豫メ屆出ツヘキコトヲ規定シタル場合ニ於テ其ノ屆出ヲ怠リタル者ニ付之ヲ適用セス
第二項ニ揭クル萬國博覽會ヲ除クノ外外國ノ版圖內ニ開設スル官設又ハ官許ノ博覽會ニ出品スル商品ニ使用スル商標ニ付保護ヲ與フルノ必要アルトキハ勅令ヲ以テ之ヲ定ム
第五條 商標登錄出願者ハ命令ノ定ムル類別內ニ於テ其ノ商標ヲ使用スヘキ商品ヲ指定スヘシ
第六條 商標ノ登錄出願ヨリ生シタル權利ハ其ノ營業ト共ニスル場合ニ限リ之ヲ移轉スルコトヲ得
商標ノ登錄出願ヨリ生シタル權利カ共有ニ係ル場合ニ於テハ各共有者ハ他ノ共有者ノ同意アルニ非サレハ其ノ持分ヲ讓渡スルコトヲ得ス
商標ノ登錄出願ヨリ生シタル權利ノ承繼ハ承繼人カ出願人名義ノ變更ヲ屆出ツルニ非サレハ之ヲ以テ第三者ニ對抗スルコトヲ得ス但シ同日ノ屆出ニ係ルトキハ關係者ノ協議ニ依リ協議調ハサルトキハ共ニ第三者ニ對抗スルコトヲ得ス
商標權者ハ第五條ノ規定ニ依リ指定シタル商品ニ付其ノ商標ヲ專用スルノ權利ヲ有ス
商標權カ其ノ登錄商標ノ使用ノ態樣ニ依リ其ノ出願ノ日前ノ出願ニ係ル意匠權ト牴觸スル場合ニ於テハ商標權者ハ意匠權者ノ實施許諾アルニ非サレハ其ノ態樣ニ於テ登錄商標ヲ使用スルコトヲ得ス
第八條 商標權ノ效力ハ普通ニ使用セラルル方法ヲ以テ自己ノ氏名名稱若ハ商號又ハ其ノ商品ノ普通名稱、產地、品位、品質、效能、用途、製法、時期、數量、形狀若ハ價格ヲ表示スルモノニ及ハス但シ商標登錄後惡意ヲ以テ氏名名稱又ハ商號ヲ使用シタル場合ハ此ノ限ニ在ラス
商標權ノ效力ハ第二條第二項ノ規定ニ依リ權利ヲ要求セサル旨ヲ申出テタル部分自體ニ及ハス
第九條 他人ノ登錄商標ノ登錄出願前ヨリ同一又ハ類似ノ商品ニ付取引者又ハ需要者ノ間ニ廣ク認識セラレタル同一又ハ類似ノ標章ヲ善意ニ使用スル者ハ其ノ他人ノ商標ノ登錄ニ拘ラス其ノ使用ヲ繼續スルコトヲ得營業又ハ業務ト共ニ其ノ標章ノ使用ヲ承繼シタル者亦同シ
前項ノ場合ニ於テ商標權者ハ標章使用者ニ對シ商品ノ混同ヲ防クニ適當ナル表示ヲ附スヘキコトヲ請求スルコトヲ得
第十條 商標權ノ存續期間ハ登錄ノ日ヨリ二十年ヲ以テ終了ス
第十一條 前條ノ存續期間ハ更新登錄ノ出願ニ依リ之ヲ更新スルコトヲ得但シ其ノ更新登錄ノ出願ニ係ル商標カ第二條第一項第一號乃至第四號第六號第七號又ハ第十一號ニ該當スル場合ニ於テハ此ノ限ニ在ラス
第十二條 商標權ハ其ノ營業ト共ニスル場合ニ限リ之ヲ移轉スルコトヲ得
商標權ハ第五條ノ規定ニ依リ指定シタル商品ニ依リ之ヲ分割シテ移轉スルコトヲ得
聯合ノ商標ノ商標權ハ分離シテ之ヲ移轉スルコトヲ得ス
商標權カ共有ニ係ル場合ニ於テハ各共有者ハ他ノ共有者ノ同意アルニ非サレハ其ノ持分ヲ讓渡スルコトヲ得ス
第十三條 商標權ハ商標權者カ其ノ營業ヲ廢止シタル場合ニ於テハ消滅ス
外國ノ登錄商標トシテ登錄ヲ受ケタル商標ノ商標權ハ其ノ本國ニ於ケル商標權消滅シタル場合ニ於テハ消滅ス
第十四條 左ノ各號ノ一ニ該當スル場合ニ於テハ審判ニ依リ商標ノ登錄ヲ取消スヘシ
