朕帝國議會ノ協贊ヲ經タル臺灣銀行法ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
明治三十年三月三十日
內閣總理大臣兼大藏大臣 伯爵 松方正義
拓殖務大臣 子爵 高島鞆之助
法律第三十八號
臺灣銀行法
第一條 臺灣銀行ハ株式會社トス
臺灣銀行ハ本店ヲ臺灣ニ設置ス
第二條 臺灣銀行ハ主務大臣ノ認可ヲ受ケ要地ニ支店代理店ヲ設置シ又ハ他ノ銀行ト「コルレスポンデンス」ヲ締約スルコトヲ得
主務大臣ニ於テ支店代理店ヲ必要ナリトスルトキハ銀行ニ命シテ之ヲ設置セシムルコトアルヘシ
第三條 臺灣銀行ノ存立期間ハ設置免許ノ日ヨリ滿二十箇年トス但シ株式總會ノ決議ニ依リ政府ノ許可ヲ受ケタルトキハ其ノ期限ヲ延長スルコトヲ得
第四條 臺灣銀行ノ資本金ハ五百萬圓以上トス
第五條 臺灣銀行ハ左ノ事業ヲ營ムモノトス
第一 爲換手形其ノ他商業手形ノ割引
第二 爲換及荷爲換
第三 平常取引スル諸會社又ハ商人ノ爲手形金ノ取立
第四 確實ナル不動產ヲ抵當トシ又ハ動產ヲ質トスル貸付
第五 諸預リ金及當坐貸越勘定
第六 金銀貨、貴金屬及諸證券ノ保護預リ
第七 地金銀ノ賣買
第八 他銀行ノ業務代理
右ノ外營業ノ都合ニ由リ國債證券、地方債券又ハ勸業債券、農工債券ヲ買入ルルコトヲ得
第六條 臺灣銀行ハ此ノ法律ニ記載スル事業ノ外他ノ營業ヲ爲スコトヲ得ス
第七條 政府ハ臺灣銀行ヲシテ國庫金ノ取扱ヲ爲サシムルコトアルヘシ
第八條 臺灣銀行ハ五圓以上ノ無記名式一覽拂ノ手形ヲ發行スルコトヲ得
前項ノ無記名式一覽拂ノ手形ノ所有者ハ臺灣銀行ノ財產ニ就キ先取特權ヲ有ス但シ其ノ順位ハ公課ノ次トス
第九條 臺灣銀行ハ無記名式一覽拂ノ手形發行高ニ對シ同額ノ金銀貨及地金銀ヲ置キ其ノ仕拂準備ニ充ツヘシ
前項準備ニ依レル外無記名式一覽拂ノ手形ヲ發行セムトスルトキハ五百萬圓ヲ限度トシ政府發行ノ紙幣、證券、兌換銀行券又ハ其ノ他確實ナル證券若ハ商業手形ヲ保證トシテ之ヲ發行スルコトヲ得但シ其ノ發行額ハ前項準備ニ依レル發行額ニ超過スルコトヲ得ス
市場ノ狀況ニ由リ前二項ノ外更ニ無記名式一覽拂ノ手形ノ發行ヲ必要トスルトキハ主務大臣ノ認可ヲ受ケ政府發行ノ紙幣、證券、兌換銀行券又ハ確實ナル證券若ハ商業手形ヲ保證トシテ之ヲ發行スルコトヲ得此ノ場合ニ於テハ政府ノ定ムル所ニ依リ一箇年百分ノ五ヲ下ラサル割合ヲ以テ發行稅ヲ納ムヘシ
第十條 臺灣銀行ヨリ發行スル無記名式一覽拂ノ手形ハ臺灣總督府管轄地方內ニ於テハ政府ノ收納ニ充ルコトヲ得
