府縣制の一部を次のやうに改正する。
「
府縣制
」を
「
道府縣制目次
」に、
「
」を
「
」に改める。
第一條を第一條ノ二とし、同條の前に次のやうに加へる。
第一款 通則
第一條 本法中府縣、府縣住民、府縣條例、府縣規則、府縣會、府縣會議員、府縣會議員選擧管理委員會、府縣會議員選擧管理委員、府縣參事會、府縣參事會員、府縣知事、府縣吏員、府縣出納吏、府縣廳、府縣税、府縣債、府縣費、府縣組合又ハ府縣行政トアルハ各道、道住民、道條例、道規則、道會、道會議員、道會議員選擧管理委員會、道會議員選擧管理委員、道參事會、道參事會員、道廳長官、道吏員、道出納吏、道廳、道税、道債、道費、道府縣組合又ハ道行政ヲ含ムモノトス
第三條ノ二を第三條ノ六とし、同條の前に次のやうに加へる。
第三款 府縣住民及其ノ權利義務
第三條ノ二 府縣内ニ住所ヲ有スル者ハ其ノ府縣住民トス
府縣住民ハ本法ニ從ヒ府縣ノ財産及營造物ヲ共用スル權利ヲ有シ府縣ノ負擔ヲ分任スル義務ヲ負フ
第三條ノ三 府縣内ノ市町村民ハ本法ニ從ヒ府縣ノ選擧ニ參與スル權利ヲ有ス
第三條ノ四 府縣内ノ市町村民ハ本法ニ從ヒ府縣條例又ハ府縣規則ノ制定ヲ請求スル權利ヲ有ス
府縣内ノ市町村民ハ本法ニ從ヒ府縣ノ事務ノ監査ヲ請求スル權利ヲ有ス
第三條ノ五 府縣内ノ市町村民ハ本法ニ從ヒ府縣會ノ解散ヲ請求スル權利ヲ有ス
府縣内ノ市町村民ハ本法ニ從ヒ府縣知事、監査委員、府縣會議員又ハ府縣會議員選擧管理委員ノ解職(府縣知事ニ付テハ退官)ヲ請求スル權利ヲ有ス
第四條第二項中「地方事務所長若ハ支廳長ノ管轄區域」を「從前郡長若ハ島司ノ管轄シタル區域(北海道ニ於テハ支廳長ノ管轄區域)」に改め、同條第三項中「其ノ區域ト隣接ノ區域ト」を「數區域」に改める。
第五條第一項中「三十人」を「四十人」に、「九十人」を「百人」に改める。
第六條第一項乃至第三項を次のやうに改める。
府縣内ノ市町村會議員ノ選擧權ヲ有スル者ハ府縣會議員ノ選擧權ヲ有ス
府縣内ノ市町村會議員ノ被選擧權ヲ有スル者ハ府縣會議員ノ被選擧權ヲ有ス
同條第五項中「選擧事務」を「府縣會議員選擧管理委員、市町村會議員選擧管理委員(町村制第三十八條ノ町村ニ於テハ町村長選擧管理委員以下之ニ同ジ)、府縣會議員選擧管理委員會及市町村會議員選擧管理委員會(町村制第三十八條ノ町村ニ於テハ町村長選擧管理委員會以下之ニ同ジ)ノ書記、投票管理者、開票管理者及選擧長竝ニ選擧事務」に改め、同條第六項を削り、同條第八項中「衆議院議員」を「帝國議會ノ議員」に改める。
第七條第一項を削り、同條第二項中「議員」を「府縣會議員」に改める。
第八條第二項中「六分ノ一」を「十分ノ一」に改め、「府縣知事」の下に「若ハ府縣會」を加へ、同條第三項中「六分ノ一」を「十分ノ一」に改める。
第九條第一項中「市町村會議員選擧ニ用フル選擧人名簿」の下に「(町村制第三十八條ノ町村ニ於テハ町村長ノ選擧ニ用フル選擧人名簿)」を加へ、同條第二項を削る。
第十條 府縣ニ府縣會議員選擧管理委員會(以下本章中選擧管理委員會ト稱ス)ヲ置ク
選擧管理委員會ハ府縣會議員選擧管理委員(以下本章中選擧管理委員ト稱ス)六人ヲ以テ之ヲ組織ス
第十一條 選擧管理委員ハ府縣會ニ於テ府縣會議員ノ選擧權ヲ有スル者ノ中ヨリ之ヲ選擧スベシ
委員中闕員アルトキハ選擧管理委員會ノ委員長ハ補充員ノ中ニ就キ之ヲ補闕ス其ノ順序ハ選擧ノ時ヲ異ニスルトキハ選擧ノ前後ニ依リ選擧同時ナルトキハ得票數ニ依リ得票同數ナルトキハ抽籤ニ依ル仍闕員アル場合ニ於テハ第四項ノ規定ニ拘ラズ臨時ニ補充員ノ選擧ヲ行フベシ
委員ハ其ノ選擧ニ關スル第八十二條第二項ノ處分確定シ又ハ判決アル迄ハ其ノ職務ヲ行フノ權ヲ失ハズ
第十二條 選擧管理委員會ハ法令ノ定ムル所ニ依リ府縣會議員ノ選擧其ノ他ノ選擧ニ關スル事務ヲ管理ス
委員會ハ府縣會議員ノ選擧ニ關スル事務ニ付テハ市町村會議員選擧管理委員會ヲ指揮監督ス
第十二條ノ二 選擧管理委員會ハ委員中ヨリ委員長一人ヲ選擧スベシ
第十二條ノ三 選擧管理委員會ハ委員長之ヲ招集ス委員ヨリ委員會招集ノ請求アルトキハ委員長ハ之ヲ招集スベシ
第十二條ノ四 選擧管理委員會ハ委員三人以上出席スルニ非ザレバ會議ヲ開クコトヲ得ズ
第三項ノ規定ニ依リ委員ノ數減少シテ前項ノ數ヲ得ザルトキハ委員長ハ補充員ニシテ其ノ事件ニ關係ナキモノヲ以テ第十一條第三項ノ順序ニ依リ臨時之ニ充ツベシ委員ノ故障ニ因リ前項ノ數ヲ得ザルトキ亦同ジ
