朕所得稅法施行規則外十勅令中改正ノ件ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和二十年三月三十日
內閣總理大臣 小磯國昭
大東亞大臣 重光葵
大藏大臣 津島壽一
勅令第百八十三號
第一條 所得稅法施行規則中左ノ通改正ス
第九條 削除
第十條中「第十二條」ノ下ニ「第一項第一號、第四號又ハ第七號」ヲ加フ
第十二條ノ二 所得稅法第十二條第一項第十號ノ規定ニ依リ取引一決濟每ノ收入金額ヨリ控除スベキ經費ハ當該取引ニ付納付スル取引稅及當該取引ノ委託ニ付支拂フ委託手數料ニ限ル
第二十一條中「法人ニ對スル」ノ下ニ「元本五千圓ヲ超エザル」ヲ加ヘ「百分ノ二十ハ之ヲ百分ノ十五」ヲ「百分ノ二十三ハ之ヲ百分ノ七」ニ改ム
第二十一條ノ二中「百分ノ二十ハ之ヲ百分ノ五」ヲ「百分ノ二十三ハ之ヲ百分ノ七」ニ改ム
第二十二條ニ左ノ一項ヲ加フ
定期預金、据置貯金及之ニ準ズル預金ト其ノ他ノ預金トハ之ヲ區分シ前項ノ規定ヲ適用ス
第三十四條中「第九條及」及「(第五號ノ所得中所得稅法第八條ニ規定スル利益ノ配當又ハ剩餘金ノ分配ヲ除ク)」ヲ削ル
第三十五條中「及第七號乃至第九號」ヲ「、第七號及第九號」ニ改ム
第三章中第三十五條ノ次ニ左ノ一條ヲ加フ
第三十五條ノ二 所得稅法第三十三條ノ二ノ規定ニ依リ綜合所得稅額ヨリ控除スル金額ハ當該綜合所得稅額中株式ノ淸算取引ニ因ル所得ニ對スル稅額ヲ超ユルコトヲ得ズ
前項ノ株式ノ淸算取引ニ因ル所得ニ對スル稅額ハ當該所得金額ノ總所得金額ニ對スル割合ヲ綜合所得稅額ニ乘ジテ之ヲ計算ス
第三十六條第一項中「、乙種ノ退職所得若ハ淸算取引所得」ヲ「若ハ乙種ノ退職所得」ニ改ム
第三十六條ノ三 所得稅法第二十三條ノ二又ハ第三十三條ノ二ノ規定ニ依ル控除ヲ受ケントスル者ハ第三十六條ノ申吿ト同時ニ其ノ申請書ヲ所得稅務署ニ提出スベシ
第三十七條ニ左ノ一項ヲ加フ
稅務署長ハ特別ノ事情アリト認ムルトキハ第一項ニ規定スル申請書ノ提出ナキ場合ト雖モ所得稅法第二十五條ノ規定ニ依ル控除ヲ爲スコトヲ得
第四十一條第二項中「第三十七條第三項」ノ下ニ「及第四項」ヲ加フ
第四十二條ニ左ノ一項ヲ加フ
稅務署長ハ特別ノ事情アリト認ムルトキハ前項ニ規定スル申請書ノ提出ナキ場合ト雖モ第三十一條又ハ所得稅法第二十四條ノ規定ニ依ル控除ヲ爲スコトヲ得
第四十六條中「第三十二條第三項」ヲ「第三十二條第二項」ニ改ム
第七十九條ノ二 特別ノ事情アル場合ニ於テハ財務局長ハ審査ノ請求アリタル事項ニ關シ所得審査委員ニ對シ書面ニ依ル意見ノ開陳ヲ求ムルコトヲ得
前項ノ場合ニ於テハ第七十三條及第七十五條ノ規定ニ拘ラズ總數ノ二分ノ一ヲ超ユル所得審査委員ヨリ同一意見ノ開陳アリタルトキ當該意見ニ依ル所得審査委員會ノ決議アリタルモノトス
第八十一條中「又ハ甲種ノ退職所得」ヲ「、甲種ノ退職所得又ハ淸算取引所得」ニ改ム
第八十一條ノ二第一號中「一日三圓ノ割合ニ依リ報酬又ハ料金ノ支給期間ニ應ジテ算出シタル金額」ヲ「其ノ支拂ヲ受クベキ金額ノ三分ノ一」ニ、同條第二號中「十分ノ三」ヲ「三分ノ一」ニ、同條第三號中「十分ノ二」ヲ「九分ノ二」ニ改ム
第八十一條ノ四ヲ削ル