第十一條 臺灣銀行ハ營業ノ爲必要ナル物件ヲ買入レ又ハ債務辨濟ノ爲引受ケタル物件ヲ所有スルノ外動產、不動產ヲ買取ルコトヲ得ス
第十二條 臺灣銀行ニ頭取、副頭取各一人理事四人以上監査役三人以上ヲ置ク
第十三條 頭取、副頭取ハ百株以上ヲ所有スル株主中ヨリ政府之ヲ命シ其ノ任期ヲ五箇年トス但シ其ノ任期滿限ノ後再任ヲ命スルコトヲ得
理事ハ五十株以上ヲ所有スル株主中ヨリ株主總會ニ於テ二倍ノ候補者ヲ選擧シ政府其ノ中ヨリ之ヲ命シ任期ヲ四箇年トス但シ其ノ任期滿限ノ後本條ノ手續ニ依リ再任ヲ命スルコトヲ得
監査役ハ三十株以上ヲ所有スル株主中ヨリ株主總會ニ於テ之ヲ選定シ其ノ任期ヲ三箇年トス但シ其ノ任期滿限ノ後再選スルコトヲ得
理事及監査役ハ選擧ノ六箇月前ヨリ引續キ本條規定ノ株數ヲ所有スル者ニ限ル
第十四條 頭取、副頭取及理事ハ在任中何等ノ名稱ニ拘ラス他ノ職務又ハ商業ニ從事スルコトヲ得ス
第十五條 頭取ハ臺灣銀行ヲ代表シ其ノ事務ヲ總理ス
副頭取ハ頭取事故アルトキ其ノ職務ヲ代理シ頭取缺員ノトキ其ノ職務ヲ行フ
副頭取及理事ハ頭取ヲ補助シ臺灣銀行ノ業務ヲ分掌ス
監査役ハ臺灣銀行ノ業務ヲ監査ス
第十六條 株主總會ヲ通常臨時ノ二種トス
通常株主總會ハ每年二囘定款ニ定メタル時期ニ於テ頭取之ヲ招集ス
臨時株主總會ハ臨時ノ事項ヲ議スル爲何時ニテモ頭取之ヲ招集スルコトヲ得
監査役又ハ總株金ノ五分ノ一以上ニ當ル株主ハ會議ノ目的ヲ示シテ臨時株主總會ノ招集ヲ頭取ニ請求スルコトヲ得此ノ場合ニ於テ頭取ハ臨時株主總會ヲ招集スヘシ
第十七條 株主總會ニ於テハ株主ハ議決權ヲ有スル株主ノ外代理ヲ委託スルコトヲ得ス但シ法律上ノ代理人ハ此ノ限ニ在ラス
第十八條 主務大臣ハ臺灣銀行監理官ヲ置キ臺灣銀行ノ業務ヲ監視セシム
第十九條 臺灣銀行監理官ハ何時ニテモ臺灣銀行ノ金庫、帳簿及諸般ノ文書ヲ檢査スルコトヲ得
臺灣銀行監理官ハ監視上必要ナリト認ムルトキハ何時ニテモ臺灣銀行ニ命シテ營業上諸般ノ計算及景況ヲ報吿セシムルコトヲ得
臺灣銀行監理官ハ株主總會其ノ他諸般ノ會議ニ出席シ意見ヲ陳述スルコトヲ得但シ議決ノ數ニ加ハルコトヲ得ス
第二十條 臺灣銀行ハ每年準備金トシテ資本ノ缺損ヲ補フ爲利益ノ百分ノ八以上ヲ積立テ及利益配當ノ平均ヲ得セシムル爲利益ノ百分ノ二以上ヲ積立ツヘシ
第二十一條 臺灣銀行ハ主務大臣ノ認可ヲ經ルニ非サレハ株主ニ配當金ノ分配ヲ爲スコトヲ得ス
第二十二條 臺灣銀行ハ其ノ定款ヲ變更セムトスルトキハ主務大臣ノ認可ヲ受クヘシ
第二十三條 主務大臣ハ必要ナリト認ムルトキハ臺灣銀行ノ貸付金額及方法ヲ制限スルコトヲ得
