第一條 軍需大臣ハ左ノ事務ヲ管理ス
三 鑛產物及工業品(鐵道車輛、鐵道信號保安裝置、船舶、船舶用品、纖維工業品及主トシテ國民生活ノ用ニ供スル其ノ他ノ工業品ヲ除ク以下所管物資ト總稱ス)ノ生產、配給及消費竝ニ價格ニ關スル事項
四 主要軍需品ノ原料及材料竝ニ特定軍需品ノ生產管理、發注及調辨ニ關スル事項
五 民間工場ノ利用及設備經營ノ指導ノ軍需上必要ナル統制ニ關スル事項
六 所管物資又ハ電力ノ生產又ハ配給ヲ目的トスル企業(他ノ目的ノ企業ヲ兼營スル場合ニ於テハ當該部分ニ限ル以下所管企業ト稱ス)ニ於ケル勤勞管理、賃金、資金調整(資金ノ調達ニ關スルモノヲ除ク)及經理統制(增配ニ關スルモノヲ除ク)ニ關スル事項
軍需大臣ハ前項第一號ニ揭グル事務ヲ行フニ付必要アルトキハ關係各廳ニ對シ資料ノ提出又ハ說明ヲ求ムルコトヲ得
局中局務ヲ分掌スル爲軍需大臣ノ定ムル所ニ依リ部又ハ部及課ヲ置クコトヲ得
航空兵器總局ニ長官官房竝ニ總務局、第一局、第二局、第三局及第四局ヲ置ク
第四條 航空兵器總局ニ於テハ航空機及其ノ關聯兵器器材等ニ關スル事務(此等ノ物資ノ調辨及之ニ伴フ事務ヲ含ム)ヲ掌ル
第五條 機械局ニ於テハ機械器具(航空兵器總局ノ主管ニ屬スルモノヲ除ク)ニ關スル事務ヲ掌ル
第八條 非鐵金屬局ニ於テハ非鐵金屬及鑛山一般ニ關スル事務ヲ掌ル
第九條 化學局ニ於テハ化學工業品ニ關スル事務(工業鹽及粗製樟腦ノ配給及消費ニ關スル事務ヲ含ミ化學肥料ノ生產數量、配給及消費ニ關スル事務ヲ除ク)ヲ掌ル
第十一條 電力局ニ於テハ電氣及發電水力ニ關スル事務ヲ掌ル
第十二條 軍需省ニ軍需官ヲ置ク勅任又ハ奏任トス上官ノ命ヲ承ケ軍需省ノ事務ヲ掌ル
第十三條 軍需省ニ軍需事務官及軍需理事官ヲ置ク奏任トス上官ノ命ヲ承ケ軍需省ノ事務ヲ掌ル
第十四條 部長、軍需官、軍需書記官及軍需事務官ハ通ジテ專任九十七人ヲ以テ定員トス但シ勅任タル部長及軍需官ハ通ジテ專任五人以內トス
第十五條 軍需省ニ統計官專任二人ヲ置ク奏任トス上官ノ命ヲ承ケ鑛工統計ヲ掌ル
第十六條 軍需省ニ軍需技監專任一人ヲ置ク勅任トス上官ノ命ヲ承ケ技術ヲ掌理ス
第十七條 軍需省ニ軍需技師專任百七人ヲ置ク奏任トス但シ內三人ヲ勅任ト爲スコトヲ得上官ノ命ヲ承ケ技術ヲ掌ル
第十八條 軍需省ニ軍需官補ヲ置ク判任トス上官ノ指揮ヲ承ケ軍需官ノ事務ヲ助ク
第十九條 軍需官補及軍需屬ハ通ジテ專任五百十八人ヲ以テ定員トス
第二十條 軍需省ニ統計官補專任八人ヲ置ク判任トス上官ノ指揮ヲ承ケ鑛工統計ニ從事ス
第二十一條 軍需省ニ軍需技手專任三百十九人ヲ置ク判任トス上官ノ指揮ヲ承ケ技術ニ從事ス
第二十二條 第十二條乃至前條ノ職員ノ外軍需大臣ノ奏請ニ依リ關係各廳高等官ノ中ヨリ內閣ニ於テ事務官ヲ命ズルコトヲ得
參與ハ軍需大臣ノ奏請ニ依リ關係各廳勅任官及學識經驗アル者ノ中ヨリ內閣ニ於テ之ヲ命ズ
第二十四條 軍需省ニ專門委員ヲ置キ專門ノ事項ヲ調査セシム
專門委員ハ軍需大臣ノ奏請ニ依リ學識經驗アル者ノ中ヨリ內閣ニ於テ之ヲ命ズ
專門委員ハ其ノ職務ニ關シ知得シタル祕密ヲ嚴守スベシ
第二十五條 特定軍需品ニ關スル軍事上必要ナル事項ニ付テハ航空兵器總局長官及燃料局長ハ陸軍大臣及海軍大臣ノ指揮監督ヲモ承クルモノトス
第二十六條 軍需省ニ鑛務監督官及鑛務監督官補ヲ置ク
鑛務監督官ハ軍需官、軍需書記官、軍需事務官又ハ軍需技師ヲ以テ、鑛務監督官補ハ軍需官補、軍需屬又ハ軍需技手ヲ以テ之ニ充ツ
鑛務監督官ハ上官ノ命ヲ承ケ鑛業警察(鑛山ニ於ケル勤勞衞生ヲ除ク)ニ關スル事務ヲ掌ル
鑛務監督官補ハ上官ノ指揮ヲ承ケ鑛業警察(鑛山ニ於ケル勤勞衞生ヲ除ク)ニ關スル事務ニ從事ス