第八十二條及第九十九條中「、乙種ノ退職所得若ハ淸算取引所得」ヲ「若ハ乙種ノ退職所得」ニ改ム
第百十三條ニ第一項トシテ左ノ一項ヲ加フ
所得稅法第百六條第一項ノ規定ニ依リ支拂ノ際綜合所得稅ヲ賦課スルコトヲ得ベキ預金ノ利子ハ同項ニ揭グル預金ノ利子ノ外第二十一條ニ揭グル法人ニ對スル預金ノ利子ニ限ル
第二條 法人稅法施行規則中左ノ通改正ス
第十一條 法人稅法第四條ノ規定ハ同法第十六條第一項第二號ニ規定スル淸算所得中法人稅法其ノ他ノ法律ニ依リ法人稅ヲ課セラレザル所得ヨリ成ル金額ノ計算ニ付之ヲ準用ス
第三條 地租法施行規則中左ノ通改正ス
第五條中「北海道、」及「北海道其ノ年十一月一日ヨリ三十日限」ヲ削ル
第十二條第二項中「次ノ」ヲ削ル
第十八條ノ二中「各納期ニ於ケル」ヲ削ル
第四條 家屋稅法施行規則中左ノ通改正ス
第二十四條中「五圓」ヲ「十圓」ニ改ム
第五條 酒稅法施行規則中左ノ通改正ス
第十五條 大藏大臣ノ指定スルアルコール分(指定アルコール分ト稱ス以下同ジ)ニアルコール分二度ヲ加ヘタルアルコール分(燒酎ニ在リテハ指定アルコール分)ヲ超エアルコール分五十度ヲ超エザル酒類(麥酒ヲ除ク)ニ付テハ酒稅法第二十七條第二項ノ規定ニ依リ同條第一項及同法第二十七條ノ二ノ規定ニ依ル金額ヲ指定アルコール分ノ度數ヲ以テ除シテ得タル金額ノ百分ノ百二十ニ相當スル金額ヲ指定アルコール分ヲ超ユル一度每ニ同法第二十七條第一項ノ規定ニ依ル酒稅額ニ加算ス
第十六條第一項中「(淸酒ノ第二級ノ級別ヲ除ク)」ヲ削リ同條第二項ヲ左ノ如ク改ム
大藏大臣必要アリト認ムルトキハ前項ノ規定ニ拘ラズ中央酒類委員會ノ諮問ヲ經テ淸酒ノ第一級ノ級別ヲ財務局長ヲシテ地方酒類委員會ノ諮問ヲ經テ定メシムルコトヲ得
同條第三項中「大藏大臣必要アリト認ムルトキハ」ヲ「前項ノ場合ニ於テ大藏大臣」ニ改ム
第十七條及第十八條 削除
第十九條第二項及第二十條第一項中「第二十七條ノ四」ヲ「第二十七條ノ三」ニ改ム
第二十二條第二項第三號中「同條ノ規定ニ依リ大藏大臣ノ指定スルアルコール分ニアルコール分二度ヲ加ヘタルアルコール分」ヲ「指定アルコール分ニアルコール分二度ヲ加ヘタルアルコール分(燒酎ニ在リテハ指定アルコール分)」ニ改メ同項第一號ヲ削リ第二號ヲ第一號トシ以下順次一號宛繰上グ
第二十三條第四項中「前項」ヲ「第一項」ニ改ム
第三十九條中「及同法」ヲ「及」ニ改ム
第六十條ノ三中「第十四條ノ二」ヲ「第十六條」ニ改ム
第六十一條第一項及第六十二條第一項中「酒稅法第二十七條ノ三ニ規定スル酒類ト其ノ他ノ酒類トニ區分シ」ヲ削ル
第七十五條ノ四第一項中「二百八十五圓」ヲ「五百三十圓」ニ、「二十四圓」ヲ「四十三圓」ニ改メ同條第二項ヲ左ノ如ク改ム
第二十二條第二項第二號ノ規定ハ前項ノ淸酒及酒稅法第八十三條第一項第二號ノ燒酎ニ付之ヲ準用ス
第六條 酒類委員會官制中左ノ通改正ス
第一條第三項中「第一項第三項」ヲ削ル
第七條 遊興飮食稅法施行規則中左ノ通改正ス
第一條第一號中「貸座敷」ノ下ニ「及之ニ類スル場所」ヲ加フ
第二條第二項中「宿泊ノ料金」ノ上ニ「遊興飮食稅法第二條第一項ノ洋式ノ旅館ニ於ケル」ヲ、「旅館」ノ上ニ「當該」ヲ加ヘ「旅籠料、」ヲ削リ同條ニ左ノ一項ヲ加フ