委員長及委員ハ自己又ハ父母、祖父母、配偶者、子孫若ハ兄弟姉妹ノ一身上ニ關スル事件ニ付テハ其ノ議事ニ參與スルコトヲ得ズ但シ委員會ノ同意ヲ得タルトキハ會議ニ出席シ發言スルコトヲ得
第十二條ノ五 選擧管理委員會ノ議事ハ委員ノ過半數ヲ以テ決ス可否同數ナルトキハ委員長ノ決スル所ニ依ル
第十二條ノ六 選擧管理委員會ニ書記ヲ置キ委員長ノ指揮ヲ承ケ委員會ニ關スル事務ニ從事セシム
第十二條ノ七 本法ニ規定スルモノノ外選擧管理委員會ニ關シ必要ナル事項ハ委員會之ヲ定ム
第十三條第一項中「府縣知事」を「選擧管理委員會」に改め、同條第二項を次のやうに改める。
天災其ノ他避クベカラザル事故ニ因リ投票ヲ行フコトヲ得ザルトキ又ハ更ニ投票ヲ行フノ必要アルトキハ投票管理者ハ選擧長ヲ經テ委員會ニ其ノ旨ヲ屆出ヅベシ此ノ場合ニ於テハ委員會ハ更ニ期日ヲ定メ投票ヲ行ハシムベシ但シ其ノ期日ハ少クトモ五日前ニ之ヲ告示セシムベシ
第十三條ノ二第二項中「爲サムトスルトキハ」の下に「本人ノ承諾ヲ得テ」を加へ、同條第三項の次に次の一項を加へる。
一ノ選擧區ニ於テ議員候補者ト爲リタル者ハ他ノ選擧區ニ於テハ議員候補者ノ屆出ヲ爲シ又ハ其ノ推薦屆出ヲ承諾スルコトヲ得ズ
同條第五項中「前四項」を「第一項乃至第三項及前項」に改める。
第十四條 投票管理者ハ府縣會議員ノ選擧權ヲ有スル者ノ中ニ就キ市町村會議員選擧管理委員會ノ選任シタル者ヲ以テ之ニ充ツ
第十五條第四項中「府縣知事」を「選擧管理委員會」に改め、「ヲ設ケ又ハ數町村ノ區域ヲ合セテ一投票區」を削る。
第十八條第九項中「府縣知事」を「選擧管理委員會」に改める。
第二十一條 投票管理者タル者開票管理者タル場合ヲ除クノ外投票管理者ハ其ノ指定シタル投票立會人ト共ニ投票ノ當日投票函、投票録及選擧人名簿ヲ開票管理者ニ送致スベシ
第二十二條中「府縣知事」を「選擧管理委員會」に、「選擧會」を「開票」に改める。
選擧管理委員會特別ノ事情アリト認ムルトキハ市ノ區域ヲ分チテ數開票區ヲ設ケ又ハ數町村ノ區域ヲ合セテ一開票區ヲ設クルコトヲ得
前項ノ規定ニ依リ開票區ヲ設クル場合ニ於テ必要ナル事項ハ命令ヲ以テ之ヲ定ム
第二十二條ノ三 開票管理者ハ府縣會議員ノ選擧權ヲ有スル者ノ中ニ就キ市町村會議員選擧管理委員會ノ選任シタル者ヲ以テ之ニ充ツ
開票所ハ市役所、町村役場又ハ開票管理者ノ指定シタル場所ニ之ヲ設ク
第二十二條ノ四 第十六條ノ規定ハ開票立會人ニ之ヲ準用ス
第二十二條ノ五 開票ハ投票ノ當日又ハ其ノ翌日(一開票區ニ數投票區アルトキハ總テノ投票函ノ送致ヲ受ケタル日又ハ其ノ翌日)之ヲ行フ
第二十二條ノ六 開票管理者ハ開票立會人立會ノ上投票函ヲ開キ先ヅ第十九條第二項及第四項ノ投票ヲ調査シ開票立會人ノ意見ヲ聽キ其ノ受理如何ヲ決定スベシ
開票管理者ハ開票立會人ト共ニ市町村其ノ他選擧管理委員會ノ定ムル區域毎ニ投票ヲ點檢スベシ
投票ノ點檢終リタルトキハ開票管理者ハ直ニ其ノ結果ヲ選擧長ニ報告スベシ
開票管理者ハ前項ノ規定ニ依ル報告ヲ爲シタルトキハ直ニ選擧人名簿ヲ市町村會議員選擧管理委員會ニ返付スベシ
第二十二條ノ七 選擧人ハ其ノ開票所ニ就キ開票ノ參觀ヲ求ムルコトヲ得
第二十二條ノ八 投票ノ效力ハ開票立會人ノ意見ヲ聽キ開票管理者之ヲ決定スベシ
第二十二條ノ九 左ノ投票ハ之ヲ無效トス
三 一投票中二人以上ノ議員候補者ノ氏名ヲ記載シタルモノ
五 議員候補者ノ氏名ノ外他事ヲ記載シタルモノ但シ爵位、職業、身分、住所又ハ敬稱ノ類ヲ記載シタルモノハ此ノ限ニ在ラズ
七 議員候補者ノ何人ヲ記載シタルカヲ確認シ難キモノ
前項第八號ノ規定ハ第八條、第三十二條又ハ第三十六條ノ規定ニ依ル選擧ノ場合ニ限リ之ヲ適用ス
第二十二條ノ十 開票管理者ハ開票録ヲ作リ開票ニ關スル顛末ヲ記載シ二人以上ノ開票立會人ト共ニ之ニ署名スベシ
開票録、投票録及投票竝ニ府縣會議員ノ選擧ニ用ヒタル選擧人名簿ハ市町村會議員選擧管理委員會ニ於テ議員ノ任期間之ヲ保存スベシ
第二十二條ノ十一 選擧ノ一部無效ト爲リ更ニ選擧ヲ行ヒタル場合ニ於テハ其ノ投票ノ效力ヲ決定スベシ
第二十二條ノ十二 第十三條第二項本文ノ規定ハ開票ニ之ヲ準用ス
第二十二條ノ十三 第十七條第一項及第二項ノ規定ハ開票所ノ取締ニ之ヲ準用ス
第二十三條第一項を次のやうに改める。
選擧長ハ府縣會議員ノ選擧權ヲ有スル者ノ中ニ就キ選擧管理委員會ノ選任シタル者ヲ以テ之ニ充ツ
第二十五條 選擧長ハ總テノ開票管理者ヨリ第二十二條ノ六第三項ノ規定ニ依ル報告ヲ受ケタル日又ハ其ノ翌日選擧會ヲ開キ選擧立會人立會ノ上其ノ報告ヲ調査スベシ
