漁船は漁業者の重要な財産であり、事故による損害は漁民経営に深刻な打撃を与える。現行の漁船保険法による保険制度は、全国約43万隻の漁船のうち加入数が約3万隻と少なく、零細な漁業者には保険料負担が重いことが原因である。また漁業者は経済的に不利な立場にあり、国の財政的援助が必要である。そこで保険を通じて漁船事故の損害を補償することが最適な方法と考え、漁業経営の安定対策として、政府による再保険制度や保険料の一部国庫負担、義務加入制などを含む新たな法律を制定しようとするものである。
参照した発言:
第13回国会 衆議院 水産委員会 第22号