前項ノ旅館以外ノ旅館ニ於ケル宿泊ノ料金ハ宿泊料、室料、食事料其ノ他名義ノ何タルヲ問ハズ當該旅館ノ經營者ガ宿泊ヲ爲シタル者ヨリ其ノ宿泊ニ付領收スベキ金額ノ合計額ニ依ル
第三條ノ三第一項中「第二項」ヲ「第三項」ニ、「五圓」ヲ「十圓」ニ改メ同條ヲ第三條ノ五トス
第三條ノ三 遊興飮食稅法第二條第一項第七號ノ一人一泊ノ料金ハ當該室ニ付定マリタル朝、夕二食附一人一泊ノ料金(以下普通宿泊料ト稱ス)トス
第三條ノ四 遊興飮食稅法第二條第一項ノ洋式ノ旅館ハ洋風ノ設備ヲ有シ宿泊ニ付室ノ料金ト飮食ノ料金トヲ各別ニ計算シテ料金ヲ領收スル旅館トス
第四條中「宿泊ノ料金」ヲ「宿泊(第三條ノ四ニ規定スル旅館以外ノ旅館ニ於ケル宿泊ニ付テハ飮食ヲ含ム以下同ジ)ノ料金」ニ改ム
第八條第四號中「旅籠料、」ヲ削ル
第九條ノ二第一項中「第三條ノ三」ヲ「第三條ノ五」ニ、「五圓」ヲ「十圓」ニ改メ同條第二項中「災害其ノ他已ムコトヲ得ザル事由ニ因リ」ヲ削ル
第八條 入場稅法施行規則中左ノ通改正ス
第二條ノ二ヲ削ル
第九條 骨牌稅法施行規則中左ノ通改正ス
第五條ノ二 骨牌稅法第五條但書ノ規定ニ依リ納稅濟證印ノ押捺ヲ受ケントスル者ハ其ノ旨ヲ所轄稅務署ニ申請シテ承認ヲ受ケ骨牌稅額ニ相當スル現金ヲ納付スベシ
第七條第一項第四號及第八條第一項第二號中「金額」ノ下ニ「又ハ現金ニテ納付シタル稅額」ヲ加フ
第十條 所得稅法人稅內外地關涉法施行規則中左ノ通改正ス
第一條中「、乙種ノ退職所得及淸算取引所得」ヲ「及乙種ノ退職所得」ニ改ム
第二條 所得稅法施行地ニ住所ヲ有シ又ハ一年以上居所ヲ有スル個人ノ同法第十條ニ規定スル甲種又ハ乙種ノ事業所得中ニ朝鮮又ハ臺灣ニ於ケル法令ニ依リ第二種ノ所得トシテ所得稅ヲ課スル報酬又ハ料金アルトキハ所得稅法人稅內外地關涉法第四條ノ規定ニ依リ前年中ニ納付シタル當該第二種ノ所得ニ對スル所得稅額ヲ本人ノ申請ニ依リ當該甲種又ハ乙種ノ事業所得ニ對スル分類所得稅額ヨリ控除ス
所得稅法施行地ニ住所ヲ有シ又ハ一年以上居所ヲ有スル個人ノ同法第十條ニ規定スル甲種若ハ乙種ノ事業所得又ハ同法第二十八條ニ規定スル所得中ニ朝鮮ニ於ケル法令ニ依リ第二種ノ所得トシテ所得稅ヲ課スル株式ノ淸算取引ニ因ル所得アルトキハ所得稅法人稅內外地關涉法第四條ノ規定ニ依リ前年中ニ納付シタル當該第二種ノ所得ニ對スル所得稅額ヲ本人ノ申請ニ依リ當該甲種若ハ乙種ノ事業所得ニ對スル分類所得稅額又ハ綜合所得稅額ヨリ控除ス但シ綜合所得稅額ヨリ控除スル金額ハ當該綜合所得稅額中株式ノ淸算取引ニ因ル所得ニ對スル稅額ヲ超ユルコトヲ得ズ
所得稅法施行規則第三十五條ノ二第二項ノ規定ハ前項但書ノ株式ノ淸算取引ニ因ル所得ニ對スル稅額ノ計算ニ付、同令第三十六條ノ三ノ規定ハ前二項ノ規定ニ依ル申請ニ付之ヲ準用ス
第九條ニ第一項トシテ左ノ一項ヲ加フ
所得稅法人稅內外地關涉法第二十二條第一項ノ規定ニ依リ支拂ノ際綜合所得稅ヲ賦課スルコトヲ得ベキ預金ノ利子ハ同項ニ揭グル預金ノ利子ノ外所得稅法施行規則第二十一條ニ揭グル法人ニ對スル預金ノ利子ニ限ル
第十一條 昭和十七年勅令第四百五十七號中左ノ通改正ス
第一條ニ左ノ一號ヲ加フ