選擧ノ一部無效ト爲リ更ニ選擧ヲ行ヒタル場合ニ於テ第二十二條ノ六第三項ノ規定ニ依ル報告ヲ受ケタルトキハ選擧長ハ前項ノ例ニ依リ選擧會ヲ開キ他ノ部分ノ報告ト共ニ更ニ之ヲ調査スベシ
第二十七條 第十七條第一項及第二項ノ規定ハ選擧會場ノ取締ニ之ヲ準用ス
第二十九條第一項中「五分ノ一」を「四分ノ一」に改め、同條第二項中「年長者ヲ取リ年齡同シキトキハ」を削る。
第二十九條ノ三第二項中「府縣知事」を「選擧管理委員會」に改める。
第三十條第二項を次のやうに改める。
選擧録及第二十二條ノ六第三項ノ規定ニ依ル報告ニ關スル書類ハ選擧管理委員會ニ於テ議員ノ任期間之ヲ保存スベシ
第三十一條第一項を次のやうに改める。
當選者定マリタルトキハ選擧長ハ直ニ當選者ニ當選ノ旨ヲ告知シ同時ニ當選者ノ住所氏名ヲ告示シ且選擧録ヲ添ヘ之ヲ選擧管理委員會ニ報告スベシ當選者ナキトキハ直ニ其ノ旨ヲ告示シ且選擧録ヲ添ヘ之ヲ委員會ニ報告スベシ
前項ノ場合ニ於テハ委員會ハ選擧録ノ寫ヲ添ヘ直ニ府縣知事ニ當選者ノ住所氏名又ハ當選者ナキ旨ヲ報告スベシ
同條第二項中「府縣知事」を「委員會」に改め、同條第三項を削り、同條第四項中「前二項」を「前項」に改め、同條第五項中「第六條第七項ニ掲クル在職ノ官吏以外ノ」を削り、同條第六項乃至第八項を削る。
第三十二條第一項中「六分ノ一」を「十分ノ一」に改め、「府縣知事」の下に「若ハ府縣會」を加へ、同項中第二號を削り、第三號を第二號とし、以下順次繰り上げ、同條第二項中「第四號」を「第三號」に改め、同條第三項中「第五號又ハ第六號」を「第四號又ハ第五號」に改め、同條第六項中「六分ノ一」を「十分ノ一」に改める。
第三十三條第一項中「府縣知事ハ直ニ」を「選擧管理委員會ハ直ニ其ノ旨ヲ府縣知事ニ報告スルト共ニ」に改め、同條第二項中「府縣知事ハ直ニ其ノ旨」を「委員會ハ直ニ其ノ旨ヲ府縣知事ニ報告スルト共ニ之」に改める。
第三十四條第一項中「府縣知事」を「選擧管理委員會」に改め、同條第二項及び第三項中「府縣知事」を「委員會」に改め、同條第四項中「第一項」を「第二項」に改める。
第三十四條ノ二第三項中「選擧事務長又ハ選擧事務長ニ非ズシテ事實上」を削る。
第三十六條第一項及び第三項中「三箇月以内ニ」を削り、同條第五項を削る。
第三十六條ノ三 府縣會議員ノ選擧ハ府縣知事ノ選擧ノ期日ノ告示アリタルトキハ其ノ選擧ノ期日ノ經過スルニ至ル迄ノ間之ヲ行フコトヲ得ズ
議員ノ選擧ヲ行フベキ事由ヲ生ジタル場合ニ於テ衆議院議員又ハ府縣知事ノ選擧ヲ行フベキ事由ヲモ生ジタルトキハ議員ノ選擧ハ衆議院議員又ハ府縣知事ノ選擧ノ期日ノ經過スルニ至ル迄ノ間之ヲ行フコトヲ得ズ
第三十七條第一項中「又ハ第三十一條第七項ニ掲グル者ナルトキ」、「又ハ第三十一條第七項ニ掲グル者ニ該當スルヤ否ヤ」及び第二號を削り、第三號を第二號とし、第四號を第三號とする。
同條第三項中「又ハ第三十一條第七項ニ掲グル者」を削る。
第三十七條ノ二 選擧管理委員、投票管理者、開票管理者又ハ選擧長府縣會議員ノ選擧權ヲ有セザルニ至リタルトキハ其ノ職ヲ失フ
第三十九條但書中「但シ」の下に「同法第九十九條中吏員トアルハ選擧管理委員、市町村會議員選擧管理委員、選擧管理委員會及市町村會議員選擧管理委員會ノ書記、投票管理者、開票管理者竝ニ選擧長ヲ含ムモノトシ」を加へ、「選擧委員ノ數、選擧運動ノ爲使用スル勞務者ノ數及」を削る。
第四十條に次の但書を加へる。
但シ衆議院議員選擧法第百十二條第二項、第百十三條第二項、第百十六條、第百十七條及第百二十七條第四項中吏員トアルハ選擧管理委員、市町村會議員選擧管理委員、選擧管理委員會若ハ市町村會議員選擧管理委員會ノ書記、投票管理者、開票管理者又ハ選擧長ヲ含ムモノトス
同條に次の一項を加へる。
前項ニ規定スルモノノ外府縣ハ府縣條例ヲ以テ府縣ニ關スル事件ニ付府縣會ノ議決スベキモノヲ定ムルコトヲ得
第四十三條ノ二 府縣會ハ府縣ノ事務ニ關スル書類及計算書ヲ檢閲シ府縣知事ノ報告ヲ請求シテ事務ノ管理、議決ノ執行及出納ヲ檢査スルコトヲ得
府縣會ハ監査委員ニ對シ府縣ノ事務ニ關スル監査ヲ求メ其ノ結果ノ報告ヲ請求スルコトヲ得
同條第六項中「第二項及前項」を「前二項」に改める。
同條に次の一項を加へる。
府縣會ノ會期及其ノ延長竝ニ開閉ニ關スル事項ハ第六十四條ノ會議規則中ニ之ヲ規定スベシ
第五十一條第二項中「十四日」を「七日」に改め、同條第三項及び第四項を削る。
第五十三條第一項中「議事ハ」の下に「議員ノ」を加へ、同條第二項を削る。
第五十五條第一項中「第二十七條」を「第二十二條ノ九」に改める。
