戦局が重大な局面を迎える中、国家総力を結集し戦力増強を図る必要がある。しかし、支那事変以来の統制的制限は重複煩雑な弊害があり、生産力増強や国家総力の発揮を阻害している。そこで、真に必要な生産部門には統制の画一的制限を排除し、弾力ある指導監督を行うことで最高の能率を発揮させる必要がある。また、行政事務が複数の行政庁に分散し指導監督が複雑化している現状を改め、指導監督機構を単一化・一元化することで、国家総力の発揮に万全を期すため本法案を提出した。本法案は勅令により、法律による禁止・制限の解除や、行政庁の職権の移管を可能とするものである。
参照した発言:
第81回帝国議会 衆議院 本会議 第8号