四 滿洲國ニ於ケル宅地及家屋ノ貸付(地上權及地役權ノ設定ヲ含ム)ニ因ル所得ニシテ同國ニ於ケル法令ニ依リ不動產所得稅ヲ課スルモノ
第二條第一項中「百分ノ二十ヲ百分ノ十四」ヲ「百分ノ二十三ヲ百分ノ十五」ニ改ム
第三條第一項中「百分ノ三十ヲ百分ノ十二」ヲ「百分ノ三十三ヲ百分ノ十五」ニ改メ第二項ノ次ニ左ノ一項ヲ加フ
滿洲國ノ法令ニ依リ納付シタル又ハ納付スベキ法人所得稅、事業所得稅又ハ不動產所得稅ニシテ第一項ノ規定ニ依ル輕減額ニ相當スル金額ハ法人稅法ニ依ル所得、營業稅法ニ依ル純益及臨時利得稅法ニ依ル利益ノ計算上之ヲ損金ニ算入セズ
第四條第一項中「百分ノ六」ヲ「百分ノ八」ニ改ム
附 則
第十二條 本令ハ昭和二十年四月一日ヨリ之ヲ施行ス
第十三條 不動產所得、甲種及乙種ノ事業所得、乙種ノ勤勞所得、山林ノ所得竝ニ個人ノ總所得ニ對スル所得稅ニ付テハ昭和二十年分ヨリ本令ヲ適用ス
法人ノ各事業年度ノ所得ニ對スル法人稅、各事業年度ノ純益ニ對スル營業稅及臨時利得稅ニ付テハ昭和二十年一月一日以後ニ終了スル事業年度分ヨリ、淸算所得ニ對スル法人稅ニ付テハ同年四月一日以後ニ於ケル解散又ハ合併ニ因ル分ヨリ本令ヲ適用ス
昭和十七年勅令第四百五十七號第四條ノ改正規定ハ昭和二十年一月一日以後ニ受クル利益ノ配當又ハ剩餘金ノ分配ヨリ之ヲ適用ス
第十四條 本令施行前ニ於ケル株式ノ消却、退社、脫退、出資ノ減少、解散又ハ合併ニ因ル昭和二十年法律第十六號ニ依ル改正前ノ所得稅法第八條ニ規定スル利益ノ配當及剩餘金ノ分配竝ニ本令施行前ニ於ケル株式ノ淸算取引ニ因ル所得ニ對スル所得稅ニ付テハ仍從前ノ例ニ依ル
乙種ノ配當利子所得ニ對スル昭和二十年分ノ分類所得稅ニ付テハ昭和十七年勅令第四百五十七號第二條ノ改正規定中百分ノ十五トアルハ百分ノ十七トス
第十五條 昭和二十年法律第十六號第二十一條第一項ノ規定ヲ適用スル場合ニ於テハ第五條ノ規定ニ拘ラズ仍從前ノ例ニ依ル
昭和二十年法律第十六號ニ依ル改正前ノ酒稅法第二十七條ノ三第一項ノ規定ニ依リ酒稅ヲ輕減セラレタル酒類又ハ同條第四項ノ規定ニ依リ交付金ノ交付ヲ受ケタル酒類ヲ取纏メ購入シタル者昭和二十年法律第十六號第二十一條第二項ノ酒類ヲ所持スル場合ニ於テハ同項ノ規定ニ依リ酒稅ヲ課ス
左ニ揭グル酒類ヲ合計一斗以上所持スル場合ニ於テハ昭和二十年法律第十六號第二十一條第二項ノ規定ニ依リ酒稅ヲ課ス
一 淸酒
第一級
二 果實酒
第一級
三 雜酒
第一級
第二級
昭和二十年法律第十六號第二十一條第二項ノ規定ニ依リ課スベキ酒稅ハ其ノ稅額三百圓以下ナルトキハ昭和二十年五月三十一日限、三百圓ヲ超ユルトキハ其ノ稅額ヲ左ノ區分ニ依リ各月ニ等分シ其ノ月末日限之ヲ徵收ス
稅額千圓以下ナルトキ
昭和二十年五月及六月
稅額千圓ヲ超ユルトキ
同年五月乃至七月
稅額二千圓ヲ超ユルトキ
同年五月乃至八月
稅額五千圓ヲ超ユルトキ
同年五月乃至九月
昭和二十年法律第十六號第二十一條第三項ノ規定ニ依ル申吿ハ酒類ノ所在地所轄稅務署ニ之ヲ爲スベシ
第十六條 本令施行前ヨリ引續キ遊興飮食稅法施行規則第一條ノ改正規定ニ依リ遊興飮食稅ヲ課スルコトト爲リタル場所ヲ經營スル者ハ本令施行後一月以內ニ其ノ旨ヲ政府ニ申吿スベシ