第五十六條 府縣會ノ會議ハ之ヲ公開ス但シ議長又ハ議員三人以上ノ發議ニ依リ議員三分ノ二以上ノ多數ヲ以テ傍聽禁止ヲ可決シタルトキハ此ノ限ニ在ラズ
前項但書ノ議長又ハ議員ノ發議ハ討論ヲ用ヒズ其ノ可否ヲ決スベシ
第六十三條第二項中「會議録」を「會議録ノ寫」に改める。
第六十六條第一項及び第二項中「名譽職」を削り、同條第三項中「名譽職」及び「年長者ヲ取リ年齡同シキトキハ」を削り、「臨時補闕選擧ヲ行フヘシ」を「第四項ノ規定ニ拘ラズ臨時ニ補充員ノ選擧ヲ行フベシ」に改め、同條第四項中「名譽職」を削り、「隔年」を「毎年一囘」に改め、同條第五項中「名譽職」を削り、同條第六項中「名譽職」及び「第一項又ハ」を削る。
第六十七條中「府縣知事」を「府縣會議長」に改める。
第六十八條第一項第二號中「重要事件ヲ除クノ外府縣會ノ權限ニ屬スル事件」を「府縣會ノ權限ニ屬スル事件ニシテ輕易ナルモノ」に改め、同條第二項中「重要事件」を「規定ニ依リ府縣參事會ニ於テ議決スベキ事件」に改める。
第七十條 第四十三條、第四十四條乃至第四十六條、第四十九條、第五十條第六項、第五十五條、第五十七條乃至第六十二條、第六十三條第二項及第六十四條第一項ノ規定ハ府縣參事會ニ之ヲ準用ス
第七十一條第一項中「名譽職」を削り、同條第二項を削る。
「第四章 府縣行政」を「第四章 府縣ノ官吏及吏員」に、「第一款 府縣吏員ノ組織及任免」を「第一款 組織、選擧及任免」に改める。
第七十五條の前に次のやうに加へる。
府縣知事ハ其ノ被選擧權アル者ニ就キ選擧人ヲシテ選擧セシメ其ノ者ニ就キ之ニ任ズ
第七十四條ノ三 府縣會議員ノ選擧權ヲ有スル者ハ府縣知事ノ選擧權ヲ有ス
第七十四條ノ四 日本國民タル年齡三十年以上ノ者ハ府縣知事ノ被選擧權ヲ有ス
市制第十四條第一項但書又ハ町村制第十二條第一項但書ノ規定ニ該當スル者ハ被選擧權ヲ有セズ
府縣會議員及府縣ノ有給ノ吏員其ノ他ノ職員ニシテ在職中ノモノハ其ノ府縣ノ府縣知事ト相兼ヌルコトヲ得ズ
第七十四條ノ五 府縣知事ノ選擧ハ現任府縣知事ノ任期滿了ノ日前二十五日以内ニ之ヲ行フベシ
府縣知事闕クルニ至リタルトキハ府縣知事ノ選擧ハ其ノ闕クルニ至リタル日ヨリ二十五日以内ニ之ヲ行フベシ但シ其ノ事由第七十四條ノ二十一ニ於テ準用スル第三十一條第三項ノ期限前ニ生ジタル場合ニ於テ第七十四條ノ十第一項但書ノ得票者アルトキ又ハ其ノ期限經過後ニ生ジタル場合ニ於テ第七十四條ノ十第二項ノ規定ノ適用ヲ受ケタル得票者アルトキハ直ニ選擧會ヲ開キ其ノ者ノ中ニ就キ當選者ヲ定ムベシ
第七十四條ノ十二第三項ノ規定ハ前項但書ノ場合ニ之ヲ準用ス
第七十四條ノ十七第四項ノ規定ハ第二項ノ期間ニ之ヲ準用ス
第七十四條ノ六 府縣知事ノ選擧ニ關スル事務ハ府縣會議員選擧管理委員會(以下本章中選擧管理委員會ト稱ス)之ヲ管理ス
府縣知事ノ選擧ハ府縣會議員ノ選擧ニ用フル選擧人名簿ニ依リ之ヲ行フ
選擧管理委員會ハ選擧ノ期日前二十日目迄ニ投票ヲ行フベキ日時ヲ告示スベシ
府縣知事ノ選擧ノ投票區及開票區ハ府縣會議員ノ選擧ノ投票區及開票區ニ依ル
本法ニ規定スルモノノ外投票區及開票區ニ關シ必要ナル事項ハ命令ヲ以テ之ヲ定ム
第七十四條ノ七 府縣知事候補者タラントスル者ハ選擧ノ期日ノ告示アリタル日ヨリ選擧ノ期日前七日目迄ニ其ノ旨ヲ選擧長ニ屆出ヅベシ
選擧人名簿ニ登録セラレタル者他人ヲ府縣知事候補者ト爲サントスルトキハ前項ノ期間内ニ其ノ推薦ノ屆出ヲ爲スコトヲ得
前二項ノ期間内ニ屆出アリタル府縣知事候補者二人以上アル場合ニ於テ其ノ期間ヲ經過シタル後府縣知事候補者死亡シ又ハ府縣知事候補者タルコトヲ辭シタルトキハ前二項ノ例ニ依リ選擧ノ期日前二日目迄府縣知事候補者ノ屆出又ハ推薦屆出ヲ爲スコトヲ得
府縣知事候補者ハ選擧長ニ屆出ヲ爲スニ非ザレバ府縣知事候補者タルコトヲ辭スルコトヲ得ズ
前四項ノ規定ニ依ル屆出アリタルトキ又ハ府縣知事候補者ノ死亡シタルコトヲ知リタルトキハ選擧長ハ直ニ其ノ旨ヲ告示スベシ
第七十四條ノ八 府縣知事候補者ノ屆出又ハ推薦屆出ヲ爲サントスル者ハ府縣知事候補者一人ニ付二千圓又ハ之ニ相當スル額面ノ國債證書ヲ供託スルコトヲ要ス
府縣知事候補者ノ得票數有效投票ノ總數ノ十分ノ一ニ達セザルトキハ前項ノ規定ニ依ル供託物ハ府縣ニ歸屬ス
前項ノ規定ハ府縣知事候補者選擧ノ期日前十日以内ニ府縣知事候補者タルコトヲ辭シタル場合ニ之ヲ準用ス但シ被選擧權ヲ有セザルニ至リタル爲府縣知事候補者タルコトヲ辭シタルトキハ此ノ限ニ在ラズ
第七十四條ノ九 選擧長ハ府縣知事ノ選擧權ヲ有スル者ノ中ニ就キ選擧管理委員會ノ選任シタル者ヲ以テ之ニ充ツ