一 商標權者正當ノ理由ナクシテ帝國內ニ於テ登錄ノ日ヨリ一年間其ノ商標ヲ使用セサリシトキ又ハ引續キ三年間其ノ商標ノ使用ヲ中止シタルトキ但シ第五條ノ規定ニ依リ指定シタル商品中其ノ一ニ使用シ又ハ聯合ノ商標中其ノ一ヲ使用シタルトキハ此ノ限ニ在ラス
二 商標權ノ移轉アリタル場合ニ於テ其ノ相續ニ依ルモノヲ除クノ外移轉アリタル日ヨリ一年以內ニ商標權移轉ノ登錄ヲ申請セサルトキ
外國ノ登錄商標トシテ登錄ヲ受ケタル商標ニ付テハ前項第一號ノ規定ヲ適用セス
第十五條 商標權者故意ニ其ノ登錄商標ニ商品ノ誤認又ハ混同ヲ生セシムルノ虞アル附記又ハ變更ヲ爲シテ之ヲ使用シタルトキハ審判ニ依リ商標ノ登錄ヲ取消スヘシ
前項ノ規定ニ依リ商標ノ登錄ヲ取消サレタル者ハ取消ノ審決確定シ又ハ判決アリタル日ヨリ五年間同一又ハ類似ノ商品ニ付同一又ハ類似ノ商標ノ登錄ヲ受クルコトヲ得ス
第十六條 商標ノ登錄カ左ノ各號ノ一ニ該當スルトキハ審判ニ依リ之ヲ無效ト爲スヘシ
一 登錄カ第一條乃至第四條又ハ前條第二項ノ規定ニ違反シテ爲サレタルトキ
二 登錄カ第二十四條ノ規定ニ依リ準用スル特許法第三十二條ノ規定ニ違反シテ爲サレタルトキ
三 登錄カ商標ノ登錄出願ヨリ生シタル權利ノ承繼人ニ非サル者ノ爲ニ爲サレタルトキ
四 登錄カ第二十四條ノ規定ニ依リ準用スル特許法第三十三條ニ規定スル條約又ハ之ニ準スヘキモノニ違反シテ爲サレタル場合ニ於テ其ノ違反カ第一號乃至前號ニ揭クルモノニ準スヘキモノナルトキ
五 登錄カ第二十四條ノ規定ニ依リ準用スル特許法第三十二條ノ規定ニ違反スルニ至リタルトキ又ハ特許法第三十三條ニ規定スル條約若ハ之ニ準スヘキモノニ違反スルニ至リタル場合ニ於テ其ノ違反カ第一號乃至第三號ニ揭クルモノニ準スヘキモノナルトキ
商標權存續期間更新ノ登錄カ左ノ各號ノ一ニ該當スルトキハ審判ニ依リ之ヲ無效ト爲スヘシ
一 登錄カ第十一條但書ノ規定ニ違反シテ爲サレタルトキ
商標又ハ商標權存續期間更新ノ登錄ハ商標權消滅後ト雖前二項ノ規定ニ依リ之ヲ無效ト爲スヘシ
第十七條 特許局ニ商標原簿ヲ備ヘ商標權ノ設定、移轉、變更、消滅其ノ他法令ニ定ムル事項ヲ登錄ス
第十八條 登錄スヘシトノ査定若ハ審決確定シ又ハ判決アリタルトキハ之ヲ商標原簿ニ登錄ス
第十九條 特許局ハ商標公報ヲ發行シ本法ニ規定スル事項其ノ他登錄商標ニ關スル必要ナル事項ヲ之ニ記載スヘシ
第二十條 商標ノ登錄ヲ受クル者ハ其ノ登錄ヲ受クル時登錄料トシテ每件一時ニ三十圓ヲ納付スヘシ
商標權存續期間更新ノ登錄ヲ受クル者ハ其ノ登錄ヲ受クル時登錄料トシテ每件一時ニ五十圓ヲ納付スヘシ
第二十一條 商標又ハ商標權存續期間更新ノ登錄出願アリタルトキハ審査官ヲシテ之ヲ審査セシム
第二十二條 審判ハ本法又ハ本法ニ基キテ發スル勅令ニ規定スルモノノ外左ニ揭クル事項ニ付之ヲ請求スルコトヲ得
一 第十四條、第十五條又ハ第三十一條ノ規定ニ依ル商標ノ登錄ノ取消
二 第十六條ノ規定ニ依ル商標又ハ商標權存續期間更新ノ登錄ノ無效
前項第一號ノ取消ノ審判又ハ第二號ノ無效ノ審判ハ利害關係人及審査官ニ限リ之ヲ請求スルコトヲ得但シ審査官ハ第二條第一項第五號第八號乃至第十號、第三條若ハ第四條ノ規定ニ違反シ又ハ第十六條第一項第三號若ハ第二項第二號ニ該當ストノ理由ニ依ル無效ノ審判ヲ請求スルコトヲ得ス