第二十四條 主務大臣ハ臺灣銀行ノ營業上此ノ法律又ハ定款ニ背戾シ若ハ公益ヲ害スル事件アリト認ムルトキハ之ヲ制止スヘシ
第二十五條 臺灣銀行ハ主務大臣ノ命令ニ從ヒ其ノ營業ニ關スル諸般ノ景況及計算報吿書ヲ差出スヘシ
臺灣銀行ハ無記名式一覽拂手形ノ發行額及仕拂準備ニ關スル每週平均高表ヲ新聞紙其ノ他ノ方法ヲ以テ公吿スヘシ
第二十六條 臺灣銀行ニ於テ左ノ事犯アルトキハ頭取若ハ頭取ノ職務ヲ行ヒ又ハ代理スル副頭取ヲ百圓以上千圓以下ノ過料ニ處シ其ノ事犯ニシテ副頭取理事ノ分擔業務ニ係ルトキハ副頭取理事ヲ過料ニ處スルコト亦同シ
一 第六條ノ規定ニ反シ此ノ法律ニ記載セサル業務ヲ營ミタルトキ
二 第九條ノ規定ニ反シ手形ヲ發行シタルトキ
三 第二十條ノ規定ニ反シ準備金ヲ積立テサルトキ
附 則
第二十七條 政府ハ臺灣銀行創立委員ヲ置キ其ノ設立ノ免許ヲ與フルマテ其ノ發起ニ關スル一切ノ事務ヲ處理セシム
第二十八條 創立委員ハ定款ヲ作リ政府ノ認可ヲ得タル後株主ヲ募集ス
第二十九條 創立委員ハ株主ノ募集ヲ終リタルトキハ株式申込簿ヲ政府ニ差出シ臺灣銀行設立ノ免許ヲ申請スヘシ
第三十條 創立委員ハ前條ノ免許ヲ得タルトキハ其ノ事務ヲ臺灣銀行頭取ニ引渡スヘシ
第三十一條 設立初度ノ理事及監査役ノ第十三條ニ依リ所有スヘキ株數ノ時期ニ就テハ同條第四項ヲ適用スルノ限ニ在ラス
朕帝国議会ノ協賛ヲ経タル台湾銀行法ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
明治三十年三月三十日
内閣総理大臣兼大蔵大臣 伯爵 松方正義
拓殖務大臣 子爵 高島鞆之助
法律第三十八号
台湾銀行法
第一条 台湾銀行ハ株式会社トス
台湾銀行ハ本店ヲ台湾ニ設置ス
第二条 台湾銀行ハ主務大臣ノ認可ヲ受ケ要地ニ支店代理店ヲ設置シ又ハ他ノ銀行ト「コルレスポンデンス」ヲ締約スルコトヲ得
主務大臣ニ於テ支店代理店ヲ必要ナリトスルトキハ銀行ニ命シテ之ヲ設置セシムルコトアルヘシ
第三条 台湾銀行ノ存立期間ハ設置免許ノ日ヨリ満二十箇年トス但シ株式総会ノ決議ニ依リ政府ノ許可ヲ受ケタルトキハ其ノ期限ヲ延長スルコトヲ得
第四条 台湾銀行ノ資本金ハ五百万円以上トス
第五条 台湾銀行ハ左ノ事業ヲ営ムモノトス
第一 為換手形其ノ他商業手形ノ割引
第二 為換及荷為換
第三 平常取引スル諸会社又ハ商人ノ為手形金ノ取立
第四 確実ナル不動産ヲ抵当トシ又ハ動産ヲ質トスル貸付
第五 諸預リ金及当坐貸越勘定
第六 金銀貨、貴金属及諸証券ノ保護預リ
第七 地金銀ノ売買
第八 他銀行ノ業務代理
右ノ外営業ノ都合ニ由リ国債証券、地方債券又ハ勧業債券、農工債券ヲ買入ルルコトヲ得