選擧會ハ府縣廳又ハ選擧長ノ指定シタル場所ニ之ヲ開ク
第七十四條ノ十 府縣知事ノ選擧ハ有效投票ノ最多數ヲ得タル者ヲ以テ當選者トス但シ有效投票ノ總數ノ八分ノ三以上ノ得票アルコトヲ要ス
當選者ヲ定ムルニ當リ得票ノ數同ジキトキハ選擧長抽籤シテ之ヲ定ム
第七十四條ノ十一 第七十四條ノ七第一項乃至第三項ノ規定ニ依ル屆出アリタル府縣知事候補者一人ナルトキハ投票ハ之ヲ行ハズ
前項ノ規定ニ依リ投票ヲ行フコトヲ要セザルトキハ選擧長ハ直ニ其ノ旨ヲ告示シ併セテ之ヲ選擧管理委員會ニ報告スベシ
第一項ノ場合ニ於テハ選擧長ハ選擧ノ期日ヨリ五日以内ニ選擧會ヲ開キ府縣知事候補者ヲ以テ當選者ト定ムベシ
前項ノ場合ニ於テ府縣知事候補者ノ被選擧權ノ有無ハ選擧立會人ノ意見ヲ聽キ選擧長之ヲ決定スベシ
第七十四條ノ十二 當選者左ニ掲グル事由ノ一ニ該當スル場合ニ於テ第二項ノ規定ノ適用ヲ受クル者ナキトキハ二十五日以内ニ更ニ選擧ヲ行フベシ
二 第七十四條ノ二十一ニ於テ準用スル第二十九條ノ二ノ規定ニ依リ當選ヲ失ヒタルトキ
四 選擧ニ關スル犯罪ニ依リ刑ニ處セラレ其ノ當選無效ト爲リタルトキ但シ第七十四條ノ五第二項又ハ前各號ノ事由ニ依ル選擧ノ告示ヲ爲シタル場合ハ此ノ限ニ在ラズ
五 第七十四條ノ二十一ニ於テ準用スル第三十四條ノ二ノ規定ニ依ル訴訟ノ結果當選無效ト爲リタルトキ
前項各號ノ事由第七十四條ノ二十一ニ於テ準用スル第三十一條第三項ノ期限前ニ生ジタル場合ニ於テ第七十四條ノ十第一項但書ノ得票者アルトキ又ハ其ノ期限經過後ニ生ジタル場合ニ於テ第七十四條ノ十第二項ノ規定ノ適用ヲ受ケタル得票者アルトキハ直ニ選擧會ヲ開キ其ノ者ノ中ニ就キ當選者ヲ定ムベシ
前項ノ場合ニ於テ第七十四條ノ十第一項但書ノ得票者選擧ノ期日後ニ於テ被選擧權ヲ有セザルニ至リタルトキハ之ヲ當選者ト定ムルコトヲ得ズ
第七十四條ノ十七第四項ノ規定ハ第一項ノ期間ニ之ヲ準用ス
第七十四條ノ十三 府縣知事ノ選擧ニ於テ第七十四條ノ十第一項但書ノ規定ニ依ル得票者ナキトキハ第七十四條ノ五第一項及第二項、前條第一項、第七十四條ノ十五第一項竝ニ第七十四條ノ十七第一項及第三項ノ規定ニ拘ラズ第七十四條ノ二十一ニ於テ準用スル第三十一條第一項ノ規定ニ依ル告示ノ日ヨリ十日以内ニ更ニ選擧ヲ行フベシ此ノ場合ニ於テハ第七十四條ノ七第一項乃至第三項及第七十四條ノ八ノ規定ニ拘ラズ其ノ選擧ニ於テ有效投票ノ量多數ヲ得タル者二人(二人ヲ定ムルニ當リ得票ノ數同ジキ者アルトキハ選擧管理委員會抽籤シテ之ヲ定ム)ヲ以テ府縣知事候補者トス
前項ノ場合ニ於テハ第七十四條ノ六第三項ノ規定ニ拘ラズ委員會ハ選擧ノ期日前七日目迄ニ投票ヲ行フベキ日時ヲ告示スベシ
第一項ノ選擧ハ第七十四條ノ十ノ規定ニ拘ラズ有效投票ノ過半數ヲ得タル者ヲ以テ當選者トス
第一項ノ府縣知事候補者ノ得票ノ數同ジキトキハ前項ノ規定ニ拘ラズ選擧長抽籤シテ當選者ヲ定ムベシ
第七十四條ノ十四 前條第一項ノ府縣知事候補者死亡シ又ハ府縣知事候補者タルコトヲ辭シタル爲府縣知事候補者一人ト爲リタルトキハ投票ハ之ヲ行ハズ
第七十四條ノ十一第二項乃至第四項ノ規定ハ前項ノ場合ニ之ヲ準用ス
第七十四條ノ十五 第七十四條ノ十三第三項又ハ第四項ノ當選者第七十四條ノ十二第一項ニ掲グル事由ノ一ニ該當スル場合ニ於テ第二項ノ規定ノ適用ヲ受クル者ナキトキハ二十五日以内ニ更ニ選擧ヲ行フベシ
前項ノ事由ヲ生ジタル場合ニ於テ第七十四條ノ十三第四項ノ規定ノ適用ヲ受ケタル得票者アルトキハ直ニ選擧會ヲ開キ其ノ者ヲ當選者ト定ムベシ
前項ノ場合ニ於テ第七十四條ノ十三第四項ノ規定ノ適用ヲ受ケタル得票者選擧ノ期日後ニ於テ被選擧權ヲ有セザルニ至リタルトキハ之ヲ當選者ト定ムルコトヲ得ズ
第七十四條ノ十七第四項ノ規定ハ第一項ノ期間ニ之ヲ準用ス
第七十四條ノ十六 當選者其ノ當選ヲ承諾シタルトキハ選擧管理委員會ハ直ニ當選者ノ住所氏名ヲ告示シ且之ヲ内務大臣ニ報告スベシ
當選者ナキニ至リタルトキハ委員會ハ直ニ其ノ旨ヲ告示シ且之ヲ内務大臣ニ報告スベシ
第七十四條ノ十七 選擧無效ト確定シタルトキハ二十五日以内ニ更ニ選擧ヲ行フベシ
當選無效ト確定シタルトキハ直ニ選擧會ヲ開キ更ニ當選者ヲ定ムベシ此ノ場合ニ於テハ第七十四條ノ十二第三項ノ規定ヲ準用ス
當選者ナキトキ又ハ當選者ナキニ至リタルトキハ二十五日以内ニ更ニ選擧ヲ行フベシ
第一項及前項ノ期間ハ第七十四條ノ十八第一項又ハ第七十四條ノ十九第一項若ハ第三項ノ規定ノ適用アル場合ニ於テハ選擧ヲ行フコトヲ得ザル事由已ミタル日ノ翌日ヨリ之ヲ起算ス