第一項第三號ノ確認ノ審判ハ利害關係人ニ限リ之ヲ請求スルコトヲ得
第二十三條 前條第一項第二號ノ無效ノ審判ハ登錄ノ日ヨリ五年ヲ經過シタルトキハ之ヲ請求スルコトヲ得ス但シ第二條第一項第一號乃至第四號第六號第七號第十一號、第十一條但書、第十五條第二項又ハ第二十四條ノ規定ニ依リ準用スル特許法第三十二條又ハ第三十三條ノ規定ニ違反ストノ理由ニ依ル場合ハ此ノ限ニ在ラス
第二十四條 特許法第十三條、第十六條乃至第三十條、第三十二條、第三十三條、第四十五條、第五十八條第一項第三項、第六十八條、第七十一條、第七十二條、第七十三條第一項第二項第四項、第七十四條乃至第七十七條、第八十條乃至第八十三條、第八十六條乃至第百五條、第百七條、第百九條乃至第百十五條、第百十七條乃至第百二十四條及第百二十八條ノ規定ハ商標ニ關シ之ヲ準用ス但シ第七十三條第一項第二項第四項及第七十四條乃至第七十七條ノ規定ハ商標權存續期間更新ノ登錄出願ニ付之ヲ準用セス
第二十五條 登錄無效ノ審決確定シ又ハ判決アリタル後ニシテ再審請求ノ登錄前ヨリ同一又ハ類似ノ商品ニ付取引者又ハ需要者ノ間ニ廣ク認識セラレタル同一又ハ類似ノ登錄商標ヲ善意ニ使用スル者ハ其ノ登錄商標カ再審ニ依リ登錄ヲ囘復シタル商標ニ牴觸スル爲第二條第一項第九號ノ規定ニ違反ストノ理由ニ依リ其ノ登錄ヲ無效トセラレタル場合ニ於テモ其ノ商標ノ使用ヲ繼續スルコトヲ得營業ト共ニ其ノ商標ノ使用ヲ承繼シタル者亦同シ
第二十六條 營利ヲ目的トセサル業務ニ係ル商品ノ標章ヲ專用セムトスル者ハ標章ノ登錄ヲ受クルコトヲ得
前項ノ標章ハ之ヲ商標ト看做シ本法中商標ニ關スル規定ヲ之ニ適用ス
第二十七條 同業者及密接ノ關係ヲ有スル營業者ノ設立シタル法人ニシテ團體員ノ營業上ノ共同ノ利益ヲ增進スルヲ目的トスルモノハ其ノ團體員ヲシテ其ノ營業ニ係ル商品ニ標章ヲ專用セシムル爲其ノ標章ニ付團體標章ノ登錄ヲ受クルコトヲ得
團體標章ハ本法ニ別段ノ規定アル場合ヲ除クノ外之ヲ商標ト看做シ本法中商標ニ關スル規定ヲ之ニ適用ス
第二十八條 前條ノ規定ニ依リ團體標章ノ登錄ヲ受ケムトスル法人ハ其ノ定款ニ於テ其ノ團體標章ノ使用ニ關スル事項ヲ定メ特許局長官ノ認可ヲ受クヘシ其ノ事項ヲ變更スル場合亦同シ
第二十九條 團體標章權ノ侵害ニ因ル損害賠償請求權ハ團體員ニ生シタル損害ヲモ包含ス
第三十條 第二十七條ノ法人ノ合併又ハ分割ノ場合ニ於テ一ノ法人カ他ノ法人ニ團體標章ノ登錄出願ヨリ生シタル權利又ハ團體標章權ヲ移轉セムトスルトキハ特許局長官ノ認可ヲ受クヘシ此ノ場合ニ於テハ第二十八條ノ規定ヲ準用ス
第三十一條 左ノ各號ノ一ニ該當スル場合ニ於テハ審判ニ依リ團體標章ノ登錄ヲ取消スヘシ
一 法人カ團體員ヲシテ第二十八條又ハ前條ノ規定ニ依リ特許局長官ノ認可ヲ受ケタル定款ノ規定ニ違反シテ團體標章ヲ使用セシメ又ハ其ノ使用ヲ放任シタルトキ
二 法人カ團體員ニ非サル者ヲシテ團體標章ヲ使用セシメ又ハ團體員ニ非サル者ノ使用ヲ放任シタルトキ