朕所得税法施行規則外十勅令中改正ノ件ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和二十年三月三十日
内閣総理大臣 小磯国昭
大東亜大臣 重光葵
大蔵大臣 津島寿一
勅令第百八十三号
第一条 所得税法施行規則中左ノ通改正ス
第九条 削除
第十条中「第十二条」ノ下ニ「第一項第一号、第四号又ハ第七号」ヲ加フ
第十二条ノ二 所得税法第十二条第一項第十号ノ規定ニ依リ取引一決済毎ノ収入金額ヨリ控除スベキ経費ハ当該取引ニ付納付スル取引税及当該取引ノ委託ニ付支払フ委託手数料ニ限ル
第二十一条中「法人ニ対スル」ノ下ニ「元本五千円ヲ超エザル」ヲ加ヘ「百分ノ二十ハ之ヲ百分ノ十五」ヲ「百分ノ二十三ハ之ヲ百分ノ七」ニ改ム
第二十一条ノ二中「百分ノ二十ハ之ヲ百分ノ五」ヲ「百分ノ二十三ハ之ヲ百分ノ七」ニ改ム
第二十二条ニ左ノ一項ヲ加フ
定期預金、据置貯金及之ニ準ズル預金ト其ノ他ノ預金トハ之ヲ区分シ前項ノ規定ヲ適用ス
第三十四条中「第九条及」及「(第五号ノ所得中所得税法第八条ニ規定スル利益ノ配当又ハ剰余金ノ分配ヲ除ク)」ヲ削ル
第三十五条中「及第七号乃至第九号」ヲ「、第七号及第九号」ニ改ム
第三章中第三十五条ノ次ニ左ノ一条ヲ加フ
第三十五条ノ二 所得税法第三十三条ノ二ノ規定ニ依リ綜合所得税額ヨリ控除スル金額ハ当該綜合所得税額中株式ノ清算取引ニ因ル所得ニ対スル税額ヲ超ユルコトヲ得ズ
前項ノ株式ノ清算取引ニ因ル所得ニ対スル税額ハ当該所得金額ノ総所得金額ニ対スル割合ヲ綜合所得税額ニ乗ジテ之ヲ計算ス
第三十六条第一項中「、乙種ノ退職所得若ハ清算取引所得」ヲ「若ハ乙種ノ退職所得」ニ改ム
第三十六条ノ三 所得税法第二十三条ノ二又ハ第三十三条ノ二ノ規定ニ依ル控除ヲ受ケントスル者ハ第三十六条ノ申告ト同時ニ其ノ申請書ヲ所得税務署ニ提出スベシ
第三十七条ニ左ノ一項ヲ加フ
税務署長ハ特別ノ事情アリト認ムルトキハ第一項ニ規定スル申請書ノ提出ナキ場合ト雖モ所得税法第二十五条ノ規定ニ依ル控除ヲ為スコトヲ得
第四十一条第二項中「第三十七条第三項」ノ下ニ「及第四項」ヲ加フ
第四十二条ニ左ノ一項ヲ加フ
税務署長ハ特別ノ事情アリト認ムルトキハ前項ニ規定スル申請書ノ提出ナキ場合ト雖モ第三十一条又ハ所得税法第二十四条ノ規定ニ依ル控除ヲ為スコトヲ得
第四十六条中「第三十二条第三項」ヲ「第三十二条第二項」ニ改ム
第七十九条ノ二 特別ノ事情アル場合ニ於テハ財務局長ハ審査ノ請求アリタル事項ニ関シ所得審査委員ニ対シ書面ニ依ル意見ノ開陳ヲ求ムルコトヲ得
前項ノ場合ニ於テハ第七十三条及第七十五条ノ規定ニ拘ラズ総数ノ二分ノ一ヲ超ユル所得審査委員ヨリ同一意見ノ開陳アリタルトキ当該意見ニ依ル所得審査委員会ノ決議アリタルモノトス
第八十一条中「又ハ甲種ノ退職所得」ヲ「、甲種ノ退職所得又ハ清算取引所得」ニ改ム
第八十一条ノ二第一号中「一日三円ノ割合ニ依リ報酬又ハ料金ノ支給期間ニ応ジテ算出シタル金額」ヲ「其ノ支払ヲ受クベキ金額ノ三分ノ一」ニ、同条第二号中「十分ノ三」ヲ「三分ノ一」ニ、同条第三号中「十分ノ二」ヲ「九分ノ二」ニ改ム
第八十一条ノ四ヲ削ル