第七十四條ノ十八 第七十四條ノ五第二項、第七十四條ノ十二第一項、第七十四條ノ十五第一項又ハ前條第一項若ハ第三項ノ選擧ハ之ニ關係アル選擧又ハ當選ニ關スル異議申立期間、異議ノ決定若ハ訴願ノ裁決確定セザル間又ハ訴訟ノ繋屬スル間之ヲ行フコトヲ得ズ
府縣知事ハ選擧又ハ當選ニ關スル決定若ハ裁決確定シ又ハ判決アル迄ハ其ノ官ヲ失ハズ
第七十四條ノ十九 府縣知事ノ選擧ハ府縣會議員ノ選擧ノ期日ノ告示アリタルトキハ其ノ選擧ノ期日ノ經過スルニ至ル迄ノ間之ヲ行フコトヲ得ズ
府縣知事ノ選擧ヲ行フベキ事由ヲ生ジタル場合ニ於テ議員ノ選擧ヲ行フベキ事由ヲモ生ジタルトキハ第三十六條ノ三第二項ノ例ニ依ル
府縣知事ノ選擧ヲ行フベキ事由ヲ生ジタル場合ニ於テ衆議院議員ノ選擧ヲ行フベキ事由ヲモ生ジタルトキハ府縣知事ノ選擧ハ衆議院議員ノ選擧ノ期日ノ經過スルニ至ル迄ノ間之ヲ行フコトヲ得ズ
第七十四條ノ二十 衆議院議員選擧法第十章及第十一章竝ニ第百四十條第二項乃至第四項、第百四十二條及第百四十七條ノ規定ハ府縣知事ノ選擧ニ之ヲ準用ス但シ同法第九十九條中吏員トアルハ府縣會議員選擧管理委員、市町村會議員選擧管理委員、選擧管理委員會及市町村會議員選擧管理委員會ノ書記、投票管理者、開票管理者竝ニ選擧長ヲ含ムモノトシ府縣知事候補者一人ニ付定ムベキ選擧運動ノ費用ノ額ニ關シテハ勅令ノ定ムル所ニ依ル
第七十四條ノ二十一 第六條第三項及第四項、第十三條第二項、第十四條、第十五條第二項及第三項、第十六條、第十七條、第十八條第一項乃至第十項、第十八條ノ二乃至第二十二條、第二十二條ノ三乃至第二十二條ノ八、第二十二條ノ九第一項第一號乃至第七號、第二十二條ノ十乃至第二十二條ノ十三、第二十四條乃至第二十七條、第二十九條ノ二(第三十七條第二項ニ關スル部分ヲ除ク)、第三十條、第三十一條、第三十四條第一項乃至第四項、第三十四條ノ二、第三十五條本文、第三十七條ノ二(選擧管理委員ニ關スル部分ヲ除ク)、第三十八條竝ニ第四十條ノ規定ハ府縣知事ノ選擧ニ之ヲ準用ス但シ第十六條第二項中三人トアルハ第七十四條ノ十三第一項ノ選擧ニ於テハ二人、第三十一條第二項中府縣知事トアルハ内務大臣、第三十四條第一項中前條第二項トアルハ第七十四條ノ十六第二項、第七十四條ノ十三第一項ノ選擧ヲ行ヒタル場合ニ於テハ選擧ノ日又ハ告示ノ日トアルハ第七十四條ノ十三第一項ノ選擧ニ關スル此等ノ日、第三十四條ノ二第五項中前條第六項トアルハ第七十四條ノ十八第二項トシ第三十一條第五項ノ規定ハ現任府縣知事ニシテ其ノ府縣ニ於テ當選シタルモノニ付テハ之ヲ適用セズ
第七十四條ノ二十二 本法ニ規定スルモノノ外府縣ノ官吏ニ關シテハ勅令ノ定ムル所ニ依ル
府縣會議員ノ中ヨリ選任セラレタル監査委員ノ任期ハ前項ノ規定ニ拘ラズ議員ノ任期ヲ超ユルコトヲ得ズ但シ後任者ノ選任セラルルニ至ル迄ノ間其ノ職務ヲ行フコトヲ妨ゲズ
監査委員ハ府縣知事府縣會ノ同意ヲ得テ府縣會議員及學識經驗アル者ノ中ヨリ各同數ヲ選任スベシ
本法ニ規定スルモノノ外監査委員ニ關シ必要ナル事項ハ府縣條例ヲ以テ之ヲ規定スベシ
第七十五條 府縣知事及監査委員ハ其ノ府縣ニ對シ請負ヲ爲シ又ハ其ノ府縣ニ於テ費用ヲ負擔スル事業ニ付府縣知事若ハ其ノ責任ヲ受ケタル者ニ對シ請負ヲ爲ス者及其ノ支配人又ハ主トシテ同一ノ行爲ヲ爲ス法人ノ無限責任社員、取締役若ハ監査役又ハ之ニ準ズベキ者、支配人又ハ清算人タルコトヲ得ズ
監査委員ハ第六條第三項又ハ第五項ニ掲ゲタル職ト相兼ヌルコトヲ得ズ
第七十六條中「吏員」を「及第七十七條ノ二ノ吏員」に改める。
第七十七條第一項中「委員」を「常設又ハ臨時ノ委員」に改め、同條第二項及び第三項を次のやうに改める。
委員ハ府縣會議員其ノ他學識經驗アル者ノ中ヨリ府縣會ノ同意ヲ得テ府縣知事之ヲ選任ス
第四章第一款に次の二條を加へる。
第七十七條ノ二 本法ニ規定スルモノノ外府縣ニ必要ノ府縣吏員ヲ置ク
第七十七條ノ三 府縣知事被選擧權ヲ有セザルニ至リタルトキハ其ノ官ヲ失フ
監査委員市制第十四條第一項但書又ハ町村制第十二條第一項但書ノ規定ニ該當スルニ至リタルトキハ其ノ職ヲ失フ
監査委員ノ職ニ在ル者ニシテ禁錮以上ノ刑ニ該ルベキ罪ノ爲豫審又ハ公判ニ付セラレタルトキハ府縣知事ハ其ノ職務ノ執行ヲ停止スルコトヲ得此ノ場合ニ於テハ其ノ停止期間報酬又ハ給料ヲ支給スルコトヲ得ズ
「第二款 府縣官吏府縣吏員ノ職務權限及處務規程」を「第二款 職務權限」に改める。