第六条 台湾銀行ハ此ノ法律ニ記載スル事業ノ外他ノ営業ヲ為スコトヲ得ス
第七条 政府ハ台湾銀行ヲシテ国庫金ノ取扱ヲ為サシムルコトアルヘシ
第八条 台湾銀行ハ五円以上ノ無記名式一覧払ノ手形ヲ発行スルコトヲ得
前項ノ無記名式一覧払ノ手形ノ所有者ハ台湾銀行ノ財産ニ就キ先取特権ヲ有ス但シ其ノ順位ハ公課ノ次トス
第九条 台湾銀行ハ無記名式一覧払ノ手形発行高ニ対シ同額ノ金銀貨及地金銀ヲ置キ其ノ仕払準備ニ充ツヘシ
前項準備ニ依レル外無記名式一覧払ノ手形ヲ発行セムトスルトキハ五百万円ヲ限度トシ政府発行ノ紙幣、証券、兌換銀行券又ハ其ノ他確実ナル証券若ハ商業手形ヲ保証トシテ之ヲ発行スルコトヲ得但シ其ノ発行額ハ前項準備ニ依レル発行額ニ超過スルコトヲ得ス
市場ノ状況ニ由リ前二項ノ外更ニ無記名式一覧払ノ手形ノ発行ヲ必要トスルトキハ主務大臣ノ認可ヲ受ケ政府発行ノ紙幣、証券、兌換銀行券又ハ確実ナル証券若ハ商業手形ヲ保証トシテ之ヲ発行スルコトヲ得此ノ場合ニ於テハ政府ノ定ムル所ニ依リ一箇年百分ノ五ヲ下ラサル割合ヲ以テ発行税ヲ納ムヘシ
第十条 台湾銀行ヨリ発行スル無記名式一覧払ノ手形ハ台湾総督府管轄地方内ニ於テハ政府ノ収納ニ充ルコトヲ得
第十一条 台湾銀行ハ営業ノ為必要ナル物件ヲ買入レ又ハ債務弁済ノ為引受ケタル物件ヲ所有スルノ外動産、不動産ヲ買取ルコトヲ得ス
第十二条 台湾銀行ニ頭取、副頭取各一人理事四人以上監査役三人以上ヲ置ク
第十三条 頭取、副頭取ハ百株以上ヲ所有スル株主中ヨリ政府之ヲ命シ其ノ任期ヲ五箇年トス但シ其ノ任期満限ノ後再任ヲ命スルコトヲ得
理事ハ五十株以上ヲ所有スル株主中ヨリ株主総会ニ於テ二倍ノ候補者ヲ選挙シ政府其ノ中ヨリ之ヲ命シ任期ヲ四箇年トス但シ其ノ任期満限ノ後本条ノ手続ニ依リ再任ヲ命スルコトヲ得
監査役ハ三十株以上ヲ所有スル株主中ヨリ株主総会ニ於テ之ヲ選定シ其ノ任期ヲ三箇年トス但シ其ノ任期満限ノ後再選スルコトヲ得
理事及監査役ハ選挙ノ六箇月前ヨリ引続キ本条規定ノ株数ヲ所有スル者ニ限ル
第十四条 頭取、副頭取及理事ハ在任中何等ノ名称ニ拘ラス他ノ職務又ハ商業ニ従事スルコトヲ得ス
第十五条 頭取ハ台湾銀行ヲ代表シ其ノ事務ヲ総理ス
副頭取ハ頭取事故アルトキ其ノ職務ヲ代理シ頭取欠員ノトキ其ノ職務ヲ行フ
副頭取及理事ハ頭取ヲ補助シ台湾銀行ノ業務ヲ分掌ス
監査役ハ台湾銀行ノ業務ヲ監査ス
第十六条 株主総会ヲ通常臨時ノ二種トス
通常株主総会ハ毎年二回定款ニ定メタル時期ニ於テ頭取之ヲ招集ス
臨時株主総会ハ臨時ノ事項ヲ議スル為何時ニテモ頭取之ヲ招集スルコトヲ得
