第二條 廣吿稅ノ稅率左ノ如シ
第二種ノ廣吿
第一號ノ廣吿 一個ニ付 二十錢 廣吿ノ面積一坪ヲ超ユルトキハ一個ニ付五十錢
第四號ノ廣吿 廣吿ノ面積一坪又ハ其ノ端數ニ付每年 二圓
年ノ中途ニ於テ第ニ種第四號ノ廣吿ヲ開始シタル場合ニ於テハ其ノ年分ノ廣吿稅ハ月割󠄅ヲ以テ之ヲ計算ス
第三條 前條ノ廣吿ノ料金トハ廣吿料、印刷料、揭示料、使用料、手數料其ノ他名義ノ何タルヲ問ハズ廣吿ヲ爲ス者ガ廣吿ノ對價トシテ取得スベキ金額ヲ謂フ
自己ノ爲ニ廣吿ヲ爲ス場合又ハ他人ノ爲無料若ハ特ニ低額ノ料金ヲ以テ廣吿ヲ爲ス場合ニ於ケル廣吿ノ料金ハ其ノ廣吿ノ對價トシテ通常取得シ得ベキ金額ニ依ル
第五條 第一種ノ廣吿ニ對スル廣吿稅ハ廣吿ヲ爲ス者ヨリ、第二種第三號ノ廣吿ニ對スル廣吿稅ハ同號ニ揭グルモノヲ作製スル者ヨリ、第二種第四號ノ廣吿ニ對スル廣吿稅ハ廣吿主ヨリ之ヲ徵收ス
第六條 第一種ノ廣吿ヲ爲ス者ハ每月其ノ爲シタル廣吿ニ付其ノ種類每ニ廣吿ノ料金ヲ記載シタル申吿書ヲ、第二種第三號ニ揭グルモノヲ作製スル者ハ每月其ノ作製シタルモノニ付其ノ種類每ニ數量ヲ記載シタル申吿書ヲ翌月十日迄ニ政府ニ提出スベシ
第二種第四號ノ廣吿ヲ爲サントスル廣吿主ハ其ノ廣吿ニ付一個每ニ廣吿ノ面積ヲ記載シタル申吿書ヲ豫メ政府ニ提出スベシ
第二種第四號ノ廣吿ヲ翌年ニ亘リ繼續セントスル廣吿主ハ其ノ廣吿ニ付一個每ニ廣吿ノ面積ヲ記載シタル申吿書ヲ其ノ年十二月末日迄ニ政府ニ提出スベシ
申吿書ノ提出ナキトキ又ハ政府ニ於テ申吿ヲ不相當ト認メタルトキハ政府ハ其ノ課稅標準額ヲ決定ス
第七條 第一種及第二種第三號ノ廣吿ニ對スル廣吿稅ハ每月分ヲ翌月末日迄ニ納付スベシ
第二種第四號ノ廣吿ニ對スル廣吿稅ハ廣吿主ガ前條第二項ノ規定ニ依リ申吿ヲ爲ス際其ノ年分ヲ、同條第三項ノ規定ニ依リ申吿ヲ爲ス際翌年分ヲ納付スベシ
第八條 第二種第一號又ハ第二號ノ廣吿ニ對スル廣吿稅ハ廣吿主廣吿ニ印紙ヲ貼用シテ之ヲ納ムベシ但シ廣吿稅額ニ相當スル現金ヲ政府ニ納付シテ納稅濟證印ノ押捺ヲ受ケ印紙貼用ニ代フルコトヲ得
第九條 第一種若ハ第二種ノ廣吿ヲ爲ス業ヲ營マントスル者、第一種若ハ第二種ノ廣吿ニ付取次ヲ爲ス業ヲ營マントスル者又ハ第二種第三號ニ揭グルモノノ作製ヲ爲ス業ヲ營マントスル者ハ樺太廳長官ノ定ムル所ニ依リ營業所每ニ政府ニ申吿スベシ其ノ營業ヲ廢止セントスルトキ亦同ジ
第十條 第一種若ハ第二種ノ廣吿ヲ爲ス業ヲ營ム者、第一種若ハ第二種ノ廣吿ニ付取次ヲ爲ス業ヲ營ム者又ハ第二種第三號ニ揭グルモノノ作製ヲ爲ス業ヲ營ム者ハ樺太廳長官ノ定ムル所ニ依リ其ノ營業ニ關スル事項ヲ帳簿ニ記載シ又ハ必要ナル事項ヲ政府ニ申吿スベシ
第二種第四號ノ廣吿ノ廣吿主ハ樺太廳長官ノ定ムル所ニ依リ其ノ廣吿ニ付必要ナル事項ヲ政府ニ申吿スベシ
第十一條 稅務官吏ハ第一種若ハ第二種ノ廣吿ヲ爲ス業ヲ營ム者、第一種若ハ第二種ノ廣吿ニ付取次ヲ爲ス業ヲ營ム者、第二種第三號ニ揭グルモノノ作製ヲ爲ス業ヲ營ム者又ハ第二種第四號ノ廣吿ノ廣吿主ニ對シ廣吿ニ關シ質問ヲ爲シ又ハ帳簿書類其ノ他ノ物件ヲ檢査スルコトヲ得
第十二條 廣吿主第八條ノ規定ニ依リ廣吿ニ印紙ヲ貼用スルトキハ廣吿面ト印紙ノ彩紋トニカケテ自己ノ印章又ハ署名ヲ以テ判明ニ之ヲ消スベシ
第十三條 本令ニ定ムルモノノ外廣吿稅ニ關シ必要ナル規定ハ樺太廳長官之ヲ定ム