朕燈臺局官制ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十九年二月十二日
內閣總理大臣 東條英機
大藏大臣 賀屋興宣
運輸通信大臣 八田嘉明
勅令第七十三號
燈臺局官制
第一條 燈臺局ハ運輸通信大臣ノ管理ニ屬シ燈臺其ノ他ノ航路標識ノ建設、保守、運用及用品ニ關スル事務竝ニ航路標識附屬ノ設備ニ依ル氣象觀測ニ關スル事務ヲ掌ル
第二條 燈臺局ニ左ノ職員ヲ置ク
局長 奏任
書記官 專任一人 奏任
技師 專任六人 奏任
標識技師 專任三人 奏任
屬 專任十人 判任
技手 專任十三人 判任
標識技手 判任
第三條 局長ハ運輸通信省海運總局長官ノ指揮監督ヲ承ケ局務ヲ掌理ス
第四條 書記官ハ上官ノ命ヲ承ケ事務ヲ掌ル
第五條 技師ハ上官ノ命ヲ承ケ技術ヲ掌ル
第六條 標識技師ハ上官ノ命ヲ承ケ航路標識ノ保守及運用竝ニ氣象觀測ヲ掌ル
第七條 屬ハ上官ノ指揮ヲ承ケ事務ニ從事ス
第八條 技手ハ上官ノ指揮ヲ承ケ技術ニ從事ス
第九條 標識技手ハ上官ノ指揮ヲ承ケ航路標識ノ保守及運用竝ニ氣象觀測ニ從事ス
第十條 各航路標識ノ標識技手ノ定員ハ左ノ如シ但シ標識技師ヲ置キタル航路標識ニ在リテハ之ト同數ノ標識技手ヲ減ジタルモノヲ以テ其ノ定員トス
一等燈臺
二等燈臺
各三人
三等燈臺
四等燈臺
五等燈臺
六等燈臺
無等燈臺
燈竿
導燈
燈標
霧信號所
潮流信號所
各二人
通航信號所 各五人
無線方位信號所 各三人
他ノ航路標識ノ管理ニ屬スル航路標識ニハ前項ノ規定ニ拘ラズ標識技手ヲ置カズ
他ノ航路標識ヲ管理スル航路標識、船舶通報ニ關スル事務ヲ取扱フ航路標識、無線方位信號所ニ非ザル無線電信ノ設備ヲ有スル航路標識及航路標識所在地外ニ吏員ヲ退息セシムル必要アル航路標識ニハ各標識技手二人以內、氣象觀測ノ設備ヲ有スル航路標識ニハ標識技手一人ヲ增置スルコトヲ得
第一項及前項ニ規定スルモノノ外運輸通信大臣必要アリト認ムルトキハ標識技手俸給豫算定額內ニ於テ豫備員トシテ標識技手二十人以內ヲ置クコトヲ得
前項ノ標識技手ハ燈臺局ノ事務ニ臨時從事セシムルコトヲ得
第十一條 航路標識ノ種別、名稱及位置ハ運輸通信大臣之ヲ定ム
附 則
本令ハ公布ノ日ヨリ之ヲ施行ス
當分ノ內運輸通信大臣ハ第十條第一項ニ規定スル定員內ニ於テ各航路標識ニ付別ニ定員ヲ定ムルコトヲ得
遞信共濟組合令第一條第一項中「海員養成所」ノ下ニ「、燈臺局」ヲ加フ
朕灯台局官制ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十九年二月十二日
内閣総理大臣 東条英機
大蔵大臣 賀屋興宣
運輸通信大臣 八田嘉明
勅令第七十三号
灯台局官制
第一条 灯台局ハ運輸通信大臣ノ管理ニ属シ灯台其ノ他ノ航路標識ノ建設、保守、運用及用品ニ関スル事務並ニ航路標識附属ノ設備ニ依ル気象観測ニ関スル事務ヲ掌ル
第二条 灯台局ニ左ノ職員ヲ置ク
局長 奏任
書記官 専任一人 奏任
技師 専任六人 奏任
標識技師 専任三人 奏任
属 専任十人 判任
技手 専任十三人 判任
標識技手 判任
第三条 局長ハ運輸通信省海運総局長官ノ指揮監督ヲ承ケ局務ヲ掌理ス
第四条 書記官ハ上官ノ命ヲ承ケ事務ヲ掌ル
第五条 技師ハ上官ノ命ヲ承ケ技術ヲ掌ル
第六条 標識技師ハ上官ノ命ヲ承ケ航路標識ノ保守及運用並ニ気象観測ヲ掌ル
第七条 属ハ上官ノ指揮ヲ承ケ事務ニ従事ス
第八条 技手ハ上官ノ指揮ヲ承ケ技術ニ従事ス
第九条 標識技手ハ上官ノ指揮ヲ承ケ航路標識ノ保守及運用並ニ気象観測ニ従事ス
第十条 各航路標識ノ標識技手ノ定員ハ左ノ如シ但シ標識技師ヲ置キタル航路標識ニ在リテハ之ト同数ノ標識技手ヲ減ジタルモノヲ以テ其ノ定員トス
一等灯台
二等灯台
各三人
三等灯台
四等灯台
五等灯台
六等灯台
無等灯台
灯竿
導灯
灯標
霧信号所
潮流信号所
各二人
通航信号所 各五人
無線方位信号所 各三人
他ノ航路標識ノ管理ニ属スル航路標識ニハ前項ノ規定ニ拘ラズ標識技手ヲ置カズ
他ノ航路標識ヲ管理スル航路標識、船舶通報ニ関スル事務ヲ取扱フ航路標識、無線方位信号所ニ非ザル無線電信ノ設備ヲ有スル航路標識及航路標識所在地外ニ吏員ヲ退息セシムル必要アル航路標識ニハ各標識技手二人以内、気象観測ノ設備ヲ有スル航路標識ニハ標識技手一人ヲ増置スルコトヲ得
第一項及前項ニ規定スルモノノ外運輸通信大臣必要アリト認ムルトキハ標識技手俸給予算定額内ニ於テ予備員トシテ標識技手二十人以内ヲ置クコトヲ得
前項ノ標識技手ハ灯台局ノ事務ニ臨時従事セシムルコトヲ得
第十一条 航路標識ノ種別、名称及位置ハ運輸通信大臣之ヲ定ム
附 則
本令ハ公布ノ日ヨリ之ヲ施行ス
当分ノ内運輸通信大臣ハ第十条第一項ニ規定スル定員内ニ於テ各航路標識ニ付別ニ定員ヲ定ムルコトヲ得
逓信共済組合令第一条第一項中「海員養成所」ノ下ニ「、灯台局」ヲ加フ