第三條 初メテ守衞ヲ命セラルル者ノ月俸ハ十五圓以下トス
判任官以上ノ官職ニ在リタル者、貴族院及衆議院ノ守衞ノ職ニ在リタル者又ハ巡査ノ精勤證書ヲ有スル者カ守衞ヲ命セラレタル場合ニハ第二條ニ定メタル範圍內ニ於テ其ノ前俸給額以內ノ月俸ヲ給スルコトヲ得
十五圓以上ノ月俸ヲ受クル守衞ニハ六箇月ヲ經過スルニ非サレハ增給スルコトヲ得ス十五圓未滿ノ月俸ヲ受クル守衞ニシテ十五圓以上ニ增給スル場合亦同シ
第五條 守衞番長補タル守衞及通譯其ノ他特別ノ技能ヲ有スル守衞ニハ第三條及第四條ヲ適用セス
第六條 守衞ニハ一箇月五圓以內ノ宿料ヲ給スルコトヲ得
第七條 月俸ハ新任、增俸、減俸及復職ノ場合ニ於テハ其ノ翌日ヨリ、退職ノ場合ニ於テハ其ノ當日迄日割ヲ以テ給ス但シ左ノ各號ノ一ニ該當スル者ニハ其ノ全額ヲ給ス
一 職務上ノ傷痍又ハ疾病ニ因リ其ノ職ニ堪ヘス退職シタル者
二 身體若ハ精神ノ衰弱又ハ事務ノ都合ニ因リ退職ヲ命セラレタル者
休職當月復職シタル者ニハ其ノ月ノ月俸ハ更ニ之ヲ給セス
第九條 病氣ノ爲執務セサルコト六十日ヲ踰ユル者又ハ私事ノ故障ニ依リ執務セサルコト二十日ヲ踰ユル者ハ日割ヲ以テ月俸ノ半額ヲ減ス但シ公務ノ爲傷痍ヲ受ケ若ハ疾病ニ罹リ又ハ服忌ヲ受クル者ハ此ノ限ニ在ラス