第十條 歲入歲出ノ豫算ハ決定ノ後豫備費ヲ除キ所管大臣各作業事務長ニ命シテ之ヲ執行セシムヘシ
各省大臣ハ作業支部局長ヲシテ歲出豫算ノ一部ヲ執行セシメントスルトキハ仕拂豫算ヲ以テ之ヲ命スヘシ
仕拂豫算ニ關スル規程ハ會計規則第十一條第十二條第十三條ニ依ルヘシ
第十一條 豫備費ノ支出ハ會計規則第十九條第二十條第二十四條ニ依ルヘシ
第十二條 作業所ノ收入官吏ハ會計規則第二十五條第二十六條第二十八條若クハ第二十九條ノ手續ニ依リ收入ヲ取扱フヘシ
第十三條 作業所ハ据置運轉資本ニ屬スル現金ノ持越高及當該年度ノ收入濟歲入額ヲ以テ仕拂元受高トシ歲出ヲ支出スルハ此仕拂元受高ヲ超過スルヲ得ス
第十四條 作業事務長又ハ作業支部局長ハ歲出ヲ支出スル爲メ金庫ニ向テ仕拂請求書ヲ發スヘシ
第十五條 仕拂請求書ヲ發スル官吏ハ正當債主若クハ其代理人ノ爲メニスルニアラサレハ仕拂請求書ヲ發スルヲ得ス但俸給諸給ヲ除キ支部局及派出工場ニ於テ仕拂ヲナス經費外國ニ於テ仕拂ヲナス經費職工人夫ノ給料諸手當ハ仕拂請求書ヲ發シ主任ノ官吏又ハ外國派出ノ官吏ヲ仕拂官吏トシテ現金ノ前渡ヲナスコトヲ得
第十六條 仕拂請求書ヲ發スル官吏ハ總テ仕拂請求書ヲ發スル前其支出ハ正當ニシテ必要ナルヤヲ調査シ其金額ヲ算定シ又其支出ハ豫算ノ目的ニ違フコトナキヤ金額ハ豫算定額及仕拂元受高ニ超過スルコトナキヤヲ調査スヘシ
第十七條 仕拂請求書ニハ債主若クハ其代理人ノ氏名仕拂ヲ請求スル金額支出科目年度番號支出ノ目的ヲ記載スヘシ但俸給諸給ニ限リ集合仕拂請求書ヲ發シ別ニ各受取人ノ金額氏名表ヲ添ユルコトヲ得
現金前渡ノ仕拂請求書ニハ前渡ヲ受クヘキ官吏ノ資格氏名前渡ヲナスヘキ金額支出科目年度番號支出ノ目的ヲ記載スヘシ
第十八條 仕拂請求書取扱ノ手續ハ會計規則第三十五條第三十六條第三十八條仕拂命令取扱ノ例ニ依ル
第十九條 各年度ノ歲出ニ屬スル仕拂請求書ヲ發スルハ每年度三月三十一日ヲ限リトス
第二十條 現金前渡ヲ受タル官吏監督ノ規則ハ大藏大臣所管大臣ニ協議シテ之ヲ定ムヘシ
第二十一條 金庫ニ於テ仕拂請求書ニ對シテ仕拂ヲ執行シ又ハ之ヲ拒絕スルハ會計規則第四十三條第四十五條第四十六條仕拂命令取扱ノ例ニ依ル
第二十二條 每年度內ニ收入ヲナスヘキ權利ヲ得テ當該年度內ニ收入濟トナラサルモノハ收入未濟トシテ順次翌年度ヘ繰越シ現ニ收入ヲナシタル年度ノ歲入ニ組入ルヘシ
第二十三條 每年度內ニ仕拂ヲナスヘキ義務ヲ生シ當該年度內ニ仕拂請求書ヲ發セサルモノハ支出未濟トシテ順次翌年度ヘ繰越シ當該年度經過後滿五箇年內ハ支出ノ請求アル每ニ仕拂請求書ヲ發スヘシ但支出未濟ノ繰越額ハ支出調定濟額ト合シテ豫算定額ヲ超過スルヲ得ス
第二十四條 每年度內ニ於テ仕拂請求書ヲ發シ金庫ニ於テ仕拂ノ請求ヲ受ケサルモノハ仕拂未濟トシテ之ニ相當スル資金ヲ翌年度ヘ繰越シ第十八條ノ規程ニ依リ仕拂ヲナスヘシ
第二十五條 前條ノ仕拂未濟金ハ會計法第十八條ニ依リ仕拂義務ヲ免レタルトキハ其期滿免除トナリタル年度ノ一般ノ歲入ニ組入ルヘシ
第二十六條 收入官吏ハ其取扱タル收入ヲ記入スル帳簿ノ結果ニ依リ每月收入報吿書ヲ調製シ參照書類ヲ添ヘ翌月十五日マテニ所管大臣ヲ經由シテ之ヲ大藏大臣ニ送付スヘシ但作業支部局ノ收入官吏ハ其收入報吿書ヲ翌月七日マテニ作業事務本局ノ收入官吏ニ送付スヘシ
第二十七條 作業事務本局ノ收入官吏ハ作業全部ノ收入合計表ヲ調製シ諸收入官吏ノ收入報吿書ニ添付シ前條ノ手續ニ依リ之ヲ大藏大臣ニ送付スヘシ
第二十八條 會計主務官ハ其調定シタル支出ヲ記入スル帳簿ノ結果ニ依リ每月支出報吿書ヲ調製シ參照書類ヲ添ヘ翌月十五日マテニ所管大臣ヲ經由シテ之ヲ大藏大臣ニ送付スヘシ但作業支部局ノ會計主務官ハ其支出報吿書ヲ翌月七日マテニ作業事務本局ノ會計主務官ニ送付スヘシ
第二十九條 作業事務本局ノ會計主務官ハ作業全部ノ支出合計表ヲ調製シ諸會計主務官ノ支出報吿書ニ添付シ前條ノ手續ニ依リ之ヲ大藏大臣ニ送付スヘシ