第七十九條 府縣會議員ノ選擧權ヲ有スル者ノ總數ノ五十分ノ一以上ノ者ノ連署ヲ以テ其ノ代表者ヨリ府縣知事ニ對シ府縣條例又ハ府縣會ノ議決ヲ經ベキ府縣規則ノ制定ノ請求アリタルトキハ府縣知事ハ二十日以内ニ府縣會ヲ招集シ意見ヲ附シテ之ニ原案ヲ付議スベシ
前項ノ場合ニ於テハ府縣知事ハ原案ノ趣旨ニ反セズト認ムル範圍内ニ於テ之ヲ修正シ原案ヲ添ヘテ府縣會ニ付議スルコトヲ得
府縣知事ハ府縣會ノ要求アルトキハ第一項ノ代表者又ハ其ノ代理者ヲシテ會議ニ出席シ原案ノ説明ヲ爲サシムルコトヲ得
第一項ノ府縣會議員ノ選擧權ヲ有スル者トハ府縣會議員ノ選擧ニ用フル選擧人名簿確定ノ日ニ於テ之ニ登録セラレタル者トス
第一項ノ府縣會議員ノ選擧權ヲ有スル者ノ總數ノ五十分ノ一ノ數ハ前項ノ選擧人名簿確定後直ニ府縣知事ニ於テ之ヲ告示スベシ
第一項ノ場合ニ於テ必要ナル事項ハ命令ヲ以テ之ヲ定ム
第八十一條第一項中「五十圓」ヲ「五百圓」に改め、同條第二項中「給料」を「報酬又ハ給料」に改める。
第八十二條第一項但書を削り、同條第三項中「前二項」を「前項」に改め、同條第四項中「第一項及」を削る。
第八十四條 府縣會ニ於テ府縣知事不信任ノ議決ヲ爲シタルトキハ府縣知事ハ十日以内ニ府縣會ヲ解散スルコトヲ得
府縣會解散ノ場合ニ於テハ二月以内ニ議員ヲ選擧スベシ
府縣會ニ於テ府縣知事不信任ノ議決ヲ爲シタル場合ニ於テ第一項ノ解散ヲ爲サザルトキ又ハ解散後初テ招集セラレタル府縣會ニ於テ再ビ府縣知事不信任ノ議決ヲ爲シタルトキハ府縣知事ハ辭任スルコトヲ要ス
第一項及前項ノ議決ニ付テハ議員數ノ三分ノ二以上出席シ其ノ四分ノ三以上ノ同意アルコトヲ要ス
第八十五條第五項中「報告スベシ」を「報告シ其ノ承認ヲ求ムベシ」に改める。
第八十六條第一項中「報告スヘシ」を「報告シ其ノ承認ヲ求ムベシ」に改める。
第八十八條ノ二 監査委員ハ府縣ノ經營ニ係ル事業ノ管理、府縣ノ出納其ノ他府縣ノ事務ノ執行ヲ監査ス
監査委員ハ毎會計年度少クトモ一囘以上期日ヲ定メテ前項ノ規定ニ依ル監査ヲ爲スベシ
府縣會議員ノ選擧權ヲ有スル者ノ總數ノ五十分ノ一以上ノ者ノ連署ヲ以テ其ノ代表者ヨリ監査委員ニ對シ第一項ニ規定スル事項ニ關シ監査ノ請求アリタルトキハ監査委員ハ其ノ請求ニ係ル事項ニ付監査ヲ爲スベシ
監督官廳ノ命令アルトキ、第四十三條ノ二第二項ノ規定ニ依ル府縣會ノ要求アルトキ其ノ他必要アリト認ムルトキハ監査委員ハ臨時ニ第一項ノ規定ニ依ル監査ヲ爲スベシ
監査委員ハ監査ノ結果ヲ府縣知事及府縣會ニ報告スベシ
第七十九條第四項ノ規定ハ第三項ノ府縣會議員ノ選擧權ヲ有スル者ニ、同條第五項ノ規定ハ第三項ノ府縣會議員ノ選擧權ヲ有スル者ノ總數ノ五十分ノ一ノ數ニ之ヲ準用ス
第三項ノ場合ニ於テ必要ナル事項ハ命令ヲ以テ之ヲ定ム
第九十條中「府縣吏員」を「第七十七條ノ二ノ吏員」に改める。
第九十三條 府縣會議員、府縣會議員選擧管理委員、府縣參事會員、府縣會議員ノ中ヨリ選任セラレタル監査委員、委員、投票管理者、投票立會人、開票管理者、開票立會人、選擧長及選擧立會人ニハ報酬ヲ給スルコトヲ得
前項ノ者ハ職務ノ爲要スル費用ノ辨償ヲ受クルコトヲ得
報酬額及費用辨償額竝ニ其ノ支給方法ハ府縣條例ヲ以テ之ヲ規定スベシ
第九十四條 前條ニ規定スル吏員以外ノ吏員竝ニ府縣會議員選擧管理委員會、府縣會及府縣參事會ノ書記ニハ給料及旅費ヲ給ス
給料額及旅費額竝ニ其ノ支給方法ハ府縣條例ヲ以テ之ヲ規定スベシ
第九十五條中「有給府縣吏員」を「前條第一項ノ職員」に改める。
第九十六條第二項を次のやうに改める。
前項ノ規定ニ依ル異議ノ申立アリタルトキハ府縣知事ハ府縣參事會ニ諮リテ之ヲ決定スベシ
府縣參事會ハ前項ノ規定ニ依ル諮問アリタル日ヨリ二十日以内ニ意見ヲ答申スベシ
第二項ノ規定ニ依ル府縣知事ノ決定ニ不服アル者ハ行政裁判所ニ出訴スルコトヲ得
第百十四條第二項中「二十圓」を「二百圓」に改める。
第百十五條第二項を次のやうに改める。
前項ノ規定ニ依ル異議ノ申立アリタルトキハ府縣知事ハ府縣參事會ニ諮リテ之ヲ決定スベシ
府縣參事會ハ前項ノ規定ニ依ル諮問アリタル日ヨリ二十日以内ニ意見ヲ答申スベシ
第二項ノ規定ニ依ル府縣知事ノ決定ヲ受ケタル者其ノ決定ニ不服アルトキハ行政裁判所ニ出訴スルコトヲ得
第百十六條第六項を次のやうに改める。
府縣知事ノ委任ヲ受ケタル官吏及吏員ガ爲シタル前三項ノ規定ニ依ル處分ニ異議アル者ハ之ヲ府縣知事ニ申立ツルコトヲ得
前項ノ規定ニ依ル異議ノ申立アリタルトキハ府縣知事ハ府縣參事會ニ諮リテ之ヲ決定スベシ
府縣參事會ハ前項ノ規定ニ依ル諮問アリタル日ヨリ二十日以内ニ意見ヲ答申スベシ
