国民貯蓄組合法樺太施行令
法令番号: 勅令第五百八十一號
公布年月日: 昭和17年6月17日
法令の形式: 勅令
朕國民貯蓄組合法樺太施行令ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十七年六月十六日
內閣總理大臣 東條英機
拓務大臣 井野碩哉
大藏大臣 賀屋興宣
勅令第五百八十一號
國民貯蓄組合法樺太施行令
第一條 國民貯蓄組合法ハ第四條ノ規定ヲ除クノ外之ヲ樺太ニ施行ス
第二條 國民貯蓄組合法中主務大臣トアルハ樺太廳長官トシ地方長官トアルハ樺太廳支廳長トス
第三條 國民貯蓄組合ノ斡旋ニ依ル銀行預金ニシテ樺太廳長官ノ定ムルモノノ元本ガ七千圓ヲ超エザルトキハ其ノ利子ニ付テハ樺太廳長官ノ定ムル所ニ依リ第二種甲ノ所得ニ對スル所得稅及甲種ノ資本利子ニ對スル資本利子稅ヲ免除ス國民貯蓄組合ノ斡旋ニ依リ買入レ樺太廳長官ノ定ムル所ニ依リ郵便官署ニ保管ヲ委託シ又ハ登錄ヲ爲シタル國債、地方債又ハ社債ニシテ額面金額七千圓ヲ超エザルモノノ利子ニ付亦同ジ
前項ノ場合ニ於テ預金ガ組合ノ代表者ノ名義ヲ以テ爲サルルトキハ元本ハ組合員每ニ其ノ預金ニ付之ヲ計算ス
前項ノ規定ハ第一項ノ場合ニ於テ國債、地方債又ハ社債ノ保管ノ委託又ハ登錄ガ組合ノ代表者ノ名義ヲ以テ爲サルル場合ノ額面金額ノ計算ニ之ヲ準用ス
前三項ノ元本及額面金額ハ樺太廳長官ノ定ムル所ニ依リ之ヲ計算ス
第四條 樺太所得稅令第二十一條中銀行貯蓄預金ニ關スル規定ハ國民貯蓄組合法第九條第一項ノ規定ニ依リ受入レタル預金ニハ之ヲ適用セズ
第五條 國民貯蓄組合法第七條ニ規定スル事項ハ同法第八條第一項ノ規定ニ依リ國民貯蓄組合ノ主タル事務所所在地ヲ管轄スル樺太廳支廳長ヲシテ之ヲ行ハシム但シ陸海軍ノ官衙(學校ヲ含ム)又ハ工場事業場管理令ニ依リ陸軍大臣若ハ海軍大臣ノ管理スル工場事業場ニ於ケル國民貯蓄組合ニ付テハ此ノ限ニ在ラズ
前項ニ揭グル事項ハ事宜ニ依リ樺太廳長官ニ於テ之ヲ行フ
附 則
本令ハ公布ノ日ヨリ之ヲ施行ス
樺太所得稅令第二十一條第四號ヲ左ノ如ク改ム
四 郵便貯金、產業組合貯金、銀行貯蓄預金其ノ他樺太廳長官ノ定ムル預金ノ利子
朕国民貯蓄組合法樺太施行令ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十七年六月十六日
内閣総理大臣 東条英機
拓務大臣 井野碩哉
大蔵大臣 賀屋興宣
勅令第五百八十一号
国民貯蓄組合法樺太施行令
第一条 国民貯蓄組合法ハ第四条ノ規定ヲ除クノ外之ヲ樺太ニ施行ス
第二条 国民貯蓄組合法中主務大臣トアルハ樺太庁長官トシ地方長官トアルハ樺太庁支庁長トス
第三条 国民貯蓄組合ノ斡旋ニ依ル銀行預金ニシテ樺太庁長官ノ定ムルモノノ元本ガ七千円ヲ超エザルトキハ其ノ利子ニ付テハ樺太庁長官ノ定ムル所ニ依リ第二種甲ノ所得ニ対スル所得税及甲種ノ資本利子ニ対スル資本利子税ヲ免除ス国民貯蓄組合ノ斡旋ニ依リ買入レ樺太庁長官ノ定ムル所ニ依リ郵便官署ニ保管ヲ委託シ又ハ登録ヲ為シタル国債、地方債又ハ社債ニシテ額面金額七千円ヲ超エザルモノノ利子ニ付亦同ジ
前項ノ場合ニ於テ預金ガ組合ノ代表者ノ名義ヲ以テ為サルルトキハ元本ハ組合員毎ニ其ノ預金ニ付之ヲ計算ス
前項ノ規定ハ第一項ノ場合ニ於テ国債、地方債又ハ社債ノ保管ノ委託又ハ登録ガ組合ノ代表者ノ名義ヲ以テ為サルル場合ノ額面金額ノ計算ニ之ヲ準用ス
前三項ノ元本及額面金額ハ樺太庁長官ノ定ムル所ニ依リ之ヲ計算ス
第四条 樺太所得税令第二十一条中銀行貯蓄預金ニ関スル規定ハ国民貯蓄組合法第九条第一項ノ規定ニ依リ受入レタル預金ニハ之ヲ適用セズ
第五条 国民貯蓄組合法第七条ニ規定スル事項ハ同法第八条第一項ノ規定ニ依リ国民貯蓄組合ノ主タル事務所所在地ヲ管轄スル樺太庁支庁長ヲシテ之ヲ行ハシム但シ陸海軍ノ官衙(学校ヲ含ム)又ハ工場事業場管理令ニ依リ陸軍大臣若ハ海軍大臣ノ管理スル工場事業場ニ於ケル国民貯蓄組合ニ付テハ此ノ限ニ在ラズ
前項ニ掲グル事項ハ事宜ニ依リ樺太庁長官ニ於テ之ヲ行フ
附 則
本令ハ公布ノ日ヨリ之ヲ施行ス
樺太所得税令第二十一条第四号ヲ左ノ如ク改ム
四 郵便貯金、産業組合貯金、銀行貯蓄預金其ノ他樺太庁長官ノ定ムル預金ノ利子