第一條 官吏ノ俸給ハ別ニ定ムルモノヲ除クノ外別表ニ依ル
第三條 俸給ハ新任、增俸及減俸トモ總テ發令ノ翌日ヨリ計算ス但シ廢官又ハ廢廳ニ因ル退官者卽日他官ニ任ゼラルルトキハ發令ノ當日ヨリ計算ス
休職又ハ待命ヲ命ゼラレ俸給全額ヲ給セザル場合ハ減俸ト看做シ前項ノ規定ヲ適用ス
第四條 俸給令ノ改正ニ因リ新ニ給スベキ俸給ハ改正規定施行ノ日ヨリ之ヲ計算ス
第五條 廢官、退官、退職及死亡ノトキハ當月分ノ全額ヲ支給ス
第六條 休職、廢官又ハ退官ノ者事務引繼殘務處理ノ爲特ニ命ヲ承ケ事務ニ從事スル場合ニ於テハ其ノ間仍從前ノ俸給ヲ支給ス
第七條 病氣ノ爲執務セザルコト九十日ヲ超ユル者及私事ノ故障ニ因リ執務セザルコト三十日ヲ超ユル者ハ俸給ノ半額ヲ減ズ但シ公務ノ爲傷痍ヲ受ケ若ハ疾病ニ罹リ又ハ服忌ヲ受クル者及特旨ニ依リ賜暇休養スル者ハ此ノ限ニ在ラズ
第八條 官吏死亡シタルトキハ在職最終俸給四月分ノ額ニ相當スル死亡賜金ヲ其ノ遺族ニ給ス
前項ノ遺族トハ配偶者、子、父母、孫、祖父母及兄弟姉妹ニシテ本人ノ死亡當時之ト同一戶籍內ニ在ルモノヲ謂フ本人ノ死亡後二年以內ニ昭和十五年法律第四號(命令ニ於テ依ル場合及準用スル場合ヲ含ム)ノ適用ヲ受ケ本人死亡ノ當時之ト同一戶籍內ニ在ル配偶者、子、父母、孫、祖父母又ハ兄弟姉妹ト爲ルニ至リタル者亦同ジ
第一項ノ死亡賜金ヲ受クベキ遺族ノ順位ハ前項ニ揭グル順序ニ依リ同順位內ニ在リテハ家督相續人ハ其ノ他ノ者ニ、男ハ女ニ、長ハ幼ニ先ツ
第二項ノ遺族ナキ場合ニ於テハ本人死亡ノ當時實家ニ在ル實父母、家督相續人、本人死亡ノ當時ニ於ケル戶主ノ順位ニ依リ第一項ニ定ムル金額ノ二分ノ一ヲ給スルコトヲ得
終身官ニ付テハ其ノ在職中ニ死亡シタル場合ニ限リ前四項ノ規定ヲ適用ス
第九條 前條第二項後段ニ規定スル者ニ對シテハ旣ニ死亡賜金ヲ給セラレタル者ナキトキニ限リ之ヲ給ス但シ同條第四項ノ規定ニ依リ死亡賜金ヲ給セラレタル者アルトキハ其ノ差額ヲ給スルコトヲ得
第十條 各廳事務ノ繁閑ニ依リ必要アルトキハ別表最低額以下ノ俸給ヲ支給スルコトヲ得