朕燈臺局官制ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
攝政名
大正十四年九月十一日
內閣總理大臣 子爵 加藤高明
遞信大臣 安達謙藏
勅令第二百八十二號
燈臺局官制
第一條 燈臺局ハ遞信大臣ノ管理ニ屬シ燈臺其ノ他ノ航路標識ノ工事、保守及用品ノ作業ニ關スル事務ヲ掌ル
第二條 燈臺局ニ左ノ職員ヲ置ク
局長 勅任又ハ奏任
技師 專任五人 奏任
書記 專任十三人 判任
技手 專任二十人 判任
看守 判任
第三條 局長ハ遞信大臣ノ命ヲ承ケ局務ヲ掌理ス
第四條 技師ハ上官ノ命ヲ承ケ技術ヲ掌ル
第五條 書記ハ上官ノ指揮ヲ承ケ事務ニ從事ス
第六條 技手ハ上官ノ指揮ヲ承ケ技術ニ從事ス
第七條 看守ハ上官ノ指揮ヲ承ケ航路標識ノ看守ニ從事ス其ノ定員ハ左ノ如シ
一等燈臺
二等燈臺
各三人
三等燈臺
四等燈臺
五等燈臺
六等燈臺
無等燈臺
燈竿
導燈
燈標
燈船
霧信號所
潮流信號所
各二人
通航信號所 各五人
他ノ航路標識ノ管理ニ屬スル航路標識ニハ前項ノ規定ニ拘ラス看守ヲ置カス
他ノ航路標識ヲ管理スル航路標識、船舶通報ニ關スル事務ヲ取扱フ航路標識及航路標識所在地外ニ吏員ヲ退息セシムル必要アル航路標識ニハ各看守二人以內ヲ增置スルコトヲ得
第一項及第三項ニ規定スルモノノ外遞信大臣必要ト認ムルトキハ俸給豫算定額內ニ於テ看守豫備員二十人以內ヲ置クコトヲ得
豫備員ハ燈臺局ノ事務ニ臨時從事セシムルコトヲ得
附 則
本令ハ公布ノ日ヨリ之ヲ施行ス
航路標識管理所官制ハ之ヲ廢止ス
明治二十八年勅令第百五十一號ハ之ヲ廢止ス
航路標識管理所職員ニシテ本令施行ノ際現ニ其ノ職ニ在ル者別ニ辭令ヲ發セラレサルトキハ航路標識管理所長ハ燈臺局長ニ、航路標識管理所技師ハ燈臺局技師ニ、航路標識管理所書記ハ燈臺局書記ニ、航路標識管理所技手ハ燈臺局技手ニ、航路標識看守ハ燈臺局看守ニ同官等俸給ヲ以テ任セラレタルモノトス
朕灯台局官制ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
摂政名
大正十四年九月十一日
内閣総理大臣 子爵 加藤高明
逓信大臣 安達謙蔵
勅令第二百八十二号
灯台局官制
第一条 灯台局ハ逓信大臣ノ管理ニ属シ灯台其ノ他ノ航路標識ノ工事、保守及用品ノ作業ニ関スル事務ヲ掌ル
第二条 灯台局ニ左ノ職員ヲ置ク
局長 勅任又ハ奏任
技師 専任五人 奏任
書記 専任十三人 判任
技手 専任二十人 判任
看守 判任
第三条 局長ハ逓信大臣ノ命ヲ承ケ局務ヲ掌理ス
第四条 技師ハ上官ノ命ヲ承ケ技術ヲ掌ル
第五条 書記ハ上官ノ指揮ヲ承ケ事務ニ従事ス
第六条 技手ハ上官ノ指揮ヲ承ケ技術ニ従事ス
第七条 看守ハ上官ノ指揮ヲ承ケ航路標識ノ看守ニ従事ス其ノ定員ハ左ノ如シ
一等灯台
二等灯台
各三人
三等灯台
四等灯台
五等灯台
六等灯台
無等灯台
灯竿
導灯
灯標
灯船
霧信号所
潮流信号所
各二人
通航信号所 各五人
他ノ航路標識ノ管理ニ属スル航路標識ニハ前項ノ規定ニ拘ラス看守ヲ置カス
他ノ航路標識ヲ管理スル航路標識、船舶通報ニ関スル事務ヲ取扱フ航路標識及航路標識所在地外ニ吏員ヲ退息セシムル必要アル航路標識ニハ各看守二人以内ヲ増置スルコトヲ得
第一項及第三項ニ規定スルモノノ外逓信大臣必要ト認ムルトキハ俸給予算定額内ニ於テ看守予備員二十人以内ヲ置クコトヲ得
予備員ハ灯台局ノ事務ニ臨時従事セシムルコトヲ得
附 則
本令ハ公布ノ日ヨリ之ヲ施行ス
航路標識管理所官制ハ之ヲ廃止ス
明治二十八年勅令第百五十一号ハ之ヲ廃止ス
航路標識管理所職員ニシテ本令施行ノ際現ニ其ノ職ニ在ル者別ニ辞令ヲ発セラレサルトキハ航路標識管理所長ハ灯台局長ニ、航路標識管理所技師ハ灯台局技師ニ、航路標識管理所書記ハ灯台局書記ニ、航路標識管理所技手ハ灯台局技手ニ、航路標識看守ハ灯台局看守ニ同官等俸給ヲ以テ任セラレタルモノトス