第八十二条及第九十九条中「、乙種ノ退職所得若ハ清算取引所得」ヲ「若ハ乙種ノ退職所得」ニ改ム
第百十三条ニ第一項トシテ左ノ一項ヲ加フ
所得税法第百六条第一項ノ規定ニ依リ支払ノ際綜合所得税ヲ賦課スルコトヲ得ベキ預金ノ利子ハ同項ニ掲グル預金ノ利子ノ外第二十一条ニ掲グル法人ニ対スル預金ノ利子ニ限ル
第二条 法人税法施行規則中左ノ通改正ス
第十一条 法人税法第四条ノ規定ハ同法第十六条第一項第二号ニ規定スル清算所得中法人税法其ノ他ノ法律ニ依リ法人税ヲ課セラレザル所得ヨリ成ル金額ノ計算ニ付之ヲ準用ス
第三条 地租法施行規則中左ノ通改正ス
第五条中「北海道、」及「北海道其ノ年十一月一日ヨリ三十日限」ヲ削ル
第十二条第二項中「次ノ」ヲ削ル
第十八条ノ二中「各納期ニ於ケル」ヲ削ル
第四条 家屋税法施行規則中左ノ通改正ス
第二十四条中「五円」ヲ「十円」ニ改ム
第五条 酒税法施行規則中左ノ通改正ス
第十五条 大蔵大臣ノ指定スルアルコール分(指定アルコール分ト称ス以下同ジ)ニアルコール分二度ヲ加ヘタルアルコール分(焼酎ニ在リテハ指定アルコール分)ヲ超エアルコール分五十度ヲ超エザル酒類(麦酒ヲ除ク)ニ付テハ酒税法第二十七条第二項ノ規定ニ依リ同条第一項及同法第二十七条ノ二ノ規定ニ依ル金額ヲ指定アルコール分ノ度数ヲ以テ除シテ得タル金額ノ百分ノ百二十ニ相当スル金額ヲ指定アルコール分ヲ超ユル一度毎ニ同法第二十七条第一項ノ規定ニ依ル酒税額ニ加算ス
第十六条第一項中「(清酒ノ第二級ノ級別ヲ除ク)」ヲ削リ同条第二項ヲ左ノ如ク改ム
大蔵大臣必要アリト認ムルトキハ前項ノ規定ニ拘ラズ中央酒類委員会ノ諮問ヲ経テ清酒ノ第一級ノ級別ヲ財務局長ヲシテ地方酒類委員会ノ諮問ヲ経テ定メシムルコトヲ得
同条第三項中「大蔵大臣必要アリト認ムルトキハ」ヲ「前項ノ場合ニ於テ大蔵大臣」ニ改ム
第十七条及第十八条 削除
第十九条第二項及第二十条第一項中「第二十七条ノ四」ヲ「第二十七条ノ三」ニ改ム
第二十二条第二項第三号中「同条ノ規定ニ依リ大蔵大臣ノ指定スルアルコール分ニアルコール分二度ヲ加ヘタルアルコール分」ヲ「指定アルコール分ニアルコール分二度ヲ加ヘタルアルコール分(焼酎ニ在リテハ指定アルコール分)」ニ改メ同項第一号ヲ削リ第二号ヲ第一号トシ以下順次一号宛繰上グ
第二十三条第四項中「前項」ヲ「第一項」ニ改ム
第三十九条中「及同法」ヲ「及」ニ改ム
第六十条ノ三中「第十四条ノ二」ヲ「第十六条」ニ改ム
第六十一条第一項及第六十二条第一項中「酒税法第二十七条ノ三ニ規定スル酒類ト其ノ他ノ酒類トニ区分シ」ヲ削ル
第七十五条ノ四第一項中「二百八十五円」ヲ「五百三十円」ニ、「二十四円」ヲ「四十三円」ニ改メ同条第二項ヲ左ノ如ク改ム
第二十二条第二項第二号ノ規定ハ前項ノ清酒及酒税法第八十三条第一項第二号ノ焼酎ニ付之ヲ準用ス
第六条 酒類委員会官制中左ノ通改正ス
第一条第三項中「第一項第三項」ヲ削ル
第七条 遊興飲食税法施行規則中左ノ通改正ス
第一条第一号中「貸座敷」ノ下ニ「及之ニ類スル場所」ヲ加フ
第二条第二項中「宿泊ノ料金」ノ上ニ「遊興飲食税法第二条第一項ノ洋式ノ旅館ニ於ケル」ヲ、「旅館」ノ上ニ「当該」ヲ加ヘ「旅籠料、」ヲ削リ同条ニ左ノ一項ヲ加フ