第七項ノ規定ニ依ル府縣知事ノ決定又ハ府縣知事ノ處分ヲ受ケタル者其ノ決定又ハ處分ニ不服アルトキハ行政裁判所ニ出訴スルコトヲ得
第百二十四條第一項を次のやうに改める。
決算ハ之ヲ監査委員ノ審査ニ付シ其ノ意見ヲ附シテ翌翌年度ノ通常豫算ヲ議スル會議ニ於テ府縣會ノ認定ニ付スベシ
第百二十四條ノ二 府縣知事ハ府縣會ノ指定シタル府縣ノ經營ニ係ル事業ニ付其ノ經營状況ヲ明ナラシムル爲定期ニ貸借對照表其ノ他必要ナル書類ヲ作製シ之ヲ監査委員ノ審査ニ付シ其ノ意見ヲ附シテ次ノ府縣會ニ提出スベシ
第百二十六條ノ六中「意見ヲ徴シ」を「議決ヲ經テ」に改める。
第百三十一條 府縣會議員ノ選擧權ヲ有スル者ノ總數ノ三分ノ一以上ノ者ノ連署ヲ以テ其ノ代表者ヨリ府縣會議員選擧管理委員會ニ對シ府縣會ノ解散ノ請求アリタル場合ニ於テ選擧管理委員會之ヲ府縣會議員ノ選擧人ノ投票ニ付シ其ノ過半數ノ同意アリタルトキハ府縣會ハ解散ス
第七十九條第四項ノ規定ハ第一項ノ府縣會議員ノ選擧權ヲ有スル者ニ、同條第五項ノ規定ハ第一項ノ府縣會議員ノ選擧權ヲ有スル者ノ總數ノ三分ノ一ノ數ニ之ヲ準用ス
第一項ノ場合ニ於テ必要ナル事項ハ命令ヲ以テ之ヲ定ム
第百三十二條中「府縣吏員」の下に「、府縣會議員選擧管理委員及府縣會議員選擧管理委員會ノ書記」を加へ、同條に次の一項を加へる。
第八十一條ノ規定ハ府縣會議員選擧管理委員及府縣會議員選擧管理委員會ノ書記ノ懲戒ニ之ヲ準用ス
第百三十三條中「有給吏員」を「府縣吏員」に改める。
第百三十三條ノ二 府縣會議員ノ選擧權ヲ有スル者ノ總數ノ三分ノ一以上ノ者ノ連署ヲ以テ其ノ代表者ヨリ府縣會議員選擧管理委員會ニ對シ府縣知事ノ退官ニ付請求アリタルトキハ選擧管理委員會ハ之ヲ府縣會議員ノ選擧人ノ投票ニ付スベシ
府縣會議員ノ所屬選擧區ニ於テ府縣會議員ノ選擧權ヲ有スル者ノ總數ノ三分ノ一以上ノ者ノ連署ヲ以テ其ノ代表者ヨリ選擧管理委員會ニ對シ府縣會議員ノ解職ノ請求アリタルトキハ選擧管理委員會ハ之ヲ當該選擧區ノ選擧人ノ投票ニ付スベシ
府縣會議員ノ選擧權ヲ有スル者ノ總數ノ三分ノ一以上ノ者ノ連署ヲ以テ其ノ代表者ヨリ府縣知事ニ對シ府縣會議員選擧管理委員又ハ監査委員ノ解職ノ請求アリタルトキハ府縣知事ハ之ヲ府縣會ニ付議スベシ
第一項及第二項ノ投票ニ於テ其ノ過半數ノ同意アリタルトキ又ハ前項ノ場合ニ於テ議員數ノ三分ノ二以上出席シ其ノ四分ノ三以上ノ同意アリタルトキハ前三項ニ掲グル者ハ其ノ職(府縣知事ニ付テハ其ノ官以下之ニ同ジ)ヲ失フ
第一項ノ府縣知事ノ退官又ハ第二項ノ府縣會議員ノ解職ノ請求ハ其ノ就職後一年間及第一項又ハ第二項ノ投票後一年間ハ之ヲ爲スコトヲ得ズ第三項ノ選擧管理委員又ハ監査委員ノ解職ノ請求ニ付其ノ就職後六月間及府縣會ニ付議シタル後六月間ハ亦同ジ
第七十九條第四項ノ規定ハ第一項乃至第三項ノ府縣會議員ノ選擧權ヲ有スル者ニ、同條第五項ノ規定ハ第一項乃至第三項ノ府縣會議員ノ選擧權ヲ有スル者ノ總數ノ三分ノ一ノ數ニ之ヲ準用ス
第八十一條第三項ノ規定ハ第四項ノ規定ニ依リ其ノ職ヲ失ヒタル者ニ之ヲ準用ス
第一項乃至第三項ノ場合ニ於テ必要ナル事項ハ命令ヲ以テ之ヲ定ム
第百三十六條中「勅令ノ規定ニ依リ」の下に「報告ヲ以テ許可ニ代ヘ又ハ」を加へる。
第百三十八條 島嶼ニ關スル行政ノ特例ニ付必要ナル事項ハ勅令ヲ以テ之ヲ定ムルコトヲ得
第百四十三條中「市長ニ關スル規定ハ區長」を「市會議員選擧管理委員ニ關スル規定ハ市會議員區選擧管理委員ニ、市會議員選擧管理委員會ニ關スル規定ハ市會議員區選擧管理委員會」に改め、同條但書を削る。
第百四十四條 町村組合ニシテ町村事務ノ全部ヲ共同處理スルモノハ本法ノ適用ニ付テハ之ヲ一町村、其ノ組合會議員選擧管理委員會ハ之ヲ町村會議員選擧管理委員會、其ノ組合會議員選擧管理委員ハ之ヲ町村會議員選擧管理委員、其ノ組合吏員ハ之ヲ町村吏員、其ノ組合役場ハ之ヲ町村役場ト看做ス
町村組合ニシテ町村ノ役場事務ヲ共同處理スルモノハ本法ノ適用ニ付テハ之ヲ一町村、其ノ組合管理者選擧管理委員會ハ之ヲ町村會議員選擧管理委員會、其ノ組合管理者選擧管理委員ハ之ヲ町村會議員選擧管理委員、其ノ組合吏員ハ之ヲ町村吏員、其ノ組合役場ハ之ヲ町村役場ト看做ス
第百四十五條 從前郡長又ハ島司ノ管轄シタル區域内ニ於テ市ノ設置アリタルトキ又ハ其ノ區域ノ境界ニ渉リテ市町村ノ境界ノ變更アリタルトキハ其ノ區域モ亦自ラ變更シタルモノト看做ス
從前郡長又ハ島司ノ管轄シタル區域ノ境界ニ渉リテ町村ノ設置アリタル場合ニ於テハ本法ノ適用ニ付其ノ町村ノ屬スベキ區域ハ内務大臣之ヲ定ム