第一條 藥事法第三條ノ規定ニ依ル藥劑師ノ免許ハ左ノ各號ノ一ニ該當スル者ニ之ヲ與フ
一 大學令ニ依ル大學ニ於テ藥學ヲ修メ學士ト稱スルコトヲ得ル者、官立若ハ公立ノ藥學專門學校若ハ醫學專門學校藥學科ヲ卒業シタル者又ハ文部大臣ニ於テ之ト同等以上ト認メ指定シタル學校ヲ卒業シタル者
三 外國藥學校ヲ卒業シ又ハ外國ニ於テ藥劑師免許ヲ得タル帝國臣民ニシテ厚生大臣ニ於テ第一號ノ藥學專門學校ノ卒業者ト同等以上ノ學力ヲ有シ且適當ト認定シタルモノ
四 厚生大臣ノ指定シタル外國ノ國籍ヲ有シ其ノ國ニ於テ藥劑師免許ヲ得タル者ニシテ厚生大臣ニ於テ適當ト認定シタルモノ
前項第四號ノ規定ニ依リ指定ヲ爲スハ帝國ノ藥劑師ニ對シ試驗ヲ要セズ藥劑師免許ヲ與フル國タルコトヲ要ス
第二條 藥劑師試驗ハ左ニ揭グル者ニ非ザレバ之ヲ受クルコトヲ得ズ
一 前條第一項第一號ニ該當セザル私立ノ藥學專門學校若ハ醫學專門學校藥學科又ハ文部大臣ニ於テ之ト同等以上ト認メ指定シタル學校ヲ卒業シタル者
二 外國藥學校ヲ卒業シ又ハ外國ニ於テ藥劑師免許ヲ得タル者ノ中前條第一項第三號又ハ第四號ニ該當セザル者ニシテ厚生大臣ニ於テ適當ト認定シタルモノ
第三條 左ノ各號ノ一ニ該當スル者ハ藥劑師試驗ヲ受クルコトヲ得ズ
第四條 六年未滿ノ懲役若ハ禁錮ニ處セラレタル者、藥事ニ關シ罰金ニ處セラレタル者又ハ藥事ニ關シ不正ノ行爲アリタル者ニハ藥劑師試驗ヲ受クルコトヲ許サザルコトアルベシ
第五條 前四條ニ規定スルモノノ外藥劑師ノ免許ニ關シ必要ナル事項ハ命令ヲ以テ之ヲ定ム
第六條 厚生大臣ハ藥局開設者ヲシテ其ノ受領シ得ベキ調劑報酬ニ關シ藥劑師會ノ定ニ依ラシムル命令ヲ發スルコトヲ得
第七條 厚生大臣ハ適正ナラザル調劑報酬ノ變更ニ關シ地方長官ニ於テ必要ナル處分ヲ爲シ得ル命令ヲ發スルコトヲ得
第八條 藥事法第十八條及第四十七條ノ規定ノ適用ニ付テハ樺太廳長官ノ假免許ヲ受ケタル醫師、齒科醫師又ハ獸醫ハ之ヲ醫師、齒科醫師又ハ獸醫師ト看做ス