前項ノ旅館以外ノ旅館ニ於ケル宿泊ノ料金ハ宿泊料、室料、食事料其ノ他名義ノ何タルヲ問ハズ当該旅館ノ経営者ガ宿泊ヲ為シタル者ヨリ其ノ宿泊ニ付領収スベキ金額ノ合計額ニ依ル
第三条ノ三第一項中「第二項」ヲ「第三項」ニ、「五円」ヲ「十円」ニ改メ同条ヲ第三条ノ五トス
第三条ノ三 遊興飲食税法第二条第一項第七号ノ一人一泊ノ料金ハ当該室ニ付定マリタル朝、夕二食附一人一泊ノ料金(以下普通宿泊料ト称ス)トス
第三条ノ四 遊興飲食税法第二条第一項ノ洋式ノ旅館ハ洋風ノ設備ヲ有シ宿泊ニ付室ノ料金ト飲食ノ料金トヲ各別ニ計算シテ料金ヲ領収スル旅館トス
第四条中「宿泊ノ料金」ヲ「宿泊(第三条ノ四ニ規定スル旅館以外ノ旅館ニ於ケル宿泊ニ付テハ飲食ヲ含ム以下同ジ)ノ料金」ニ改ム
第八条第四号中「旅籠料、」ヲ削ル
第九条ノ二第一項中「第三条ノ三」ヲ「第三条ノ五」ニ、「五円」ヲ「十円」ニ改メ同条第二項中「災害其ノ他已ムコトヲ得ザル事由ニ因リ」ヲ削ル
第八条 入場税法施行規則中左ノ通改正ス
第二条ノ二ヲ削ル
第九条 骨牌税法施行規則中左ノ通改正ス
第五条ノ二 骨牌税法第五条但書ノ規定ニ依リ納税済証印ノ押捺ヲ受ケントスル者ハ其ノ旨ヲ所轄税務署ニ申請シテ承認ヲ受ケ骨牌税額ニ相当スル現金ヲ納付スベシ
第七条第一項第四号及第八条第一項第二号中「金額」ノ下ニ「又ハ現金ニテ納付シタル税額」ヲ加フ
第十条 所得税法人税内外地関渉法施行規則中左ノ通改正ス
第一条中「、乙種ノ退職所得及清算取引所得」ヲ「及乙種ノ退職所得」ニ改ム
第二条 所得税法施行地ニ住所ヲ有シ又ハ一年以上居所ヲ有スル個人ノ同法第十条ニ規定スル甲種又ハ乙種ノ事業所得中ニ朝鮮又ハ台湾ニ於ケル法令ニ依リ第二種ノ所得トシテ所得税ヲ課スル報酬又ハ料金アルトキハ所得税法人税内外地関渉法第四条ノ規定ニ依リ前年中ニ納付シタル当該第二種ノ所得ニ対スル所得税額ヲ本人ノ申請ニ依リ当該甲種又ハ乙種ノ事業所得ニ対スル分類所得税額ヨリ控除ス
所得税法施行地ニ住所ヲ有シ又ハ一年以上居所ヲ有スル個人ノ同法第十条ニ規定スル甲種若ハ乙種ノ事業所得又ハ同法第二十八条ニ規定スル所得中ニ朝鮮ニ於ケル法令ニ依リ第二種ノ所得トシテ所得税ヲ課スル株式ノ清算取引ニ因ル所得アルトキハ所得税法人税内外地関渉法第四条ノ規定ニ依リ前年中ニ納付シタル当該第二種ノ所得ニ対スル所得税額ヲ本人ノ申請ニ依リ当該甲種若ハ乙種ノ事業所得ニ対スル分類所得税額又ハ綜合所得税額ヨリ控除ス但シ綜合所得税額ヨリ控除スル金額ハ当該綜合所得税額中株式ノ清算取引ニ因ル所得ニ対スル税額ヲ超ユルコトヲ得ズ
所得税法施行規則第三十五条ノ二第二項ノ規定ハ前項但書ノ株式ノ清算取引ニ因ル所得ニ対スル税額ノ計算ニ付、同令第三十六条ノ三ノ規定ハ前二項ノ規定ニ依ル申請ニ付之ヲ準用ス
第九条ニ第一項トシテ左ノ一項ヲ加フ
所得税法人税内外地関渉法第二十二条第一項ノ規定ニ依リ支払ノ際綜合所得税ヲ賦課スルコトヲ得ベキ預金ノ利子ハ同項ニ掲グル預金ノ利子ノ外所得税法施行規則第二十一条ニ掲グル法人ニ対スル預金ノ利子ニ限ル
第十一条 昭和十七年勅令第四百五十七号中左ノ通改正ス
第一条ニ左ノ一号ヲ加フ
