戦災による工場設備の被害、設備の老朽化、原材料不足、物価高騰、産業秩序の混乱、労働争議など、産業の回復が遅れている。また、戦後の国民生活は困窮を深めており、必需物資の適正配分が必要である。この経済危機を克服し、産業の回復・振興を図るため、基礎資材、見返り物資、食糧などの重点的な計画生産の実施と、物資の合理的配分が急務である。そのためには物資の需給に関する基本的な総合計画を策定し、法的裏付けのもと臨機応変に施策を実施する必要がある。これが本法案提出の理由である。
参照した発言:
第90回帝国議会 衆議院 本会議 第38号