第十六條 本令ハ昭和十九年四月一日ヨリ之ヲ施行ス但シ第一條中樺太所得稅令第十七條第一項、第三十二條ノ二第二項但書及第三十六條ノ改正規定ハ昭和二十年一月一日ヨリ之ヲ施行ス
第十七條 第三種ノ所得ニ對スル所得稅、乙種ノ資本利子ニ對スル資本利子稅及個人ノ臨時利得稅ニ付テハ昭和十九年分ヨリ本令ヲ適用ス但シ改正後ノ樺太所得稅令第二十九條(第一項但書ヲ除ク)、改正後ノ樺太資本利子稅令第七條及改正後ノ樺太臨時利得稅令第十六條ノ規定ハ昭和二十年分ヨリ之ヲ適用ス
法人ノ普通所得ニ對スル所得稅、法人資本稅及法人ノ臨時利得稅ニ付テハ昭和十九年一月一日以後終了スル事業年度分ヨリ、法人ノ淸算所得ニ對スル所得稅ニ付テハ同日以後ニ於ケル解散又ハ合併ニ因ル分ヨリ本令ヲ適用ス
特別ノ法人ノ各事業年度ノ剩餘金ニ對スル特別法人稅ニ付テハ昭和十九年四月一日以後終了スル事業年度分ヨリ本令ヲ適用ス
改正後ノ樺太相續稅令第九條ノ規定ハ隱居ニ因リ開始シタル家督相續ニ在リテハ昭和十九年一月一日以後ニ開始シタルモノ、同令第二十四條第一項ニ規定スル贈與ニ在リテハ同日以後ニ爲シタルモノニ付之ヲ適用ス
樺太臨時租稅措置令第四條ノ改正規定ハ第二項ノ規定ニ拘ラズ法人ノ昭和十八年十月一日以後ニ終了スル事業年度分ノ所得稅及臨時利得稅ヨリ之ヲ適用ス
樺太臨時租稅措置令第二十六條及第二十九條ノ改正規定ハ第二項ノ規定ニ拘ラズ法人ノ普通所得ニ對スル所得稅ニ付テハ昭和十九年四月一日以後ニ終了スル事業年度分ヨリ、淸算所得ニ對スル所得稅ニ付テハ同日以後ニ於ケル解散又ハ合併ニ因ル分ヨリ之ヲ適用ス
樺太臨時租稅措置令第二十八條ノ改正規定ハ第一項及第二項ノ規定ニ拘ラズ昭和十九年四月一日以後ノ合併ニ付之ヲ適用ス
第十八條 樺太所得稅令第十五條第一項第一號ノ二、第四號若ハ第八項又ハ第十五條ノ四ノ改正規定ニ依リ新ニ納稅義務ヲ有スルニ至リタル者又ハ課稅所得ノ增加シタル者ハ樺太廳長官ノ定ムル所ニ依リ昭和十九年四月十五日迄ニ其ノ所得金額ヲ政府ニ申吿スベシ
樺太所得稅令第十五條第一項第一號ノ二、第四號若ハ第八項又ハ第十五條ノ四ノ改正規定ニ依リ新ニ納稅義務ヲ有スルニ至リタル者同令第十七條又ハ第十七條ノ二ノ規定ニ依ル控除ヲ受ケントスルトキハ前項ノ申吿ト同時ニ樺太廳長官ノ定ムル所ニ依リ其ノ申請書ヲ提出スベシ
市町村ハ樺太所得稅令第二十五條、第二十五條ノ二又ハ第二十七條ノ改正規定ニ依リ增徵スル稅額ニ付テハ附加稅ヲ課スルコトヲ得ズ
第十九條 特別ノ法人ノ昭和二十年三月三十一日迄ニ終了スル各事業年度ノ剩餘金ヲ計算スル場合ニ於テ特別ノ法人ガ國債ヲ所有スルトキハ國債ノ利子額中其ノ國債ヲ所有シタル期間ノ利子額ノ百分ノ三十ニ相當スル金額ヲ樺太廳長官ノ定ムル所ニ依リ其ノ剩餘金ヨリ控除ス同日迄ニ解散又ハ合併ヲ爲シタル特別ノ法人ノ淸算剩餘金ノ計算ニ付亦同ジ
特別ノ法人ガ本令施行後一年以內ニ於テ商工組合法第九十三條若ハ第九十四條ノ規定ニ依リ商工組合ト爲リ又ハ農業團體法第八十六條若ハ第九十一條ニ於テ準用スル同法第七十八條第二項、商工組合法第九十六條第二項若ハ水產業團體法第七十九條第二項ノ規定ニ依リ解散シタル場合ニ於テハ淸算剩餘金ニ對スル特別法人稅ハ之ヲ課セズ
第二十條 樺太臨時利得稅令第十一條ノ三ノ改正規定ニ依リ新ニ納稅義務ヲ有スルニ至リタル者ハ樺太廳長官ノ定ムル所ニ依リ昭和十九年四月十五日迄ニ其ノ利得金額ヲ政府ニ申吿スベシ
第二十一條 改正前ノ樺太大東亞戰爭特別稅令第三十五條第一項第三種第二號ニ揭グル酒類ニ對シ從前ノ規定ニ依リ賦課シ又ハ賦課スベカリシ物品稅ニ關シテハ仍從前ノ例ニ依ル
第二十二條 本令施行前ヨリ引續キ爲ス第二種第一號又ハ第二號ノ廣吿ニハ廣吿主ニ於テ改正後ノ樺太廣吿稅令第二條ノ規定ニ依ル稅額ト從前ノ規定ニ依ル稅額トノ差額ニ相當スル印紙ヲ本令施行ノ日ヨリ十日以內ニ增貼スベシ
本令施行前ヨリ引續キ爲ス第二種第四號ノ廣吿ノ廣吿主ハ樺太廳長官ノ定ムル所ニ依リ本令施行後一月以內ニ其ノ旨ヲ政府ニ申吿シ改正後ノ樺太廣吿稅令第二條ノ規定ニ依ル一年分ノ稅額ト從前ノ規定ニ依ル一年分ノ稅額トノ差額ノ四分ノ三ニ相當スル廣吿稅ヲ納付スベシ