前項ノ規定ニ依リ團體標章ノ登錄ヲ取消サレタル法人ハ取消アリタル日ヨリ五年間同一又ハ類似ノ商品ニ付同一又ハ類似ノ團體標章ノ登錄ヲ受クルコトヲ得ス此ノ場合ニ於テハ第十六條及第二十二條ノ規定ヲ準用ス
第三十二條 團體標章ノ登錄ヲ受クル者ハ其ノ登錄ヲ受クル時登錄料トシテ每件一時ニ百圓ヲ納付スヘシ
團體標章權存續期間更新ノ登錄ヲ受クル者ハ其ノ登錄ヲ受クル時登錄料トシテ每件一時ニ百五十圓ヲ納付スヘシ
第三十三條 前六條ノ規定ハ公法人カ其ノ地域內ニ於ケル營業者ヲシテ其ノ營業ニ係ル商品ニ專用セシムル爲團體標章ノ登錄ヲ受ケムトスル場合ニ之ヲ準用ス
第三十四條 左ノ各號ノ一ニ該當スル者ハ五年以下ノ懲役又ハ五千圓以下ノ罰金ニ處ス
一 他人ノ登錄商標ト同一若ハ類似ノ商標ヲ同一若ハ類似ノ商品ニ使用シタル者又ハ其ノ商品ヲ交付シ、販賣シ若ハ交付、販賣ノ目的ヲ以テ所持スル者
二 他人ノ登錄商標ト同一又ハ類似ノ商標ヲ同一若ハ類似ノ商品ニ使用セシムルノ目的ヲ以テ交付シ若ハ販賣シ又ハ其ノ交付、販賣ノ目的ヲ以テ所持スル者
三 他人ノ登錄商標ヲ同一又ハ類似ノ商品ニ使用スルノ目的又ハ使用セシムルノ目的ヲ以テ僞造又ハ模造シタル者
四 他人ノ登錄商標ト同一又ハ類似ノ商標ヲ使用シタル同一又ハ類似ノ商品ヲ交付、販賣ノ目的ヲ以テ輸入又ハ移入シタル者
五 他人ノ登錄商標ト同一又ハ類似ノ商標ヲ同一又ハ類似ノ商品ニ使用スルノ目的又ハ使用セシムルノ目的ヲ以テ輸入又ハ移入シタル者
六 他人ノ登錄商標ヲ僞造若ハ模造スルノ目的又ハ僞造若ハ模造セシムルノ目的ヲ以テ其ノ用具ヲ製作、交付、販賣又ハ所持スル者
七 同一又ハ類似ノ商品ニ關シ他人ノ登錄商標ト同一又ハ類似ノモノヲ營業ニ用井ル廣告、看板、引札、物價表ノ類又ハ取引書類ニ使用シタル者
第三十五條 左ノ各號ノ一ニ該當スル者ハ三年以下ノ懲役又ハ三千圓以下ノ罰金ニ處ス
一 詐僞ノ行爲ヲ以テ商標若ハ商標權存續期間更新ノ登錄ヲ受ケ又ハ審決若ハ判決ヲ受ケタル者
二 登錄ヲ受ケサル商標ニシテ商標登錄標記ヲ附シ若ハ商標登錄標記ニ紛ハシキ表示ヲ爲シタルモノヲ商品ニ使用シタル者又ハ其ノ商品ヲ交付シ、販賣シ若ハ交付、販賣ノ目的ヲ以テ所持スル者
三 登錄ヲ受ケサル商標ニシテ商標登錄標記ヲ附シ若ハ商標登錄標記ニ紛ハシキ表示ヲ爲シタルモノヲ營業ニ用井ル廣告、看板、引札、物價表ノ類又ハ取引書類ニ使用シタル者
第三十六條 法律ニ依リ宣誓シタル證人若ハ鑑定人又ハ通事特許局又ハ其ノ囑託ヲ受ケタル裁判所若ハ官廳ニ對シ虛僞ノ陳述ヲ爲シタルトキハ三月以上十年以下ノ懲役ニ處ス
前項ノ罪ヲ犯シタル者事件ノ査定又ハ審決ニ至ラサル前自白シタルトキハ其ノ刑ヲ減輕又ハ免除スルコトヲ得
第三十七條 特許局ヨリ證人、鑑定人又ハ通事トシテ呼出サレタル者正當ノ理由ナクシテ呼出ニ應セス又ハ其ノ義務ヲ盡ササルトキハ五十圓以下ノ過料ニ處ス
非訟事件手續法第二百六條乃至第二百八條ノ規定ハ前項ノ過料ニ付之ヲ準用ス
第三十八條 辨理士ニ非スシテ特許局ニ對シ商標ニ關シ爲スヘキ事項ノ代理業ヲ營ミタル者ハ一年以下ノ懲役又ハ千圓以下ノ罰金ニ處ス