第一條 左ニ揭グル場所ニ於ケル遊興及飮食ニハ遊興飮食稅法第一條ノ規定ニ依リ遊興飮食稅ヲ課ス
第二條 遊興飮食ノ料金ハ花代、揚代、飮食料、席料其ノ他名義ノ何タルヲ問ハズ遊興飮食稅法第一條ニ規定スル場所ノ經營者ガ遊興又ハ飮食ヲ爲シタル者ヨリ其ノ遊興又ハ飮食ニ付領收スベキ金額ノ合計額ニ依ル
第三條 左ニ揭グル遊興飮食ノ料金ニ付テハ其ノ料金ガ一人一囘三圓ニ滿タザル場合ト雖モ遊興飮食稅ヲ課ス
一 娼妓ノ揚代、藝妓ニ類スル者ノ花代其ノ他之ニ類スルモノ(以下其ノ他ノ花代ト稱ス)
二 洋風ノ設備ヲ有シ婦女ガ客席ニ侍シテ接待スルカフェー、バー其ノ他ノ料理店(客席ニ侍シテ接待スル婦女ガ常時五人以下ナルモノヲ除ク)ニ於ケル遊興飮食ノ料金
第四條 左ノ各號ノ一ニ該當スル場合ニ於テハ一人一囘ノ遊興飮食ノ料金ハ各其ノ定ムル所ニ依リ之ヲ計算ス
一 二人以上共同シテ遊興又ハ飮食ヲ爲シタル場合ニ於テハ其ノ料金ヲ遊興又ハ飮食ヲ爲シタル人員ニテ除シテ得タル金額ニ依ル
二 同一ノ遊興又ハ飮食ニ付其ノ他ノ花代ヲ領收スベキ者ト其ノ他ノ花代以外ノ料金ヲ領收スベキ者ト異ナル場合ニ於テハ其ノ他ノ花代ト其ノ他ノ花代以外ノ料金トヲ合算シタル金額ニ依ル
第五條 遊興飮食稅法第五條ノ規定ニ依ル申吿書ハ每月分ノ遊興飮食料金ヲ藝妓ノ花代、其ノ他ノ花代及花代以外ノ料金ニ區分シテ之ニ記載シ所轄稅務署ニ之ヲ提出スベシ
前項ノ申吿書ノ提出ナキトキ又ハ稅務署長其ノ申吿ヲ不相當ト認メタルトキハ稅務署長ハ其ノ課稅標準額ヲ決定スベシ
第六條 遊興飮食稅法第七條第一項ノ規定ノ適用ヲ受ケントスル者ハ每月分ノ遊興飮食料金中其ノ月ニ於テ領收セザルモノヲ藝妓ノ花代、其ノ他ノ花代及花代以外ノ料金ニ區分シテ記載シタル申請書ヲ前條ノ申吿ト同時ニ所轄稅務署ニ提出シ承認ヲ受クベシ
前項ノ料金ヲ領收シタル場合ニ於テハ其ノ領收シタル料金ヲ藝妓ノ花代、其ノ他ノ花代及花代以外ノ料金ニ區分シテ記載シタル申吿書ヲ翌月十日迄ニ所轄稅務署ニ提出スベシ
第七條 遊興飮食稅法第七條第二項ノ規定ニ依リ遊興飮食稅ノ免除ヲ受ケントスル者ハ領收スルコト能ハザル事由ヲ具シ所轄稅務署ニ申請スベシ
第八條 遊興飮食稅法第一條ニ規定スル場所ヲ經營セントスル者ハ其ノ場所每ニ左ノ事項ヲ記載シタル申吿書ヲ所轄稅務署ニ提出スベシ
四 第三條第二號ニ規定スル料理店ニ在リテハ前號ノ外客席ニ侍シテ接待スル婦女ノ常時ノ員數
第九條 遊興飮食稅法第一條ニ規定スル場所ノ經營者ハ一囘ノ遊興飮食每ニ少クトモ左ノ事項ヲ帳簿ニ記載スベシ
四 二人以上共同シテ爲シタル遊興又ハ飮食ニ付テハ一人一囘ノ遊興飮食料金
稅務署長ハ必要アリト認ムルトキハ遊興又ハ飮食ヲ爲シタル者ノ住所及氏名ノ記載ヲ命ズルコトヲ得
第十條 藝妓、藝妓ニ類スル者若ハ娼妓ノ雇主、抱主若ハ之ニ準ズベキ者又ハ其ノ營業ニ關シ仲介ヲ爲ス者ハ藝妓、藝妓ニ類スル者又ハ娼妓ノ出先ノ場所每ニ每囘少クトモ左ノ事項ヲ帳簿ニ記載スベシ
第十一條 藝妓、藝妓ニ類スル者若ハ娼妓ノ雇主、抱主若ハ之ニ準ズベキ者又ハ其ノ營業ニ關シ仲介ヲ爲ス者ハ每月分ノ藝妓ノ花代又ハ其ノ他ノ花代ヲ藝妓、藝妓ニ類スル者又ハ娼妓ノ出先ノ場所每ニ區分シテ記載シタル申吿書ヲ翌月十日迄ニ所轄稅務署ニ提出スベシ
第十二條 遊興飮食稅法第一條ニ規定スル場所ノ經營者其ノ經營ヲ一月以上休止セントスルトキハ其ノ時期ヲ定メ所轄稅務署ニ申吿スベシ
第十三條 第八條及前條ノ規定ニ依リ申吿シタル事項ニ異動ヲ生ジタルトキハ其ノ都度所轄稅務署ニ申吿スベシ
第十四條 遊興飮食稅法第一條ニ規定スル場所ノ經營ヲ相續シタル者ハ其ノ旨ヲ所轄稅務署ニ申吿スベシ
遊興飮食稅法第一條ニ規定スル場所ノ經營ヲ讓受ケタル者ハ讓渡人ト連署シテ所轄稅務署ニ申吿スベシ
合併後存續スル法人又ハ合併ニ因リテ設立シタル法人ガ合併ニ因リテ消滅シタル法人ノ遊興飮食稅法第一條ニ規定スル場所ノ經營ヲ承繼シタルトキハ合併後存續スル法人又ハ合併ニ因リテ設立シタル法人ハ其ノ旨ヲ所轄稅務署ニ申吿スベシ
第十五條 遊興飮食稅法第一條ニ規定スル場所ノ經營者其ノ經營ヲ廢止セントスルトキハ其ノ旨ヲ所轄稅務署ニ申吿スベシ
第十六條 遊興飮食稅法第一條ニ規定スル場所ノ經營者其ノ場所ヲ移轉セントスルトキハ移轉ノ事實ヲ具シ第八條及前條ノ規定ニ準ジ申吿ヲ爲スベシ
第十七條 遊興飮食稅法第十七條第一項ノ規定ニ依リ稅務署長ハ同法第一條ニ規定スル場所ノ經營者ノ組織スル團體ニ對シ徵稅上必要ナル設備ヲ爲シ又ハ徵收事務ノ補助ヲ爲スベキコトヲ命ズルコトヲ得
前項ノ團體ニ對シテハ大藏大臣ノ定ムル所ニ依リ所屬團體員ガ納期內ニ納付シタル遊興飮食稅額ノ百分ノ一乃至百分ノ三ニ相當スル金額ノ交付金ヲ交付ス
第十八條 前條ノ團體同條第一項ノ命令ニ違反シタルトキハ交付金ノ全部又ハ一部ヲ交付セザルコトヲ得