監査役又ハ総株金ノ五分ノ一以上ニ当ル株主ハ会議ノ目的ヲ示シテ臨時株主総会ノ招集ヲ頭取ニ請求スルコトヲ得此ノ場合ニ於テ頭取ハ臨時株主総会ヲ招集スヘシ
第十七条 株主総会ニ於テハ株主ハ議決権ヲ有スル株主ノ外代理ヲ委託スルコトヲ得ス但シ法律上ノ代理人ハ此ノ限ニ在ラス
第十八条 主務大臣ハ台湾銀行監理官ヲ置キ台湾銀行ノ業務ヲ監視セシム
第十九条 台湾銀行監理官ハ何時ニテモ台湾銀行ノ金庫、帳簿及諸般ノ文書ヲ検査スルコトヲ得
台湾銀行監理官ハ監視上必要ナリト認ムルトキハ何時ニテモ台湾銀行ニ命シテ営業上諸般ノ計算及景況ヲ報告セシムルコトヲ得
台湾銀行監理官ハ株主総会其ノ他諸般ノ会議ニ出席シ意見ヲ陳述スルコトヲ得但シ議決ノ数ニ加ハルコトヲ得ス
第二十条 台湾銀行ハ毎年準備金トシテ資本ノ欠損ヲ補フ為利益ノ百分ノ八以上ヲ積立テ及利益配当ノ平均ヲ得セシムル為利益ノ百分ノ二以上ヲ積立ツヘシ
第二十一条 台湾銀行ハ主務大臣ノ認可ヲ経ルニ非サレハ株主ニ配当金ノ分配ヲ為スコトヲ得ス
第二十二条 台湾銀行ハ其ノ定款ヲ変更セムトスルトキハ主務大臣ノ認可ヲ受クヘシ
第二十三条 主務大臣ハ必要ナリト認ムルトキハ台湾銀行ノ貸付金額及方法ヲ制限スルコトヲ得
第二十四条 主務大臣ハ台湾銀行ノ営業上此ノ法律又ハ定款ニ背戻シ若ハ公益ヲ害スル事件アリト認ムルトキハ之ヲ制止スヘシ
第二十五条 台湾銀行ハ主務大臣ノ命令ニ従ヒ其ノ営業ニ関スル諸般ノ景況及計算報告書ヲ差出スヘシ
台湾銀行ハ無記名式一覧払手形ノ発行額及仕払準備ニ関スル毎週平均高表ヲ新聞紙其ノ他ノ方法ヲ以テ公告スヘシ
第二十六条 台湾銀行ニ於テ左ノ事犯アルトキハ頭取若ハ頭取ノ職務ヲ行ヒ又ハ代理スル副頭取ヲ百円以上千円以下ノ過料ニ処シ其ノ事犯ニシテ副頭取理事ノ分担業務ニ係ルトキハ副頭取理事ヲ過料ニ処スルコト亦同シ
一 第六条ノ規定ニ反シ此ノ法律ニ記載セサル業務ヲ営ミタルトキ
二 第九条ノ規定ニ反シ手形ヲ発行シタルトキ
三 第二十条ノ規定ニ反シ準備金ヲ積立テサルトキ
附 則
第二十七条 政府ハ台湾銀行創立委員ヲ置キ其ノ設立ノ免許ヲ与フルマテ其ノ発起ニ関スル一切ノ事務ヲ処理セシム
第二十八条 創立委員ハ定款ヲ作リ政府ノ認可ヲ得タル後株主ヲ募集ス
第二十九条 創立委員ハ株主ノ募集ヲ終リタルトキハ株式申込簿ヲ政府ニ差出シ台湾銀行設立ノ免許ヲ申請スヘシ
第三十条 創立委員ハ前条ノ免許ヲ得タルトキハ其ノ事務ヲ台湾銀行頭取ニ引渡スヘシ
第三十一条 設立初度ノ理事及監査役ノ第十三条ニ依リ所有スヘキ株数ノ時期ニ就テハ同条第四項ヲ適用スルノ限ニ在ラス