金融機関の分業体制において、商業金融は日本銀行・普通銀行が、不動産金融は農工銀行・勧業銀行が担っているが、株券や社債券などの動産金融を専門的に扱う機関が必要である。現状では商業銀行が動産金融も担っているが、短期の融資しかできず、書き換えを繰り返す形となっており、本来の趣旨に沿わない運用となっている。そのため商業銀行の金融は滞り、動産への融資も円滑でない。動産銀行を設立し、商業銀行より長期の取引を可能にすることで、諸会社の事業に便宜を図り、金融の分業体制を確立することを目的とする。
参照した発言:
第14回帝国議会 貴族院 日本動産銀行法案特別委員会 第1号