四 満洲国ニ於ケル宅地及家屋ノ貸付(地上権及地役権ノ設定ヲ含ム)ニ因ル所得ニシテ同国ニ於ケル法令ニ依リ不動産所得税ヲ課スルモノ
第二条第一項中「百分ノ二十ヲ百分ノ十四」ヲ「百分ノ二十三ヲ百分ノ十五」ニ改ム
第三条第一項中「百分ノ三十ヲ百分ノ十二」ヲ「百分ノ三十三ヲ百分ノ十五」ニ改メ第二項ノ次ニ左ノ一項ヲ加フ
満洲国ノ法令ニ依リ納付シタル又ハ納付スベキ法人所得税、事業所得税又ハ不動産所得税ニシテ第一項ノ規定ニ依ル軽減額ニ相当スル金額ハ法人税法ニ依ル所得、営業税法ニ依ル純益及臨時利得税法ニ依ル利益ノ計算上之ヲ損金ニ算入セズ
第四条第一項中「百分ノ六」ヲ「百分ノ八」ニ改ム
附 則
第十二条 本令ハ昭和二十年四月一日ヨリ之ヲ施行ス
第十三条 不動産所得、甲種及乙種ノ事業所得、乙種ノ勤労所得、山林ノ所得並ニ個人ノ総所得ニ対スル所得税ニ付テハ昭和二十年分ヨリ本令ヲ適用ス
法人ノ各事業年度ノ所得ニ対スル法人税、各事業年度ノ純益ニ対スル営業税及臨時利得税ニ付テハ昭和二十年一月一日以後ニ終了スル事業年度分ヨリ、清算所得ニ対スル法人税ニ付テハ同年四月一日以後ニ於ケル解散又ハ合併ニ因ル分ヨリ本令ヲ適用ス
昭和十七年勅令第四百五十七号第四条ノ改正規定ハ昭和二十年一月一日以後ニ受クル利益ノ配当又ハ剰余金ノ分配ヨリ之ヲ適用ス
第十四条 本令施行前ニ於ケル株式ノ消却、退社、脱退、出資ノ減少、解散又ハ合併ニ因ル昭和二十年法律第十六号ニ依ル改正前ノ所得税法第八条ニ規定スル利益ノ配当及剰余金ノ分配並ニ本令施行前ニ於ケル株式ノ清算取引ニ因ル所得ニ対スル所得税ニ付テハ仍従前ノ例ニ依ル
乙種ノ配当利子所得ニ対スル昭和二十年分ノ分類所得税ニ付テハ昭和十七年勅令第四百五十七号第二条ノ改正規定中百分ノ十五トアルハ百分ノ十七トス
第十五条 昭和二十年法律第十六号第二十一条第一項ノ規定ヲ適用スル場合ニ於テハ第五条ノ規定ニ拘ラズ仍従前ノ例ニ依ル
昭和二十年法律第十六号ニ依ル改正前ノ酒税法第二十七条ノ三第一項ノ規定ニ依リ酒税ヲ軽減セラレタル酒類又ハ同条第四項ノ規定ニ依リ交付金ノ交付ヲ受ケタル酒類ヲ取纏メ購入シタル者昭和二十年法律第十六号第二十一条第二項ノ酒類ヲ所持スル場合ニ於テハ同項ノ規定ニ依リ酒税ヲ課ス
左ニ掲グル酒類ヲ合計一斗以上所持スル場合ニ於テハ昭和二十年法律第十六号第二十一条第二項ノ規定ニ依リ酒税ヲ課ス
一 清酒
第一級
二 果実酒
第一級
三 雑酒
第一級
第二級
昭和二十年法律第十六号第二十一条第二項ノ規定ニ依リ課スベキ酒税ハ其ノ税額三百円以下ナルトキハ昭和二十年五月三十一日限、三百円ヲ超ユルトキハ其ノ税額ヲ左ノ区分ニ依リ各月ニ等分シ其ノ月末日限之ヲ徴収ス
税額千円以下ナルトキ
昭和二十年五月及六月
税額千円ヲ超ユルトキ
同年五月乃至七月
税額二千円ヲ超ユルトキ
同年五月乃至八月
税額五千円ヲ超ユルトキ
同年五月乃至九月
昭和二十年法律第十六号第二十一条第三項ノ規定ニ依ル申告ハ酒類ノ所在地所轄税務署ニ之ヲ為スベシ
第十六条 本令施行前ヨリ引続キ遊興飲食税法施行規則第一条ノ改正規定ニ依リ遊興飲食税ヲ課スルコトト為リタル場所ヲ経営スル者ハ本令施行後一月以内ニ其ノ旨ヲ政府ニ申告スベシ